• スポンサードリンク

    「祈り花」林みかせ先生の珠玉の短編集

    コメント(0)

    祈り花 (花とゆめCOMICS)

    「祈り花」(林みかせ先生)がなかなかストライクだった。
    購入した経緯は一点。表紙買いである。いや、だってですよ。なんか可愛い幼女がこっちを見つめて、僕と目があった(気がする)のです。そりゃ手に取ってレジに行くのも仕方ない。というわけで購入したわけです、はい。で、これがなかなかに僕の心の琴線に触れたわけです。面白かったです

    収録されているのは表題作の「祈り花」を中心に、「相愛メタフィジカ」「白花メランコリー」「ココロノオンガク」「Long Love Letter」の5本。えぐられるような暗い話からハートフルにニヤニヤできる作品まで様々。

    表題作「祈りの花」が予想以上にダークな感じでビックリしました。
    救いがなかった。男の子に助けられた犬が「ありがとう」とお礼が言いたいから人間になりたいと悪魔に頼んで可愛い幼女になる。ヒヨドリと名乗る彼女は、対価として「人としての高度な思考と、それに伴う欲の感情を抱く」というもの。

    で、汚れを知らない無垢な幼女がだんだんと人間の嫌な感情を知っていく過程がもうね。嫉妬とかエゴとか、抑えきれない欲が滲み出て病んでく

    1
    ドス黒い感情を知って病んでく

    何も知らない純粋な動物がどんどん汚れていくのは何とも胸に刺さりますしかもハッピーエンドにならないという。可愛らしい絵柄でほのぼのした雰囲気だっただけに、凄いギャップでした。切なすぎる。グッとくる。

    2
    幼女ヒヨドリ

    泣けるぜ!
    ほのぼのしてる中での黒さ、優しい中でのエゴと欲の渦巻く感情。このギャップが凄い。林みかせ先生の作品って初めて読んだんですけど、めがっさストライクでした。女の子の可愛さがヤバイ!女の子の泣き顔がヤバイ!「相愛メタフィジカ」は悲恋を扱ったものですが、こちらもグッときました。感情の起伏の魅せ方が上手い。

    個人的には「白花メランコリー」「ココロノオンガク」が特にお気に入りかな。ハッピーエンド至上主義なので。「白花メランコリー」は、ニヤニヤ要素満載で僕の心の琴線を鷲掴みにしまくる。記憶少女の女の子が(血まみれで刀持参)が倒れており、身元が分かるまで記憶が戻るまで、屋敷で過ごす…というもの。

    3
    白花メランコリー

    ただひたすら頬を緩めてニヤニヤした。
    どうも、この2人は敵対する家同士という関係だったんですけど、女の子が記憶を失ったら、まあ甘い感じで惹かれ合うっていうね。ニヤニヤする素晴らしいラブコメでした。もう最後の「かああっ」の赤面の可愛さに、ニヤリング&ローリングで身悶え3回転半を記録する

    まさに珠玉の短編集といった感じでした。
    林みかせ先生の漫画は初めて読んだんですけど、いいね。お勧めです。ちょいとポロロッカして他の作品も読んでみよう。女の子の可愛さが超ド級でした

    祈り花 (花とゆめCOMICS)
    林みかせ
    白泉社 (2012-06-05)



    スポンサードリンク
  • 「隣のあたし」約束されてなかった勝利の当て馬

    コメント(7)

    隣のあたし(10) <完> (講談社コミックス別冊フレンド)

    この結末は知らなかった!(挨拶)

    「隣のあたし」10巻が発売されました。これが最終巻です。
    9巻までを読んでビンビン伝わってくる事は三宅くんマジ憐れすぎるという印象。ていうかさ、仁菜は京介と幼馴染で1巻からの構図を考えるとどう考えても三宅くんが「スプラウト」の先輩的な立ち位置になるのは目に見えていました。

    約束された敗者の当て馬である。

    今までの展開を簡単にフローチャートすると以下のようになります。

    「仁菜と京介は幼馴染」→「京介に彼女出来た」→「三宅くん登場」→「三宅くん仁菜に告白」→「仁菜は京介が好きだけどなんのかんので付き合う事に」→「仁菜は三宅くんに段々惹かれるけどやっぱり京介が気になる」→「兄妹みたいに思われてるのは俺の方BY京介」→「クリスマスイブに三宅くんと約束あるけど京介倒れる」→「京介を看病」→「三宅くんと別れる」→「京介は実は仁菜が好きらしい」

    振り返りおしまい。
    むむむ…三宅くんどう考えても当て馬すぎる
    誰もが思ったものです。三宅くんポイ捨てされる当て馬である、と。

    清々しいぐらいに敗者としての地位を不動のものとしている。レールがあるとしたら全てが予定調和の報われない男の子である。完全に当て馬としての外堀が埋まっている。もう三宅くん見てらんない。あまりに不憫すぎるポジションの三宅くんでしたが、最終巻で僕の予想を超える展開が待ち受けていた。後は京ちゃんと結ばれてお終いか…と思っていた時に事件は起こるのでした。

    1
    事件は起こる

    …もう一度片想いから始めます

    麻生さんである。京介は仁菜が好きだから羨ましくて見てられない、と。女子高生が女子中学生にマジ切れしてマジ泣きした時に仁菜は「あたし両想いなんかじゃありません」「…もう1回、片想いから始めます」と述べるのだった。

    まさかの三宅くん大勝利であった。この結末は知らなかった!
    いや「隣のあたし」を振り返ると、ずーっと三宅君と付き合っており最後にポス捨てされるんじゃないかという不安があり、大方予想通りになり、案の定であると思ってただけでにこの結末はグッときてしまった。今までの積み重ねは無駄じゃなかった!

    高校に合格した事を京介に告げる時に、自分の気持ちを吐露する時の仁菜がグッときますね。いつものようにベランダを飛び越えて行くわけで。しかも構図が完全に1話目と同じというね。

    2
    デジャブである

    京介の高校合格、仁菜の高校合格がデジャブる。
    仁菜がベランダに出る所から京介も出てくるところ、飛び移るところまで完全に1話と同じコマ割りと構図で描かれる。意識して1話と対比しているのだろう。まったく同じシーンの焼き直しだけど、1つだけ違うものがあるとすれば仁菜の気持ちでしょうか。

    1話じゃ京介ラブ(その気持ちも本当に好きではなかったらしいが)だったものの、37話じゃ結論でちゃってました。三宅くんが好きであると。1話とまったく同じ構図で描かれつつも、仁菜の変化が手に取るように分かる構図は上手い。

    3
    1話 / 37話

    同じ構図で展開のようでいて違う!
    もう仁菜は三宅くんに決めたのだ。未だに信じられません。
    だって、三宅君の外堀の埋められ方やストーリー上で、どう考えても三宅君は約束された敗者の当て馬のポジションに相応しかったのに。それがまさかの逆転っぷり。この結末は支持する(何故か上から目線)。

    卒業式の日に三宅を追いかける仁菜がいいんだ、可愛いんだ。
    しかも京介に背中押されて踏み出すってのがもうね。「隣のあたし」ってタイトルからして京介の隣の仁菜と思ってましたけど、まさか京介の隣にはいるけど、それはあくまで大事な幼馴染でお隣さんであり、本当に大事な人は三宅くんだったていう流れが俺の心の琴線を刺激する

    仁菜が泣きながら三宅くんに告白するシーンなんて最高だよ。

    4
    仁菜

    いやはやこの結末は知らんかった。
    まさかの三宅大勝利である。仁菜の告白に答える三宅くんがまたいいんだ。泣きながら「やめてよ。言ったじゃん。俺は『上村が笑ってるならなんでもいい』」「上村が誰といたって笑顔でいてくれんならいい」「だけど…俺に笑ってくれんのがやっぱ一番いい…」。

    なにこの感動的な大団円。
    あたし、男だけど三宅君すごい好きだな。

    そしてまた付き合い出した仁菜と三宅君。
    番外編はまさにイチャラブの極みでした。ただひたすらイチャイチャするだけのエピソードでしたけど、僕から言わせてもらえばもはやご褒美です!

    5
    ご褒美

    仁菜
    「三宅くんて(高校では)瞬て呼ばれてるんだね」(機嫌悪そうに)
    (って、あたし、ちっさー三宅君困ってるよ。でもなんだろ、このくやしい感!あたしなんて彼女なのに!!)

    三宅
    「(しばし沈黙し照れながら)仁菜」

    ヤバイ。俺の頬の筋肉が痙攣しそうなぐらいニヤニヤするんですけど。
    お互いが下の名前を呼び合うエピソードの破壊力が超ド級すぎて、部屋中ゴロゴロ転げまわって悶絶してしまいました。三宅君の生き様をネタにしようと読み続けてたらいい意味で期待を裏切ってくれました。最高じゃないでしょうか

    番外編後半はちょっとしたすれ違いをするもやっぱりイチャラブであり、僕はひたすら身悶えしまくるっていうね。

    6
    イチャラブの極み

    悶絶。

    大体、仁菜を笑わせたのが三宅くんの勝因でしたけど、本当の勝因は泣かせ事だと思うんですよ。京介は何度も仁菜を泣かせ(しかも自覚あるところが最低なんだが)ましたけど、三宅君も何度も仁菜を泣かせたものです。それでも三宅君は何度も泣かせたけど、違う泣かせ方をしたのであった。

    7
    何度も泣かせたけど

    そりゃ、嬉し涙ですよ!
    冷静に振り返ると京介も三宅君も何度も仁菜を泣かせたけど、嬉し涙を流させたのは三宅君だけです。これが決定的な勝敗を分けたと思うの。まさかであり、あまりにも芸術的な三宅君の大勝利と仁菜のくそ可愛さに何度も身悶えしてしまいました。この結末は評価する!(何故か上から目線)