さよなら絶望先生 Blu-ray BOX[期間限定版](Blu-ray Disc)

さて、「センゴク外伝 桶狭間戦記」が完結しました。ついに桶狭間で決着です。




義元を名将として描いた「センゴク外伝 桶狭間戦記」。最近の研究ではただ運が悪かっただけであると再評価をされています。「センゴク外伝 桶狭間戦記」の義元はマジかっこいいです。信長じゃなくても惚れるっつーの。

「死中に活をお止める織田信長が、今川義元の本陣へと迫る!戦国時代とは何か!?乱世とは何か!?答えは運命の地・桶狭間にある!!」

まぜ、「戦国時代」とは何なのか。始め、太原雪斎が今川氏親を見て乱世に生きる大名に興味を抱きました。「幼少より仏門しか知らぬ故、戦国大名とはいかなるものに…?」と聞けば。氏親もかつて北条早雲に聞いたらしく…。

ただ乱世を生くるのみと…

では乱世とは何か。

23
乱世とは

果てるまで命を燃やす遊び場であると」

そして、太原雪斎が幼少の今川義元と出会った際、最上の遊びを提供するのです。「ボクが遊びたいときには皆も遊びたいときらしいんだ」と言っていた義元。そして…。

義元「何して遊ぶ?
雪斎「お主を戦国大名にしてやろう

ここに最高の遊びを約束。
果てるまで命を燃やす遊び場という乱世、ただそれを生きるのみという戦国大名。何して遊ぶかと聞かれ、戦国大名にしてやると言い放った雪斎。まるで会話が噛み合っていません。しかし、これぞ最高の遊びであると。

そして桶狭間。

24
桶狭間

是ぞ我が求めし、遊宴である

「ボクが遊びたいときには皆も遊びたいときらしいんだ」と子供の頃に言っていた義元。ただ集まっただけ。その答えを見た。

また興味深いのは義元に対する信長評。「外伝」ではヘタレというか弱さを描かれていた信長。特にまだ見ぬ、姿無き雪斎に義元に恐怖し惚れていました。「見られている」と義元の手の平の上であると。しかし義元も同じで「乱世の民が作り出した幻影かちも思うていたよ」と言っていたのは興味深いです。

そして運命の桶狭間での討死。

25
今川義元討死

最期までかっこ良すぎるというもの。
子供の頃に読んだ小学館の「日本の歴史」シリーズを始め、既存の義元はヒゲもじゃ短足で神輿の上に乗るマヌケ親父というイメージが出来上がっていましたが、それを完全に覆してくれました。

しかし信長「惚れすぎた故に、殺っちまった」ってどんだけヤンデレなのでしょうか。注目だったのは信長の土下座です。以前に、ここぞで土下座をするはずと言いましたが、見事な土下座を披露してくれます。

26
義元に土下座

信長が土下座する相手は、死にゆ者と殺す者のみ。今までも、散々土下座をしてきましたが、やはり最期の義元への見開き土下座が圧巻すぎるというもの。

いやはや、とにかく圧巻でした。また視点というか着眼点が面白いんですよね。小氷河期にスポットを当てたり、商人の銭の話など。伝家の宝刀「だが、この○○には疑問が残る~」は、外伝でも炸裂しまくり宮本先制節満載ですが、ぶっちゃけ歴史的真実とかどうでもいい、激しくどうでもいい。史実知りたきゃ教科書でも読んでろという。面白いかどうかで、凄く面白かった。これだけ。

本編も好きなんですがこの外伝の面白さはヤバイ。特に終盤の桶狭間は毎週脳から汁が出るほどの大興奮でした。間違いなく傑作。マーベラスです!