てんむす 1 (少年チャンピオン・コミックス)
稲山 覚也
秋田書店 (2011-06-08)

女子高生大食い奮闘記!!
テレビ東京でやってる「元祖大食い王決定戦」の協力で描かれる女子高生の大食い対決。

和同五年(712年)
豊穣の神より授かりし実りに感謝を捧げるために―
巫女たちが祭祀で行ったとされる「大食い競技
天土の恩恵を祭る彼女たちは人々に大変尊敬され「天壌宇迦産霊神子」
勿ち"天娘"と呼ばれた
これは天目指し食の道を駆ける少女たちの物語である

簡単に説明すればゴラクの「大食い甲子園(AA)」の女子バージョンです。「フードファイター」や「大食い王」のように大食いを競技として扱い、結構リアリティと説得力がある描写が魅力的。ノドの飲み込み力の元「噴門括約筋」、胃袋の大きさの話、マラソンに例えられたり…と。何よりも、主人公・春風天子の美味しそうにご飯を食べる姿がマーベラス!

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天子

やっぱり美味しそうにご飯を食べる女の子はmogmogかわいい

さて、「スケットダンス」がバレンタインで始まりまくりなわけですが、モモカからチョコを受け取ったスイッチ。「いつもありがとう。義理じゃないよ」などとメッセージカードに書かれていましたが、のっけから赤面するモモカがクソ可愛いに尽きるわけですよ。

恋する乙女モード全開のモモカの可愛さが半端ない。
「好きな人居ないのかい?」とか「彼女とか欲しいと…思わないのかい?」と聞くモモカの赤面顔のなんたる可愛さなのか!

そしてモモカの問いに、スイッチは堂々と言ってのけるのでした。

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スイッチ

オレは二度と恋はしない

あちゃー。
スイッチの脳裏によぎったのは、幼馴染の沙羽
笛吹和義が現在のスイッチとなった、42話~44話を使って描かれたスイッチ唯一の過去編「スイッチ・オフ」。元々スイッチという仇名は和義の1つ下の弟・正文のものでした。和義、正文、沙羽の仲良し3人組。

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和義、正文、沙羽

自分よりも優秀で、幼馴染の沙羽に色々と構われている正文に「スイッチは自慢の弟」と思うも、嫉妬心を抱くようになっていました。そいれが発端となり、弟と沙羽は「あの2人が付き合ってんだ」とキチ○イ雪乃に嘘をついてしまい、雪乃にナイフで刺されて死んでしまった正文。

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正文(スイッチ)死去

オレだー
何だオレのせいか、オレが言ったくだらない一言のせいで、スイッチは…
正文は死んだのか

自責の念から塞ぎ込み、和義は見た目を弟・正文とまったく同じようにした和義。幼馴染の沙羽に別れを告げ、そのまま引きこもりになり、喋るのを止めてしまいました。こうして弟・正文(スイッチ)に成りきった和義は現在のスイッチとなったのでした。

スイッチになろうとした訳じゃない。ただ、スイッチを失ってはいけないと
少しでも彼の姿をこの世に止めておきたいとそう思っただけなんだ

「スケット・ダンス」でも切なすぎるエピソードであった「スイッチ・オフ」。
個人的に注目すべきは和義がスイッチとなり一人称が変化した事。
弟を失うまでは一貫して自分を「オレ」と呼んでいたのに、スイッチになるに至って一人称が弟・正文と同じ「ボク」と変化。

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「オレ」から「ボク」へ

今では自分を「オレ」と言ったり「ボク」と言ったりと統一性のないスイッチの一人称。確証もなく私の勝手な想像だけど、スイッチは弟になりきっている時に「ボク」と呼び、和義としては「オレ」と呼んでいる気がするわけです。

何をやっているんだオレは―
窓から入ってくる風が不快で、僕は窓を閉めた。
ボクは、喋る事をやめた

そして絶対に今後に描かれるだろう「スイッチ・オン」というサブイタイトル。引き籠りになり、現在のスケット団に加わるエピソードは未だに描かれていません。

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救いの手が差し伸べられるのは、もう少し先

もちろん、ボッスンがスイッチに救いの手を差し伸べたのだと思いますけど、スイッチに手を差し伸べてスケット団に入るのが「スイッチ・オン」というサブタイトルがついたエピソードになるのかと思っていたのですが、今回のバレンタイン話を読んでちょっと考えが変わりました。

スイッチに 「オレは二度と恋はしない」と言われたモモカ。

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モモカ

「自分の姿を見せる事で人は変われるって証明したい」
「今日、この会場に来てる人達の中にも、悩みがあったり、友達作るの苦手だったり、深い傷があったり、色んな人が居ると思うけど、それが何だってんだい
「一度や二度ケチがついたって人は何度でも生まれ変われるよ!アタイは変わった!できない人間はやらない人間さ!

「スイッチ・オフ」となったのは和義が引き籠りになった喋るのを止めた事だと思うのですが、引き籠りは脱したけど、未だにスイッチは喋っていません。モモカのおかげで、喋るスイッチになった時に「スイッチ・オン」というサブタイがつくのも有るんじゃないかな、かな。

というわけで、「スイッチ・オン」というサブタイトルが付くときは2通りになったわけです。

1、ボッスンが救いの手を伸ばして引き籠りを脱した時
2、モモカのおかげで何時かスイッチが喋る時

個人的に「2」だとラブコメ的に美味しいな!

で、モモカとスイッチのちょっと切ないエピソードも良いのですが、オレ的に最も期待してるのは当然ボッスン&ヒメコ。

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ボッスン&ヒメコ

ついに渡したチョコに私の頬が全力で崩れてニヤニヤするのみ。
しかし、ニブチンのボッスンは「これ何?」とか抜かすし、ヒメコはヒメコで「義理チョコじゃボケェ!!」と言い放つは…。まるで成長していない…と安西先生も嘆いてしまうような2人でした。

しかし、家に帰ったボッスンが母と妹にヒメコにチョコ貰った事を告げた時に「なーんだ、じゃあ家族チョコ3つって感じじゃん」とヒメコを家族扱いしていたのは胸が熱くなるな。つまりヒメコは嫁って事ですね!分かります。

で、個人的に次回予告に期待せざるを得ない。

次号、もうちょっとだけ続くバレンタイン!
あの娘達のチョコ大作戦

サーヤ来るでコレ!!

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