はじまったな!(挨拶)
なにが始まったって「ワンピース」に決まってるじゃないですか。597話"3D2Y"から1ヵ月の休載を得て遂に今週の週刊少年ジャンプ(44号)から「ワンピース」が復活しました。

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週刊少年ジャンプ44号

ジャンプの表紙を飾り、カラー扉絵で連載再開。のっけから驚かされたのは598話"2年後"の見開き扉絵の構図が1話「ロマンスドーン-冒険の夜明け-」とまったく同じ構図な事。尾田っちは扉絵からやってくれるというものです。

海軍本部と王下七武海VS白ひげ海賊団による頂上戦争より2年後、ルフィ達の航海が再開です!まず2年という月日で、キャラがどのように変わるのかという点に刮目です。かの「ドラゴンボール」では作中で3回目の天下一武道会が開かれた時、孫悟空含め仲間のあまりの変貌に衝撃を受けたものです。果たして「ワンピース」はといえば、まずハンコック。2年前は29歳でしたの31歳になってしまいました。

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ハンコック

バカな…三十路を越えて尚、可愛くなるというのか!
信じられません。というのも、ナミは20歳になりロビンは30歳になり、どちらも艶めかしく色気がアップしていました。ナミもロビンも年齢を重ねると共に大人の女性になっているのに、ハンコックは31歳になって可愛さがアップですよ!

しかもサラッと「わらわは、とても良き妻になれると思うぞ」と、結婚をアプローチ。しかしルフィは「結婚はしねえ!」と即答。ルフィ~お前って奴は…と憤慨するも、2年前なら「ドラゴンボール」の孫悟空に宜しく食べ物と勘違いして快諾しても不思議じゃありません。

しかし、ルフィは結婚の意味を理解しており、その上で「結婚はしねえ!」と振るのです。つまり、ハンコックの気持ちに気付いているのです。これはラブコメ風に言えば、ドキッ鈍感なアイツが気持ちに気付いちゃったぞ☆です。大いなる進歩ですよ!

と、危ない危ない。このままでは今日はハンコックオンリーのエントリー(ブログっぽい)になってしまいます。久々のハンコックを拝んで熱くなってしまいました。で、他に気になったのはゾロ

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ゾロ

右目に傷跡があります。右目を潰されたのか瞼を閉じているだけなのかは分かりませんが、あの海賊王の右腕、ロジャー海賊団の副船長レイリーと同じ右目の傷跡というのは震えます。やっぱりゾロは麦わら海賊団の副船長なんだと鳥肌です!

そして、船長ルフィ。2年間の修行で覇気を習得できたのでしょうか。何よりもルフィのビジュアルの変化に期待です。

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ルフィ

変わり過ぎだろ!誰だよお前は…。
と、驚愕してしまいましたが、これはルフィの偽物。なんと2年間音沙汰なかった麦わら海賊団の偽物が登場していたのです。ルフィ以外にも、まったく似ていない偽物の麦わら海賊団。一見するとただのギャグなのですが、これは重要な出来事ですよ。

ルフィを含めて表舞台に登場していなかった麦わら海賊団。シャボンディ諸島では、偽物の麦わら海賊団が仲間を募集している話題で持ち切り。

「―しかし驚いたな。2年も音沙汰なく完全に『死亡説』が信じられてた、あの"麦わらの一味"が突然この島に現れたんだ!!」

ルフィ達は2年間音沙汰がなかったようです。そして死亡説が信じられる中に偽物登場。つまり、行方不明で生死不明の大海賊には偽物がその名を名乗るという事が今後もあるかもしれません。この勝手に名乗る偽物という設定は、新世界でもありそうです。

麦わら一味だけでなく、2年経過し世界情勢も大きく変化している感じ。今の新世界では"キッド"や"ドレーク"が新世界を掻き回しているだとか。また、ハンコックが健在だったのでハンコックは七武海のままようですが、頂上戦争ではジンベエと黒ひげが政府を裏切りモリアさんは死んだ事になっているので、3人の七武海がいません。さらに、白ひげが死んで世界の均衡が崩れてしまったので、七武海の必要性も疑問ですけど…。世界は一体どうなってしまったのか…。

そしたら、ナミが飲んでた酒場でマスターとの会話がとても興味深い内容だったからビックリです。というか違和感が半端じゃない

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酒場の親父とナミの会話

マスター「海軍本部が場所を移したの知ってるかい?アンタ
ナミ「ここからすぐそばの『マリンフォード』じゃないの?

この2人はとんでもない会話をしていますよ!
まず、ナミがいたのは空島ウェザリア。空島なのにも関わらず青海の様子を知っていたのは興味深い点です。

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ウェザリアの人々

ルフィの話になれば「およおよ、こやつか!先達ての戦争で戦場をひっかき回したという…話題の麦わらのルーキー!」と、つい先日の事件もバッチリ知っていました。どういう手段かは知りませんが、空島ウェザリアの人たちは下界の新聞を読んで世間に何が起こっているか知っているのです。ですので、ウェザリアにいたナミは、新聞などできちんと世界の様子を把握しているのはずです。

にも関わらず、ナミは海軍本部と新世界にあった支部G1との入れ替わりを知りませんでした。それどころか酒場の親父は「知ってるかい?アンタ」と、ここだけの話という口調で語っています。つまり、世間の誰もが知っている事ではなく、海軍本部とG1が入れ替わったというのは、表立ったニュースで流れていないという可能性が非常に高いのです。極秘に新世界に海軍本部が引越したと思いきや…。

絵写されたマリンフォード(旧海軍本部)は…。

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現・海軍支部G1

思いっきり要塞に「G1」と書かれています
なんでやねん!ナミは100歩譲って、あの時たまたま新聞があっただけで知らなかったのも有りですが、酒場の親父の 「海軍本部が場所を移したの知ってるかい?アンタ」という言い方は、世間には知られていないここだけの話だけど…というものでした。

チェス盤をひっくり返してみると、あら不思議。謎は全て解けた。明らかに要塞は「G1」と書いて支部扱いしているのに、世間には知られていない…つまり勝手に引っ越して、それを世間に公表するなどというめんどくさい手順を踏んでいない!何というズボラさとだらしなさなのでしょうか!

こんな重要な事を世間に公表せずに、勝手に引っ越しておいて、特に別に極秘にするわけでもないというあやふやさ。こんなだらけた海軍があるのでしょうか…。ええい!木津千里並みに、きちっとしてたセンゴク元帥は何をしている!

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センゴク(2年前)

「―それよりコングさん、時期『海軍元帥』に私から"青キジ"を推薦したい」(2年前の台詞)

!?

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だれけた正義

センゴクが推す新元帥は青キジ。青キジが掲げるものは「だらけた正義」。パズルがピタッとハマるとうに、ナミと酒場のマスターの会話の違和感がすーっと解決してしまいました。新元帥が青キジならば、世間一般に海軍本部引越しを公表せずに、でも堂々と引っ越すという、だらけた海軍はある!

さらに、酒場のマスターは続けて言い出します。

「RLを挟んで対になってた支部『G1』と場所を入れ替えたのさ。これがセンゴクに替わる新"元帥"の覚悟!『四皇』のいる海に直接『本部』を構えたんだからな」

海軍の元帥はやっぱり変わっています。どうやら、だらけた正義を掲げる青キジがセンゴクの推薦通りに海軍のトップになり、文字通りだらけた正義を通していそうです。

そういえば、世間の情報に疎いといえばロビンが最も今回の注目ポイントでしょうか。何者かに追われており、逃亡をしている感じ。そして、シャボンディ諸島で知る出来ごとに、ただ驚いていました。

「ブルックのライブ…??」
「"麦わらの一味"…仲間募集?」

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ロビン

一体どうなってるの…?ソウルキング??

「ソウルキング??」と困惑。
偽麦わら一味が行った仲間募集が意味不明なのは分かりますが、ブルックのライブに驚き、ソウルキングを知らないというのはちょっと信じられません。

そもそもブルックは手配書があるものの生前のものなのでガイコツになったブルックには誰も手配書のブルックだと気付きません。偽ルフィ一味もブルックの偽物を配置してないし、そもそもブルックは政府に麦わらの一味扱いされていません

だからこそ、ライブなんかを開催して今や世界一のミュージシャンになれたのです。

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大スターのブルック

世間では「あの大スター"ソウルキング"ブルック」とか「ソウルミュージック界の王」と呼ばれる、世界的な大スターとなったブルック。ひょっとしたら、麦わら一味で最も有名になってしまったかも知れません。世間一般の人々は大スター扱いし、シャッキーは「ブルックちゃんも今日ライブで来てるから」と、サンジもブルックがソウルキングとなっているのを前提で会話しています。

そんなブルックを「ブルックのライブ…??」「ソウルキング??」と、まるでブルックを把握していないロビン。どういう事でしょうか。だってロビンは、世間一般には極秘扱いされたクロコダイルを倒したのがルフィだと把握してた情報力に定評がある革命軍にいたはずなのに、大スターのブルックを知らないというのはおかしい!

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革命軍にいたはずじゃ?

「ルフィ…あなたのお父さんの下で世界の流れに身を投じれば…少しは強くなれるかしら」などと思っていたロビン。2年間、革命軍に身を置いて過ごしているかと思いきや。誰もが知る大スターのブルックを知らないなんて情報弱者にも程があります

考えられる理由は一つ。ロビンは革命軍にいなかった。少なくとも、新聞などのニュースを仕入れたり、音楽を聴くという娯楽が出来ない環境下で生活していたのです。さらにロビンはシャボンディ諸島で何者かに追われていました。

一体誰に追われているのか。真っ先に思いつくのは世界政府。しかし、ロビンの追ってへの支持は「殺すなよ」というものでした。ロビンを殺さずに生け捕りにしろという命令で追っていたのです。世界政府が発行しているロビンの手配書には「DEAD OR ALIVE」(生きていようと死んでいようと)と明記されています。

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「殺すなよ」 / 生きていようと死んでいようと

おかしい。ロビンは生死を問わずの賞金首なのに、この追ってはロビンを生け捕りしようとしています。ロビンの最大の特性は、古代文字の解読に成功したオハラの生き残り。今の世界では、ロビンだけが古代文字を解読できるのです。ロビンを追う者達は、古代文字の解読の為に生け捕りにしようとしていると。

ロビンが大スターのブルックを知らない→情報強者の革命軍で生活してない→ニュースや音楽がない生活→ずっと逃亡生活。2年前は明らかに革命軍に身を置く様子だったのに、これは…?偽ルフィの「おれは革命家ドラゴンの息子だぞ」という台詞から革命軍は今でも健在。つまり、ロビンは革命軍から逃げて追われている感じ。これは、今後の物語で重要な出来事になりそうです。

再開して1話目で、なんという面白さ!はやく続きが読みたいというものですよ。で、今回のまとめとしてはナミとロビンの乳がけしからんという事です。

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ナミ&ロビン

素晴らしい艶めかしさです(結論)