「B型H系」の山田と小須田。
中学校を卒業し高校生になる前の春休み、2人は運命の出会いをしました。

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運命の出会い

なんて平凡な顔…無個性で男らしさのカケラもない
初めての男として実に手頃!

駄目だコリャ。
超絶美少女である山田15歳(処女)。超美少女でありながら、毎日ひたすらエロ妄想に励む彼女は高校に進学するに時に一つの目標を立てました。「セクフレを100人作ること」。そして、初めてのエッチの手頃で丁度いいという理由で、全てが平凡な小須田に狙いを定めるも、から回って斜め上に突き進むのでした。そう、山田は残念美人だったのです。

しかし、話が進むにつれて、いつの間にか超絶ニヤニヤ系なラブでコメる展開になっていきました。山田派ビッチになると掲げるも、やってる事は純情乙女そのもの。

そして、ついに「B型H系」9巻が発売されました。最終巻です。

B型H系 9 (ヤングジャンプコミックス)
さんり ようこ
集英社 (2011-03-19)

公式サイトの最終巻の説明は以下の通り。

山田と同じ大学に行く!!猛勉強中の小須田に課せられた金城家の総力をあげた滝修行!?頑張る小須田に京香さんの初恋とポロリが炸裂。そして、最強の恋敵・圭一を退け…2人は、ついに初H!!!?

ついにヤルというのか!
そもそも「B型H系」は、全9巻のうち7巻までが山田と小須田と付き合う前の段階を描いたものでした。付き合う前でも、お互いどう見ても両想いでニヤニヤしてたのに、付き合い出してからのニヤニヤ指数はとんでもない事に

小須田が勉強を頑張ったお祝いに山田が料理を作る事になれば…。

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お祝いに

女体ケーキを作ろうとするも失敗。「やっぱ、お祝いなし」のメールが刺さります。心に。うん、付き合ってても今までのノリだね。ラブラブ甘々度は上がったものの、このノリは安心と信頼の「B型H系」。

山田と小須田の2人が最高なのですが、最終巻では宮野、京香、三郷とみずきとそれぞれの脇役もまとめてくれて満足。特に片瀬と工藤の初々しいラブでコメりっぷりですよ。

片瀬は男性不審だけど、工藤がちょっと気になるという感じでした。小須田が山田と付き合っていると聞けば「小須田にでもできんならオレもやる!片瀬に告白するぞ!」と根性見せて特攻!

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工藤&片瀬

うえっほー!(悶絶してる)

「B型H系」では珍しい少女漫画のビックリなピュアなラブコメ展開を披露してくれました。見てるこっちが恥ずかしくて照れてしまう初々しさです。2人の関係の決着は、部屋でもんぞり10回転決める程の逸品でした。というか、純粋な破壊力だけなら山田&小須田以上です。

でも、やっぱり山田最高という事に変わりはありません。
確かにピュアラブという純粋さは片瀬が上でした。というのも、山田は見栄を張っていたのですから仕方がありません。「しょぼい、へぼい、平凡」と三拍子そろった冴えない小須田と付き合っている事は秘密にしていたわけですが、バレてテンパって山田が素直になった時の威力は、タイガーショットがネオタイガーショットへと進化した如く圧巻でした。

そして始まるというのか闘いが!
というか雑誌掲載時では白黒だったのに、単行本ではカラーとか気合入りすぎだろ!しかし、山田が可愛すぎる。というのも、セックスを物語の手段として為に溜めて炸裂させるのが非常に上手いのです。ぶっちゃけ、「ゆびさきミルクティー」とか、「バキSAGA」とかロクな思い出がなかったので感動ものです。

山田が可愛すぎる!

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山田

この後の山田の一皮剥けっぷりが素晴らしい!
今までは必死なのが小須田に分からない様に上に立とうと必死だったのに、色々と素直になって可愛ささらに倍増。小須田の前で見栄を張るのを止めて素直になっていました。

色々と、見栄をはっていた山田ですが、小須田の前で堂々と料理が苦手なのをさらけ出す姿は感動ものでもありました。

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ありのままにさらけ出す山田

なんだ、この新婚みたいな甘々な雰囲気は。
終始ラブラブなバカップルぷりを見せられて、思わず頬を緩めて全力でニヤニヤとしてしまいました。

て、ちょ、ちょっと待ったー!!
最後にして一つ重大な事に気付いてしまいました。基本はロングストレートの山田の髪型で、ツインテールなど様々な髪型を楽しませてくれました。でも、山田に一番似合う髪形はポニーテールなんじゃないか。

ポニテール美味しいです。

んで、やった後は一気に季節をすっ飛ばして完結へ。
大学受験ではひと波乱あってドキがムネムネしてしまいました。「東京大学物語」みたいにセックスしたせいで大学落ちたら笑えないもんね。

最終回のサブタイ「じゃあね」も心に染みます。
「B型H系」のサブタイトルって、有名な音楽のタイトルのパロディだったりそのままだったりする事はご存知でしょうか。関係なさそうで私は関係あると思うんですよ。「1/2」は川本真琴さんの曲ですけど「あたしまだ懲りてない」とか「半分だよね」とか山田と小須田の関係みたいな。

295話「なごり雪」はイルカですね。物語の季節は夏でプールで水着回なのに雪かよとも思いましたが、「時がゆけば幼い君も大人になると気付かないまま」とういうフレーズが片瀬の男性不審からの脱却のように取れます。

工藤と片瀬に幸あれ!

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片瀬

(文字通り)今春が来て、君(片瀬)は綺麗になった
去年より、ずっと綺麗になったですよ!

サブタイトルの歌と物語は関係あると思うんですよね。
んで、最終回300話のタイトル「じゃあね」というのはおニャン子クラブの卒業ソングでしょう。

もっとこのままで いたかった
時が止まったら いいのにね
だけど 微笑みながら
目の前のその扉 開けましょう

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4コマの技法で「B型H系」は、2つの特筆すべきものがありました。
小須田を誘惑する時など、1コマに収まらない大きなアップでキャラがコマからはみ出る事。前述の片瀬のようにコマを大きく(1.5倍くらい)にする事もありました。

どちらも、ここぞの強調するシーンで使われていましたが、最後の山田の笑顔はコマからはみ出てそのコマも大きいという2つの強調を一片に。最高の笑顔で振り向いて、キラキラした思い出。

「B型H系」最高や!
まさに永遠に不滅ですよ。この漫画に出会えてよかった。9巻のカラー1ページ目と、カバーを捲った中表紙に卒業後の山田を垣間見れて幸せな気持ちになるってもの。

そういえば、山田の下の名前って何だったのか。去り気に小須田が調子に乗って「下の名前で呼んでいい?」などと言い出して、照れた山田にボコボコにされる美味しい展開がありましたけど。考えられるのは以下の名前。

1、千春(妹が千夏だから)
2、花子(名前呼ばれるの恥ずかしいって事で)
3、ゆかり(中のry)

うーん、どれもシックリきません。
というか下の名前なんて必要ありません。作者・さんりようこ先生も後書きで以下のようにコメントしていました。

最後まで山田の名前は出て来ませんでしたが…気にするな!

山田は山田なんですよ
そもそも、山田というキャラが可愛い事はセンター試験に出るぐらい常識です。「WORKING!!」の山田はうざ可愛いし、「ハチクロ」の山田は素直になれない可愛いし、「かってに改蔵」の山田さんは美人で有名なクラス委員可愛いし、「ドカベン」の山田は糸目可愛い…か?(何故か疑問形)

「山田」というのはそれだけで神々しい輝きがあるんですよ。あ、僕の名前は山田です

総括すると、金城さんの乳首が素晴らしかったという事です。

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乳首

この時のタイトルは「閃光少女」。元ネタの歌では、写真機はいらないとか五感を持っておいでとか挑発的な中で「切り取ってよ一瞬の光」という金城さんの乳首を現わすに相応しいものがあります。一瞬の閃光のような金城さんの乳首が美しかった(結論)

B型H系 9 (ヤングジャンプコミックス)
さんり ようこ
集英社 (2011-03-19)

B型H系 8 (ヤングジャンプコミックス)
さんり ようこ
集英社 (2010-07-16)


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