八潮と三雲 2 (花とゆめCOMICS)
草川 為
白泉社 (2010-11-05)

人間社会の隣にある猫社会。九生の猫という9つの命を持ち、残りの命数に応じた名前を与えられ、名前変更の更新を怠る者を取り立てる八潮&三雲コンビ。まあ何と言っても2巻では、ベッタベタ王道ラブコメのイベントてんこ盛り。

家に来たり行ったり、一緒に銭湯、そこにベタ展開が炸裂して、挙句に同居生活とか俺の頬が緩んでニヤニヤするっちゅーものですよ。八潮がお酒に酔っ払って幼児退行化しておかしな事になってしまった!

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おかしな事

男のツンデレは気持ち悪いというのが私の持論でしたが、脳髄に衝撃を受けてしまいました。3巻から本格的にスタートする同居生活にラブがコメりそうで期待が高まるというものです。

さて、今月の「新テニスの王子様」はセンターカラー。なぜセンターカラーなのかと言えば「許斐先生第2弾シングル発売決定記念」とか。もはや漫画とまったく関係ないところが半端ねーな。しかも、跡部様のいい感じに胸をはだけた扉絵がまるで許斐先生の写真とシンクロしてしまいます。「ようこそキングシエスタへ」という意味不明な煽り文といい、扉絵だけで異常性が明らかです

って、あれ。次の試合は橘&千歳のダブルスの試合のはずでしたが、なぜにここまで跡部様押しの扉絵なのでしょうか…。いくら人気キャラだからって試合でもない跡部様押しはどうかと思うんですよ。ちゃんと橘さんにもスポットを当てて欲しいところ…って、えぇ!!

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橘&千歳破れる

うわぁ、ザコバナさんまた負けた…

初登場時では手塚と並ぶ実力の選手とかいう今考えるとギャグとしか考えられない設定だったザコバナさんこと橘さん。関東大会で赤也にボッコボコにされて見るも無残なザコキャラとして定着しました。しかし、実は本気ではなかったという後付け設定により、野性味あるテニスこそが橘さんの戦闘スタイルとなりました。

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橘さんの本気

猛獣のようなオーラである。
これが一体何なのか何の説明もないままただ猛獣のようなオーラと言われて、もう我々は何だか凄そうなオーラが出たと納得するしかありません。全国大会では無我の極地に並ぶ扱いを受けており、不動峰の後輩神尾と石田も使いだした猛獣のようなオーラを発していました。

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猛獣のようなオーラのバーゲンセール

無我の極地が技のコピーするなど色々と設定があるのに、猛獣のようなオーラは今だに何なのか謎のままですが、出せばパワーアップするようです。そして、猛獣のようなオーラを出せば百発百中で負けます。さすがザコバナさんが使いこなすオーラのだけあり、勝率0%の猛獣のうようなオーラ

今回はその猛獣のようなオーラの進化版なのか、猛獣のようなシンクロが飛び出したようです。

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猛獣のようなシンクロが出たらしい

「そして、あの最後に見せた―猛獣のような同調は何だったんだ」

安心と信頼と実績の猛獣ブランド。出せば必ず負けます。テニプリのカマセ犬キングとして君臨し続けた橘さんは「新テニプリ」でも健在です。

何が足りないのか、実力か、人気か、運か…、橘さんには出番が足りません。試合描写が丸々カットされての敗北。クラウザーさんですら2話も使ったのに。実に橘さんの試合描写は6ページという悲しい結末でした。鬼先輩は「このダブルス狙い通りだったな…」とか不敵な面で納得してましたが、猛獣のようなシンクロが狙い通りなのか、橘さんが予想通り負けたのが狙い通りだったのか…。

橘さんまじザコバナさん!
しかしです。関東大会から目も当てられない醜態を晒し続ける橘さんに匹敵するキャラがテニプリから生まれようとしている事をご存知でしょうか。

不二周助です。
全国大会準々決勝まで無敗街道を突っ走り、人気も実力も兼ね揃えた天才キャラでした。ケチがついたのは全国大会準決勝の白石戦。ご存知の通り惨敗した上に、白石は本気じゃなかったと判明してしまい、不二の株が大暴落

不二といえば、手塚に勝った事があるとか語られていましたが、実は怪我直後の手塚に1回だけ勝っただけだった事が判明。そして、全国大会決勝戦では立海の仁王相手に大苦戦して恐ろしい勘違い発言を連発していました。

「いつかもう一度キミの腕が完全に治ったら試合をしよう―」
「その後、試合をするチャンスはいくらでもあったハズなのに…」
「僕は君との対戦を無意識に避けていたのかもしれない」
どちらが上か決着がついてしまうのが怖かったから」

どちらが上とか、サラッと自分が手塚と同列であるように語り出し、仁王のイリュージョンに対して…。

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恐ろしい勘違い発言

いつかこんな日が来る様な気がしてたよ。手塚(キミ)を相手に自分の全てを駆けて戦う時が

もちろん、相手は手塚ではなく立海では下から数えたほうが早い実力の仁王が相手です。ただの手塚や白石の不完全なコピーに勝っただけで「手塚越えと前回のリベンジ」とかどうなんでしょうか。

そして、本物の手塚に試合を申し込んだ今回は予想通りの大惨敗。しかも、橘さんと同じ6ページです。

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一歩だけか?

どちらが上か決着がついてしまうのが怖かった」とか、さも手塚と同等の実力があると勘違いしていた不二は、実際の手塚がと戦ったらご覧の様です。しかも何が「ボクの一歩先を…」なのか、まさか実力差が一歩しか離れてないと思っているのでしょうか。不二からどんどんザコバナさん臭がしてくる…。

このままでは、不二がザコバナさん側に行ってしまう!私もそろそろ不二を「不二さん」と呼ばないといけないかもしれません。

橘さん&不二で一通り笑った後に、ついにシングルス1です。来たぞ!おれ達のアイドルが。ハゲが「勝つのは氷帝ーっ!!」、白石が「勝つのは跡部や!」(氷帝全国ベスト8、四天宝寺全国ベスト4)と叫ぶ中、指をパチンと鳴らすのは跡部様!

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跡部様登場!!

今回は橘さんと不二が笑えましたが、次回は跡部様ですか。久々に跡部様の美技の数々が見れるわけです。次回は大笑いできますね!