ONE PIECE 60 (ジャンプコミックス)  ONE PIECE GREEN SECRET PIECES (ジャンプコミックス)

「ワンピース」60巻、「ワンピースGREEN」が発売されました。まず、「GREEN」ですが読み応え抜群!「ワンピース」制作秘話として麦わらの一味の初期構想が掲載されていますが、これが興味深すぎるというもの。

9
麦わら一味初期構想

ルフィ、サンジ、ナミ、サンジは初期構想通りという感じです。。チョッパーとブルックは初期構想の面影はありますが、ウソップ、ロビン、フランキーはまるで面影がありません。他にも制作秘話には、お蔵入りを含めて様々な尾田っちのラフ絵が掲載され、ファンなら興奮して熟読してしまうもの。

個人的に刮目すべきは、初期構想(後期含めて)麦わらの一味が9人しかいなかったところ。1話で「まずは仲間集めだ。10人は欲しいなァ」と言っていた事から、麦わら一味は10人体制で後一人仲間に加わると思っていたのですが、これはもう仲間加入はないという事でしょうか。

否!麦わら一味はやっぱり10人体制になると主張したい。「ワンピース」は実にジャンプの王道的な展開を進めているのですが、一つだけ足りないものがあります。それは好敵手(ライバル)の存在。

孫悟空とベジータの関係のように、ジャンプ漫画においてライバルの存在は重要なもの。では「ワンピース」における、ルフィのライバルって誰やねんという。強大な敵はわんさかいます。しかし、ライバルと呼べる者はただ1人です。

10
ライバル

黒ひげです。いや、まじで。
白ひげ海賊団がら逃亡し、1人からスタートして仲間を徐々に増やしていった黒ひげこそルフィと通じるポジションにいます。

もちろん、シャボンディ諸島にいた億越えルーキー達もライバルと呼べる存在ではありますが、「ワンピース」休載中のジャンプ41号において、尾田っちの歴代担当編集者の会談が掲載されており、そこに以下のような興味深い新事実が!

川島「W7編でメリー号と別れた後、ガープが登場する回から担当になったんですが、その回から担当になったんですが、その回が他の作品とブッちぎりの差をつけて1位になって。改めて、スゴい作品なんだと身に引き締まりました。」
大西「ぼくはキッドとローたち"超新星(ルーキー)"が出てくる回ですね。でも、彼らは元々出てくる予定ではなかったんですよ。」
渡辺「えっ!そうなんですか?」
大西「一味がシャボンディ諸島でバラバラになる事は決まってたけれど、それだけでは少し刺激が足りないのかなと。そしたら尾田さんが『新キャラたくさん出てきたら面白いですか?』と言ったんです。その後3時間ほどで全員のデザインと修正を加えたネームが完成してました」

シャボンディに登場したルーキー達はたった3時間で生まれたキャラだった。シャボンディ諸島で一味がバラバラになることが決まっていたことも驚きですが、ルーキー達が3時間で作られたキャラだというのは衝撃です。つまり、尾田っちの初期からの構想の中にルーキー達は含まれていない。やはりルフィのライバルなるべきポジションは黒ひげです。

そんな黒ひげの名前が初登場したのはドラム王国(現サクラ王国)の時。ドラム王国をまたたくまに滅ぼしたとドルトンが述べていました。

11
黒ひげ一団に滅ぼされた

「…たった5人の海賊団だった…船長は"黒ひげ"と名乗り…我らにとって絶望的な力でこの国をまたたく間に滅ぼした」

今だに黒ひげがドラム王国を滅ぼした理由は判明していませんが「たった5人の海賊団だった」というのは、当時の麦わら一味の人数とピッタリ一致します。人数まで一致させるなんて、麦わら一味と対のようです。

その後、仲間を加えていった麦わら一味に対して、黒ひげ海賊団はといえば、インペルダウンで元看守長のシリュウ、LEVEL6の囚人を開放して仲間に加えました。

12
黒ひげ海賊団

黒ひげ海賊団、現在10人
麦わら海賊団、現在9人

1人足りない。やはり、ルフィ達にはもう1人仲間が加わると思われます。それがペローナたんペロペロ(^ω^)なのかは分かりませんが、あと1人加わるはず。

他に扉絵シリーズ全掲載とか物語の解説も詳しく載っており見所満載。改めて扉絵シリーズを読むと、エネルとCP9は再び出てきそうな感じ。そういえば、コビーが海軍で出世して将校、大将になると言っていましたがヘルメッポの目標はと言えば…。

14
ヘルメッポの目標

いつか親父を越えてやる!きっとお前を捕まえるっ!

とっくに超えているような気がします…。てか、コビーとヘルメッポは新世界で再登場するのでしょうけど、モーガンは新世界どころかグランドライン前半の海すら航海できるとは思えません。今頃、東の海で逃亡生活をしてるか海の藻屑となっていると思うのですが、ヘルメッポは親父を捕まえるんでしょうか。

んで、60巻。各話の感想は、週刊少年ジャンプ掲載時に書いていますので、そちらを参考に。

胸熱っぷりが凄すぎる件(585話)
世界政府と王族(586話)
革命軍と親子三代とサボのフラグ(587話)
×印に込められた思いが胸熱すぎる(588話)
革命軍は謎だらけだ(589話)
泣いた!最高だ!バンザーイ!(590話)
魚人海賊団に胸熱(590話)
アマゾン・リリーに胸熱(591話)
翼人のウルージさんには浪漫がある(591話)
飛ばされた仲間たち(592話)
ミホークの再登場に胸熱(592話)
革命軍の動きが意味深すぎる(593話)
クロコダイルとダズ、2人は胸熱!(593話)
楽園とか(594話)
世界政府とか五老星と(594話)

といったところ。特に60巻で注目すべきはサボとエースのルフィへの想いというか受け継がれる意志というか。100話"伝説は始まった"において、海賊王ロジャーの以下のような言葉がナレーションされていました。

これらは止めることのできないものだ
"受け継がれる意志""人の夢""時代のうねり"
人が「自由」の答えを求める限りそれらは決して止まらない
海賊王G・ロジャー

自由って一体なんだい?と尾崎豊も疑問を投げかけていましたが、サボは貴族で縛られた生活を送っていたせいか、やたらと「自由」というものを求めていました。

15
自由を求めた男

「俺達は必ず海へ出よう!この国を飛び出して自由になろう!」

自由を求めたサボは何度も「自由」について語っていました。「ここにいても…おれは自由になれない」、「誰よりも自由な海賊になって」、と。そして自由を求めたサボは海の藻屑へ(生きてると思いますが)。そんなサボの意志を継ぐはルフィとエース。

16
自由に!

自由の答えを求めたサボの意志を受け継ぐとか、ロジャーの残した言葉通りで胸が熱くなるというもの。受け継がれる意志の最もたるものといえば、ルフィの事。エースはサボからルフィの事を宜しく頼まれました

「ルフィの奴はまだまだ弱くて泣き虫だけど、おれ達の弟だ。よろしく頼む

17
よろしく頼む

そんなエースは、インペルダウンにおいてジンベエにルフィの仲間たちを見て安心したと語っていました。もうエースの後ろをついて回るだけの昔のルフィではなく「あいつにはもう…頼もしい仲間達がいた。何があっても大丈夫さ。おれは安心したんだ」と述べていました。

そしてアラバスタでは、ルフィの仲間達に…。

18
よろしく頼むよ

「できの悪い弟を持つと…兄貴は心配なんだ。おめェらもコイツにゃ手を焼くだろうが、よろしく頼むよ

ルフィを宜しくと、サボからエース、エースから麦わら一味に。さらにエースの左腕の刺青がサボの海賊旗を刻んだものときたら…。まったく、「ワンピース」は最高だぜ!また、注目したいのは以前ドンキホーテ・ドフラミンゴがつけていた腕輪のようなもの。まったく同じ物をミホークがつけていた事。

19
ドフラミンゴとミホーク

一体、2人の間にどんな関係があるのか。
さらに最後まで顔が明らかにならなかったゴア王国の国王。なぜ顔を隠したのか。既に登場している人物なのか。そうなると可能性がありそうなのは、黒ひげの部下となった悪政王アバロ・ピサロぐらいしかいませんが。気になるところです。

つまり、総括するとマキノさんがすんごく可愛いという事です。

20
マキノさん

一刻も早く、マキノさんのおっぱいマウスパッドを作って欲しいところ。

ONE PIECE 60 (ジャンプコミックス)
尾田 栄一郎
集英社 (2010-11-04)

ONE PIECE GREEN SECRET PIECES (ジャンプコミックス)
尾田 栄一郎
集英社 (2010-11-04)

ワンピース3Dマウスパッド ナミ
森本産業 (2010-03-28)
売り上げランキング: 121

ワンピース3Dマウスパッド ニコ・ロビン
森本産業 (2010-03-28)
売り上げランキング: 360

ワンピース3Dマウスパッド ボアハンコック
森本産業 (2010-03-28)
売り上げランキング: 189