先日に紹介しました「この彼女はフィクションです」10年間の妄想が具現化するというまさに絵に描いたような理想のヒロインだったわけです。


もちろん、この漫画のメインヒロインはミチル…そんな風に考えていた時期が俺にもありました。1巻の表紙を飾っており、「この彼女はフィクションです。」というタイトルからどう考えてもメインヒロインはミチルであり、フーコ先輩はアテ馬と考えるのが普通ですよね。「いちご100%」でいうところの、東城がミチル西野がフーコ先輩…あれメインヒロインが交代しているでござるの巻きですよ!

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フーコ先輩こそメインヒロイン

アテ馬はミチルの方だったんだってばよ!
というか元々、現実でフーコ先輩を好きになって架空のミチルを捨てる所から物語はスタートしたわけで、裕里は最初からずーっとフーコ先輩一筋。むしろミチルはただの横恋慕で目かビームとか出して裸エプロン要員とさえ言える扱いでした。

そして、ここ最近の「この彼女はフィクションです。」のはじまった感物語が終わりそうだ感が半端じゃありませんでした。

圧倒的にフーコ先輩が可愛い。市民祭で、フーコ先輩の脚本で文芸部のみんなで演劇をするという事になったのですが、フーコ先輩が覚醒してしまうのでした。

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フーコ先輩覚醒

演劇のキスシーンで裕里にドキドキしてしまい、男性全般の免疫不足でドキドキしていたのか裕里個人に対してドキドキしていたのか確かめようとし、裕里とミチルの仲の良い関係を目の当たりにしてしまい…脈拍数が急激に上昇してしまい…。鑑に映った自分の顔が真っ赤な事に気付き、ドキドキの正体にも気付くのでした!

「…私はっ、今っ、葉村君にっ…やきも―」

かつて自分が言った「やきもちは好きな相手に対してしか抱かない感情」という台詞。まさかの自分がやきもちを焼くなんて!そして1話で裕里に告げた、恋物語を書いてるけど男性と付き合った事もないし恋も知らないので書けば書くほど薄っぺらくなるとか。

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1話「非実在彼女」

葉村君、恋とはなんだろう?

恋ってなんですか?
そして、好きな人にしか抱かない感情だという「やきもち」を焼いてる事に気付きフーコ先輩は答えを得るのでした。

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13話「その感情の名前は」

そうか…これが恋か―

はじまったな!

それはまるで一護が初めて卍解した時のような、孫悟空が初めてスーパーサイヤ人になったような、ドキドキワクワクするというもの。頬が緩んでニヤニヤするというもの。覚醒したフーコ先輩の勢いは留まる事を知りません。

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覚醒したフーコ先輩

「ダメだっやっぱり葉村君の顔をまともに見られない…!!」

ブヒィィィ!

おいおいマジかよ!
ちょっとフーコ先輩のあり得ない程の純情乙女っぷりでこちとら頬の筋肉が痙攣しそうになるぐらいニヤニヤして悶絶したっちゅーの。恋に気付いて以来のフーコ先輩は、所持も喉を通らず眠りは浅く裕里の夢を見てしまうという恋患いにかかってしまったのです。

特筆すべきは恋患いにかかったフーコ先輩の変化
クール系といった感じだったフーコ先輩はなんかいっぱいいっぱいな状態でもはや、以前に「取り繕うのは得意」と言ったのが信じられないぐらい慌てオロオロするフーコ先輩の可愛さよ。

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取り繕うのは得意…?

裕里とミチルのスン止めとはいえキスする芝居を見たら無意識に止めに入ってしまいました。得意だったという取り繕いがまるで出来なくなってしまったんだってばよ。なるほど、これがギャップ萌えか!これが恋のパワーですか。暴走するフーコ先輩の破壊力がとんでもねぇ。

取り繕うのは…得意だった筈なのに…!私が私じゃなくなってしまうんだっ…君を見ているとっ…!!

あ、台詞で説明してくれた。そういえば、恋に気付くのに回想で1話の部分を挿入したり、と。「この彼女はフィクションです。」を読み返すと凄く親切で分かりやすいと気付きます。意図する事を親切に回想入れてくれたり、台詞で喋ってくれたりと本当に分かりやすい。

ミチルを完全に引き離したフーコ先輩のヒロインっぷり。もはや、ミチルに負けているものがあるとすればサービスシーンぐらいです。と思ったら、フーコ先輩の着替えに遭遇とか。

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着替えにバッタリ

もはやフーコ先輩のヒロインっぷりに死角なし
って、もうミチルがただのいらない娘じゃないですか。

そして始まった市民祭の演劇。
まさにミチルを戦力外通告するが如く、裕里とフーコ先輩のラブがコメる展開が開始されるのです。裕里は初めてフーコ先輩に出会った時の事、惚れてしまった部活紹介の演説を思い出したり、と。演劇の役の名前で呼んでたのが本名で呼んでフリがマジになって衆人の面々で開始されたガチラブコメ

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ガチラブコメ

「黒髪ロング、童顔、巨乳、天真爛漫。全部…オレの『理想』ですっ。…だけど、『理想』なんて忘れてしまえるくらい…この『現実』が…先輩のことが好きになってしまったんです!!

「理想」を「現実」が凌駕しただと。
マーベラス!素晴らしいじゃないですか。さらにマガジンでは「金田一少年の事件簿」が部屋に登場人物を集めて犯人はこの中にいると晒し上げする中で、ミチルの捜す犯人(裕里の好きな人)は自分だと名乗り出たり。紙に戻りそうなミチルをひっぱ叩いたり。もうフーコ先輩無双が止まりません。

フーコ△□×
(フーコさんかっけー死角無し)

もう物語は最高潮に盛り上がって、私はただ悶絶して部屋をゴロゴロするのみ。ミチルとの事も一応は解決といったところ。ヤバイ。この盛り上がりはヤバイ。どう見ても話を畳んでいる。終わんのか!

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終わりません

「なーんてねっ!」

終わりません。
ぶっちゃけ、ここで終了となってもまったく問題なく綺麗な最終回といったところですけど、まだ続きます。嬉しい、またフーコ先輩でブヒれるのか。ここからミチルのターンとかマジでいらんからな!

そういえば、ミチルは裕里の恋する表情を敏感に察知できました。

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恋する表情に反応

すごいな、恋する表情が分かるなんて。
恋する表情の裕里を10年間向けられただけありますね。その表情は今はフーコ先輩に向けられています。そして…。

恋って何だろうから、恋に気付いたフーコ先輩は恋を知りました。創作の向きあい方、作者の責任の取り方、何よりも書けなかった恋物語が書けそうなフーコ先輩。キモは「なにより、私自信が"恋"を知った」と語るフーコ先輩の上目遣いの表情よ!

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恋する相手に対する表情

フーコ先輩の笑顔は、いつかの少年のようだった。(綺麗なオチ)

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