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    1月の漫画を振り返って

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    1月の漫画でも振り返ってみましょうか。

    10位「鏡の国の針栖川(1)

    久々にジャンプラブコメが開始されました。パンツ良し、おっぱい良し、ラブのコメりっぷり良しと1巻では素晴らしいラブコメ漫画となっています。これは針栖川と松川さんの展開が本当に楽しみであると言わざるを得ませんね。難点を述べると乳首修正が行われなかった事ぐらいで、松川さんが陥落ちるまでが収録され頬を緩めてニヤニヤするしかありません。これは良いラブコメだ!まあジャンプ本編では打ち切り間近なんですけどね!2巻は3月2日発売予定。「鏡の国の針栖川」2巻(AA)
    <関連>
    「鏡の国の針栖川」1巻が素晴らしい件

    9位「マホロミ(1)

    冬目景先生の新作「マホロミ」1巻。
    凄く雰囲気が良いですね。まだ1巻なんで物語は特にないんですけど。主人公は建築科の大学生・士神。彼は取り壊される寸前の古い建物の記憶が見られるという不思議な力を持っており、謎の少女とその力を共有して建物のやり残した事を解決していく…というもの。

    設定は面白いですけど、建物の記憶を見てやり残したものを解決しても誰からも礼を言われるわけでもなし、主人公が自己満足で解決してそれだけで、事件を解決したという爽快感もありません。ぶっちゃけ「で?」って感じはするんですけど、静かに進む物語と雰囲気はマーベラス。今後の展開は物凄く楽しみです。

    何より、冬目景先生の描くミステリアスちっくな美少女が僕のストライクど真ん中なんですよ。でも、深沢真百合さんは凄い美少女でブヒろうと思いきや、この作品は報われない娘オーラ溢れる卯(あきら)が超ツボだった事をここに記しておきます。

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    おニューの浴衣姿を士神に見せようとするも来てなくてむくれるの図。
    報われない娘のオーラが半端ないですな。今後は卯が絡むラブコメ方面にも期待したいところです。どうでもいいけど「イエスタデイをうたって」をいい加減に完結させて欲しいなー。

    8位「AKB49~恋愛禁止条例~(6)

    もう散々言われてるけど「AKB49」は色物漫画ではない!超ド級のクソ熱いスポ根少年漫画です。6巻では新章突入し、みのりと吉永と岡部の3人がユニットを組むまでが収録。この流れもクソ熱いし台詞が名言連発で僕の心の琴線をグッと鷲掴みにしまくるってもの。

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    吉永さん

    どんなにムチャでも…これが私の夢だから!!

    最近は空気のように存在感が微妙だった吉永さんにスポットが当てられてるわけですけど、これまた胸を打つ展開じゃないですか。父親にAKBやってる事を秘密にしてたのがバレて辞めそうになるも、自分の意志を貫いたのでした。今まではみのりを元気づけたりエアったりと、サポート役で周りに流されるポジションだった彼女が意志を通して立ち上がったのは震えるってもの。もう誰も吉永さんを空気なんて言いませんよ!

    7位「僕らはみんな河合荘(2)

    僕は宮原るり先生の描く女の子赤面顔が大好物なんですけど「僕らはみんな河合荘」の律っちゃんの赤面っぷりは宇宙規模で可愛いですね。2巻では大人組である他の住人も存分に活躍し、宇佐はバイトをして世界観が広がったりと見どころ満載。
    <関連>
    「僕らはみんな河合荘」律ちゃん可愛すぎ

    6位「ラストゲーム(1)
    ラストゲーム 1 (花とゆめCOMICS)
    天乃忍
    白泉社 (2012-01-04)

    まさに超絶ニヤリングで悶絶しまくるってもの。
    小学・中学・高校・大学と九条と柳の関係が描かれており、胸きゅん度が半端ない。もともと3話完結予定だったらしく人気が出て続くようです。1巻で既に完成されてしまっているけど続きがどうなるか本当に楽しみってもの。
    <関連>
    「ラストゲーム」超絶ニヤリング&悶絶である

    5位「きみが心に棲みついた(1)

    小川今日子、通称キョドコ。
    すぐにテンパって暴走しちゃう挙動不審な娘が、大学時代の想い人・星名の影に囚われ続けていましたが、合コンで出会った吉崎に「人に流されてばかりでは、本気で人を愛せない」と指摘され、自分を変えたい、幸せいなりたいと思うようになっていくようになります。そして再び星名が現れ…というもの。

    天堂きりん先生って切ないというか重い系の話でグッとこさせる作品がキモだったんですけど、これめちゃコメディ調じゃないですか。絵も超好み。ちょっとキョドコの過去話は男からすると不快に思うけど。また挙動不審の描き方が上手い。どもる感じがグッドです。「おお振り」の三橋もそうだけど、どもる喋りが本当にイライラって感じです。

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    キョドコ

    何をやってもダメで報われないけど一生懸命な女性というのは思わず応援したくもなります。続きが本当に楽しみ。

    4位「君に届け(15)
    君に届け 15 (マーガレットコミックス)
    椎名 軽穂
    集英社 (2012-01-25)

    もう僕の中で「君に届け」は爽子と風早くんが結ばれて終わってたんですよ。え、まだ続くの?とか思っちゃってたわけです。そして脇役達の恋愛模様が描かれるようになったんですけど、これまたクソ胸きゅんじゃないですか。15巻のメインは吉田と龍の2人なんですけど、この2人の過去話がちょっと切なくて泣きそうになってしまった。あと、矢野ちんはケントよりピンがいいなー

    3位「GIANT KILLING(22)
    GIANT KILLING(22) (モーニング KC)
    ツジトモ
    講談社 (2012-01-23)

    手に汗握る山形戦決着。
    丁度山形戦をモーニングでやってた時に、明らかに「ジャイキリ」を意識したくさい「DOIS SOL」という漫画がジャンプで連載開始され山形戦の間に打ち切られてしまいました。1つのサッカー漫画が連載開始から打ち切られるまでひたすら山形戦という長い戦いでした。

    試合もクソ燃えましたけど、他のシーンも面白いですなぁ。選手だけでなくサポーターやスタッフもいい味出しまくりですね。
    2位「惡の華(5)
    惡の華(5) (講談社コミックス)
    押見 修造
    講談社 (2012-01-06)

    凄いことになったものです。
    佐伯さんが真っ黒のダークに染まり、まさに堕ちた天使という。読んでて鳥肌が立って背筋が凍りついて冷や汗をかきまくるってものです。圧巻である。
    <関連>
    「惡の華」佐伯さんマジで報われない娘すぎる件

    1位「ハナコ@ラバトリー(2)(完)

    「ハナコ@ラバトリー」はちょっと笑えるちょっといい話あるちょっと怖いホラーが抜群の塩梅の1話完結漫画でサラッと軽く読める…そんな風に思っていた時期が俺にもありました。

    今まで謎だった主人公・トイレの花子さんが何者であるかが判明する最終エピソード。ヤバイです。感動して泣きます。涙で前が見えなくなります。今考えるとタイトルの「ハナコ@ラバトリー」の「@」も意味のあるもので凄い…。
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    「ハナコ@ラバトリー」トイレ鉄道999
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  • 「昭和元禄落語心中」めがっさ面白いな

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    昭和元禄落語心中(2) (KCx(ITAN)) 昭和元禄落語心中(1) (KCx ITAN)

    漫画大賞2012年ノミネート
    この漫画が凄いオンナ編2位
    この女性向けマンガがすごい!2012(未完作品編)1位

    と、様々なとこで評価がうなぎ登りの「昭和元禄落語心中」。
    先日2巻が発売されました、まあ今さらなんですけどこれはクソ面白いじゃないですか。1巻のオビコメントのあらすじ紹介は以下の通り。

    満期で出所の模範囚。だれが呼んだか名は与太郎。娑婆に放たれ向かった先は、人生うずまく町の寄席。昭和最後の大名人・八雲がムショで演った「死神」が忘れられず、生きる道は噺家と心に決めておりました。弟子など取らぬ八雲師匠。惚れて泣きつく与太郎やいかに…!?昭和元禄落語心中・与太郎放浪編、いざ幕開け!!

    ストーリーはオビの通りで、出所したばかりのヤクザだった男が落語界に入るというもの。出所したばかりの与太郎が向かった先は、生きる伝説、昭和最後の大名人・有楽亭八雲の元。「八雲師匠はお弟子さんはいっさい取ってらっしゃいません」と言われる通り、弟子を一切取らないはずの八雲が何故か与太郎を気に入ったのか、気が変わったのか与太郎を弟子にする事から物語はスタート。

    評判通りの面白さで、落語にまるで興味もなかった私も落語って面白そうと思ってしまったものです。そもそもマイナー競技やマイナー文化にスポットを当てる場合は、大抵の人はその文化をまったく知らないものです。落語なんて今の若者はほとんど知らないでしょう。この手の作品はいかにしてそれが凄そうとかか興味持たせるかがキモなんですけど「落語心中」はそれがズバ抜けて上手い。

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    落語描写が凄い

    僕は落語をまったく知らないのですが、思わず落語ってこんなに凄いのかと息をのみ込んだものです。そしてそのうち落語を聞いてみたいと思ってしまうというもの。興味のなかった文化を凄そうと思わせ、落語を聞いてみたいと思わせるのが「落語心中」の素晴らしさよ。

    当然、落語を題材にしつつもキャラの掛け合いや心理描写やストーリーも惹きつけられて面白いのは言うまでもありません。それでも僕の心の琴線に落語描写が響きまくる。以前に説明した音楽漫画同様に落語がいかに凄いかの描写の仕方が絶妙すぎる。

    落語なんて言葉で語るだけで凄いか凄くないかを漫画で表現するのがいかに難しい事か。それを明確に「凄い落語」と「凄くない落語」を描き分けているのが「落語心中」の素晴らしさよ。主に観客の反応で落語の良し悪しを分けていますけど、八雲師匠と与太郎の落語描写を比べれば、一目瞭然です。

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    与太郎の落語

    あえて下手くそ風に描いているのも勿論ですけど、与太郎の落語描写は主軸を落語シーンに置いてないかな、と。1ページの中に落語してるシーンがあるって感じ。対して八雲師匠の落語描写は台詞のみの落語シーンだけにスポットを当てており、落語を聞いてる他のキャラの感想も途中で入るものの、主軸は本当に落語シーンをメインで描いており、思わず見入るならぬ聞き入るってもの。

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    八雲師匠の落語

    かたずを飲んで見守る程の落語シーン。

    また、1巻の圧倒的面白さに比べると、2巻は八雲師匠の過去編がメインとなっており、勢いはちょっと落ちてるかも。それでも、この過去編によって物語は深みを増すし、何よりも2巻を読んだ上で1巻を読み返すと一層味が沁みるんですよ!

    1話冒頭で与太郎を弟子に取った八雲。
    なんで八雲は今まで弟子を取らなかったのに、なんでいきなり態度を変えて与太郎を弟子にしたのかと疑問に残っていました。

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    弟子を取った

    お前さん、帰るトコロがないのかえ?

    八雲は後に与太郎の落語を「あの寄席の空気みたいなもんが助六と同じだった」と語るなど、与太郎に亡き親友・助六の面影を見ていました。そして助六と約束して果たせなかった「二人で落語の生き延びる道を作ろう」とか胸熱な約束を交わしちゃったり。

    どうも八雲師匠は亡き助六を与太郎に見ているようなんですけど、それは与太郎を拾った後の事で、「アタシもなんであんなの拾っちまったのかと思ってた」とか言っちゃってました。過去編を読んでビックリしたのは助六も八雲師匠も同じ境遇で帰るところがない放り出された人間でした。

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    捨てられた

    お前さんも捨てられたんだろ。なにがあったかわからねェけど、辛ぇよなあ、この年で一人放り出されるなんてな…

    与太郎を拾った時の「お前さん、帰るトコロがないのかえ?」という台詞がすげぇ意味深で味があるってもの。帰るところがない放り出された者として、同じ境遇でデジャブってたんだろうか。何にしても過去編はまだまだ続くようで続きが本当に楽しみですね。物語の構成もキャラの立ちっぷりも読み返したいと思える濃さもあってマーベラスってもの。

    昭和元禄落語心中(2) (KCx(ITAN))
    雲田 はるこ
    講談社 (2012-01-06)

    昭和元禄落語心中(1) (KCx ITAN)
    雲田 はるこ
    講談社 (2011-07-07)