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「GIANT KILLING」ETUVS山形が最高の名試合だった件
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2012年02月06日
・【Amazon】「偽物語」第二巻/かれんビー(中)【完全生産限定版】 [Blu-ray]
「偽物語」2巻の限定版がアマゾンで予約受付開始されました。
5月23日発売予定。
さて、「ジャイアントキリング」22巻が発売されました。
長かったモンテビア山形戦がようやく決着。
もうね、超良かった。作中では最も長い尺を使った試合となっており、単行本では19巻からはじまって22巻まで使う大熱戦で手に汗握る試合展開とはまさにこの試合ですよ。「ジャイキリ」は過去編の胸熱展開がピークで、後は安定した面白さを保つだけなんだとばかり思ってました。ところがどっこい、コレがまだまだ面白さが跳ね上がるっていうんだからたまりませんよ。
8位のETUと11位の山形という中位同士の地味な対戦かと思ったらとんでもない。試合の熱さは過去最高値ですよ。何よりも山形戦は立ち位置が今までの「ジャイキリ」の試合と違っていたのが面白い。
「似てる…似てると言っていいんじゃないのか…?」
「例えば達海と僕…それぞれがチームの監督をしたら…」
「あの達海猛と、同じ舞台で戦える…」
「ここで私がすべきことは、タッツミーからの影響を更に受けることではない…!違うアプローチでありながらも、こうして同じステージに昇りつめた私の…」
サックラー
「そのすべてを、あなたに見せつけることだ…タッツミー!」
サックラーこと佐倉は運動音痴で小学生時代からチームで一番下手くそ。高校の時に自分の限界を知りサッカーをプレイするのをやめるも、サッカー観戦を続け戦術やフォーメーションを独自に研究するようになりました。大学時代に進路を模索していた時に達海のプレイに当てられ感動し、サッカーの指導者を志したのでした。憧れの、自分の人生を決定づけたあの達海と戦う…。
そして試合の展開は終始ETUが攻め立て、自分の采配が決まったと思っても点は取られるは、切り札出せば達海に読まれていたという始末のサックラー。
これほどまでに差があるのか…
どう見てサックラー率いる山形がETUに挑戦という視点で描かれています。
今までETUが相手チームに挑戦するという描かれ方だったのに、これじゃ主人公チームが山形で敵チームがETUみたいじゃないですか!
この漫画のタイトルの「ジャイアント・キリング」とは「番狂わせ」「大物食い」という意味であり、格上の相手に対して格下が勝利するという意味合いでした。今までのETUは格上を食う挑戦者だったのに、この試合は山形が格上に挑戦するという図式なのが面白いです。
ジャアント・キリングするのはサックラーで迎え撃つが達海。
徹夜で寝不足の達海の眠気をぶっ飛ばすと堂々宣言するも、前半戦は寝る寸前だった達海。しかし、後半戦は達海の眠気は完全にぶっ飛んだようで、猛攻を見せる山形がクソ熱い。
守備&カウンターがハマりすぎてやられ、小森シフトも読まれていたサックラー。悉く裏目ったサックラー率いる山形が後半ついに同点に追いついてみせます。
同点
ETUが大物で格上かどうかは置いといて、完全にモンテビア山形がサックラーがジャイアント・キリング出来るかどうかに注目が集まる描かれ方。
「ジャイキリ」史上で最高試合になるのはここからですよ。堀田が退場し、同点に追いつかれた達海。お手上げである、どうするかと追い詰められ、ここからようやく主人公らしくなります。
ようやく主人公らしくなったタッツミー
そしてドラマは生まれる!
新戦力の殿山とガブリエル投入。
僕が思う団体競技のスポーツ漫画の面白さってキャラの個性なんですよね。この「個性」というのは性格とかルックスとかではなく、その競技をする上での武器が何か弱点は何かってこと。何が出来て、何が出来ないのか、長所と短所があるキャラが複数人いる事ででこぼこが出来て、お互いが補う事によって、駆け引きが生まれるわけです。何でも出来る者同士でどっちが強いかなんかに熱は無いしドラマは生まれないわけです。
ドリブル、パス、シュート、パワー、スピード、フィジカル、メンタル…得意・苦手の分野を持つものが複数人いて、お互いに弱点を埋める事でチームプレイとか駆け引きが生えるわけで。そこにスポットを当ててこそクソ熱いドラマが生まれるんですよ。極論を言えば、スポーツ漫画に全てが完璧な万能屋などいらん!ETUには個性豊かなキャラが11人いてサッカーの描写とか以上に魅せるドラマを生んでいます。
キャラの個性が立ちまくってる
「そん中でウチの連中はどんなことが出来る?」
「あいつらには何が出来て何が出来ない?」
これこそこの試合がクソ熱いドラマになった根源ですよ。こいつは何が出来るか、何が出来ないかという長所と短所をきっちり描くことで試合展開の駆け引きが厚みを増すってもの。短所だって立派な個性なんですよ。だからこそドラマは生まれるわけです。
このドラマがあるからこそ、1プレイで感動させてくれます。「ジャイキリ」は、はっきり言ってスラムダンクの領域にまでいってます。僕が個人的に心の琴線を鷲掴みにしたのは村越のラストプレイですね。
ミスターETUは既に1巻から弱点を指摘されていました。
村越の弱点
走れない、スタミナない。
ベテランとなった村越は最後まで走り抜けるスタミナがありませんでした。
故に、山形戦で最後にゴールを死守したプレイが光りまくるってもの。
村越
「スタミナは限界だろうに、あんたって人は…」
村越の1プレイに猛烈に感動してしまった。
もしこのプレイをしたのが村越でなければ、僕の心の琴線をここまで掴む事はなかった事でしょう。プレイヤーの弱点を描いたからこそ生まれるドラマってやつですよ。
そもそも今まで描かれてきたETUの選手だけでなく、山形の選手も長所と短所をきっちりと描いた事によって両監督の戦術も試合展開もダレることなく惹きつけるようになっているのです。この試合は超熱かったのです。マジで「ジャイキリ」史上で最高の試合ですよ!
講談社 (2012-01-23)
「偽物語」2巻の限定版がアマゾンで予約受付開始されました。
5月23日発売予定。
さて、「ジャイアントキリング」22巻が発売されました。
長かったモンテビア山形戦がようやく決着。
もうね、超良かった。作中では最も長い尺を使った試合となっており、単行本では19巻からはじまって22巻まで使う大熱戦で手に汗握る試合展開とはまさにこの試合ですよ。「ジャイキリ」は過去編の胸熱展開がピークで、後は安定した面白さを保つだけなんだとばかり思ってました。ところがどっこい、コレがまだまだ面白さが跳ね上がるっていうんだからたまりませんよ。
8位のETUと11位の山形という中位同士の地味な対戦かと思ったらとんでもない。試合の熱さは過去最高値ですよ。何よりも山形戦は立ち位置が今までの「ジャイキリ」の試合と違っていたのが面白い。
「似てる…似てると言っていいんじゃないのか…?」
「例えば達海と僕…それぞれがチームの監督をしたら…」
「あの達海猛と、同じ舞台で戦える…」
「ここで私がすべきことは、タッツミーからの影響を更に受けることではない…!違うアプローチでありながらも、こうして同じステージに昇りつめた私の…」
サックラー
「そのすべてを、あなたに見せつけることだ…タッツミー!」
サックラーこと佐倉は運動音痴で小学生時代からチームで一番下手くそ。高校の時に自分の限界を知りサッカーをプレイするのをやめるも、サッカー観戦を続け戦術やフォーメーションを独自に研究するようになりました。大学時代に進路を模索していた時に達海のプレイに当てられ感動し、サッカーの指導者を志したのでした。憧れの、自分の人生を決定づけたあの達海と戦う…。
そして試合の展開は終始ETUが攻め立て、自分の采配が決まったと思っても点は取られるは、切り札出せば達海に読まれていたという始末のサックラー。
これほどまでに差があるのか…
どう見てサックラー率いる山形がETUに挑戦という視点で描かれています。
今までETUが相手チームに挑戦するという描かれ方だったのに、これじゃ主人公チームが山形で敵チームがETUみたいじゃないですか!
この漫画のタイトルの「ジャイアント・キリング」とは「番狂わせ」「大物食い」という意味であり、格上の相手に対して格下が勝利するという意味合いでした。今までのETUは格上を食う挑戦者だったのに、この試合は山形が格上に挑戦するという図式なのが面白いです。
ジャアント・キリングするのはサックラーで迎え撃つが達海。
徹夜で寝不足の達海の眠気をぶっ飛ばすと堂々宣言するも、前半戦は寝る寸前だった達海。しかし、後半戦は達海の眠気は完全にぶっ飛んだようで、猛攻を見せる山形がクソ熱い。
守備&カウンターがハマりすぎてやられ、小森シフトも読まれていたサックラー。悉く裏目ったサックラー率いる山形が後半ついに同点に追いついてみせます。
同点
ETUが大物で格上かどうかは置いといて、完全にモンテビア山形がサックラーがジャイアント・キリング出来るかどうかに注目が集まる描かれ方。
「ジャイキリ」史上で最高試合になるのはここからですよ。堀田が退場し、同点に追いつかれた達海。お手上げである、どうするかと追い詰められ、ここからようやく主人公らしくなります。
ようやく主人公らしくなったタッツミー
そしてドラマは生まれる!
新戦力の殿山とガブリエル投入。
僕が思う団体競技のスポーツ漫画の面白さってキャラの個性なんですよね。この「個性」というのは性格とかルックスとかではなく、その競技をする上での武器が何か弱点は何かってこと。何が出来て、何が出来ないのか、長所と短所があるキャラが複数人いる事ででこぼこが出来て、お互いが補う事によって、駆け引きが生まれるわけです。何でも出来る者同士でどっちが強いかなんかに熱は無いしドラマは生まれないわけです。
ドリブル、パス、シュート、パワー、スピード、フィジカル、メンタル…得意・苦手の分野を持つものが複数人いて、お互いに弱点を埋める事でチームプレイとか駆け引きが生えるわけで。そこにスポットを当ててこそクソ熱いドラマが生まれるんですよ。極論を言えば、スポーツ漫画に全てが完璧な万能屋などいらん!ETUには個性豊かなキャラが11人いてサッカーの描写とか以上に魅せるドラマを生んでいます。
キャラの個性が立ちまくってる
「そん中でウチの連中はどんなことが出来る?」
「あいつらには何が出来て何が出来ない?」
これこそこの試合がクソ熱いドラマになった根源ですよ。こいつは何が出来るか、何が出来ないかという長所と短所をきっちり描くことで試合展開の駆け引きが厚みを増すってもの。短所だって立派な個性なんですよ。だからこそドラマは生まれるわけです。
このドラマがあるからこそ、1プレイで感動させてくれます。「ジャイキリ」は、はっきり言ってスラムダンクの領域にまでいってます。僕が個人的に心の琴線を鷲掴みにしたのは村越のラストプレイですね。
ミスターETUは既に1巻から弱点を指摘されていました。
村越の弱点
走れない、スタミナない。
ベテランとなった村越は最後まで走り抜けるスタミナがありませんでした。
故に、山形戦で最後にゴールを死守したプレイが光りまくるってもの。
村越
「スタミナは限界だろうに、あんたって人は…」
村越の1プレイに猛烈に感動してしまった。
もしこのプレイをしたのが村越でなければ、僕の心の琴線をここまで掴む事はなかった事でしょう。プレイヤーの弱点を描いたからこそ生まれるドラマってやつですよ。
そもそも今まで描かれてきたETUの選手だけでなく、山形の選手も長所と短所をきっちりと描いた事によって両監督の戦術も試合展開もダレることなく惹きつけるようになっているのです。この試合は超熱かったのです。マジで「ジャイキリ」史上で最高の試合ですよ!
ジャイアントキリング発サッカーエンターテインメントマガジン GIANT KILLING extra Vol.08 (講談社 Mook)
posted with amazlet at 12.02.06
講談社 (2012-01-23)