ついに出たー。週刊少年チャンピオンでぬるっと2ページ連載している「それでも町は廻っている」の石黒正数先生のダメ可愛い猫漫画「木曜日のフルット」の1巻が発売されました。

半野良猫のフルットとダメ飼い主の鯨井先輩とその周辺のゆるゆると楽しい日常が描かれたショートギャグ漫画。こいつはお勧めですよ奥さん。表紙の通りデフォルメされた絵で描かれて可愛らしくて癒されます。まずフルット達の猫社会というか猫達の話がホッコリさせてくれます。

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フルットたち

フルットは半野良・半飼いネコという中途半端な状態ですが、自分は野良ネコのつもりで野良ネコとしての誇りを持っています。アウトロー・キャッツは猫はコタツで丸くなってはいけないのです。でもネコ缶だろうと据え膳は食う。そんな感じで野良ネコとしての拘りなど持つも、いまいち野良ネコになれないフルット。猫社会のルールが妙に面白いのです。

猫達だけではありません。フルットとその周辺も面白いですが、人間社会の出来事も面白いってもの。猫のフルットの飼い主である鯨井先輩がもう1人の主人公。鯨井先輩周辺も面白いです。人間って面白っ!

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人間って面白っ!

鯨井先輩とその周辺の出来事もこれまた面白いという。ネコのフラットパートも鯨井先輩の人間パートにプラスαされて構成される「木曜日のフラット」。

1話2ページながらも、かなり見所満載です。鯨井先輩とフルットが出会う話などホッコリしていてマーベラスというもの。また、石黒先生の芸の細かさは相変わらず脱帽。「循環」で頼子の服を「いらないならよこせ!」と古着を貰い、「フルットの巻(18)」で着てみたら笑われてシャツに改造して、それをきちんと着こなすのです。

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服貰って改造してシャツとして着る

どんだけ芸が細かいんだ、と。
「木曜日のフルット」は芸の細かさと味のある登場人物とネコ達が魅力的で本当に面白いです。これはお勧めですよ。

鯨井先輩の人間としてのダメっぷりというか終わっている感が特に好きです。何度も詐欺に合うし、お金を手に入れればギャンブルに突っ込みすっからかんで、何事にもだらしないという生活。また、チャンピオン掲載時と比べると描き直されているのもポイント。

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チャンピオン掲載時 / 単行本掲載時

ちょっと可愛らしく描き直しされてますが、やっぱり漂うダメ人間オーラは描き直ししようが修正しようが変わりません。鯨井先輩のダメ人間っぷりは五臓六腑に染み渡るでー!

単行本収録での変更点といえば柱の文章がなくなってしまっています。そして「それ町」ファンではもはやお馴染みとなった雑誌掲載時と単行本収録される話数が変更!

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雑誌 / 単行本

チャンピオンでは「フルットの巻(20)」だった話が、単行本では「フルットの巻(19)」になっています。このように、チャンピオンでの話数と単行本での話数が変更されています。
※詳しい本誌掲載時との変更点

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平成21年7月号アワーズ収録

例えば「それ町」の去年の鍋騒動の回。僕はトイレを我慢する女の子が最も可愛いという持論を持っていますが、それを木端微塵に砕いた歩鳥。ジャージの紐が固くてズボン下ろせなくなりトイレを我慢するのも限界で紐切りました。鍋がハマって取れなくなるに通じる出だしでマーベラスなエピ。余裕の単行本未収録です。

「それ町」はアワーズ掲載時の話と単行本に収録される話の順番がシャッフルされてバラバラなので、単行本未収録とか普通にあるから恐ろしい。実際に単行本の掲載を調べてみればビックリ仰天。

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「それ町」6巻の収録されてる話

平成21年7月号のエピソードどこいったの!
順番的に単行本6巻に収録されるはずが未収録。それどころか7巻でも収録されてません。このまま未収録になるか忘れた頃に収録されるかは分かりません。


訓練された石黒信者ですので「木曜日のフルット」でチャンピオン掲載の順番と単行本未収録があっても慌てません!
また、「木曜日のフルット」の人間主人公の鯨井先輩。どう見ても「それ町」の紺先輩です。本当にありがとうございました。

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紺先輩 / 鯨井先輩

顔が瓜二つでも名前は違いますし、紺先輩はこう見えてしっかりしており生活力もあるので、まったくの別人。「鯨井」という名前から「ネムルバカ(AA)」や「響子と父さん(AA)」に登場した鯨井ルカ(岩崎春香)と同一人物かもとも思いましたが鯨井早菜と名前が出てる上に、中学校の同窓会でも「鯨井」と呼ばれている為、やっぱりまったくの別人。

「木曜日のフルット」の鯨井先輩は紺先輩と同じ顔で鯨井という苗字なだけなんて…。だがしかしである!「それ町」の登場人物・亀井堂静が登場するからビックリですよ。もちろん、ただのスターシステムだとは思いますが、ひょっとしたら「それ町」と同じ世界観じゃないかと想像を膨らませてしまします。

そう、ここからは想像を膨らませるというよりも妄想の領域なのです。「木曜日のフルット」に登場した亀井堂静と「それでも町は廻っている」で
の約10年前のエピを見比べると…。

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木曜日のフルットの静 / それ町の約10年前の静

制服が違います。やはり別人か…だがちょっと待って欲しい。
「それ町」の10年前のエピソードは3巻収録の「少女探偵誕生」です。約10年前に歩鳥がミステリー好きになるエピソード。この時の亀井堂静はバイトに誘われたり今年受験という台詞から高校3年生と導き出されます。

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静は高校3年生

しかもこの時のエピソードは、ちょうど弟・猛がもうすぐ生まれるという時期。歩鳥と猛は丁度7つ違いなので、この時の歩鳥は7歳の小学1年生です。

3巻収録の「少女探偵誕生」の年齢は…。
静、18歳(高校3年生)
歩鳥、7歳(小学1年生)

また、「木曜日のフルット」の「ジェットコースターの巻き」で4歳児の少女が登場します。

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4歳児の少女

アトラクションを操作していた4歳児の少女。どう見ても歩鳥にしか見えません。これが本当に歩鳥だとしたら…。歩鳥が4歳児なら静は15歳です。つまり、 「木曜日のフルット」の静は制服が違うのは中学生であるからであると。

「木曜日のフルット」
静、15歳(中学3年生)
歩鳥、4歳(幼女

なぜか上手い具合に年齢が一致してしまいました。「木曜日のフルット」は「それでも町は廻っている」の約13年前だという考えがここに導きだされました。(「約」というのは「それ町」の歩鳥は基本高2ですが、たまに高1だったり高3だったりと時間軸が飛ぶので)。

「木曜日のフルット」は「それでも町は廻っている」の約13年前の物語と思うと胸が熱くなるな!世界観が同じならですけど…。


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