スポンサードリンク
「新・テニスの王子様」跡部様の言動に酔いな!
コメント(0)
2010年12月12日
先生に、あげる。(1) (講談社コミックスなかよし)
posted with amazlet at 10.12.11
山田 デイジー
講談社 (2010-12-06)
講談社 (2010-12-06)
「好きになったひとは先生だった。」
主人公・田中あざみは何の取り柄もなく、学校ではむしろイジメに近い事をされる14歳。そんな女子中学生は、ある日、街でひったくりから助けてくれた青年に恋をして、何とか関係を繋ぎとめようと色々とアプローチ。控え目でおとなしい性格でも自らキスをするなどニヤニヤな行動を。
自分から唇を…
だがしかし、そんな好きになった相手が自分の新しい担任の先生だったなんて…という。個人的に先生×生徒ものは大好物ですので期待したいことろ。しかし山田デイジー先生の描く女の子の赤面顔は俺のツボに嵌りまくりです。
さて、「新テニスの王子様」はついに我らがアイドルの試合が開始されます。ついにきゃつの出番ですよ。正直「テニプリ」って真田がそこそこいい味出したけど、原点はきゃつがいなければ感想書こうって気になりませんでしたからね。
「中学生選抜の成長の早さに一番驚かれたのはあなたでしょ。特にきゃつの成長度は異常だ」
きゃつ
「5番コートS1、跡部様の美技に酔いな跡部景吾!!」
「対するは3番コートS1、あなたの良き理解者入江奏多!!」
今まで3番コートと5番コートとの入れ替え戦では「極妻泣かせのテニスロボット」にはじまり、意味不明な通り名の連発で、この実況者のセンスに疑問を持っていましたが、今度の通り名は「跡部様の美技に酔いな」と「あなたの良き理解者」です。もう何が何だか。
試合の方は、跡部様の進化が止まらないらしいです(迫真)
試合中に入江の動きが良く見えて「丸見えじゃねーの」とヘソを丸見えさせてサービスシーン(?)連発で披露する余裕っぷりで、新技「失意への楯走曲(フーガと読みます)」を炸裂させます。
失意への楯走曲
やっぱり跡部様は凄いな…。
圧倒的な数のシャツのめくれっぷりは、女子がパンチラするのに通じるのでしょうか。シャツめくれてのヘソチラの数も凄いのですが、新技を出すタイミングが凄いです。
何だが凄い失意への楯走曲ですが、その3ページ前には破滅への輪舞曲を炸裂させて入江のラケットをふっ飛ばしているのです。
入江のラケットふっ飛ばしてた
入江はラケットを持っていません。何を打とうと決まる状態なのです…。ラケット弾いた時点で入江はもう返せません。
ねぇ跡部様、その新技意味あんの?
しかし、久々に跡部様の本気が見れるわけですね。胸が熱くなるというのはこの事ですよ。跡部様のテニスの実力はご存知の通りで、「テニプリ」でもトップレベルの実力の持ち主。以前に越前は跡部様の実力をこう評していました。
跡部様を評する
「口だけじゃん」
テニスの実力は勿論ありますが、跡部様といえば「口だけじゃん」と言われるほど言葉使いは半端じゃありません。王子様に始まり、テニプリキャラは皇帝、殺し屋、神の子、不二や財前くんの天才(笑)…と様々な異名がありますが、どれも他人である第三者が名付けたもの。しかし、跡部様だけは違います。
跡部様は他と違う
「俺が王様(キング)だ!!」
自分で名乗ります。
そんな中二病全開な台詞を連発する中学生・跡部様。「破滅への輪舞曲」「眼力(インサイト)」「氷の世界」と、そのハイレベルなセンスは他の追従を許しません。もし、自分が親御さんなら「この子大丈夫かしら…(頭が)」と心配してしまいそうです。
メガネをかけてないのにズレを直す仕草といい、彼の言動はもはや芸術の域に達していると言えます。プレー中は決して相手を認めない唯我独尊キャラで口だけは誰も勝てません。
口だけは誰にも負けない
「ここまでやれた事は褒めてやるぜ!だがテメーは俺に勝てねぇ!(大苦戦しつつ)未来永劫な!!」
全国大会2回戦では越前相手に大苦戦していた終盤でも「てめーは俺に勝てねぇ!」と強がります。頼みの綱の「氷の世界」も敗れ何の根拠もありませんが口だけは無敵。
わざわざ「未来永劫な!」とか一言多いのも素晴らかったです。「この先もな!」とか「永遠にな!」とかではなく、無駄に小難しい言葉でハッタリかますのが跡部様なのです。口だけは誰にも負けません。試合には負けました。
跡部様を語る上で外せないのは、そのカリスマ性です。40.5巻には氷帝学園の生徒会長を務めていると書かれて、私は別の意味で背筋が凍りつきました。これが氷の世界か!
何より、その類い希なるカリスマ性と実力と俺様具合で入学当初から常勝氷帝の部長を務めているのです。1年から部長を務めるなんて、なんというカリスマ性!
強豪氷帝を越前に説明
「うちの手塚部長も当時2年で副部長として氷帝の部長を倒して一矢報いたんだけどな」
去年、氷帝の部長を倒していた手塚。なんだ跡部様、去年手塚に負けてたのか…と思いきや!
手塚VS跡部様
関東大会1回戦で対戦すれば「お前とは初対決だな」と言い放つ手塚。対して「バーカ、俺を避けてたんだろ アーン?」と返した跡部様。なんかおかしくねーか?去年は、青学2年の手塚が氷帝の部長を倒して一矢報いたらしいけど、跡部様って1年から部長なんだけど。でも手塚が3年の関東大会で初対決とは…どうなってんだってばよ!
さすが跡部様だぜ!作中の矛盾なんて何ともねーぜ!
既に跡部様の存在は作中の矛盾すら超越しています。また、他校の選手にまで性格の悪さとナルシーさを語られるほど、人としてはゴミな跡部様。そのプレースタイルは相手の弱点をネチネチと突く陰険極まりなものです。
しかし、跡部様本来のプレースタイルは真逆のものでした。長期戦のネチネチ陰険スタイルは本来の跡部様のプレースタイルではなく、本来のプレースタイルは超攻撃型だったのです。
跡部様のプレースタイルは超攻撃型
「鉄壁の守備で持久戦に持ち込んで相手の弱点を突き崩し」とか「肉体的そして精神的にも相手に敗北をという2文字を与える」と、性格の悪さを具現化した跡部様のプレースタイルは真っ赤な偽物。全国大会で越前相手に攻撃型テニスを披露。同級生の部員達すら誰も知らなかった跡部様の本来のプレースタイル。驚いていたのは、あの陰険な跡部が…というものでしょうか。
そんなこんなで、口だけは桁違い、陰険な性格…と跡部様を語ったら原稿用紙100枚でも足りないほど魅力たっぷりです。そのハッタリは今回でも健在。
跡部様は相手の弱点を見抜く天才で、「眼力(インサイト)」と自分で名付けるほどの眼力の持ち主。今回も入江の実力を見抜いています。
跡部様の眼力
「こいつ3番コートにいるが、実力はもっと上位だ。俺様の眼はごまかせねぇ…」
さすが跡部様。きっちりと相手の実力を把握しています。跡部様にとっては、実力を隠そうとも眼力の前には丸裸。跡部様の眼は誰にもごまかせません。
跡部様が一方的に入江をフルボッコしたか思いきや、「テニプリ」の十八番である実は本気出していませんでしたが炸裂。「氷の世界」を使ってようやく気づく跡部様。
跡部様の眼力?
「死角が無え!野郎…今までのは全て演技」
何が「俺様の眼はごまかせねぇ」だ!
すっかりと入江の三文芝居に騙され、まったく気付きませんでした。ごまかされてるよ跡部様!
しかし2話掲載なのに3分かからずに読めてしまうのは、どうにかして欲しいものです。そろそろ主人公が登場しなくなって半年ぐらいでしょうか。