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プロ野球選手の銭や金にスポットを当てた「グラセニ」は要チェック!
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2011年01月28日
私のおウチはHON屋さん(2) (ガンガンコミックスJOKER)
posted with amazlet at 11.01.28
横山 知生
スクウェア・エニックス (2011-01-22)
スクウェア・エニックス (2011-01-22)
「私のおウチはHON屋さん」2巻が発売されました。
オビが「エロ本なんだぜ、これ。」とか酷過ぎる。文学少女みただけどエロ本読んでるとか兎に角酷いコメント。可愛い女子小学生が家であるエロ本屋を手伝って恥ずかしがって赤面する様をニヤニヤ楽しむと思ったらとんでもない!心に染みる良いエピソードまであるんであなどれません。
しかし、一つ欠点を申し上げれば主人公・みゆちゃんはちょっと場慣れしすぎてる感があるんですよ。良い娘なんですけど。お客さんにお勧めのエロ本聞かれたら即座にナビゲートする小5女子とかどうなんですか!見たいんですよ、無垢故の赤面が。純度100%の赤面が!

純度100%の大赤面
one blush(ひとつなぎの大赤面)は実在する!
というわけで新キャラが投入され絵を描いたようなツンデレ&妹でお兄ちゃん娘と、あざといのきましたと斜めに見てれば、エロ本など読んだ事も触った事も無い娘の純粋無垢な大赤面炸裂ですよ!
昔、「幽遊白書」の樹という敵キャラがいたんですけど。仲間の仙水が傷つき汚れ堕ちていく様を見たかったという例えで「『キャベツ畑』や『コウノトリ』を信じている可愛い女の子に無修正のポルノをつきつける時を想像するような下卑た快感」と言っていました。当時は意味不明でしたが、今になってその意味が理解できました。
純粋無垢な小5女子がエロ本を見て赤面する様は最高でござる!
さて、モーニングで不定期で掲載される「グラゼニ」という野球漫画が超面白いです。

グラゼニ
原作・森高夕次先生、漫画・アダチケイジ先生のタッグで開始された「グラゼニ」。グランドには銭が落ちてるとは、ノムさんこと野村監督の恩師鶴岡監督の名言ですが、それを絵に描いたというか漫画化したという。
公式サイトの説明は以下の通り。
「プロ野球は人生の縮図」と言う人がいるが、そんなことはない!トンデモナイ成果主義による年棒。同じユニホームを着ていても、そこにはトンデモナイ階級がある!現在8年目、中継ぎ投手としてなんとか1軍にいる主人公・凡田夏之介はそんなトンデモナイプロ野球界で生き残れる!?
主人公はエースでもなければ4番でもない、中継ぎ投手。年俸1800万円です。我々一般人からすれば1800万円というのは高額ですが、プロ野球選手からしたら下の方。
そもそもプロ野球はシーズン中だけが面白いわけでなくストーブリーグも離せません。契約更改は選手の年俸を決める大事な行事であると同時に、我々を大いに笑わせてくれます。
ゴネそうな選手をニヤニヤしながら予想するスレ-まとめ@2chでは、今まで契約をゴネた選手がまとまっており良い暇つぶしになります。そこでプロ野球選手の年俸が決まるわけですが、そこには人間の醜い本性が見えて実に興味深いです。家族、仲間、後輩…をダシにして年俸上げろという交渉が行われます。
例えば2004年の阪神の関本選手。球団から3000万円の年俸を保留し、希望額3500万円に乗せようとして出た台詞。「実は来年の5月に子供が生まれるんです。何とかミルク代として」…ミルク代って500万円もするんですか。どんだけ高級なミルクなんだよ!
特に逸材なのは中日の選手達。2005年の井端選手は「ショックで震えることってあるんですね。金額を見た瞬間に足ががくがくになりました」、川上選手は「行けと言われれば、エースとして行く。しかし体はボロボロだった。『おしっこをしたい子どもが、漏れそうでも言い出せないような状態』だった」と、言葉の意味はよく分かりませんがとにかく凄い銭闘力を発揮していました。特に凄いのが福留選手。
2004年「上がった分は寄付するつもりだった」(提示額2億)
2005年「(車が)買えない」(提示額3億8千万)
2007年「誠意は言葉ではなく金額」(提示額4年17億)
どっかに寄付するつもりだったから年俸を上げろ、車買う(メルセデス・ベンツSLRマクラーレン5775万円) から年俸上げろと言って保留…って野球とまるで関係ありません。そして「誠意は言葉ではなく金額」という名言でありプロ野球選手の真理をズバリ言い残しアメリカへ渡りました。
私も今まで数々のプロ野球選手の年俸の揉め事を見てきましたが、元中日(現カブス)の福留選手ほど誇り高き銭闘民族は見た事がありません。ちなみに現在の年俸11億円。
で、「グラゼニ」の主人公は凡田夏之介は年俸1800万円の中継ぎ投手。苦労して年俸を上げようと毎日必死です。2話目では、引退した先輩がラジオで解説者となったエピソードなんですが…。

ラジオ解説者になった先輩
ラジオ解説者になった先輩投手は年収300万円もないとか。
しかも年収300万円行くかどうかの「ラジオの解説者」は引退後の就職先としてはまだ"花"だとか。引退後の年収が100万円いかない選手が多々だというのです。
キラキラ光るプロ野球選手の引退後のギャップ。本当かどうかは分かりませんが、コージィ城倉こと森高夕次先生の野球漫画は王道ではなく変化球ばかりです。今作もプロ野球選手の年俸という、水島新司御大ですら徹底的にスルーするところをついてきました。今後も非常に注目したいものです。