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ヤングジャンプ読み切り「ピーピングロマンティッカー」がグッとくる
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2012年03月02日
ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D
posted with amazlet at 12.03.01
スクウェア・エニックス (2012-05-31)
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「テリーのワンダーランド3DS」が5月31日に発売されることが発表された。テリーといえばドラクエ6で、散々強いと語られいざ仲間になれば戦士しかマスターしておらず、既にいる仲間と比べるとあまりに弱かった。レベルも置いてけぼりで、馬車にいる期間はドランゴを仲間にするまでという非常に短い期間というのがデフォ。
ドランゴ引換券として雷鳴の剣を剥ぎ取ってルイーダへ一直線。そんな彼が活躍できる唯一の舞台が「テリーのワンダーランド」である。モンスターを育てるというのがドランゴ引換券らしいっちゃらしいですが。発売した当初は高校生だったのですが、「わたぼう」を何匹も欲しくてゲームをもう1つ買ったのもいい思い出です。ただのリメイクでは無さそうなので超期待。
さて、今週のヤングジャンプ(14号)では金田一蓮十郎先生の「あるみちゃんの学習帳」がアオハルから出張掲載されている中、もう一つの読み切りも外せません。「この彼女はフィクションです。」打ち切りから4ヶ月弱、渡辺静先生の新作「ピーピングロマンティッカー」という読み切りが掲載されました。なんでマガジンじゃなくヤンジャン…。

ピーピングロマンティッカー
すごくエロかった!
物語は、ある日街中で1人の女性に出会う所からスタート。
主人公はその女性に一目惚れしてしまう。街中ですれ違っただけで、女性は通り過ぎてしまいます。「お、追いかけなきゃ…じゃないともう二度と会えなく…」と勇気を振り絞るのでした。恋愛の日々がスタートする。
分かります。分かりますよ。一目惚れするも、所詮は赤の他人。結局声をかけられないなんて事は。それでも、もう二度と会えないかもしれないと思い勇気ある行動を取るなんて、この主人公は賞賛に値する。今では自分の勇気を振り絞った行動を正解だったな、と思うぐらいです。好きな娘に、声を掛けるは一瞬の恥、声をかけぬは一生の恥ですよ!好きな人にアタックするは一旦の恥ずかしさ、アタックせぬは末代までの恥ですよ!
「ほんっと正解だったなァ…あの時、勇気を出して―家まで尾行して」

恋愛の日々
ストーカーじゃねーか!
街中で一目惚れした女性に、勇気を出して声をかけるわけでなく勇気を出して家まで尾行し、隠しカメラと盗聴器を設置して彼女の私生活をライブで四六時中覗くのである。
観察を開始し1ヶ月、彼女の名前は「サエキサチコ」、5月14日生まれ、おうし座のAB型、1人暮らし、仕事はいつもオアソコンで何かを書いてる事から物書きだろう、さらに生活習慣、下着の色、好物、趣味などと細かい事まで分かりました。
そして、彼女の夜な夜な繰り広げる1人エッチ。

1人エッチ
劣情を抱く!
主人公は「なんていやらしいコなんだ…キミは…!」と幻滅なんかしない、むしろ彼女も核に触れられたようで嬉しいとか言い出してスコスコとセンズリを始めてしまいました。お互いオナニーをはじめて同時にイクとか素敵やん。パソコンの画面にぶっかける当たり、疑似顔射をしている様で妙に生々しいです。
そんなこんなで、主人公に臨時収入が入って盗撮してるカメラをバージョンアップしてみれば、彼女の生活がさらにクリアで詳細に分かるのでした。彼女が何かパソコンで書いてた内容まで一目瞭然。そこで見たものとは…自分の事、自分の部屋が彼女のパソコンに映し出されるという。
こいつら、お互いがお互いを盗撮し合っていたのである。
謎は全て解けた!

「彼女は毎晩、オレの姿をオカズにしてオナニーしていたんだ…!」
もう、これはオナニーなんかじゃない!
あれはお互いがお互いを求め合う行為…
あれは、もはやセックスである!
お互いがお互いをオカズにオナニーする、お互いがお互いを求め合う行為…、それをセックスと言わずしてなんと言おう!…アホである。
しかし、お互いの生活、性まで含めて覗き合うという行為時代に色々と熱くなっていくのは事実である。見ててドキドキする背徳感と、むしろ見せてんのよという行為。覗き合う…、お互いを穴から覗き合う「ノゾキアナ」に近く、ゾクゾクする感じ同様にグッとくるな。
<関連>
・「ノゾキアナ」がマーベラスな件
・「ノゾキアナ」の本名ワコウ先生が週刊少年サンデー登場。「ノゾミとキミオ」
お互いが覗き合ってると分かり、彼女の見開きドアップといい、微笑んだ表情といい、「観察し観察される、オレ達の新しい恋愛の日々が始まった」という絞めといい、綺麗にまとまっており、かつ続きを読んでみたいと思わせる素晴らしいものでした。

"一方通行"の日々は終わり―
うん、凄く面白かった。
個人的な印象ですけど、渡辺静先生は導入の仕方と引きがグンバツで素晴らしい。「この彼女はフィクションです。」の1話目もそうなんですけど、最初の導入がグッときて一気に引き込まれ見事に「引き」がありそれでいて「綺麗にまとまってる」。つまり理想的な1話を描くのです。続きどうなるんだよ!
読み切りとしての完成度は高く、それでいて続きがありそうで、ぜひ見たいっていう。連載して欲しいな。
<関連>
・マガジン新連載「この彼女はフィクションです。」が理想的すぎるヒロイン
・「この彼女はフィクションです。」は永遠に不滅です!
・ヤングジャンプ読み切り「君は淫らな僕の女王」が素晴らしすぎる件
この彼女はフィクションです。(1) (少年マガジンコミックス)
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渡辺 静
講談社 (2011-06-17)
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この彼女はフィクションです。(4) <完> (講談社コミックス)
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渡辺 静
講談社 (2011-11-17)
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