鬼灯さん家のアネキ (4) (角川コミックス・エース・エクストラ 22-4)
五十嵐 藍
角川書店(角川グループパブリッシング) (2011-12-02)

「鬼灯さん家のアネキ」4巻が発売されました。
これで完結。アニメ化企画進行中なのに終了したのはビックリ。ラストはとっても良い話だったかな、と。そもそも僕は「鬼灯さん家のアネキ」に求めていたのがラブコメ成分でした。だって血の繋がらない姉弟といったらラブがコメると相場が決まっているじゃないですか。約束された勝利のラブコメですよ。

なんのかんので弟・吾朗にイタズラする中でもハルは吾朗に対してラヴ的な意味で気にかけているのではないか、と。初期では水野さんと2人きっりの吾朗を目撃して動揺し、呆けて心ここにあらず状態、キスをしようとするなど、これはフラグがビンビン立っていると思ったものです。

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キスしようとして

なんて意味深な言動。ヤキモチ的な、己の中の恋心が目覚める…そういうラブコメ方面に期待していたものです。しかし、話が進むと吾朗と水野さんが2人でいるのを見つめるハルは「吾朗ちゃんのくせに普通に女の子と喋ってる」と思うも、「なんだか吾朗ちゃんが遠くに行っちゃいそうな気がする」と、あくまで「姉」の立場でした。そこに愛はあるのかい?家族愛があったですよ。どうも吾朗とハルはラブがコメる様子が微塵もありませんでした。

ならば、私は水野さんに期待したい。水野さんのラブがコメるところ見て見たい!この水野さんも誰にも言えなかった家族での孤立、反抗期の悩みを吾朗に打ち明けるというフラグを立てており、大いに期待したものです。しかし、学校の屋上で殴り合い、握手し、友情を育んでしまいました。

ならば京子先輩だ!
彼女は吾朗に男と思われており、設定だけで本当は女の子と分かった時の吾朗の慌てぶりに期待が持てます。クローゼットの中で「当ててんのよ」するなどフラグも十分立っている!でも最後まで男だと思われていたでござる

おかしい。
吾朗は美少女わんさか漫画の主人公らしく、ハーレムでフラグを立てまくるのに、全て折られている。もうこなったら美咲先輩に期待するしかないじゃないですか!

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美咲

…人間を辞めていた。

ラブコメ要素絶無。
血の繋がらない姉弟で回りは美少女ばかり…ラブコメ的なハーレム的な展開を期待していましたけど、そういう方向にまったくいきませんでした。当初の期待とは違う方向に転がりましたけど、「鬼灯さん家のアネキ」はやっぱり良い漫画でした。

何で姉弟になったか、実の姉・楓はなんで離れて暮らしてるのか、両親は…と、家族の話はほとんど無く、最初から最後まで血の繋がらない姉弟の家族愛にスポットが当たっていました。まあ、吾朗ちゃんは姉に邪な想いはあったけど。

まさか血の繋がらない姉弟で家族愛をやるなんて!
しかも、それが無性に良い話で胸が熱くなるなんて。

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ハル

アタシはお姉ちゃんになれたのかなー

思い返せばハルはお姉ちゃんしてましたよ。始めは「アタシがお姉さん…できるのかな…」と不安一杯だったのに、頑張ろうとやる気を出し、吾朗にエッチな攻撃を仕掛けてコミュニケーションを取る事に成功し、その後は羨ましいやら恐ろしいスキンシップを取るようになったのはご存じの通り。

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「姉」やってみるかぁ

ハルは「姉」できてたんだろうか。
もちろん出来てました。吾朗が文化祭の時にクラスメイトに入るのを見守る表情、水野さんと喧嘩した時にきっちりとアドバイスをした時など、まさにお姉ちゃんでしたよ。

当然、吾朗もハルの「アタシはお姉ちゃんになれてたのかなー」の問いに、「姉貴は俺の姉だよ」という回答。お姉ちゃんはこの回答が欲しかったのか、満点の笑顔ですよ。なんかラブがコメるのを期待してた自分が恥ずかしくなるぐらい、清々しい爽やかな笑顔にやられたってものです。

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―よかった

何この100万ドルの笑顔。
胸が熱くなるじゃないですか!グッとくるじゃないですか!
この言葉が聞きたかったのかですか。血の繋がらない姉弟でラブコメ期待してたらガチ家族愛ですよ。

ハルが本当に姉になれたか、吾朗のお姉ちゃんからの卒業というのがテーマのようでした。ハルは姉だし、吾朗は卒業出来た(?)し…。色々とこみ上げてきますね。

以前の吾朗ちゃんが遠くへ行っちゃうと不安に思ったけど、それは満更でもない姉の心境の集大成的な。水野と仲良く話す吾朗を見て、なんか遠くへ行っちゃう感じと思うも、文化祭では姉離れというかクラスに溶け込む様子を満面の笑顔で見守っていたり。

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弟が遠くへ行っちゃうような的な / でもそれは満更でもない的な

吾朗だけでなくハルの成長もグッドでしたよ。
姉離れ&弟離れの集大成的なものがラストのやり取りにはありました。

そういえばハルが吾朗に飛び込むシーンが1巻1話目のカラー表紙を彷彿させてくれます。あの時とまったく同じ構図で吾朗に飛び込むハルなわけですけど、1話目と最終回での印象がまったく違いますね。

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1話 / 最終話

1話の扉絵の回答のような最終回。
1話の扉絵ではイタズラっ娘の姉がまったく余裕のないハワハワしてる弟に飛び込むという感じで、これキャッチ出来るのという印象でした。でも、最終回ではきっちりキャッチして表情も1話お時と全然違います。ナイスキャッチです。2人の成長の証をしますような飛び込み&キャッチでした。胸が熱くなるな!

鬼灯さん家のアネキ (4) (角川コミックス・エース・エクストラ 22-4)
五十嵐 藍
角川書店(角川グループパブリッシング) (2011-12-02)

鬼灯さん家のアネキ (3) (角川コミックス・エース・エクストラ 22-3)
五十嵐 藍
角川書店(角川グループパブリッシング) (2011-07-01)

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角川書店(角川グループパブリッシング)

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五十嵐 藍
角川書店(角川グループパブリッシング)