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「ハンター×ハンター」最後はどうか、幸せな記憶を!
コメント(1)
2011年09月07日
久々に震えがった。
何がって「ハンター×ハンター」ですよ。虫けらのようにあっけなく死んでいるプフ(僅か2コマの死体のみ)にも哀愁漂ってますけど、王が男前すぎて脳からおかしな汁が飛び出してきたんだってばよ!達観したメルエムに胸が熱くならざるを得ない。
パームの念に触れて、メルエムは薔薇の毒で死ぬという事を理解した上で、最期に望んだのは残された時間をコムギと過ごしたい、それだけ。人類の存亡を駆けての戦いも「お主たちの勝利だ」と終戦宣言。

「コムギという女性(人間)に会いたい。それだけだ」
メルエムのコムギへの想いが単純に「男女の愛」的なものなのかどうかは分かりません。コムギを「女性」という字に「人間」、「女性」という字に「ヒト」というルビで読ませていました。ただ最愛の人である事は間違いなさそうで、王の言葉は愛に飢えてる(?)パームにクローゼットの扉だけでなく心の扉まで開けてるかのような描写はスゲェな、と。
「これほどまでに彼女を…畏れた以上に彼女を…」とプフが驚愕したコムギに再開し、笑った王になんだかよく分からないけど泣きそうになってしまった。なんとも切なさ全開のメルエム。
圧倒的な力を持ながら、王道バトル漫画の敵ボスのように戦って敗れるわけでもなく、自分の死すら受け入れて達観し、最期にコムギと会いたいと導き出したメルエム。メルエムとは何だったのかという。

余は何者だ…?
決戦の直前に、自らの存在意義に疑問を持ったメルエム。
「余は王だ。だが、余は何者だ…?余は一体、何の為に生れて来た…?」(260話)と空虚に耽り、自問自答していました。
もちろん種の王として、生物統一こそが目的である事は理解しています。「余は何者だ…?名もなき王、借り物の城、眼下に集うは意志持たぬ人形、これが余に与えられた天命ならば退屈と断ずるに些かの躊躇も持たぬ!」(261話)と、自らの使命を退屈と断言。
龍星群に巻き込まれたコムギを「一個の生命に対する慈愛溢れる振る舞い」で介抱していたメルエム。顔は真っ黒に塗られ、どんな表情だったのかは分かりません。
その表情を「人」と例えたのはネテロ会長。

王の真っ黒表情を人と例える
「奴は揺れている。蟻(王)と人との間で!そしてまだ気付いていない。その二つが絶対に交わらないことに!どちらににも傾き得る」
メルエムが人と蟻(王)の間で揺れ動いて、どちらかに傾くと予想したネテロ。もちろん、メルエムが人に傾こうが蟻のままだろうがネテロの立場的に蟻は根絶やす結論は変わらず、メルエムが人に傾いたら「心がぶれる」と思いさっさと闘う事にしました。
しかし、メルエムが人と蟻(王)の間で揺れているのに付け込んだのもネテロ。闘おうとしないメルエムに一つ提案を持ちかけました。
「自分の"名"を知りたくないか?」
「ワシに負けを認めさすことができれば、教えてやらんでもないぞ?」
名前…。
キメラ=アント風に言えば、それは人間特有の1人1人の個を分類する暗号のようなもの。メルエムの母である女王も、人間を捕食し、その特徴を次世代に反映させる事で部下が名前を欲した事を「不思議」であると述べていました。

名前を持つ事に対して
「不思議な生物だ。自己主張をし名前などというものを欲しがり、種の為に競うように功を成そうとする反面、頑なに個をも重んじる」
キメラ=アントの特性が自己主張せず種の為に功を成すならば、人は個を重んじて名前を欲する。女王自信も薄くではあるけど人間の血が混じっているようで、名前を付ける事を面白いと述べていました。
人特有の「名前」。
メルエムも王としての使命を持ち暴君の振る舞いで種族統一をしようとしてました。もちろん名前を持とうなどとしませんでした。でも、コムギと触れメルエムの中で価値観が変わっていき、人と蟻(王)の間に揺れるようになって、名前を欲したのでした。

総帥様のお名前は何とおっしゃられるんですか?
以前にコムギに名を聞かれ答えられず。
人間という生物特有の自己主張をする個々を分別する「名前」。そんな概念なく、ただただ「王」だった。それが名前を欲しがり、人と蟻(王)で揺れていた。前回、ウェルフィンを腹が減ったので蟻(王)として食おうとするも、コムギを思い出し不問にしました。
別れの際には…。

ウェルフィンに対して
「逢えるといいな、その者(ジャイロ)と。そして可能なら、人間(ヒト)とすて生きるが良い」
蟻はもういない。
人と蟻(王)で揺れていたメルエムもまた人に傾いたのでしょう。人間特有の「名前」を欲して知り得た自分の名。最期にコムギに名乗るんでしょうか。人として「メルエム」と。
最後はどうか幸せな記憶を!
何がって「ハンター×ハンター」ですよ。虫けらのようにあっけなく死んでいるプフ(僅か2コマの死体のみ)にも哀愁漂ってますけど、王が男前すぎて脳からおかしな汁が飛び出してきたんだってばよ!達観したメルエムに胸が熱くならざるを得ない。
パームの念に触れて、メルエムは薔薇の毒で死ぬという事を理解した上で、最期に望んだのは残された時間をコムギと過ごしたい、それだけ。人類の存亡を駆けての戦いも「お主たちの勝利だ」と終戦宣言。

「コムギという女性(人間)に会いたい。それだけだ」
メルエムのコムギへの想いが単純に「男女の愛」的なものなのかどうかは分かりません。コムギを「女性」という字に「人間」、「女性」という字に「ヒト」というルビで読ませていました。ただ最愛の人である事は間違いなさそうで、王の言葉は愛に飢えてる(?)パームにクローゼットの扉だけでなく心の扉まで開けてるかのような描写はスゲェな、と。
「これほどまでに彼女を…畏れた以上に彼女を…」とプフが驚愕したコムギに再開し、笑った王になんだかよく分からないけど泣きそうになってしまった。なんとも切なさ全開のメルエム。
圧倒的な力を持ながら、王道バトル漫画の敵ボスのように戦って敗れるわけでもなく、自分の死すら受け入れて達観し、最期にコムギと会いたいと導き出したメルエム。メルエムとは何だったのかという。

余は何者だ…?
決戦の直前に、自らの存在意義に疑問を持ったメルエム。
「余は王だ。だが、余は何者だ…?余は一体、何の為に生れて来た…?」(260話)と空虚に耽り、自問自答していました。
もちろん種の王として、生物統一こそが目的である事は理解しています。「余は何者だ…?名もなき王、借り物の城、眼下に集うは意志持たぬ人形、これが余に与えられた天命ならば退屈と断ずるに些かの躊躇も持たぬ!」(261話)と、自らの使命を退屈と断言。
龍星群に巻き込まれたコムギを「一個の生命に対する慈愛溢れる振る舞い」で介抱していたメルエム。顔は真っ黒に塗られ、どんな表情だったのかは分かりません。
その表情を「人」と例えたのはネテロ会長。

王の真っ黒表情を人と例える
「奴は揺れている。蟻(王)と人との間で!そしてまだ気付いていない。その二つが絶対に交わらないことに!どちらににも傾き得る」
メルエムが人と蟻(王)の間で揺れ動いて、どちらかに傾くと予想したネテロ。もちろん、メルエムが人に傾こうが蟻のままだろうがネテロの立場的に蟻は根絶やす結論は変わらず、メルエムが人に傾いたら「心がぶれる」と思いさっさと闘う事にしました。
しかし、メルエムが人と蟻(王)の間で揺れているのに付け込んだのもネテロ。闘おうとしないメルエムに一つ提案を持ちかけました。
「自分の"名"を知りたくないか?」
「ワシに負けを認めさすことができれば、教えてやらんでもないぞ?」
名前…。
キメラ=アント風に言えば、それは人間特有の1人1人の個を分類する暗号のようなもの。メルエムの母である女王も、人間を捕食し、その特徴を次世代に反映させる事で部下が名前を欲した事を「不思議」であると述べていました。

名前を持つ事に対して
「不思議な生物だ。自己主張をし名前などというものを欲しがり、種の為に競うように功を成そうとする反面、頑なに個をも重んじる」
キメラ=アントの特性が自己主張せず種の為に功を成すならば、人は個を重んじて名前を欲する。女王自信も薄くではあるけど人間の血が混じっているようで、名前を付ける事を面白いと述べていました。
人特有の「名前」。
メルエムも王としての使命を持ち暴君の振る舞いで種族統一をしようとしてました。もちろん名前を持とうなどとしませんでした。でも、コムギと触れメルエムの中で価値観が変わっていき、人と蟻(王)の間に揺れるようになって、名前を欲したのでした。

総帥様のお名前は何とおっしゃられるんですか?
以前にコムギに名を聞かれ答えられず。
人間という生物特有の自己主張をする個々を分別する「名前」。そんな概念なく、ただただ「王」だった。それが名前を欲しがり、人と蟻(王)で揺れていた。前回、ウェルフィンを腹が減ったので蟻(王)として食おうとするも、コムギを思い出し不問にしました。
別れの際には…。

ウェルフィンに対して
「逢えるといいな、その者(ジャイロ)と。そして可能なら、人間(ヒト)とすて生きるが良い」
蟻はもういない。
人と蟻(王)で揺れていたメルエムもまた人に傾いたのでしょう。人間特有の「名前」を欲して知り得た自分の名。最期にコムギに名乗るんでしょうか。人として「メルエム」と。
最後はどうか幸せな記憶を!
HUNTER×HUNTER 29 (ジャンプコミックス)
posted with amazlet at 11.09.07
冨樫 義博
集英社 (2011-08-04)
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