「高杉さん家のおべんとう」4巻が発売されました。三十路男と女子中学生のハートフルお弁当コメディも4巻目。うん、やっぱり「高杉さん家のおべんとう」はグッときます。
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「高杉さん家のおべんとう」は胸が熱くなるんだ…

やっぱり久留里の可愛さに尽きますよね!
最初は無口&無表情でたまに見える笑顔の可愛さにギャップでブヒってましたけど、今では表情豊かで色んな表情にブヒブヒできますね。回を重ねる度にどんどん可愛さがアップしていく久留里の笑顔の破壊力は留まる事を知りません。

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くるりん

笑顔のくるりん可愛すぎ。マジ天使

4巻は久留里が大活躍。
のっけから朗読劇でアリスのコスプレをして僕を喜ばせたり、生徒会役員に立候補したりと、今までの久留里とは一味も二味も違いました。そして中学生活最後の3年生に進級し、新しい友達もできました。

園山奏、水泳部所属で生徒会選挙で書記に立候補したのに「体力と根性自身ありますっ」と演説しちゃうような熱い娘。しかも一家揃って体育会系。作者のコメントでは「そろそろ(久留里の)対人スキルも上がってきたし、フツーのお友達が出来てもいい頃かあぁと」とのこと。うーん、普通か…?

で、個人的に胸熱だったのは久留里の成長っぷりでしょうか。対人スキルもアップしてるし、自然に温己を「ハル」と呼んでも違和感がなくなりましたし、以前に母親と住んでた思い出の地も笑って語れるようになりました。もう昔のような悲しそうな表情ではなく笑顔ですよ。

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笑顔のくるりん

母親との思い出を楽しそうに話す久留里を不思議に思ってた温己に対して、小坂さんの台詞が印象的。

「たぶんそれは、今のおうちが楽しいからじゃないですか?」
「楽しい思い出って今が悲しいと切ないけど、今が楽しいと楽しいまま思い出せるじゃないですか」

なるほど。
久留里は以前に住んでた町を訪れた時は、悲しい表情で「おうちかえりたい」と言ってたのに比べ、今回の楽しそうななのは今が楽しいからなのか。ちゃんと親やったる温己△!

また、温己と久留里の距離がグッと近づいている感じが本当に良いですよね。いい娘全開で、家事もやるし何でもいう事聞くし出来すぎた娘だった久留里。風邪を引いた時も自分から言いだせなかったのに、温己とはじめてを経験しちゃいます。

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久留里&温己

はじめての喧嘩です。
今まで温己が無駄使いして久留里が怒って無言のプレッシャーをかける事は何度かありましたが、今回は無駄使いが原因ではなく久留里の進学についてと、温己の大ボケと空回りのコンボで久留里マジ怒りです。

でも丸宮弟は喧嘩が出来てよかったね自分は喧嘩が出来ない、と。血の繋がってない父親と喧嘩をすると「それっきりになっちゃいそうで怖くて」「だからオレ早く働きたいのかな、自分に自信持てたらケンカできるかなぁって」と述べていました。堂々と喧嘩出来た久留里の親子っぷりは胸熱ですね。しかも仲直りがお弁当というのも余計に良い。

何よりも怒った久留里がクソ可愛い

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怒ったくるりん

怒ったくるりん可愛すぎ。マジ天使!

完璧に2人は家族ですよね。
で、キモはやっぱりラブコメ展開じゃないでしょうか。温己と小坂さんの関係もいい感じになってきており、その様子を見た久留里の複雑そうな表情はなんともいえません。ソノカに兄の彼女の気分を聞けば文句をいいつつも、「でも上手くいってほしいなって思うよ?」と言われ、どこか寂しげな表情をしてたのが印象的。

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でも、上手くいってほしいなって思うよ?

しかし、久留里は温己と小坂さんを見て「上手くいってほしい」なんて思う事はありません。やっぱり家族なら、そう思うものなんでしょうか。丸宮弟も兄が小坂さんラブだと知ったら「オレ高杉もハルっちも好きだけど、オレは元くんを応援しなくちゃなんだな」と堂々と久留里に宣言してました。家族ってのは家族の色恋沙汰を応援するものなんでしょうね。

で、久留里は温己と小坂さんを家族として応援…するわけでもなく小坂さんと温己の仲を見て思うのでした…。

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くるりん思う

はやく大人になりたいなぁ

温己の色恋沙汰を応援できません。だった久留里が好きだから。
丸宮弟は自分に自信が持てたら喧嘩できるかなと。早く働きたい、大人になりたい、と。久留里は、家族と対等になりたいという訳でなく違う意味で大人になりたいと思うのでした。まあ、ぶっちゃけラヴですね。だから進路で「大人になるって働く人になること…だよね」と呟き、進学ではなく就職と考えたし。

喧嘩も出来る家族なのに、男女の間になりたいと思う久留里。娘でいたいんだけどラヴという、なんだか矛盾してますけど、一体くるりんの恋の行方はどうなるんだってばよ!どう決着にするか本当に楽しみ

1、くるりんは恋を諦めて娘になるよ(家族派)
2、くるりんと温己は結ばれるよ(結ばれる派)
3、結末描かずに家族のまま終わる(読者の想像派)
4、私達の家族生活は始まったばかりだ(俺達の戦いは…派)
5、「私、ハルの子供産みたいな」(うさぎドロップ派)

うーん、どれもあり得そうですね(そうか?)
個人的には「1」番ですね。久留里もソノカみたいに「上手くいってほしいな」って思えるようになって欲しいかなって。

もう中学3年生って高校に進学するのかしら。
「高杉さんの家のおべんとう」は、家族ものとしてとっても温かくグッとくるし、久留里の可愛さはマジ天使だし、恋愛模様がどうなるかドキワクで楽しみすぎるってものですね。

あと、こういう家族ものでやっぱりお勧めしたいのは「世界で一番NGな恋」なんだよな!



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