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    トカゲとカラスの騎士の大人論とヒーロー像

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    漫画雑誌で読む作品の順番ってどうやって決めていますか?掲載されているものに従って前から読む方も多いと思いますが、私はランダムにページを飛ばしたり戻したりして読みます。つまり、好きな作品から最初に読んでいくタイプです。ジャンプなら、「ワンピース」、(掲載してれば「ハンター×ハンター」)、「銀魂」、「To LOVEる」という順番です。というわけで、「銀魂」の27巻(AA)が発売されました。


    相変わらず台詞回しがツボに入りすぎです。で、27巻の感想を書くわけでもなく次巻の28巻が激しく面白いのではないか、と。というのもお通編が収録されるはずで、いつも以上のギャグで展開しておいて、最後を人情話で締めた事がに偉く感動してしまいました

    さて、アワーズが1週間ほど前に発売されました。アワーズで読む順番といえば、「惑星のさみだれ」、「エクセルサーガ」、「ワールドエンブリオ」。太郎の死後、「惑星のさみだれ」を真っ先に読むようになってしまったのですが、今月号(3月号)はクチャクチャ熱いです。

    まず、フクロウの騎士、茜太陽。犬が最後に「ふくろうに気を付けろ」と言っており、魔法使いアニムスの側についている裏切りもの。ほとんど無感情だったのに(白道さんのコスプレには赤面)、最近はなかなか感情的。ポイントはラーメンですよ。

    家庭の事情でほとんど外食を過ごし、「…そういえば好きな食べものってないな」とドライな事を言っていたのに、南雲に連れられて行ったらーめん界王軒。夕日と南雲と一緒にラーメンを食ってから、好きな食べ物を聞かれればラーメンと回答するように。

    好きな食べ物がないからラーメン好きに。その後も太陽はらーめん界王軒へ通うようになります。その時の組み合わせは、夕日、雪待、太陽。ラーメンを食う太陽を見て、雪待は「おいしそうに食べるねー」という感想を述べています。

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    美味そうにラーメンを食べる

    どれだけラーメンが好きなのかとも思いましたが、後に夕日の家でただジュースを飲んだだけでも、「騒がしいな」と思いつつ、実に美味そうにしていました。ようするに、いつも一人で夕食を食っていた太陽にとってみんなで騒ぎながら食事をすることが極上だったわけで。そんな太陽に、雪待が言った台詞がとにかくしびれます。

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    しびれる

    生きて帰ってラーメン食べるよ。みんなで食べる

    あと、太陽をぶん殴ったわけですが、以前にも師匠が倒れ、震える自分をぶん殴って泥人形と戦ったことがありました。雪待のぶん殴りは気合を注入する意味合いもあるのかも。

    亀の騎士、月代雪待といえば、何時もほんわかのほほんとしているのに、たまに見せる影のある表情が気になるところ。

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    影がある表情

    携帯で昴と連絡を取った時(29話)と、自分の願い(昴が幸せになれるように)を夕日と太陽に告白した時(43話)に、何故か暗い表情をしています。昴と絵に描いたような仲良しですが何かあるのでしょうか。

    で、今回のキモはやっぱり主人公、夕日。昴、雪待、太陽の子供組み3人がピンチの時に、駆けつけた時のかっこよさが震える。まさに大人でありヒーロー大人論ヒーロー像というのが夕日に見て取れるのです。

    ・大人論
    夕日にとっての大人とは誰でしょうか。もちろん犬の騎士、東雲半月です。かつて、半月は大人というのは人生楽しそうにしている大きっきな子供、笑顔を子供に向けれる人が大人という結論にいきつき、夕日に以下のように説明していました。

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    大人論を解く半月

    「大人が笑うのはな。大人は楽しいぜって、子供に羨ましがらせるため、人生には希望が満ちているって教えるためさ。…おれの大人論、ひひひ」

    さり気に名言ですが、この時はとくに気にも留めませんでした。しかし、後に、夕日が子供組と接する時、笑顔を向けるようになっているのです。さらに、夕日は子供組みに対して、何か自覚したのでした。

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    大人

    あの子達から見たら、ぼくは多分…大人に見えてるんだ

    かつて憧れた大人の半月の説いた子供に笑顔を向ける大人論。ラーメン屋で太陽に「塩ラーメンも悪くないらしいぞ」と教えて時も、らーめん界王軒で雪待と太陽とラーメンを食べた時も笑顔で迎え入れ、らーめん界王軒で雪待と昴に会った時も笑顔で挨拶し、部屋で宴会した時も太陽に笑顔で「うまいか?」と尋ねていました。夕日は、子供組の3人には常に笑顔を向けているのです。半月の大人論を地味に実施しているのですよ。

    今回、絶体絶命のピンチに現れた夕日は、やっぱり笑顔なのです。

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    笑顔

    以前、夕日を助けに来た半月も笑顔でしたが、今回は夕日がガキどもに笑顔で助けにくるのです。死ぬ寸前まで笑顔を絶やさなかった半月の大人論。それを地味に実施している夕日がかっこいいです。

    ・ヒーロー像
    勇者が日下部太朗ならば、ヒーローは東雲半月です。もちろん夕日にとってのヒーローであり、その半月のヒーローっぷりはちょっと痛かったです。

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    ヒーロー現る

    スーパーヒーロー仮面ハンゲツ参ッ上ゥ!!あっ仮面忘れた!!

    泥人形に追われてピンチのところへ登場したヒーロー半月。登場するタイミングと泥人形を倒した戦闘能力は間違いなくヒーローでしたが、登場した時のポーズがちょっと痛いぞ

    夕日の他に、半月にヒーロー像を見ている男がもう一人います。半月の弟、東雲三日月。半月の大人論を実施しまくりで「ひひひひひひ」と不気味な笑顔を振りまきます。三日月にとって半月がヒーローになったのは、子供の頃に暴力団に拉致監禁されてボコボコにされた時に現れた正体バレバレの仮面ハンゲ

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    正体バレバレのヒーロー現る

    登場するタイミングと暴力団を一人でボコボコにした戦闘能力は間違いなくヒーローでしたが、やっぱり登場時のポーズが痛いです。

    半月といえば夕日に対して「おれより強くなれ」、三日月がアニキより強くなりてえと言えば「なれよ。なれるさ、楽しみにしててやる」と二人が超えるべき対象のような台詞を残していたり、とかっこいいです。でもポーズが壊滅的にダサいのです。

    で、今回の最大の見所である子供3人を助ける夕日と三日月なのですが、登場ポーズが痛くても鳥肌が立つのです。

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    ヒーロー参上

    どう見ても半月のポーズです。本当にありがとうございました!

    夕日が取るポーズは、泥人形に追われてピンチに颯爽と現れた半月とまったく同じポーズ。三日月が取るポーズは、子供の頃に拉致監禁されピンチになった時に颯爽と現れた半月とまったく同じポーズ。2人のヒーロー=半月ですよ!痛いポーズですが、クチャクチャかっこいいな!

    死してなおこの影響力。半月さんマジッパねぇっす

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  • 「からん」が地味に面白い件

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    「うみねこのなく頃に」をプレイしているんですが、「それ以外(秀吉、譲治、紗音、熊沢、南條)の全員が、いとこ部屋にいることを認める」って、赤で宣言してしまいましたが、ヱリカ嬢がおもっくそ含まれていない気がするんですが(ヱリカ嬢は廊下にいる)、彼女の存在自体が幻想ってオチかコレは…。まあ続きをプレイしよう。

    さて、地味にアフタヌーンで連載している「からん」が面白いんですが。これは何気に熱いです。


    作者は、「神戸在住(AA)」や「巨娘(AA)」の木村紺先生。はじめ、アフタで連載開始された時は、絵柄が今までと違いすぎて、普通に気付きませんでした。

    んで、これが地味に面白いんですよ。どんな話かといえば、中学時代に京都2位という成績の高瀬雅が、女子高校へ進学した女子柔道の部活動の話。伏線のように、初心者で体格も小さいけど、誰よりも練習して才能がある同級生もおり、これからどうなっていくのが楽しみな感じ。

    んで、現在のところ3巻まで発売されていますが、まだ他校との試合もなく、部活内の出来事が中心。舞台となる、京都のお嬢様高校、望月女学院柔道部は弱小。しかし、キャプテン大石萌だけは、別格の実力者。昨年のインターハイで、2年でありながらベスト4で、今年は優勝候補といわれています。

    中学時代に京都2位という成績の高瀬雅は、既に萌先輩以外は倒し、萌先輩と初めて対峙すれば格の違いを見せつけられてしまいました。

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    萌先輩

    ――強い!!!
    と、あまりの強さに歯が立ちませんでした。そんな感じで、桁違いの実力者の主将と、部内NO2の主人公と、その他といった感じのレベル。

    また、その他の中に、新入生が入部すっるまでは唯一の黒帯で、そこから成長が止まった2年生の先輩と、体格的に小さいけど才能を感じさる負けず嫌いな素人同級生と、部内の面子だけでも個性豊かで楽しみです。

    特に、部活動漫画では主人公以外のキャラが時にドラマを生むもの。「からん」では成長の止まった2年生の金春千成と、負けず嫌いの素人九条京が、今後の要注目キャラな感じ。特に、この二人は色々あって、犬猿のキャラ。乱取りでは、金春先輩が京を、素人なのに絞め落としてしまい、今後に遺恨を残しました。

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    絞め落とす

    うーむ、個性豊かな部活動の面子というのはなかなか興味深い。んで、この「からん」が、今のところ最高に熱い展開になるのは、萌先輩との寝技対決。今まで淡々と進んでいた中で、この寝技対決がいきなり熱い展開で燃えるわけで。立ち技では歯が立たない、今年のインターハイ優勝候補の本命の化物に対して「寝技ならわたしは負けないですけどね」と挑発して、寝技対決をするんですが、これがとにかく熱い。

    そもそも柔道において、立ち技では敵わない相手に、寝技なら勝機があるのかといえば、実際のところは分かりません。しかし、今までの柔道漫画において、立ち技では勝てない相手に、寝技で勝機を見出すという展開は数多くありました。

    例えば、「コータローまかりとおる!」。いつ連載再開されるのかと、今でもマガジン(マガスペ)を読みながら楽しみにしていますが、もう永遠に再開される気配がみえません。「コータローまかりとおる」の柔道編は、他の話に比べて異彩ではありますが、個人的には一番好きな話です。ヒロインの麻由美が大活躍するわけですが、彼女が取った戦法は寝技。麻由美がバンバン寝技で強豪を倒すわけですが、作中で寝技の重要性が語られました。

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    寝技の重要性

    寝技にマグレなし!

    寝技にはマグレがなく実力通りの結果があるということ。この格言は、高専柔道の言葉らしいですが、作中で何度も寝技の重要性が語られました。

    立ち技では勝てなくても、寝技で倒すというのは柔道漫画的には、それはそれで燃える展開です。その最もな例は女子柔道漫画の最高傑作「YAWARA」でも、使われた戦法です。

    1本取らなければ意味がないという猪熊柔道。主人公、柔は桁違いの天才で化物でした。もう天才すぎて、昨年の無差別級覇者(藤堂由貴―後にソウル五輪銀メダリスト)相手に、試合中に「この人―――弱い!」と失礼な事を思う、性格の悪さと圧倒的強さを披露します。

    とにかく、柔は天才すぎて、世界の強豪といえども歯が立たない、チートキャラでした。こんな化物の自称ライバルであった、本阿弥さやか。元々、スポーツ万能なお嬢様という設定でしたが、いざ柔道を始めてみれば柔に、まったく歯が立ちませんでした。

    柔と戦えば、速効で投げられて差し歯が取れるという、水戸黄門のような王道展開で敗れ去る黄金パターン。まさに、作中ではカマセ犬という言葉がピッタリでした。

    あ、作中で最もカマセ犬全開だったのはソ連のフルシチョワです。強豪として登場して柔に敗れ、同じカマセ犬キャラのさやかお嬢様にまで負けて、ラストのバルセロナ五輪ではフランスのマルソーのカマセになって1回戦敗退

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    最後までカマセ犬

    特に逸材なのは、フルシチョワはソ連崩壊によって、貧乏生活をしており、日本で柔道のコーチになる生活を蹴ってまでバルセロナ五輪に意気込んだのです。で、柔と戦わずしてカマセ犬として敗れ去ったことです。「ヤワラと本気で戦うには、五輪しかない」と言って、コーチの話を蹴って臨んだのに。同じ境遇だったテレシコワは、柔と本気の勝負をして、全力を出し切り満足して引退したのに、フルシチョワときたら…。

    いつか必ず、もう一度お前と戦う。それまでチャンピオンでいろ、ヤワラ

    ちょ…お前まだ柔道やるのかよ
    まさか4年後のオリンピック目指すのか…、もう引退して日本でコーチしろよ!と本気で心配してしまったんですが、彼女はその後どうなったのか。なんというか泣けます

    話がそれましたが、フルシチョワに続くカマセ犬キャラだったさやかお嬢様。柔のライバルを自称するものの、チートキャラ柔に歯が立たず、苦戦させたことすらありません。毎回出てきて、速効で投げられて差し歯が取れるという方程式で、敗れ去りました。柔に弱いと断言された藤堂由貴と互角程度。挙句の果てには、短大から柔道始めた伊東富士子と引き分けるなど、チートキャラ柔の敵ではありませんでした。

    もちろん、さやかお嬢様は世界でもトップの強豪。ソウル五輪銀メダル、バルセロナ世界選手権優勝…と、世界のトップでありますが、チートキャラの化物である柔には歯が立たず、苦戦すらさせられません。しかし、彼女は最後の最後に柔と互角に戦ってみせたのです。天才相手にどう戦ったかといえば…。

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    天才を追い詰める凡人

    寝技
    「YAWARA」は天才はどうやっても天才で、凡人が勝てないものでした。しかし、凡人さやかお嬢様は、最後のバルセロナ五輪代表選考大会の決勝で、天才チートキャラ柔を初めて苦戦させるどころか、あと一歩まで追い詰めたのでした。立ち技では勝負にならないことを知り、コーチには「立ち技では猪熊柔は500パーセント強い」と言われ、派手好きのお嬢様が立ち技を捨てて、地味な寝技で責め立てる

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    凡人の意地

    最期の最期で、天才に肉薄する凡人…。感動した!

    そんなわけで、立ち技では勝負にならなくても、寝技に勝機を見出すというのは、柔道漫画ではかなり熱い展開であるといえます。で、「からん」も立ち技で歯が立たなかった先輩に寝技で挑むというのは燃える展開なわけですよ。

    あ、ちなみに女子高校の柔道物語といっても「帯をギュッとね!」みたいな、ブルマ+柔道着みたいな萌え要素は絶無です。