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    「背伸びして情熱」がマーベラス!

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    年上の女性で最高なのは「この青空に約束を」のさえちゃんで決まりなんですが、何が最高だったかといえば、年上なのに頼りないところだったわけ、で。私は年上なのに頼りない女性というのが、ストライクゾーンど真ん中なんです!


    仙石寛子先生の「背伸びして情熱」の単行本が発売されました。オビに「純粋で残酷、切なく愛おしい。」というのは的を射ているな、と。今までスルーしてたなぁ。これは面白かった。胸がきゅーっとなった。切なくなった。男向けな少女漫画みたいな感じ。

    4コマ漫画の短編集とでもいうか、収録されているのが、「背伸びして情熱」と「赤くない糸」と、短編4コマ7つ。これはマーベラス!全4話の「背伸びして情熱」と全7話の「赤くない糸」が本当にマーベラスです。

    「背伸びして情熱」は数学の女教師、須藤先生が、ある日教え子の三咲くんに告白されてしまい、かなり動転してしまうという話し。「赤くない糸」は、姉千冬と弟慎太の実の姉弟が両想いという話し。昔、「恋風(AA)」で実の兄妹の恋愛で、切なくなったものですが、血の繋がる不毛な恋愛は本当に切ないですな。愛おしいんです。儚いんです。人の夢と書いて儚い…何か物悲しいわね…(アグリアス)

    「背伸びして情熱」も「赤くない糸」も、年上なのにどこか頼りない娘を地で行っており、オレのストライクゾーンど真ん中です。

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    背伸びしても情熱 / 赤くない糸

    年上のおねーさんなのに泣き虫というのもアンテナがビンビン反応してしまうのですが、どちらも恋愛で泣くという切なさ。

    「背伸びして情熱」は教師と生徒、「赤くない糸」は実の姉弟…と、決して皆に祝福されるようなカップルではなく、世間的にはダメ。いわゆる「ロミオとジュリエット」的なカップル。悲恋ってやつですね。で、この悲恋を描くのが凄く上手い。須藤先生は、三咲くんの事が好きか考えて泣くし、千冬は学校の男子に告白されれば「好きな人がいる」と泣きながら言うんです。弟が好き、だから泣いてしまう。マーベラス!

    また、4コマのノリがなく、話が淡々と進むのが特徴的。

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    3コマ目と4コマ目

    4コマ漫画という形ですが、起承転結がまったくないです。4コマ目でオチない。木津千里が見たら怒りそうですが、4コマの姿をしたストーリー漫画です。で、起承転結を完全に無視したからこそ、絶妙の「間」があります。何気ない間なのですが、それが見事にマッチして独特の空気を生んでいます。マーベラスすぎです。

    あ゛ー、何と言うか切なすぎて透き通っていて最高すぎる。そして須藤先生が可愛すぎる。三咲くんに告白されて混乱する姿が、ニヤニヤさせる。告白されれば、聞いてはいけない事を聞いたようで耳を塞ぐ姿がいちいち可愛すぎる。

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    耳を塞ぐ須藤先生

    あー、くそっ可愛いな

    告白された後に、テンパって目茶苦茶、意識するわけですが、ドジっ娘のような仕草、好きかどうか「わかんない」と本音を漏らす姿、国語教師の奥さんが元教え子と聞けば武勇伝を聞きいき、言動が最高すぎです。須藤先生の困った顔がたまりません。むっはー。

    三咲と目が合って、咄嗟に隠れて「…」と考え込んで、三咲が好きかもと思い出す姿でニヤニヤ指数のメーターが振り切った。さらに、三咲くんが、好きだと迫れば泣くし、諦めようとすれば泣く…と、天然男殺しなところがマーベラス!

    キモは、三咲が会いたかったからと言って、顔だけ見て帰ろうとすれば、咄嗟に手を掴んでしまい、すぐに手を離したとこ。

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    手を掴んで、離す

    マーベラス!

    顔見ただけですぐに帰ってしまう、三咲くんに行って欲しくないという想いで咄嗟に手を掴むものの、生徒と教師という立場や告白の返事をしていない気まずい関係に気づいて、すぐに手を離す…、やばい、可愛すぎる…

    告白されて混乱する表情に始まり、困った顔、思いつめた顔、で終いには泣き出してしまう…と、表情が豊かに変化する須藤先生ですが、最後の最後で笑顔に!

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    笑顔の須藤先生

    素晴らしい!

    今まで煮え切らない態度で、最後に笑顔です。三咲くんいわく「本当は笑ってほしかったのになぁ」と思っていた須藤先生の笑顔が炸裂です。困った顔と泣いた顔ばかりのところで、この笑顔は戦闘能力を通常の3倍に高めます。(当社比)

    あと特筆すべきは、心理描写というか心の言葉。1話では、ナレーションで以下のように語られています。

    「女なんて、どうやって口説いたらいいんだろうって」
    「先生が好きだと言ったんだ」
    「先生は見る間に、困った顔になって」

    と、三咲くん目線で話が展開しています。心の台詞も三咲くん。で、2話では…。

    「とりあえず告白はされた」
    「嫌いじゃないと思う。…でもだからって」
    「だからって。本当に?好きだなんて」

    と、須藤先生目線に変わっています。心の台詞が須藤先生に。そう、1話ごとに三咲くんと須藤先生の目線を交互に変えており、どちらからも感情移入できるんですよ。素晴らしい!なんというセンスの4コマ。「赤くない糸」なんて、1話の間でバンバン目線が変わり、姉弟が何考えて、どう切なくなっているかズバズバきます。

    これは面白いです。もっと評価されるべき!

    どうでもいい話なんですが、オビを取ったオマケに三咲くんの名前に関する由来が載っていました。

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    三咲くんの名前

    千葉県の新京成線の三咲駅から取ったそうです。なんという地元ローカルネタ。ちなみに新京成は台風が来ようが、雪が降ろうが決して止まららない千葉最強の私鉄です。

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  • 「新テニスの王子様」早くも許斐先生が絶好調のようです

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    ジャンプスクエア5月号が発売されました。「新テニスの王子様」は2話同時掲載と、ファンにはたまらない内容です。もちろん、話のほうもファンには堪らない出来となっています。先駆けて「新テニスの王子様」0.5巻では、2話のネームが載っており、そこによると。

    「頭!荷物まとめて帰れ」「あ゛ん?」「したがわないやつは不必要だ」「誰がワカメだ。この野郎!潰す!」うつ、しかし、たねがしま(ほこらない男)返される。2号生もすごいぞというシーン。デビル化しようとするが、真田にいっかつ。「たわけが―――っ!」「帰れと言うのがわからんか。見苦しいぞ赤也!」赤也「ぐっ…」

    ネームによると、2話目で赤也が荷物まとめて返される予定だったようですが、まったくそんな事はありませんでした。「これが2話目の表紙だ!」と掲載されていた表紙も全然違うものでした。0.5巻はなんだったのか…。さすが許斐先生。

    さて、早速「新テニスの王子様」を見ていきましょう。前回の、アメリカから帰国し、河童寿司のマスコットをネックレスにしていた越前が最後のボールを取ったところから続きです。

    ところで、ボールを取れなかったら即帰宅って。交通費とか協会側が出してると思うのですが、もし、中学生が取れなかったら、来て速効帰す羽目になったのでしょうか。メチャクチャだ…相変わらず

    越前の帰国を歓迎する中学生プレイヤーたち。そうそう、跡部様がたくさんボールを取って金太郎と頭のレベルが一緒と判明しましたが、もう一人、金太郎と頭のレベルが一緒のヤツがいました。

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    金太郎レベル

    皇帝です。帰国してボールを取った越前に対して、「たるんどる」と。何がたるんでいるかは謎ですが、ラケットにはボールが山積みです。家では日本刀振りかざすなど、皇帝、真田の言動は全てが全てオレのハートを直撃しやがります。マーベラス!

    ボールを中坊に取られてしまった、高校生たちは、「ゴラァ~中学生共っ!!」と怒りだします。ちなみに、怒ったヤツの名前は、佐々部順一(高2)とかいうやつ…。佐々部って、1話で越前のカマセ犬になった北高の佐々部くんでしょうか。眉毛は同じですが、顔と肌の色が全然違い、越前に初めて会った反応をしており違うとは思いますが。

    ボールを取れなかった佐々部は唐突に「試合だ…テニスで決着つけようや」と提案しだします。ボールを取れなかったのだから、決着はついている気がしますが。そこのメガネと試合をすることに。

    テニプリのメガネ男子は、一斉に反応します。(乾以外)で、登場したメガネくんは…。

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    メガネ男子

    越前でした…。
    これがメガネ男子萌えですね。分かります。

    佐々部は越前と試合を「ガキはすっこんでろ」と試合拒否しますが、「俺にまかせろ」と11番コートの松平親雄(高2)が、試合を申し込みます。

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    松平親雄

    すごい帽子のセンスです。

    出てくる高校生がどいつもこいつも老けまくって高校生に見えないのは、許斐先生なりの拘りなのでしょうか。ちなみに、松平くんは帽子の圧倒的なセンスを見せただけで、越前にサックリと負けてしまいました。キモは、審判をしていた佐々部でもなく、今だに河童寿司のネックレスをしている越前でもなく、六角中のバネさんこと黒羽春風です。

    代表に選ばれるようなタマだとも思いませんし、個性豊かなこのメンツでは地味すぎて、かなりどうでもよいキャラなのですが、2話で台詞があるだけではなく、なんと表紙にまで登場していました。

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    バネさん

    場違いもいいところです。はっきり言って、山吹の地味's(ジミーズ)よりも地味です。なんで表紙にいるのか、マジで謎です。やはり許斐先生の考えは理解できません。

    新テニプリ3話のタイトルは「高校生の実力」。2話のタイトルが「中学生の実力」だった事を考えると、3話で高校生たちの逆襲が始まる…のかと思いきや。

    いきなり高校生「ぐわぁぁぁっ!!」と吹っ飛んでいました。石田銀です。どうやら六式波動球でやられたようです。って、六式?名もなき高校生は五式まで耐えたのでしょうか…。五式まで耐えたとしたら、凄すぎます。これが高校生の実力か

    続く高校生たちは全然ダメダメでした。丸井ブン太がネットの上を綱渡りさせられたり、千歳千里に神隠しというボールが消える技をくらい、平古場凛にはハブという物理的にあり得ない変化球をくらい、フルボッコ。さらに…クラウザーさんには、ファンスに食い込まされていました。

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    リリアデント蔵兎座(1年)



    ( ゚д゚)ポカーン

    リリアデント蔵兎座(1年)って…。確か、外国人留学生の助っ人で、バリバリ英語喋っていた記憶があるのですが、帰化したのでしょうか。すげぇ、許斐先生のセンスは斜め上をいくな…。というか平古場凛と続けて登場したから同一人物かと思ってしまいました。

    本当に恐ろしいのは、コイツ中1だということ。もう、すごいとしか言いようがないな…。中1ねぇ…。

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    リリアデント・クラウザー

    リリアデント・クラウザー(名古屋星徳・3年

    確か0.5巻では3年って紹介されていた気がするんですが…。まあ、テニプリだしね

    ちなみに、皇帝の相手をしたのは、佐々部くん。「動くこと雷雲の如し」と風林火陰雷山の「雷」でラケットを突き破られて、「えええっ~~~っ!!?」と絶望と共に散ってしまいました。ちなみに、真田は両手を広げて謎のポーズをキめています。完全にヤムチャキャラだった佐々部くんですが、この技は真田の究極奥儀の一つ

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    風林火陰雷山の「雷」とは、雷は光の速さでどこにでも現れ、落雷にも似た、ほぼ直角に曲がる打球で相手を恐怖のドン底に突き落とす恐ろしい技なのです。手塚ですら、まともにプレーしてはボールに当てる事すらできず、手塚ゾーンで強引に引き寄せるしかありませんでした。そう考えると、佐々部くんは「この佐々部様がウジ虫共を退治してやんよ!」と喋りながら、ボールをラケットに当てていたので、実は相当な実力者なのかもしれません。これが高校生の実力か…。

    さらに、アニキと呼ばれた5番コートの鬼十次郎(高3)、3番コートの入江奏多(高3)、一番コートの徳川カズヤ(高2)は、かなりのプライヤーのようです。赤也は徳川カズヤに睨まれただけで、体が動かなくなり足腰が震えていました。すかさず、木手永四郎が「このU-17合宿。思ったより化物がいる様ですねぇ」と、何故か上から目線で見下していました。

    しかし、本当に恐ろしいには大物ぶった高校生も、所詮は2軍だということ。許斐先生が設定を忘れていなければ、1軍20人は韓国に遠征中なのです。まだまだ上がいるということ。オラ、ワクワクしてきた!

    今回の「新テニスの王子様」は、本当に凄い。許斐先生の実力が完璧に発揮されています。どのページを見ても笑える