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「めしばな刑事タチバナ」読むと普段のB級飯の美味しさアップ
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2012年05月01日
「めしばな刑事タチバナ」5巻が発売されました。
独身男の僕は普段からチェーン店で食事を済ませる事が多く、「めしばな」が扱うB級グルメ、チェーン店の食事語りはドストライクすぎます。
5巻に収録されている飯は、マカロニサラダ、塩天丼、タイカレー缶詰、チャーハン、コロッケそば、のり弁…というもの。「めしばな」を読むと、思わずその料理が食べたくなるのは常識。馴染みのある飯が多いです。タイカレー缶詰だけは未だ食べた事ありませんが。
普段からほか弁やてんやを愛用する私は5巻の内容は大満足でした。私も「てんや」は超愛用しますが、タレ抜きの注文なんてしたことありません。そんな注文があったのかと関心しきりです。
てんやで
立花さんが「てんや」でいつものように天丼を食べていたら、剣豪のようなオヤジが入ってきて席につくなりメニューも見ずに「天丼ひとつ…タレ抜きだ」と注文。僕も立花さん同様、そんな注文あるなんて知らなくてビックリ仰天でした。思わず「お主…やるな」と呟くレベル。
そして、その剣豪のようなオヤジはたれ抜き天丼に塩を振って食うという。そんな食い方あったんかいと驚愕ですよね。これぞ「塩天丼」である。確かに天ぷら屋などでは天つゆの他に塩とレモンが付いている事はあります。それを「てんや」の天丼でやるとか目から鱗ですよ。しかも微笑がこぼれる程の味だとか。
これは実際にやってみるしかありません。
実際に、私も「てんや」でおもむろに言ってやりましたよ。
「天丼、タレ抜きでお願いします!」
やってやりましたよ。
タレ抜きでの天丼注文。僕が天丼タレ抜きで注文すれば、「めしばな」の作中のように周囲の人間が一斉に注目してきました。「めしばな」読むまで知らなかったとはいえ、この注文方法は何ともいえない優越感に浸れますね。ならば君の視線を釘付けにするですよ!
「てんや」で周囲の視線を釘付けにし、僕は颯爽と塩を天丼に振るわけです。隣の客はチラチラとこちらを見てきて、他の回りの客も僕の一挙一動を伺ってきます。なるほど、「てんや」でタレ抜きを注文すると、店での視線を集められる。作中通りです。そして塩天丼の出来上がりである。とりあえず食ってみました。
…うん微妙。
まさに作中の立花さんとシンクロする。まずくはないんですが、なんか微妙で丼として考えると、とてもご飯が進むものじゃありませんでした。他にも七味唐辛子をけけてみても、ご飯が進むわけでなし。
塩天丼
「これが…予想よりも全然たいしたことなかった」
「ご飯の部分は何もかかってないからな。"塩天ぷら"はまあ悪くないが、丼としてはどう考えても無理がある」
立花さんの解説通りの結果でした。
僕は剣豪のようなオヤジや立花さんみたいに、立ち止まれなくなって塩天丼を食し微笑する程の漢ではありません。ヘタレです。とてもご飯が食べれません。仕方がないので据え置きのタレを天丼に掛けて食う事にしました。
結局タレをかけて食べる事にしました。
いつもなら、あらかじめタレがかかってる状態でそのまま食べてたんですが、事前に塩や七味唐辛子をかけて食べると、味が一層引き締まっていました。これは「めしばな」を読んでいたからこそ、塩天丼に挑戦し挫折した末の新しい発見です。
このように、普段から馴染みのある食べ物でも新たな食い方を発見できるのが「めしばな」の凄いところ。
そして5巻のキモといえば5話にまたがって収録されている「ほか弁ウォーズ」ですよ。いわゆる。ほか弁チェーン店の歴史を語り、その中でも「のり弁」にスポットを当てて超傑作シリーズである。
のり弁
のり弁。
ご飯におかかをまぶし、その上に海苔を敷いたもの。いかすは白身魚フライにちくわ天。サイドの主役にきんぴらごぼう、昆布の佃煮、つけもの。まあサイドのメニューは店ごとに細かい違いはありますが。この組み合わせがのり弁である。どの店でいつ注文してもハズレがないガシッとした「安定感」が魅力。どの大手チェーン店でも人気ランキングの断トツ1位を取る。のり弁は最強である。
私もよく弁当屋でのり弁を注文するのですが、「めしばな」5巻ではのり弁の歴史や買ってから15分後が一番美味くなるなど、読んでて目から鱗状態。特に興味深いのはのり弁には日本列島を二分する重大な問題があるのです。
日本列島を二分する重大な問題
「白身魚フライにかけるのは"しょうゆ"か"ソース"か?問題です!」
僕が普段か食しているのり弁は、大体ソースがついているんですけど、醤油ならばご飯にかかっても、海苔弁だからまったく問題はありません。大手チェーン店は全てソース派、東京ローカルでは醤油派。そして日本全国の弁当屋の調査の結果、大ざっぱにいえば東側が醤油、南西側はソースなんだとか。本当にバカバカしい事ですが、非常に興味深く面白い。
「めしばな刑事タチバナ」最大の魅力は、読むと思わずその飯が食いたくなってしまうのが特徴ですよね。早速のり弁を買ってきました。ソースか醤油か…迷ったんですけど、オリジンの飛び道具と言われるタルタルソースにしました。
のり弁
オリジンののり弁にはタルタルソースと醤油が付いています。
タルタルソースを白身魚フライにかけて、醤油はちくわで残った醤油はご飯にかける。これがジャスティス!ソースの場合も一緒に醤油があれば両方使う。つまり、何派と揉めるんでなく両方使えば最強である。
さらに個人的には、のり弁にバターをスプーン一杯をご飯に乗せ、レンジでチンすると醤油バターご飯になるである。ただでさえ美味しいのり弁にバター醤油ご飯が調和され、濃い味付けながら風味が格段に上がる。食のハーモニーである。食えば病みつき、超うめぇぇぇぇぇぇ!
やはり「めしばな」を読むと、普段何気なく食べてるB級グルメがさらに美味しく感じてしまうな!
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