めしばな刑事タチバナ 3 (トクマコミックス)
坂戸 佐兵衛
徳間書店 (2011-10-08)

「めしばな刑事タチバナ」3巻が発売されました。
以前にも紹介しましたけどこの漫画は本当に面白い。超お勧めです。吉野家、松屋、インスタントラーメン、王将など庶民的な誰もが日常で食べるB級グルメを立ち話で語るだけの漫画なのですが、これがすんごい良い。

私のような普段からこの手の料理を食べている者からすると、「めしばな」を読んだ後ともなれば、たかがB級グルメでジャンクな食べ物なのに凄く深く美味しく感じてしまいますよ。思わずへぇとか、今度はこの店のこの料理を食べてみようって気にさせてくれます。B級グルメを食べる、語る幸せがそこにはある!

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B級グルメを語る幸せ

たかがB級グルメ、されどB級グルメ。
「めしばな」ぐらい大真面目に真剣にB級グルメを語られたら、そりゃ食いたくなるし普段のご飯が美味しくなるし、食べたたいと思っちゃうものですよ。くだらないけど超面白い!

3巻に収録されているのは「カンヅメ夜話」「パン&アイス」「あっさりラーメン」「袋入りカレーうどん」「カップ焼きそば選手権」「世界の即席焼きそば」。どのエピソードもジャンクフードのウンチクが聞けて、思わず食べたくなってしまうもの。この面白さは只事ではありません。

個人的にツボだったのは2巻の続きからなっている「カンヅメ夜話」。やっぱりリーマンたるもの、家に帰ったら深夜アニメを見ながら酒を嗜むものですよね。その酒のツマミで缶詰というのは外せないチョイスです。焼き鳥缶詰の"たれ派"か"塩派"で意見が分かれる中で、"たれ派"の魅力の1つの食べ方というのが魅力的。立花刑事は語ります。

「(タレ派)最大の魅力は…"ゼラチン"です」
「温かいところだと単なる液体のタレですが、ほら冬場や寒い場所だと煮こごり状態になって固まるでしょ?」
「俺に言わせてもらえば、あのゼラチン部分がうまい
「しかも"タレ味"のは格別です」

しかし、湯煎して熱いのを食べたいという意見も分かります。熱い焼き鳥と冷たいゼラチン、一度に両方を楽しむ方法があるというのです。

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熱い焼き鳥と冷たいゼラチン、両方を楽しむ

なんでも、まず缶を湯煎して温め中から鶏肉だけ外にだし、鶏肉は雰囲気を出すために串で刺し、タレの残った缶を冷蔵庫に入れて冷やします。焼き鳥串はラップえおかけ放置。いったん、自分が何をやっているのか忘れて作業などをし、1時間もすればタレは冷えてプリプリにゼラチンが固まり、おもむろに鶏肉のほうをトースターで2~3分温め、冷え冷えのゼラチンを鶏肉にカッカッと盛れば…。「熱々のやきとり冷製ジェレかけ」が出来上がりです。

ゼラチンは直ぐに液体に戻るから、時間はなく速攻で食べる必要があるとか。なんだろう、漫画で読むと凄く美味そうですね。ほら、ラーメンのつけ麺も冷たい麺と熱々のスープによって織りなす、熱々と冷え冷えならではこそのハーモニーってあるじゃないですか。多分そんな感じなんじゃないかな、と。 

気になって仕方がないので、早速自分で作ってみました
「熱々のやきとり冷製ジェレかけ」を実際に作る!

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まずは原作通りにホテイのタレ味焼き鳥缶詰を用意。
缶を熱湯で湯煎して温まったら鶏肉とタレ(ゼラチン)をわけて、雰囲気を出すために焼き鳥んは串を指します。ちなみに漫画通りではなく肉は小さいのや崩れているのもあるので、上手に串に刺すのは難しかったです。

そして分けたらタレ(ゼラチン)は固まるまで冷蔵庫に。作中では1時間ぐらいと述べられてましたけど実際には20~30分でゼラチンは固まりました。そして肉はレンジでチンして熱々の焼き鳥&冷え冷えの固形状態のタレ(ゼラチン)。

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熱々の焼き鳥に冷え冷えのタレ(ゼラチン)をかけて溶ける前に速攻で食べる。熱さと冷たさが同時に味わえ、食せばイタリアの美しい街並みが思い浮かべるほど(冷静と情熱のあいだ)。その味を一言述べるならば。

オーマイコンブ!

なんだこの美味さ。めがっさ美味しいじゃないか!
オーマイコンブもびっくりの創作料理。しかも、オーマイコンブみたいにゲテモノではなく本当にリアルで美味いっていう。思わず親しみを込めて「お前さんやるじゃない!」と言いたくなりますね。

そうなんです。3巻のキモはジャンクなB級グルメを美味しそうに語ってみせるだけでなく、先の缶詰焼き鳥を筆頭に、やや角度を変えてB級グルメでの創作料理というものにスポットが当たっており、どれもこんな食い方あったのかと驚愕し、いつか自分も試してみようって気にさせてくれます。

「カップ焼きそば選手権」では為になるんだか分からないウンチクで本当に美味そうに語るん中で、UFOやエヤングや一平ちゃんや俺の塩を、それぞれのカップ焼きそばの麺とソースを取り換えて…。

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創作料理

「"俺のペヤング"とか"俺のUFO"まで作り込んだこともあります」

いつか私も試してみたいものです。
さらに「世界の即席焼きそば」では既存のインスタントラーメンをアメリカ人は別の食べ方をしていると紹介。

何でも、アメリカ人も日清やマルちゃんのカップ麺や袋麺をよく食べるそうなんですけど、わざと指定の調理方法を無視して食べるそうな。勝手に湯切りして、自発的に汁がない状態の"焼きそば"状ににして食べるそうです。各自調味料をわざと減らして、チリソースをかけたり、胡椒やライムを加えて食べるとか。

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アメリカ人のインスタントラーメンの食い方

見ていると、この食い方も美味そうです。
これもいつか試してみたいと思うもの。今まで同様にジャンクなB級グルメのバックボーンや魅力やどう美味しいのかが語られ、されに独特の食べ方まで描かれたら、日常の飯がますます美味くなるってものですよね。

ただ立ち話で語るだけなのに、「めしばな」を読むと日常のB級グルメが美味くなるし、日々の楽しみが増えるというもの。本当の超お勧めです。

めしばな刑事タチバナ 3 (トクマコミックス)
坂戸 佐兵衛
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