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私たちの知っている江迎ちゃんは無理して笑ってました

ヤバイな…。
今の週刊少年ジャンプで色んな意味で熱いのは間違いなく「めだかボックス」である。もちろん球磨川のバトルも熱く、完全に主人公化してきている。でも、最も熱いのは江迎ちゃんなんだと声を大にして言いたい。

まず、江迎ちゃんというのは絵に描いたようなヤンデレであった。
善吉に惚れ、出会って5分も立たずに告白をしてみせたのでした。

あ、あの!人吉くん!私江迎怒江っていうんだけど
子供はっ…子供は何人欲しい?」(赤面させながら)

なにこの娘、可愛い。
江迎さんの率直な感想はキタコレってもの。出会って早々に惚れて告白どころか、子作り要求ですよ。超可愛く赤面しながら、どんなエッチな娘なんだと。この娘はクルなって思って期待に胸を膨らませて次のページをめくったら、別の意味でキテいた

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私たちが知ってた江迎ちゃんは完全に病んでました

私は三人欲しいな。女の子がふたり、男の子がひとりね。名前は人吉くんが決めてあげて。私ってあんまりネーミングセンスないから。えへへ、どっちに似てると思う?私と人吉くんの子供だったら、きっと男の子でも女の子でも可愛いよね。それで庭付きの白い家に住んで、 大きな犬を飼うの。犬の名前くらいは私に決めさせてね。人吉くんは犬派?猫派? 私は断然犬派なんだけど、あ、でも、人吉くんが猫の方が好きだっていうんなら、勿論猫を飼うことにしようよ。私、犬派は犬派だけれど動物ならなんでも好きだから。だけど一番好きなのは、勿論人吉くんなんだよ。人吉くんが私のことを一番好きなように。そうだ、人吉くんってどんな食べ物が好きなの?どうしてそんなことを聞くのかって思うかもしれないけれど、やだ明日から私がずっと人吉くんのお弁当を作ることになるんだから、ていうか明日から一生人吉くんの口に入るものは全部私が作るんだから。やっぱり好みは把握しておきたいじゃない。好き嫌いはよくないけれど、でも喜んでほしいって気持ちも本当だもんね。最初くらいは人吉くんの好きなメニューで揃えたいって思うんだ。お礼なんていいのよ彼女が彼氏のお弁当を作るなんて当たり前のことなんだから。でもひとつだけお願い。私「あーん」ってするの、昔から憧れだったんだ。だから人吉くん、明日のお昼には「あーん」ってさせてね。照れて逃げないでね。そんなことをされたら私傷ついちゃうもん。きっと立ち直れないわ。ショックで人吉くんを殺しちゃうかも。なーんて。それでね人吉くん、怒らないで聞いてほしいんだけど私、中学生の頃に気になる男の子がいたんだ。ううん浮気とかじゃないのよ、人吉くん以外に好きな男の子なんて一人もいないわ。ただ単にその子とは人吉くんと出会う前に知り合ったというだけで、それに何もなかったんだから。今から思えばくだらない男だったわ。喋ったこともないし。喋らなくてもよかったと本当に思うわ。だけどやっぱりこういうことは最初にちゃんと言っておかないと誤解を招くかもしれないじゃない。そういうのってとても悲しいと思うわ。愛し合う二人が勘違いで喧嘩になっちゃうなんてのはテレビドラマの世界だけで十分よ。もっとも私と人吉くんは絶対にその後仲直り出来るに決まってるけど、それでもね。人吉くんはどう?今まで好きになった女の子とかいる?いるわけないけども、でも気になった女の子くらいはいるよね。いてもいいんだよ。全然責めるつもりなんかないもん。確かにちょっとはやだけど我慢するよそれくらい。だってそれは私と出会う前の話だもんね?私と出会っちゃった今となっては他の女子なんて人吉くんからすればその辺の石ころと何も変わらないに決まってるんだし。人吉くんを私なんかが独り占めしちゃうなんて他の女子に申し訳ない気もするんだけどそれは仕方ないよね。恋愛ってそういうものだもん。人吉くんが私を選んでくれたんだからそれはもうそういう運命なのよ決まりごとなのよ。他の女の子のためにも私は幸せにならなくちゃいけないわ。うんでもあまり堅いことは言わず人吉くんも少しくらいは他の女の子の相手をしてあげてもいいのよ。だって可哀想だもんね私ばっかり幸せになったら。人吉くんもそう思うでしょ?

なにこの娘、こわい
完全に病んでるよねこれ。

そして会計戦で善吉に「俺は!お前がどんな酷いことをしても!それをなかったことになんかしない!」「俺は今ここにいるお前をいないマイナスみたいには扱わない!」と説得を受けて改心。またコロッと善吉にデレてしまうわけである。そして、善吉に味噌汁作るの得意じゃね「なんだったら俺はお前の作る味噌汁を毎朝飲みたいぐらいだね」とか言われちゃうわけである。

もうプロポーズ同然である。
そんな事を言われたら江迎ちゃんはまた勘違いして長文妄想しちゃうのも仕方ない。うん、仕方ない。そんなわけでヤンデレ娘として不動の地位を築いた江迎ちゃんなのであった。

だがしかし、江迎ちゃんと善吉が共に安心院さんと修行していた時、主人公を目指す善吉はとんでもない事に気付いてしまったのである。何のために主人公を目指すのか…出た解答はシンプルなものだった「めだかちゃんと付き合いたい」。

これ包丁でブスっとされるんじゃないの…と思ったものである。
江迎ちゃんは善吉にゾッコンで味噌汁毎日飲みたいとプロポーズまがいのフラグを立てておいて、めだかちゃんと付き合いたいと言い出したのである。そして恥ずかしいと身悶えする善吉。これは、ヤンデレ江迎ちゃんに刺されても仕方ない…と思ったら。

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「恥ずかしくない!」
「誰かに恋してそれが恥ずかしいなんてことは、ないっ!」
「だってだってだってだってだって」
「人の心に大切なのは志より正しさより戦いより」
何より!!愛だろ!!

江迎ちゃん…。
善吉に完全に惚れてるのに、善吉を励ましたのである。
この時点で振られたわけだけど、失恋し傷心状態なのに泣きながら善吉を励ましゲキを飛ばす姿に、僕の心は一気に鷲掴みにされてしまった。江迎ちゃんは、ヤンデレ娘じゃなくて報われない可哀相な娘だったんだ。

善吉にはめだかちゃんがいる、それでもいいと思った江迎ちゃん。
想いは届かなくても善吉の力になりたいから、と。応援すると決めた江迎ちゃん。もう泣きそうになります。報われない娘のオーラがとんでもない。

「傍」には立てないけど「側」に立つ事を決めた江迎ちゃん。
それでも、心の中では「今でも全然人吉くんのこと好きだし、黒神さんにすごく嫉妬している」と自己嫌悪してしまう。なんて切なくて可愛いんだ。

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私たちが知ってる江迎ちゃんは凄く乙女でした

善吉を本気で応援したい、めだかちゃんを本気で心配している、好きな人が自分以外に本気なのを目の当たりにし嫉妬、それを嫌悪している自分。様々な感情に揺れる乙女である。ここ最近の江迎ちゃんの言動に引き込まれてしまいます。

そして江迎ちゃんは戦いの最中でめだかちゃんの言葉を思い出す。
やらずに後悔するよりやって後悔するほうがいいという言葉はやっておいて後悔するならやらないほうがいに決まってる。だがしかし…

めだかちゃん
やらずに満足するのと、やって満足するのとでは断然後者を選ぶべきだぞ。

この言葉を想いだし、
江迎ちゃんは髪の毛を切り一つの決意を固めた。

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私たちが知ってる江迎ちゃんは最高に『』よかったです

人吉くん、ううん善吉くん
本当に好きだったよ、初めて会ったときからずっと
初めて会ったときよりずっと

告白した。
善吉の側にいれればいい、善吉を応援するって決めた、想いは届かなくてもいいと思ってた江迎ちゃんが、ここでする必要もないのに告白した。告白して後悔するなら告白しないほうがいいのに、いや江迎ちゃんは告白して満足した。人生に後悔はない大満足だ、と。

しかも、これで終わらなかったのが凄い。
今週は球磨川がとんでもない事を言い出した。
さっさと善吉への告白の続きを済ませてよ、と。

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まだ終わってなかった

『自分の気持ちだけ言って、伝えてハッピーエンドのつもりかい?』
相手の気持ちを、返事を聞くところまでが告白だろ。逃げんな。

善吉は世界一格好良く振ってやるとか言い出す。
切腹しながら振るというのが世界一格好良い振り方は置いといて、マイナスは恋からも失恋からも逃げないのである、と。

善吉は生まれ変わってもめだかちゃんを好きになるから付き合えないとキッパリと振った。振られた江迎ちゃんは「私は笑うことができるかな」「気持ちが届かなくても、思いが実らなくても、ありがとうって言えるかな」「私は人吉くんを好きでいて幸せだったかな」と頭がグルグル回っている。

そして善吉に振られた江迎ちゃんに全俺が泣いた

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振れらた江迎ちゃん

「ありがとう!人吉くんを好きでいて幸せだった!」

江迎ちゃん…(´;ω;`)ブワッ
笑うことが出来た、ありがとうって言えた、幸せであった。
何が凄いって「幸せだった」という台詞。 かつてマイナス十三組の中で唯一江迎ちゃんだけは言ったんだ。「幸せになりたい」「幸せになるんだ」って。そんな江迎ちゃんだからこそ、「幸せだった」って台詞がグッときまくる。江迎ちゃんは、告白して満足するに留まらず、振られて尚、幸せになったのだ。いい恋したよ、うん。

江迎ちゃんマジ女神!私たちの知っている江迎ちゃんは天使みたいないい子でした




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