またまた漂流物の傑作が登場してしまいました。「精霊使い」の岡崎武士先生が13年振りの新作「レッツ☆ラグーン」の1巻が発売されました。以前にヤンマガで読み切り掲載した時に紹介しましたが、その後連載になって単行本が発売しました。こんな嬉しい事はない!

・(AA)レッツ☆ラグーン(1) (ヤングマガジンコミックス)

これは超お勧めです。今一番面白い漂流物は何かと聞かれれば絶対に「レッツ☆ラグーン」と答える!主人公の山田くんは修学旅行で事故に合い、無人島に遭難。そこで1年生の時同じクラスだった衣舞瀬チカと出会い、無人島で生活をする事になる…というもの。そして滅茶苦茶マーベラスなのです。

まず第1にヒロインが可愛いという事。
元々絵の上手さには定評がありましたが「レッツ☆ラグーン」ではさらに凄い。チカの可愛さは並みではありません。特盛りで可愛いのです。

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衣舞瀬チカ

なんだこの可愛さは。「精霊使い」の時よりも格段に女の子が可愛くなっている。しかも、見た目も可愛ければ中身も可愛いという。性格が良く天然でブラジャーをつけていなかったり、パンツを干していたりと、やる事全てが超ド級の可愛さ。まじで一撃KOの可愛さ最高すぎるといものです。

第2に主人公の妹が可愛い

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妹・ともみ

く、こんな可愛い妹がいて「お兄ィ」なんて妹に呼ばれているなんて主人公は完全に勝ち組じゃないか。この妹もキャラが立っており誕生日をアピって「以下略」とプレゼントをねだったりと破壊力抜群です。さらに兄想いの一面もあって、今年のNO1妹に決定しました(俺の中で)。

第3にニヤニヤする
無人島で同級生の可愛い女の子と2人きりの生活というだけでも胸が熱くなるのですが、チカの可愛さと天然さのダブルコンボでビックバンを引き起こすような威力を発揮。主人公が怪我をしたらブラジャーで手当てをしてしまうなんて、はじまりすぎにも程があります

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手当て

「カンペキです」とチカも述べていますが、本当に完璧です。さらに、ラブがコメる展開も始まれば全力でニヤニヤするのみです。これはマーベラス!

そして第4にストーリーが面白い
(ここからネタバレしまくり。注意)

まず、無人島で可愛い同級生の娘と2人きりで生活するというニヤニヤするものかと思いきや、無人島生活9日目の4話で話が一気に動きます。学校の教師柴田が漂流してくるのです。ここからの伏線の貼り方と回収の仕方は見事と唸るのみ。

7月1日に修学旅行で事故に合い、ドキっ!可愛いあの娘と無人島生活かと思いきや…。

漂着1日目、ふと気付けば無人島
漂着2日目、島内を探索し飲めそうな水を発見
漂着3日目、独り言が増える
漂着4日目、船を作り始める。衣舞瀬チカと出会う
漂着5日目、食料尽きる
漂着6日目、船が完成するも島で生活する事に
漂着7日目、魚を取って食糧問題解決
漂着8日目、衣舞瀬チカに恋をしている事に気付く
漂着9日目、柴田先生が漂流してくる

今後は3人で生活する無人島生活10日目。衣舞瀬チカとちょっと良い感じになりラブがコメり出すと思ったら…。

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漂流10日目…?

漂流10日目、山田救出される
聞けば、修学旅行中に船の事故が起こり、山田は海に投げ出され救出されるまでの経過時間15分行方不明者1人衣舞瀬チカ。事故から救出され、海に落ちてから15分しか経過していません。あの無人島生活の10日間は夢か幻か…。

事故後1週間経過し入院中の山田は、お見舞いに来た妹が自分の荷物を確認したら…。

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荷物から

荷物からブラジャーが出てきました。
このブラジャーは怪我をした時に、チカに手当てをしてもらったもの。現実ではあり得ない時間軸の10日間のチカとの無人島生活。しかし、あるはずもないブラが荷物から出てきてしまいました。

現実世界、事故から1週間の7月7日(漂着してから17日目)
荷物からブラジャーが出てきて、夢か幻かと思われた無人島生活の10日間はリアルだった確信する

そして、第5に熱い
現実世界7月8日(漂着してから17日目)
修学旅行で起きた船の事故。無人島に遭難した10日間遭難せずに15分で救助された相反する2つの現実。遭難9日目にチカがしていたものとまったく同じ妹の持つ腕時計、夢に出て来たお面の人物、初めて挨拶する柴田先生と服装…謎は解けた。タイムスリップしている!

それは、今までの伏線が見事に回収されて鳥肌立つというもの。ピースが一つ一つ当てはまる感覚はマーベラスとしか言いようがありません。そして、もう一度あの無人島に行く事を決意。

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もう一度あの無人島へ

やるべき事は分かっているという。熱いっすなー。SFとしてもラブコメとしても楽しめるというもの。これは続きが超楽しみすぎるというものです。超お勧めです。

ところで気になる点はチカが無人島生活9日目に拾った腕時計。これは山田の妹が父親から誕生日プレゼントで貰った電波腕時計であると判明します。

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腕時計

この腕時計は電波時計であると妹が言いました。これを持って山田は再び無人島へ向かうので、無事に無人島に再上陸しこの時計をチカが拾ったと分かります。で、電波時計といえば、勝手に時間の誤差を修正するすぐれもの。日本全国で電波をカバーしているそうです。つまり、無人島で電波時計をして正常に動いているのは、この無人島が日本の何処かという事。

さらにタイムスリップを繰り返していますが、無人島の時間はチカの「日付が10日くらいズレてる」という台詞で大体分かります。7月1日に事故って無人島生活9日目で10日ずれているという事は…。

7月1日に事故って9日目→チカ体感時間7月10日で10日ずれてる→実際の無人島の日付は7月20日か6月30日

まあ、それがどうしたと言われればどうもしません。しかし謎なのは、つけてる腕時計を無人島へ再上陸した山田はどう落としてチカが拾うという経緯になったのでしょうか。まだ色々とありそうですね。最大の疑問は遭難8日目以降は、追悼船に乗った人達が無人島に辿り着くわけですが、遭難8日目以降の無人島には実際に何人いるのか

で、何が言いたいのかと言えば、カバーの折り返し絵がグンバツで素晴らしいという事ですよ!

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カバー折り返し絵

透けブラ最高なのです(結論)。

・(AA)レッツ☆ラグーン(1) (ヤングマガジンコミックス)