ヤンジャンで連載している森恒二先生の新作。超能力のような力がある主人公・マコトと、世界を正しい方向へ導きたいというユウキ。2人の革命が始まる…という。以前に紹介した鬼頭莫宏先生の「なにかもちがってますか」と非常に似ている設定で、社会に対して厨二病的な若者がこれでいいのかと問うという。こちらも非常に先が楽しみでワクワクさせられます。主人公は元いじめられっこで、鬱憤とした感情を持っているという「ホーリーランド」や「自殺島」と同じ主人公像で、幼き革命でどう成長するのか気になるところです。

アオハライド 1 (マーガレットコミックス)
咲坂 伊緒
集英社 (2011-04-13)

堂々の大完結を迎えた「ストロボ・エッジ」の咲坂伊緒先生の新作が早くも発売されました。主人公は高1の双葉。中学時代にモテる事が理由ではぶられた経験有り。高校ではわざとガサツに振る舞って女子力下げて過ごしています。そんな双葉は中学の初恋の相手・田中くんが忘れられず…高校生になって再会…というもの。

高校生活が今度どう展開になるか分かりませんが、中学時代の双葉と田中くんの初々しい振る舞いにニヤニヤする。

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目が合うと必ず、一度そらして、また合わせる

とか、どうなんですか!
お互い両想いなので、ついつい目が合っちゃうけど気恥ずかしさで直ぐにそらしてしまうものの、そのあともう一度目を合わせるとか。なんという初々しいラブでコメりっぷり。双葉も田中君も高校生になって若干キャラ変わってしまますが、もう一度初々しいラブコメっぷりに期待!

さて、「ワンピース」62巻が発売されました。

ONE PIECE 62 (ジャンプコミックス)
尾田 栄一郎
集英社 (2011-05-02)

「いざ魚人島へ!海底の大冒険へGO!」という事で、初期から名前が登場しておりウォーターセブン編から行く行く詐欺となっていた魚人島へ辿り着く麦わら一味。収録されているのは604話~614話まで。各話の細かな感想はジャンプ掲載時に書いてるのでそちらを参考に。

能ある鷹は爪を隠す!(604話)
パッパグのクリミナルブランドが半端ない件(605話)
海賊旗とか超巨人とか(606話)
新魚人海賊団(607話)
魚人島&人魚&オールブルーは夢と希望と浪漫がある(608話)
魚人島の王国とか世界政府とか(609話)
四皇とか占とかビビのおっぱいとか!(610話)
新魚人海賊団と凶薬!(611話)
人魚姫可愛すぎワロタ(612話)
人魚姫は三十路可愛い!(613話)
しらほし姫は白雪姫可愛い(614話)

62巻で注目したいのは海底の不思議。
魚人島へ行くまでの間に海底を潜る麦わら一味。

1
海底の不思議

ブルック「海の下層部は『深層海流』と呼ばれる私達は普段目にできない巨大な海の流れがあるのです!それは今ここにある『表層海流』とは全く別の動きをする海流です」

フランキー「しかもそれらは必ずどこかで繋がってるんだ!西へ東へと別れたりくっついたりするだけじゃねェ。上へ下へと浮上したり潜ったり…まるで巨大な龍の様に"海流"ってのは途切れなく世界中を旅してんのさ!」

なんでも深層海流はずいぶんゆっくり海底を流れ、一度海底へ潜り込んだら次に陽の当たる海面に浮上するまで二千年もの時間がかかり、未知の海流には数々の伝説が漂っているんだとか。西へ東へ上へ下へ浮上したり潜ったり…海流が途切れなく世界中を旅しているというのは驚きですね。私も見ました。オールブルーの可能性を。

2
ゼフ

「一年の航海で見つけることはできなかったが、おれはあの場所にオールブルーの可能性をみた。…もっともおれはもう共に度をする仲間を失ったから」

サンジの夢でもあるオールブルー。東の海、西の海、北の海、南の海…4つの海の全種類の魚達が住んでいる海。海のコックにとっては、世界中の海の食材が揃うオールブルーは楽園なんだとか。海底の海流が龍のように途切れる事なく世界中を旅してるとならば、どこかに世界中の魚が集まる場所もあるかもしれません。

ゼフは1年の"偉大なる航路"の航海でオールブルーの可能性を見つけたと言っていましたが、龍のように世界中を旅する海流を見つけて言っていたのでしょうか。

ゾロの懸賞金が訂正されている。
ジャンプ掲載時の614話ではゾリもといゾロの懸賞金は1億6千万ベリーと書かれており、修業の2年間で何かやらかしたんじゃないかと思いましたが、単行本では2年前と同じ1億2千万に訂正されています。どうやら、ジャンプ掲載時の時の表記ミスだったようです。

3
ジャンプ掲載時 / 単行本収録時

ゾロは2年間の間に何をやらかしたんだと色々想像しましたが、懸賞金額は変わらないようです。

あと気になるのは、ルフィが魚人島を滅ぼすというマダム・シャーリーの予言でしょうか。

「麦わら帽子を被った人間…!!"麦わらのルフィ"によって…彼の手によって…!!"魚人島"は滅ぼされる!!

リュウグウ王国ではなく魚人島が滅ぶという予言。
以前にも説明しましたが、魚人島編は空島編と対比させて描かれているので、空島の巨大豆蔓同様に魚人島の陽樹イブをへし折るんじゃないかな、かな。それで魚人島を滅ぼす。

陽樹イヴとは、地上の光を海底に伝える巨大な根。陽樹イブの根が届く場所こそ、遠い昔に魚人達が住み始めて魚人島になったんだとか。魚人は光りを求めて陽樹イヴの根の元に集まったようです。

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陽樹イブ

「世界で唯一、光りの差すこの海底に…遠い昔…魚人達が住み始めた…それが魚人島…!!―ここは地上の光をそのまま海底に伝える"陽樹イブ"という巨大な根が届いておる…!」
「地上に陽が差せば海底も明るく…地上の夜には光りを失う。何の慈愛か…我々もまた当然という顔をして…太陽の恵みに生かされておるんじゃもん!」

魚人島の歴史は陽樹イブの根元に魚人達の先祖が集まり住み始めた事から始まりました。しかし、どうやら陽樹イブの光だけに満足していなかったのかもしれません。62巻には収録されてませんが624話では魚人の先祖が試みて潰えた夢がある事をネプチューン王が述べていました。

6
魚人の先祖達が試みた夢

「オトヒメの夢見る世界はな…左大臣…遥か数百年の昔の話…我々の遠い先祖達が試みて…!!無念のまま潰えた夢そのものなんじゃもん…!」

オトヒメ王妃が夢見る世界とは人間と同じタイヨウの元に地上にリュウグウ王国を移すこと。魚人の先祖達は地上に移り住もうと試みたようです。200年前に魚人や人魚が種族として認められ、それ以前は世界中の人間から迫害を受けていました。数百年前の段階では、まだまだ魚人は魚類と分類され迫害を受けていたのです。地上に国を移そうとしても、かなり無理があった事が分かります。

何よりも注目すべきは、ネプチューンが魚人街ノアを思い浮かべながら先祖達の夢を語ることですよ。魚人街ノアは作中に何度も登場しており、巨大な船のようなものが確認できます。

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魚人街ノア

船でけーな、おい

いくらなんでもデカすぎます。数百年前の魚人達はこの船に乗って地上に移り住もうとしたのでしょうか。これ程の大きさの超巨大船ならば、魚人島の住人が全員乗船して国ごと移動というのも可能かもしれません。

しかし、こんな巨大な船を数百年前の魚人達が作れたのでしょうか。いや今の文明でも作れるのか。魚人島の文明を見てもどう見ても不可能に思えます。というか「ワンピース」の世界の文明にこんな巨大な船を作れるのか。

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人間に作れんのか…

こんなもん…人間に作れんのか…」ですよ!
古代兵器、もしくはそれに近いというか月の文明の産物なんじゃねーのっていう。古代兵器はポーネグリフに刻まれている古代文字で「神の名を持つ"古代兵器"ポセイドン…そのありか」と書かれていました。空白の歴史でポーネグリフに古代文字を刻んだ段階で古代兵器は古代のものだったのです。月の文明恐るべしですよ。
参考、「ワンピース」古代文字とか古代兵器とかポーネグリフとか

巨大なシャボンに包まれる魚人島ですが、今だに謎の部分があります。外側シャボンの真ん中に位置する謎の装置のようなもの。

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謎の装置のようなもの

なんぞこれ
竜宮城に匹敵するぐらいの大きさです。砲台のようにも見えます。もし砲台なら大きさ的に、魚人街ノアにあった超巨大船の砲台の可能性もあります。この大きさなならば、一発放てば島一つを跡形もなく消し飛ばすという破壊力というものあり得ます。陽樹イブもへし折れそうな破壊力がありそう。一体何なのでしょうね。

※魚人島の正式な入口ではないかという突っ込みをいただきました。

魚人街ノアの超巨大船、船の名前はやっぱりノアでしょうか。ノアといえば思い浮かべるのはやっぱり方舟。今まで「ワンピース」の作中では海賊船を筆頭に様々な船が登場しました。その中で特に異彩を放っていた船は空島編でエネルが乗っていたマクシム

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マキシム

方舟マクシム
海を航海する冒険である「ワンピース」では禁じ手ともいえる空飛ぶ船である。エネルが今から8年前のスカイピアを襲撃した目的こそ方舟マクシムの製造。スカイピアの神隊を労働力として作らせ6年の歳月をかけて完成させました。船を動かす原動力となるのは資源は黄金。とにかく、方舟マクシムは半端じゃありませんでした。

何が半端じゃないって、脅威の破壊力を生成する兵器を搭載してたこと。その名をデスピア

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デスピア

「この方舟の究極の機能への回路がすでに開き、すでに作動している。名を『デスピア』。"絶望"という名のこの世の救済者だ!!」

威力の程は、この国の全てを破壊すると断言していたエネル。
エネルのエネルギーで雷雲を排出し雷を落とします。一発食らったエンジェル島は跡形もなく消し飛び、海雲ごと消滅してしまいました。まさに世界征服出来る威力を誇る兵器です。エネルの能力ありきとはいえ凄まじい威力の兵器搭載。でも、方舟マクシムのキモは空を飛ぶどころか月に行ける事です。

ルフィ敗れたエネルは、フェアリーヴァース(限りない大地)を目指し月へ飛び立って行きました。そして扉絵連載シリーズ「エネルのスペース大作戦」で、エネルは本当に月に至った事が確認できます。方舟マクシムは宇宙船だったのです。さらに気になる事に、月の壁画には意味深なものが描かれていました。

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月の壁画

以前にも説明しまたが、月の人々こそ空島などにいる翼人の先祖であると考えられます。資源不足で青色の星へ飛ぶという意味の壁画。月の資源がなくなって翼人が地球へ飛び立ったということでしょう。そして翼人達が乗っている船で地球へ来たのでしょう。

壁画に描かれている翼人達の乗る船は宇宙船であり月から地球へ至った、と。そして方舟マクシムも同じように地球から月へ至りました。方舟マクシムも月の文明の産物という可能性が高いのです。

方舟マクシム…今更ながら謎が多すぎます。
中身はかなり高度な機械仕組みでした。

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方舟マクシムの中身

かなり複雑な機械仕掛け。
エネルは神隊達に方舟マクシムを6年間かけて作らせました。宇宙船なんて空島の文明でも絶対に作れるはずないだろ、と。エネルはエネルでサンジに中の機械を破壊された時には必死で焦りつつも「私は船の動力回路くらい熟知している」と述べていたのも引っ掛かります。お前が作らせた船なら動力回路どころか全て知ってなきゃおかしいだろ、と。

頭は良さ気なエネルですけど、ロビンが古代文字を読めて驚いていましたし、古代文字は読めないと明言していました。もし方舟マクシムが月の文明の産物ならば、エネルは方舟マクシムを神隊達にどうやって作らせたのでしょうか。エネルが読める文字で設計図が故郷ビルカにあったのか。宇宙すら航海可能だった方舟マクシムと、魚人街ノアにある超巨大船も何か繋がってそうで気になります。

つまり何が言いたいのかといえば、ルフィとしらほし姫のやり取りが凄くラブがコメってもおかしくない程ニヤニヤさせられるってこと。62巻のキモはしらほし姫が可愛いって事です

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しらほし姫

この可愛さに圧倒的な乳。
はやくしろっ!間にあわなくなってしらんぞーっ!!
はやくしらほし姫のおっぱいマウスパッドを出して欲しい物ですよ!(←結論)

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