さて、最近は涙腺が弱くなって困ります。
漫画でグッとくるシーンには思わずうるっときてしまいますよ。しかも、たまに号泣させられ超感動してしまう漫画もありますよね。今のところ、2011年で最も感動して号泣した漫画は4コマ漫画の「だって愛してる(AA)」。最終巻でもある3巻では涙でグチャグチャになってしまいました。まさに名作と呼ぶに相応しいものでした。
関連、名作保証。「だって愛してる」エンディングまで泣くんじゃない!

「だって愛してる」3巻では「むんこにまたやられた」とオビにあり、文字通り本当にやられました。で、先日「らいか・デイズ」12巻が発売されました。またまたむんこ先生にやられた!


表紙で来華が着ているワンピースにニヤニヤである。これは漆野文男が描いた漫画「ライバルな彼女」(来華と竹田がモデル)の協力として疑似デートした時に、漆野が用意したワンピース。

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ワンピース

やっぱり竹田と来華のラブがコメる展開は鉄板でニヤニヤするってものです。この2人以外では愛美と小西のやり取りがニヤリング&ローリングで身悶え3回転半を記録してしまいます。バレンタインの小西にを見ました。

あと、財津先生の大きさが光ります。いや体がデカイという意味ではなくて、器の大きさという意味で。

しっかりもので、成績は常にトップ、児童会長も務めるスーパー女子小学生である春奈来華。児童だけでなく学校の先生からも頼りにされまくりです。初期では休み時間はひっきりなしに来華に助けを求めてきていました。 麻美先生の代わりに授業をすれば、麻美先生より分かりやすく授業をする程。そんな来華を他のクソガキと同様に接するのが財津先生。来華に対しては「ちゃんと遊べ」が口癖。

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財津先生 / 世良先生

12巻では、身長139㎝の世良先生が結婚する事になり色々と来華に手助けをしてもらいます。来華の頼りにされっぷりと信頼が半端ないです。でも、財津先生は常に来華をガキ扱いして接するのが個人的にグッド。

来華は学校ではしっかりもの(最近は学校でもはっちゃけてるけど)で通している中で、来華を子供扱いする数少ない大人です。来華をちゃんと子供扱いする大人というと、財津先生以外では勿論家族。学校と家での来華はまるで別人です。そんなわけで、12巻のキモは来華の母親・春菜房江なのです。

以前に勤めていた弁当屋の手伝いから始まり、ファミレスでバイトをするようになった房江さんのウェイトレス姿が色んな意味でと反則級だったり、と。特に来華の父親・武男とのラブがコメる1コマと20年後の現在のギャップが凄すぎる!

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20年前 / 現在

20年前は手が触れあって両者赤面だったのに、現在では「なにすんだい気持ち悪いね」ですよ。

で、房江母さんの過去の話がマーベラス極まりってもの。
子供時代には雪合戦のふーちゃんと呼ばれていた程、雪合戦が得意だったのに始まり、房江お母さんの子供時代の話に全俺が泣いた。房江母といえば、昆虫学者の兄とのタイ焼きのエピソードが胸熱なものでした。

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タイ焼きエピソード

両親が亡くなった時に、兄に父も母もいないけど兄ちゃんがいる高校くらい行かせてやると言われタイ焼きを食べさせてもらった目頭が熱くなるエピソード。特に逸材なのはサブタイトル「同じ味」。その話を聞いた来華が泣きながら「しょっぱい」とタイ焼きの味の感想を述べていたのは、房江母さんが両親を亡くして泣きながら食べたタイ焼きと同じ味。涙で「しょっぱい」という同じ味。

むんこ先生の4コマの凄いところは、1本の4コマのサブタイトルにあるのです。4コマを読んだ後にサブタイトルを読むと、さらに濃厚で深くなります。4コマの後のサブタイトルこそむんこ作品の真骨頂で、私は幻の5コマ目と呼んでいます。

で、房江母さんの子供時代の授業参観日エピソードに猛烈に感動してしまった。

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授業参観日に作業着で来んな

畑仕事をしている房江の父(来華の祖父)は今まで授業参観を畑仕事の作業着で来ていたようなのですが、それが恥ずかしいから作業着で授業参観に来るなと喧嘩したようです。

そして参観日当日、房江は他の子が汚い作業着のまま授業参観に来ても嬉しそうに触れあう姿を見て「汚いのはあたし…」と落ち込んでしまいます。そして房江・父登場。

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父登場

そこにはスーツ姿のお父さんが…。

( ;∀;) イイハナシダナー

この時のサブタイトル「祖父のおさがり」。わざわざ祖父のスーツを用意して授業参観日に来た房江の父。私は猛烈に感動した。これを踏まえて、来華の授業参観日にパートでどうしても行けなかった時に、武男の両親を呼び寄せちゃった房江の気持ちを考えると胸が熱くなるな。

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ああ、そうか…
色んな人の「昔」が「今」の子供なんだ

いやはや「らいか・デイズ」にやられて号泣ですよ。
来華たち小学生の笑えてニヤニヤするエピソードも好きですけど、大人達の珠玉のエピソードが最高すぎる!大人だって子供時代を過ごして今がある、と。繋がっている!




こどものじかん(10) (アクションコミックス)
私屋 カヲル
双葉社 (2011-06-10)