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「360°マテリアル」人はそれをごっつあんゴールと呼ぶ
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2011年03月30日
「360°マテリアル」3巻が発売されました。
絵がオレ好みというのもあるんですが、ラブがコメる展開に凄くニヤニヤとしてしまいます。
南塔子先生って短編の時から、主人公のヒロインが気になる男に色々と振り回されている内に惚れちゃうっていう黄金パターンの使い手で、「360°マテリアル」もその型通りの展開でした。まあ、ありきたりっちゃありきたりなんですけど、初長期連載という事で引っ張らずに速攻で付き合うようになって、付き合う過程にニヤニヤするという、「ハツカレ」のように初々しさをニヤニヤ見つめるというのが胸熱。
どうニヤニヤするかって、ドキッぷりですよ。
以前にも語りましたが、「ドキ」という擬音が重要なのです。3巻で炸裂した「ドキ」の擬音は今までと明らかに違っていました。今までの「ドキ」は2種類。
ドキ
「ドキ」の擬音は2種類で、驚いた時の「ドキ」は白字で大きいもの。ラブでコメって美味しい時の「ドキ」は黒字で細いもの。この2種類を使い分けて「ドキ」という擬音を使っていました。ときめいた時の「ドキ」は非常に小さいフォントだったのです。
「好きが積み重なってく」とかニヤニヤ指数が跳ね上がった時も、「ドキ」は細い黒字のフォントでした。しかし、3巻の「ドキ」は…。
ドキ
手を握られて初キス。
この時の「ドキ」は今までの2種類と違って、新たな「ドキ」だったのでした。「ドキ」は成長している!
そんなわけで「ドキ」の擬音の変化と共に、こっちもドキッとしてニヤニヤしていたわけですが、3巻から面白さが跳ね上がった感じがするんですよ。元々、主人公・美桜の可愛さにニヤニヤしまくっており、3巻でもその破壊力は文句なしでした。
美桜
あー、くそ可愛いな。
美桜の可愛さが最大のキモであり、俺の心の琴線を鷲掴みする事は言うまでもありません。こんな娘に惚れられてるなんて、滝が羨ましくて仕方がないわけですが、天然ボーイの滝なんかに任せておけるか?答えは否である、と。ぶっちゃけ俺がペロペロ(^ω^)してぇ!
そんなわけで滝じゃ役不足と思ってたら、出てきました!
横恋慕しそうな男が。丸井という男です。丸井と聞けば、フーセンガムくちゃくちゃ噛みながら「妙技・綱渡り」とかナル的な事を言ってハーフの黒いのとイチャイチャしてるテニスプレイヤー思い浮かべますが、「360°マテリアル」の丸井は友達キャラから始まって美桜に惚れてしまったという…。
丸井
あたし男だけど丸井は可愛いと思う。
3巻から丸井が美桜に惚れてから、ラブコメ的にもストーリー的にも一気に面白くなってきました。丸井は友達キャラが美桜を好きになってしまった事によってキャラも立ち、イチャイチャするカップルに良い感じにスパイスを与えるようになって面白くなってきたのです。
丸井は華麗にクラスチェンジしたのです。それも絶対に欠かせないキャラへ…。その名も"アテ馬"である。ちょっと前のアテ馬なら、ちょっとクール的な嫌味なヤツという印象でしたが、近年のアテ馬はヒーロー以上に良い奴で、良い奴で終わるという悲しいクラス。
例えば、「隣の怪物くん」のヤマケンとか「好きっていいなよ。」の海とか「ストロボエッジ」の安堂とか。勝てる見込み0でありながらも、そのアテ馬としての活躍は感動ものです。
「となりの怪物くん」のヤマケン
ヒロインのピンチに颯爽と登場してヒーロー以上にヒーローしちゃいます。しかし、アテ馬の運命はただの"いい人"で終わると相場が決まっています。「ストロボエッジ」の安堂なんて、ヒロインの背中を押す始末でした。
所詮、アテ馬はただのいい人なのです。
しかし、たまに調子こいてヒロインをGETしてしまうアテ馬もいるのです。「隣のあたし」の三宅くんなんて、ただのいい人のアテ馬かと思ったらヒロインと付き合い出してしまいました。
三宅くん
ここまで来ると、いい人で終わるアテ馬とは一味もニ味も違います。
ヒロインのエゴ丸出しで、フラれて無惨な最期を飾ると相場が決まっています。三宅くんの行く末が地獄しか見えません。最期は、どうか幸せな記憶を…と願わずにはいられません。
でも、アテ馬が最期に幸せになるのはそれはそれでムカつくものです。最期までアテ馬道を貫けと突っ込んでしまうのも事実。かの「ママレード・ボーイ」では、初期から絵に描いたようなアテ馬として活躍した銀太が綺麗な彼女をGETしてしまいました。
銀太
( ゚д゚)、ペッ
アテ馬の分際で幸せになってしまいました。
アテ馬が切なくて幸せになって欲しいと思いつつも、いざ本当に幸せになったら、それはそれでムカつくのです。
アテ馬は、どうも女アテ馬と結ばれる事が多々あります。
ええ、ボールが足元へ来て、そのままごっつあんゴールを決めてしまうのです。「かってに改蔵」でも、かつては漫画界やアニメ界におけるごっつあんゴールを提唱していました。
そんなわけで、余りもの同士でごっつあんゴールとなる事がしばしばあるわけですが、「360°マテリアル」の丸井も着々とごっつあんゴールを決める段取りが行われています。勝てる見込みのないアテ馬のくせに、女アテ馬とフラグが立っているのです。
余り者同士でフラグがサラッと…
約束された勝利のアテ馬ですよ!
着々と、ごっつあんゴールを決める気満々です。