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    「夜毎の指先/真昼の果て」お姉ちゃんが大好きだから

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    夜毎の指先/真昼の果て

    俺の中で世界で一番可愛い実姉を描く漫画家が仙石寛子先生なわけですが、先日発売した「夜毎の指先/真昼の果て」に収録されている「夜毎の指先」もくそ良かったわけです。楽園でBL系4コマの「真昼の果て」、実姉弟ものの「夜毎の指先」、女性同士の不倫もの「どうせまた、朝が来るから」が収録。

    「真昼の果て」は幼馴染の三角関係。
    ただし「男→男←女」という関係。幼馴染同士の男女が付き合う事になったら、親友・男が「お前が好きみたいだ」とか告白してきてさあ大変。なんとも気まずい三角関係がはじまるのでした。

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    真昼の果て

    あまりBL漫画を読まない私は最初こそ違和感を感じ、「ちっ!BLかよ」と思いながら読んでいたら、なかなかどうして。すっかりとハマってしまいました。なんのかんので仙石寛子作品はぶれません。結局は「不毛な恋」をこれでもかと描きストライクじゃないですか。

    思わず苛めたくなるヒロインを描くのが仙石寛子作品なんですけど、今作では主人公が苛めたくなる役割どころですよ。この恋愛模様の距離感よ。

    BL系作品といってもグイグイと「仙石寛子ワールド」に引き込まれてしまいます。独特の空気感っていうの?この人の描く作品は安定した「悲恋テーマ」がある。普通に考えたらセンセーショナルな世界観(担任と生徒とか女の子同士とかお姉ちゃんと弟とか)なんだけど、独特の雰囲気があります。

    あー、このもの悲しい切ない感じはの空気感は仙石寛子ワールドだわと頷きながら読んだものです。それはBL系(?)でも変わらない安定感であります。普通に考えれば禁忌的な恋愛事情がツボでもあります。

    そして、僕が大好きなテーマは「実のお姉ちゃん」なんです。
    「夜毎の指先」はそれをこれでもかと凝縮している。

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    夜毎の指先

    きましたね。
    実の姉弟による恋愛事情が!

    両親がいない夜、実の姉が弟にキスしているところから物語はスタート。「好きなの」「ごめんね」とか泣きながら独白するお姉ちゃんに僕の心の琴線を鷲掴みにしやがります。きたきたきた。こういうのでいいんだよ、こういうので。

    まあこれがやっぱり不毛な恋なのですよ。
    この不安定な恋愛模様が大好物な僕は、頬をニヤニヤさせながら姉弟の恋愛事情を見ていたものです。いいよねこの雰囲気。この空気感は仙石寛子先生にしか描けない独特のものです。とにかく日常の姉弟のやり取りが、もの悲しさを含んでいて最高にツボです。この時点でドップリはまってしまいましたね。実の姉弟最高ー!

    しかし、進めば進むほどイバラの道なのは言うまでもありません。
    なんかめんどくさい姉とそれに振り回される弟の図式。

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    このお姉ちゃんよ

    禁忌的的な恋愛事情が僕の心の琴線に触れるのですけど、このお姉ちゃん本当にめんどくさいのな。自分から距離縮めてきたくさに、弟が距離詰めようとすると離れるというね。かといって不意打ちのように「好き」とか言ってくるわけですよ。
    なんというめんどくさい姉。
    しかし、その姉がクソ可愛いから困ってしまいます。

    描写こそマイルドなんだけど本当はドキツイ姉弟の恋愛事情。いいね、すごくいい。愛されなくていい、けど愛したいという付かず離れずの恋愛の千年戦争こそ作者の特徴よ。この微妙な距離感こそ究極の一品であります。そんな実の姉弟の距離感を描いたことは至高の一品。ムズ痒い、切なさ全開の姉弟模様です。

    しかしです。
    仙石寛子作品はぶっちゃけて「結末」を描かないことに定評があります。
    「悲恋」「不毛な恋」を主軸として、キャラのもの悲しい切なさをクローズアップさせるのが素晴らいし。素晴らしいのですけど、読後に「この後どうなるんだろ…?」と思わせる絶妙なスン止めが気になるところでもあります。

    いや、こいれが決着だと言われれば納得できなくはないけど、やはり実の姉弟の行き着く先を見たいと思うのは人の常でしょう。読後にもやってするのが良いっちゃ良いんだけど、この後どうなったんねんと思うのも仕方ない、仕方ないよー!しかし、この結末描きらないこの良さでもある。

    結末ぼかしつつも描かれる「過程」は素晴らしいの一言。
    いち姉好きとしても満足できるお姉ちゃんっぷりでありました。ラストのお姉ちゃんの独白はストレートど真ん中の速球で胸熱の一言です。

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    ドストライクですよ

    実妹
    「すごいなぁ」
    「弟なんか好きになって、好きになってもらって」
    ほんとはちょっと幸せだったの

    やばいね。
    3話の弟をを好きになって「幸せだって思ったことなんかなかった」と比べても、グッとくる台詞です。これ続きどうなんだよというところで絶妙なスン止めされるから、もやもやして仕方ありません。

    「どうせまた、朝が来るから」はサラッと読みやすい軽いノリで女の子の同士なら大丈夫という不倫もの。こいつも、この後どうなんねんと思わせてくれる絶妙なスン止めっぷり。むしろ、このスン止めがツボに嵌ってしまいます。

    でもね、一度でいいから見て見たい。
    仙石寛子作品の不毛な恋の結末を!

    <関連>
    「この果実は誰のもの」切なさと青春っぷりがグッとくるね
    「三日月と蜜」のトキメキがヤバイ!
    「背伸びして情熱」がマーベラス!

    夜毎の指先/真昼の果て
    仙石 寛子
    白泉社
    三日月の蜜 (まんがタイムコミックス)
    仙石 寛子
    芳文社 (2010-10-07)
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  • 「実は私は」のタイトルの意味

    コメント(11)

    実は私は 5 (少年チャンピオン・コミックス)

    今一番好きなラブコメは何かと聞かれればこう答えよう。
    「実は私は」であると!アホな子しかいない、少しぶっ飛んだ日常が普通に面白いです。ギャグ7割ラブがコメる展開3割の案パイで終始ニヤニヤできる系。ぼけーっと頭空っぽにして読むに最適である。何かに特化したというわけではないけど、少し残念なヒロイン達とのアホで間抜けな楽しい青春があるわけです。

    で、5巻。
    確変来ちゃいました!

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    朱美みかん

    なんだこの可愛さは…(驚愕)。

    朱美みかんといえば、初期から登場しているものの、ぶっちゃけ校長や痴女や紅本先生ぐらいのポジションとしか思っていませんでした。つまり、白神&委員長の2大ヒロインに比べれば、その他の扱いです。それがどうですか?一気に、白神&委員長の2大ヒロインに並ぶほどの活躍を見せてくれるじゃありませんか!


    ここに3大ヒロインが完成したのだ!

    未来からやってきた朝陽の孫・凛、体育祭など見所満載なのですけど、全て刺身のツマみたいなもんです。それほど、みかんの存在感が輝いていたのです。未来へ行って、みかんとラブがコメる展開のオラオララッシュ!最高と言わずしてなんと形容できようか。

    そも、初期こそ、とてもヒロインとは思えない外道の道を突き進んでいましたが、実は朝陽が好きだったとか判明するなどみかんの株は影ながら上がっていました。その流れでコレですよ!

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    コレ

    みかん
    「…白神さんだといいわね。結婚相手」
    「それはその…まぁ、あーぁ」
    「もし余ってたら可哀相だし、あたしがもらってやろっかなって思ったんだけどね」

    なんですのコレ!?
    みかん株がストップ高を更新しちゃったじゃないですか。
    なんだみかんの可愛さは…。ノーマークだったよなみかんなんて。それがここに来ての確変っぷり。一気にみかんの可愛さを描くじゃありませんか。この展開には僕らはみかんにブヒるしかありません。

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    ブヒるしかない




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    それだ!!

    まさかの告白。
    というかさ、基本ギャグパート多めのラブコメでさしみのツマ程度の存在感だったみかんがね、真っ先にに告白するんですよ。これには僕もビックリ、安西先生も鳥肌立てるっちゅーものです。プルプル震えながら、白神&委員長を超える逸材がここにいるんだ…と思ってしまうものです。

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    逸材

    おい、見てるか白神&委員長。
    お前らを超える逸材がここにいるんだ。
    それも勝てる見込みゼロの状態で、だ…!!

    まいった。まいりました。
    ここに来て、いらない娘だと思ってたみかんの快進撃。
    素直に白旗を上げるしかありません。

    「実は私は」はちょっとギャグパート多すぎて、もっとラブでコメろよと思っていました、それがここに来て、一気にラブがコメる展開。なんつーの、「実は私は」が面白いと思うのはテンポの良さなんだよね。基本ギャグ漫画で進む中で、ラブコメ展開の時のニヤニヤっぷり。そして一気に恋愛パートを勧めちゃうわけ。

    今時のラブコメ漫画は「告ったらそこで試合終了ですよ…」と言わんばかりで、引き延ばすじゃないですか。まるで千年戦争状態で決着をつけません。そこいくと「実は私は」のテンポの良さは素晴らしいね。リズミカルにラブコメ展開が転がるものだから、普段のギャグパートまで純粋に楽しめる。最初はいらない娘の筆頭だったみかんがこの威力!

    あえて言おう!
    いま最も注目すべきは「実は私は」であると!

    そも、未来人だとか吸血鬼だとか宇宙人といった規格外のヒロイン達の中で唯一まともな人間で幼馴染。他の依怙贔屓されてるヒロイン達に比べ、みかんだけは普通の人間。「実は私は」というタイトルは人外だけでなく、みかんの心情を上手くとらえてたタイトルでもわりますね。

    「実は私は」。
    実は…吸血鬼だったとか宇宙人とかだったという意味合いもあるでしょう。でもね、僕の中では「実は私は朝陽が好きだった」っていうみかんの為のタイトルだったとしか思えません!(結論)

    <関連>
    「実は私は」ただの人間には興味ありません。この中に吸血鬼、宇宙人いたら私のところへ来なさい