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「森薫拾遺集」が色々と凄すぎる件
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2012年02月29日
短編集でなく拾遺集。
森薫先生の「森薫拾遺集」が発売されました。短編漫画に加えて、1枚絵のイラストからエッセイにサイン会ペーパーなど…あらゆる森薫先生の作品をごった煮に詰め込んだもの。オビでは堂々と「森薫のすべて」と謳っています。まさに「森薫のすべて」というに相応しいもの
森薫先生の"こだわり"をビンビン感じてしまいます。
特に尻ですよ。
尻へのこだわり。「巣穴紳士倶楽部」バニーさん、「カバー・ストーリー」の馬に騎乗する女の子。彼女達の尻は何と素晴らしいことか!もう彼女達の尻に視線が釘づけとなり、心の底からマーベラスであるとしか言いようがありません。ムチムチプリンプリンな、思わずコマを触って柔らかさを確認してしまいたくなるような極上の尻です。
尻
尻をドアップで描写し、その尻が思わずペロペロ(^ω^)したくなってしまう程のムチムチな尻だというのだからたまりませんよ。はちきれんばかりの大きいヒップに、匠の拘りを見せつけられました。森薫先生とは尻である!
ムチムチの尻を見て核心しました。
いちいちフェチ心をくすぐってきて、森薫先生は女性かもしれませんけど心にちんこは付いてるな、うん。
おっと、尻だけが全てじゃないぜ!
個人的に尻と同様に外せないのはメガネっ娘である。
はじめてメガネをかける少女を描いた「見えるようになったこと」、背の小さい少女の「ブカちゃん」のメガネっ娘っぷりよ。超可愛い!
個人的に一番グッときた作品は「見えるようになったこと」。
見えるようになったこと
いい。凄くいい!
思わず抱擁したくなる可愛らしい少女。森薫先生の描くメガネっ娘は僕の心の琴線に触れまくる。目が悪くなった少女。黒板が見えない、授業が楽しくない、やる気がなくなる、成績が落ちた。
そしてメガネを掛けるようになれば…見える!黒板も遠くのものも。
見えるようになった少女のパッと明るくなる表情が素晴らしすぎる。見える、楽しい、やる気出るって感じで。今まで見えなかったものが見え、世界が広がった少女。世界が広がれば新しい発見がある。
新しい発見
「なんか最近、嶋田くんとよく目が合うなぁ」
「え!?」
おいおいおい(ニヤニヤしながら)
今まで目が悪かったから目が合ってる事に気づかなかったとか。もともと少女もよく嶋田くん見てるのか、見えるようになってお互い目が合ってる事に気づくのか。それはつまりどういう事だってば!ラヴの香りですよ。そして終わり。
この話は8ページなんですけど、たった8ページでありながら8ページもあるという。個人的な意見ですけど、森薫先生の漫画は1話でガツンとくる系統ではなく、どちらかといえば薄い。でも、1話1話を読み進め積み重ねていく事で物語に厚みが増してガツンと来ているという。まさにそれが詰まったのが「見えるようになったこと」で、一つ一つの少女の小さな仕草が積み重なってガツンときました。
あと外せないのは「昔買った水着」。
これも8ページ、されど8ページ。つーか内容なんて妙齢の美人が水着を着用するだけ。されど、重厚な水着の着用なのです。登場人物は奥様のみ。されど、もう1人いる。読者ですよ。ギャルゲ&エロゲの読者が主人公で登場人物でござる。
水着を着用する奥様
「入ったじゃない、この形が気に入って買ったのよ」
「…、私少し太ったかしら」
「そう?本当に?」
普通に、読みながら奥様の語らいに相槌うったり返していました。
奥様の視線の先には愛する夫がずーっといるわけですけど、それは俺かと素で錯覚してしまいそうになります。
あと、短編集の中で異色だったのは「すみれの花」。
原作付きの話で、こちらの想像する余地がふんだんにあり、賛否両論ありそうな物語。個人的にメイン2人の少女がなんか新しい森薫先生を見たって感じにさせてくれます。
あくまで個人的な意見ですけど、森薫先生の描く「女」は、思わず見とれてしまうようなかっこいい美人と、見てるだけでニヤニヤしてしまう可愛い女の子って印象だったんですよ。でも、「すみれの花」の2人はどっちでもないあやふやなものだなって。
「すみれの花」
美人でもあって可愛い。大人のようで子供。
すみれの花言葉といえば、「貞節」「誠実」という佐藤ももとは正反対な意味、されど「無邪気な恋」であった、と。つまり、何がいいたいのかと言えば乳首が素晴らしかった。
また、漫画やイラストだけでなく、コラムや解説も只事ではありません。「ヴィクトリア朝のコルセット」というたった6ページに詰め込められたコルセットへの愛。コルセットのアレコレや思いが並じゃありません。特盛なのです。「暖炉」や「クリスティーで読むイギリス使用人事情」など解説や好きってオーラが超凄い。恐るべき調査で、資料集めに苦労して根気がいっただろうに、それを微塵も感じさせない。楽しく描いてるとしか思えない。
「メイドが好きだ!」「19世紀の英国の生活だ大好きだ!」という森薫先生の声が確かに聞こえました。