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「吐息の稲妻」「他人暮らし」谷川史子先生といえばラブ&スマイル
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2011年03月25日
谷川史子先生の単行本が2冊同時に発売。
古き良きりぼん好きとしては、谷川史子先生が集英社からりぼんマスコットコミック&コーラスコミックとしてホーム(?)で活躍してると胸が熱くなります。まあ、最近は集英社以外で出した作品のほうが当たりが多いなとか思ったり思わなかったり。
サクッと読了。
めちゃくちゃ良かった。感動した。ほっこりした!
どちらも、透明感というか瑞々しさいうか叙情的というかふんわりした感じというか優しい感じがマーベラス極まりです(凄く抽象的な言い方)。
「吐息と稲妻」は6本の短編。ちょっとSFちっくな表題作、幼馴染の話、父娘、姉妹、とまったく違う話を描きつながりを描いた短編集。ハッピーエンドもあれば、ハッピーエンドではないものもあり、ハッピーエンド至上主義者としてはちょっとむんな気持ちになったり。でも、読後にある満足感は保障付き。頑張ろうという気持になります(何に)。
谷川史子先生の作品ってハッピーエンドだろうとそうじゃなからろうと、どの話も根底にあるのは同じだなぁ、と。悪く言えばワンパターン、良く言えば揺るぎない。等身大というか凡人というか、その辺りにいそうな普通の人を丁寧に描くというか。ギャルゲで例えれば、モブキャラにスポットを当てるというか。「神知る」でいうところの毎回ちひろのターンですよ!
普通の人の気持ちを丁寧に描くのが素晴らしすぎる。普通の人の普通の感情が胸に染みまくるという。ストレートに感情を描く事で、普通の人の特別な感情が実に胸に染みるというか。野球でいえば、直球勝負みたいな(たぶん違う)。
んで、「吐息と稲妻」収録の「雪の女王」は私の中ではホームランボールである幼馴染の話。

幼馴染
幼馴染と言っても様々な定義と種類がありますが、「雪の女王」における幼馴染は子供の頃から一度も離れ離れにならず、関係も疎遠にもならないで過ごしています。この条件の下だと、幼馴染共同宣言は以下のような状況を最高の幼馴染関係と定義しています。
1、一緒にいるのが当たり前の関係となっている(例、腐れ縁)
2、幼少時に大切な思い出を共有している(例、結婚の約束)
これをズバリ満たした高校生の幼馴染。幼馴染不可侵条約である。
つまり関係は友達以上恋人未満。もはやお互いがいて当たり前、幼少時に結婚の約束という関係であり完璧な関係であるといえます。この関係を満たせば国際法で両想いと決められています。将来結婚するものと相場が決まっていますが…。しかし、そんな事はなかったという。この条件で結ばれないとか、ギャルゲ&エロゲでは考えられません。

完璧な幼馴染なのに…
ソ連もびっくりの条約の破棄っぷりです。
ずーっと気持ちも仲も離れず、幼少に結婚の約束を交わしておきながら結ばれないとか!それでも、女の子側の視点で丁寧に優しく心情が綴られて、幼馴染条約破棄であっても満足というか納得してしまう辺りが凄い。
でも、ハッピーエンド至上主義者的には「告白物語」が最高ってもの。単行本の為に描き下ろされた作品で、姉妹の家族愛の話でありながらラブでコメる展開もガッツポーズもの。

ラブコメ展開がマーベラス
姉妹の家族愛を主軸としつつも、ラブコメ展開が心地良いのです。ニヤニヤするのです。つまりマーベラスなのですよ!特に、ほんわかとした幸せそうな表情が私の心を鷲掴みにしてくれます。そう表情がどツボすぎる。
そして、「他人暮らし」は、「おひとり様物語(AA)」シリーズを彷彿させる女性の暮らしの話。バツイチ、結婚したい願望あるキャリアウーマン、成田離婚ならぬハネムーン前に別居…と一癖も二癖もあるアラサーの3人の同居生活。
どの話も私の琴線に触れまくりなのですが、ハッピーエンド至上主義者的には「サワ」の話が一番かな、かな。やっぱり表情を描くのがグンバツすぎるというか。「間」の取り方における表情。何か核心に触れる台詞が出たら、言った方じゃなくて言われた方の表情をあえて描くという。

言われたほうの側の表情を描く
ここぞの台詞だったり、ラブコメ的に美味しい台詞だったり…言われたほうの表情を描くのです。線香のような一瞬の表情を。台詞だけでなく、感情や状況の変化があって表情が変わる寸前を切り取るというか。
とにかく表情を描くの上手いのです。
泣き顔も良いし、真顔も良いし、困った顔も良いし…表情が本当にマーベラス極まり。心に響くのですよ。というわけで、谷川先生の作品は表情が本当に素晴らしいに尽き、一番良い表情が谷川作品の根底なんです。
根底にあるのは一番良い表情。これぞ共通のお決まりの最高のものなのである、と。特に目を閉じて口全開の表情は絶対の表情。つまり…。

笑顔がマーベラス(これが言いたかった)
古き良きりぼん好きとしては、谷川史子先生が集英社からりぼんマスコットコミック&コーラスコミックとしてホーム(?)で活躍してると胸が熱くなります。まあ、最近は集英社以外で出した作品のほうが当たりが多いなとか思ったり思わなかったり。
吐息と稲妻 (りぼんマスコットコミックス クッキー)
posted with amazlet at 11.03.24
谷川 史子
集英社 (2011-03-15)
集英社 (2011-03-15)
サクッと読了。
めちゃくちゃ良かった。感動した。ほっこりした!
どちらも、透明感というか瑞々しさいうか叙情的というかふんわりした感じというか優しい感じがマーベラス極まりです(凄く抽象的な言い方)。
「吐息と稲妻」は6本の短編。ちょっとSFちっくな表題作、幼馴染の話、父娘、姉妹、とまったく違う話を描きつながりを描いた短編集。ハッピーエンドもあれば、ハッピーエンドではないものもあり、ハッピーエンド至上主義者としてはちょっとむんな気持ちになったり。でも、読後にある満足感は保障付き。頑張ろうという気持になります(何に)。
谷川史子先生の作品ってハッピーエンドだろうとそうじゃなからろうと、どの話も根底にあるのは同じだなぁ、と。悪く言えばワンパターン、良く言えば揺るぎない。等身大というか凡人というか、その辺りにいそうな普通の人を丁寧に描くというか。ギャルゲで例えれば、モブキャラにスポットを当てるというか。「神知る」でいうところの毎回ちひろのターンですよ!
普通の人の気持ちを丁寧に描くのが素晴らしすぎる。普通の人の普通の感情が胸に染みまくるという。ストレートに感情を描く事で、普通の人の特別な感情が実に胸に染みるというか。野球でいえば、直球勝負みたいな(たぶん違う)。
んで、「吐息と稲妻」収録の「雪の女王」は私の中ではホームランボールである幼馴染の話。

幼馴染
幼馴染と言っても様々な定義と種類がありますが、「雪の女王」における幼馴染は子供の頃から一度も離れ離れにならず、関係も疎遠にもならないで過ごしています。この条件の下だと、幼馴染共同宣言は以下のような状況を最高の幼馴染関係と定義しています。
1、一緒にいるのが当たり前の関係となっている(例、腐れ縁)
2、幼少時に大切な思い出を共有している(例、結婚の約束)
これをズバリ満たした高校生の幼馴染。幼馴染不可侵条約である。
つまり関係は友達以上恋人未満。もはやお互いがいて当たり前、幼少時に結婚の約束という関係であり完璧な関係であるといえます。この関係を満たせば国際法で両想いと決められています。将来結婚するものと相場が決まっていますが…。しかし、そんな事はなかったという。この条件で結ばれないとか、ギャルゲ&エロゲでは考えられません。

完璧な幼馴染なのに…
ソ連もびっくりの条約の破棄っぷりです。
ずーっと気持ちも仲も離れず、幼少に結婚の約束を交わしておきながら結ばれないとか!それでも、女の子側の視点で丁寧に優しく心情が綴られて、幼馴染条約破棄であっても満足というか納得してしまう辺りが凄い。
でも、ハッピーエンド至上主義者的には「告白物語」が最高ってもの。単行本の為に描き下ろされた作品で、姉妹の家族愛の話でありながらラブでコメる展開もガッツポーズもの。

ラブコメ展開がマーベラス
姉妹の家族愛を主軸としつつも、ラブコメ展開が心地良いのです。ニヤニヤするのです。つまりマーベラスなのですよ!特に、ほんわかとした幸せそうな表情が私の心を鷲掴みにしてくれます。そう表情がどツボすぎる。
そして、「他人暮らし」は、「おひとり様物語(AA)」シリーズを彷彿させる女性の暮らしの話。バツイチ、結婚したい願望あるキャリアウーマン、成田離婚ならぬハネムーン前に別居…と一癖も二癖もあるアラサーの3人の同居生活。
どの話も私の琴線に触れまくりなのですが、ハッピーエンド至上主義者的には「サワ」の話が一番かな、かな。やっぱり表情を描くのがグンバツすぎるというか。「間」の取り方における表情。何か核心に触れる台詞が出たら、言った方じゃなくて言われた方の表情をあえて描くという。

言われたほうの側の表情を描く
ここぞの台詞だったり、ラブコメ的に美味しい台詞だったり…言われたほうの表情を描くのです。線香のような一瞬の表情を。台詞だけでなく、感情や状況の変化があって表情が変わる寸前を切り取るというか。
とにかく表情を描くの上手いのです。
泣き顔も良いし、真顔も良いし、困った顔も良いし…表情が本当にマーベラス極まり。心に響くのですよ。というわけで、谷川先生の作品は表情が本当に素晴らしいに尽き、一番良い表情が谷川作品の根底なんです。
根底にあるのは一番良い表情。これぞ共通のお決まりの最高のものなのである、と。特に目を閉じて口全開の表情は絶対の表情。つまり…。

笑顔がマーベラス(これが言いたかった)
吐息と稲妻 (りぼんマスコットコミックス クッキー)
posted with amazlet at 11.03.24
谷川 史子
集英社 (2011-03-15)
集英社 (2011-03-15)