先日2巻が出たばかりだと思ったら、もう3巻が発売した「青空にとおく酒浸り」。


パンツ脱がされキャラとして定着したシノさんが、やはり大活躍でニヤニヤとしてしまいます。マルセイユVSノーパナイザーの対決がキモ。勝負の方法がパンツ脱がせなのがアホらしくて素晴らしいのです。

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巻き込まれてパンツを脱がされるしのさん

ノーパナイザーが動くと同時に、はいてる当人も気付かない速さでしのさんのパンツを抜き取り、すかさず自分のパンツに重ねはき。ノーパナイザーには上からはいた、しのさんのパンツだけを盗ませるでござるの巻き。

素晴らしいな。他にも火星人刑事が炸裂するなど見所満載。これで、3巻まで一気に単行本化しました。4巻が出るのは何年後なのか

さて、ガンガン7月号が発売されました。なんといっても、「鋼の錬金術師」がついに最終回を迎えてしまいました。


まあ、詳しくは単行本が出た時に語るとして、とりあえず滅茶苦茶良かったです。読後の爽快感が良くて、思わず何度も読み返してしまいました。という事で、単行本派にはネタバレになります。あと、ホムンクルスについて面白いメールを頂いたのでコピペしておきました。

個人的に、グリードの最後が良かったのであります。強欲の権化、己の欲望のみに生きたホムンクス。自分の欲望を満たす為に、100年前にお父様の下を離れて、軍の実験でキメラとなった人を部下として、デビルズネストを根城にしていました。

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グリード

「金も欲しい!女も欲しい!地位も!名誉も!この世の全てが欲しい!

この世の全てが欲しく、「ありえないことなんてありえない」というのが口癖。特筆すべきは、強欲故に部下を自分の所有物と断言していたのに、部下に慕われていたこと。ブラッドレイに殲滅させられるのですが、部下達は命をかけてグリードを助けようとしたのは名エピソード。

兵士を使い捨ての駒とするブラッドレイ。対して、グリードは部下を所有物と言いながらも慕われていました。グリードの部下ドルチェは「いやになるぜ。犬ってのは忠誠心が強くてよぉ」と、勝てないと知りながらも。ブラッドレイに挑むのでした。部下を殺されたグリードはブラッドレイに怒りをぶつけました。ブラッドレイは「駒に情が移ったか、くだらん」と切り捨てましたが、これに対して言い返した台詞は胸熱です。

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俺の所有物を見捨てねぇ

「情だ?阿呆が!俺を誰だと思ってんだ!強欲のグリード様だぞ?金も女も部下も何もかも、俺の所有物なんだよ。みんな俺の物なんだよ。だから俺は俺の所有物を見捨てねぇ!なんせ欲が深いからなぁ!

強欲、故に見捨てない

ブラッドレイに敗れ、お父様の下へ連れて帰られて賢者の石に精製し直されてしまいました。リン・ヤオに強欲の賢者の石が注入され、二代目グリードが登場。初代グリードの記憶は浄化されて消されいる為に、忠実にお父様の下で働いていました。

そして、お父様のアジトへ侵入してきた初代グリードの部下ビドーを手にかけて抹殺した時、変化が起きました。

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躊躇なく初代グリードの部下を抹殺

ウロボロスの印がある左手が呼応して苦しみ出しました。なんで苦しいのか自分でも分からないグリード。グリードの中にいるリンが、仲間に手を掛けたからだと教えてくれます。「仲間じゃねぇ…」と否定するグリードは以下のように言いだします。

前のグリードの記憶だ!俺のじゃねぇ!
…前のグリードの魂は記憶を消され浄化された!
過去など全て忘れている!!

二代目グリードは記憶などないと言いますが、中のリンは「忘れる訳がないだろうガ!」と怒りだしました。

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忘れるわけがない

仲間ってのは魂で繋がってんだヨ!魂に染みついちまっているものを、すすいで落とす事なんか出来ないんだヨ!

記憶がなくても、仲間は魂で繋がっている。そして、記憶を無くして忠実にお父様の下で働いていた二代目グリードは、初代グリードの部下を手に掛けて記憶が混乱して、ホムンクルス側を去るのでした。

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お父様の下を去り1人

「なんでだろうなぁ。俺の中には、こんなに魂が沢山あるのに、あの記憶の混乱以降、なんか空っぽでよ…ひとり…なんだよなぁ

ホムンクルスを裏切り一人で気ままに生きていくと言ったり、世界の主になると言っていたグリード。本当に欲しかったものは…。エドに何でセントラルに戻ったと聞かれれば、教えないと笑顔で答えたグリード。世界の主になりたかったのかもしれません、でも根本は…。

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見捨てられない

最終決戦、正面から堂々と現れたブラッドレイ大総統。バッカニアを筆頭に、ブラッドレイに戦いを挑む兵士たちが、次々と斬って捨てられ「くだらん、人はそれを蛮勇と呼ぶ」とブラッドレイが断言すれば、「本当にまったくその通り!」と、グリードが登場するのです。

「劇場にまかせて吠えたところで得な事なんてありゃしねぇ。だけどなんでかねぇ…見捨てる気持ちにはなれねぇんだよな。そういうの」

「あのまま、だまって逃げておればよかったものを」というブラッドレイ。それでも舞い戻るグリード。強欲、だからこそ見捨てる事が出来ない

最後にお父様に吸収させらるグリードは、最初で最後のウソをつきリンを切り離しました。見捨てられないから。世界の全てが欲しいと言っていた強欲のグリードは、死に際に以下のように言っていました。

「ああ、もう十分だ。なんも要らねぇや。がはっはっは…じゃあな、魂の…友よ

最後になにも要らないと言っていたのです。本当に一番欲しかったのは仲間で手に入れたということか。仲間とは魂で繋がっていると言ったリン。グリードとリンこそ魂で繋がった仲間。最後に「魂の…友よ」とリンに別れを告げたグリードの死に様に目頭が熱くなるな。

賢者の石を手に入れて、シンの次の帝位を手中に収めたリン。他の家も受け入れると言ったのは、さらに胸が熱くなります。

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リン

「ホムンクルスですら受け入れた、このオレだぞ?チャン家も他の家の奴らも、全部まとめて受け入れてやるさ

これこそ、まさに強欲だからこそ見捨てないというグリードの信念。リンが仲間とは魂で繋がっているとグリードに教えれば、グリードはリンに見捨てないという事を教え合っていたとか、胸熱にも程がある!

でもキモはウィンリィの可愛さに尽きるのです。

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ウィンリィ

なんですか、この最後のデレっぷりは。ニヤニヤが止まらないんですけど。しかし、ハガレンは本当に良い物語でした。まさに名作ですよ。