ここで問題です。
日曜日に動物園で最も多くいる動物はなんでしょうか?

はい、答えは「人間」…。
そんな小学生が考えそうな謎々…というかクイズ。たまにクイズ番組を見るとついついテレビの前で夢中になって答えてしまうという事は誰もが経験することでしょう。あ、ちなみにさっきの問題ですけど、その動物園は閑古鳥状態で潰れる寸前で人が全然いません。ひっかけ問題でしたー。ぎゃっふん。

ナナマル サンバツ (1) (角川コミックス・エース 245-4)
杉基 イクラ
角川書店(角川グループパブリッシング)

「ちはやふる」のように、かるたというマイナーで文化系な競技に青春をかけるのが大好きな私は、「ナナマルサンバツ」がストライクゾーンど真中すぎるのです。こいつはマジで面白い。

競技として「クイズ」をする部活ものなのですが、これがめっちゃ面白くて手に汗握るというもの。単行本の裏表紙の説明は以下の通り。

部活系<競技クイズ>ストーリー!!
入学早々、高校一年の越山識が勧誘されたのは、怪しげな先輩が会長を務める「クイズ研究会」だった。同級生の真理に引きずられ、内気な本の虫だった識は。01秒を争う早押しクイズの世界に足を踏み入れる―。

主人公・越山識は存在感が薄く内気で暗く、見てると思わずムカツいちゃうような感じのメガネ。そんな彼が部活勧誘のレクレーションで早押しクイズをする羽目になってしまいます。そこで、同じく早押しクイズをする同じクラスの美少女・深見真理の圧巻の早押しっぷりに茫然。

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なんでこのコ…問題をわかっているんだ!?

「"早押し"において重要なポイント、それは文字通り"早く押す"こと」だとか。いくら、答えがわかっても解答権が得られなければ正解にはなりません。確かに、日テレの高校生クイズとか見てると問題の途中で早押しして答えて正解という、素人の我々が見てビックリという事は多々あります。真理は「答えがわかってから押してたんじゃぜんぜん遅いのよ。"早押し"は0.1秒の差が勝敗を分けるわ」と熱弁。

なんでも、クイズ大会などでは序盤ラウンドほど短文で易しい定番問題が出るらしく、"解答"以前に"出題パターン"をより多く知っている方が有利であり、パターンを知らないと的確な"答えの確定ポイント"では押せないとか。恐ろしく競技クイズは奥が深いです。

バスケットにおける「リバウンドを制する者がゲームを制する」、ラブコメにおける「赤面を制する者が萌え豚を制する」…と同じくらい重要な、「ベタ問を制する者がクイズを制する」ですよ。しかし、ベタ問を制するのは初歩の初歩だと言うのです。ベタ問を制したくらいでクイズは制覇できないのです。

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ベタ問が大事

「ベタ中のベタになると、もう"前振り"がお決まりになってて…」
「要するにクイズの第一段階はベタ問の暗記よ」

つまるところ、ベタ問は庶民シュートぐらい基本中の基本。
ちょっと、作中であるクイズで見てみましょうか。

1、日本の非核三原則といえば、「持たず、作/らず、何?」
2、「我思う/、ゆえに我あり」という言葉を残した、フランスの哲学者は誰?
3、日本最南端の有人島があるのはど/この都道府県?
4、春のおとずれを感じさせる花、サクラ、ウメ、モ/モは全て何科の植物?
5、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」でセカンドインパクト後に遷都され、第2/新東京市となったのは何市?

この問題文の「/」のところで答えを絞り早押しするのです。答えは「1、持ち込ませず」、「2、ルネ・デカルト」、「3、沖縄県」、「4、バラ科」、「5、松本市」。何がベタ問なのかは私には分かりません。というか「3」の問題は作中で「ど/こ」の間に「/」入れているのですがマジで謎。問題分が「どこ?」で終わったら波照間島と答えるんじゃねーのと思いつつ、これはベタ問題で県を聞かれると決まっているのでしょうか。クイズ奥が深い…

競技クイズを知らない私でも、何度も唸るほど楽しめました。
まったく知識がなくても、競技クイズというものを詳細に分かりやすく解説してくれて、ますますクイズ番組を見る時に色々と考えそうです。何よりも、そんなもの抜きでめちゃんこ競技クイズというものに燃える

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燃えるでー

私は「ちはやふる」を燃え漫画として読んでるんですが、「ナナマルサンバツ」もまさに燃える。まったく知識がなくても競技をする様が燃えまくるってものです。テンポ良く話も進み、先が楽しみってもの。また、外せないのは主人公のスペック。知識は一定以上あるけど、競技クイズはど素人。それでも運も含めて、才能の片鱗を見せまくるので、今後の成長を考えると胸熱ってもの。

ちなみに10年以上前に高校生クイズに出場した事がある近代麻雀生活さんは「ナナマルサンバツ」を以下のように。

「知識欲を持っている友人がおらず部員は実質的に私一人でした
アツい部活漫画として充分に面白く、続きが楽しみで仕方ありません。」


そんなわけで、「ちはやふる」同様にマイナー文化系部活漫画でも熱血スポーツ漫画のノリで非常にお勧めです。まあ、この作品のキモヒロイン・真理の可愛さに尽きるのは言うまでもない事なんですけどね。絶対領域もマーベラス極まりですけど、やっぱりパンツ丸見えシーンは奇蹟ともいえます。

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奇蹟のパンツ丸見え

やっぱり後ろパンツの良さは恥ずかしそうに赤面しつつ振り向いた時にありですよ!後ろパンツの後に、半べそで赤面しながら振り向いた瞬間。完璧じゃないか。

ナナマル サンバツ (1) (角川コミックス・エース 245-4)
杉基 イクラ
角川書店(角川グループパブリッシング)