七つの大罪(1) (講談社コミックス)

鈴木中先生の「七つの大罪」1巻が発売されました。
何が凄いって鈴木央先生の経歴でしょう。初連載は週刊少年ジャンプの「ライジングインパクト」、週刊少年サンデーで「ブリザードアクセル」「金剛番長」、週刊少年チャンピオンで「ちぐはぐラバーズ」を連載し、そしてこの「七つの大罪」は週刊少年マガジン連載なのです。つまり、鈴木央先生は四大少年誌を制覇したのだ。これは凄い。

で、「七つの大罪」はド直球の少年漫画な王道ファンタジーであります。
コミックカバー裏の説明は以下の通り。

かつて王国転覆をはかったとされる伝説の逆賊・<七つの大罪>。今もなお執拗に、そのお尋ね者を追うは、王国の要・一騎当千の聖騎士たち。しかし、切なる思いを胸に秘め、<七つの大罪>を捜す一人の少女が現れた時、世界の様相を一変させるとびきりの冒険が始まった!痛快無比のヒロイック・ファンタジー、開幕!

主人公・メリオダスは<七つの大罪>の1人で酒場を経営しながら、ある日、逆賊・<七つの大罪>を探すエリザベス王女と出会う。エリザベスが<七つの大罪>を探す理由は、英雄の聖騎士が実際には人々を苦しめており、戦をもたらそうとしているので、それを止めるためである、と。そして出会った2人は<七つの大罪>を探す旅を開始する。

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メリオダスとエリザベス

まず、メインの2人がいいね。
ぶっちゃけ僕は数年前まで鈴木央先生先生は本気で女性作家だと思っていました。一昔前(まあ今もだが)は、男のようなペンネームで少年誌で連載する女性作家が多かったから。大体こういうのって絵柄や作風で分かるんですよ。だから鈴木央先生も男っぽい名前の女性作家だと勘違いしてました。それほど、鈴木央先生の描く男の子は可愛いのだ!

可愛らしい男の子に年上の女性のコンビ
これぞ鈴木央作品の王道にして最強。かわいい男の子とお姉さん!まさに黄金コンビである。「キャプテン翼」の黄金コンビ並の息ぴったりでシックリくる2人であると言えます。そういう意味において「七つの大罪」のメリオダスとエリザベスはベストでしっくりくる2人である。

とはいえ、実際にはメリオダスはおっさんである。
毎年更新される手配書とはまるで違う風貌で、少年のまま現在に至っている。その理由は何故かという謎も含めて、緻密に構築されたであろう世界観が私の心の琴線に触れる。

自分でいうのもなんだけど、僕はかなりの設定厨です。どうでもいいような事柄まで細部に設定されてる世界観には引き込まれる。例えば、「オルタ」とか「ワンピ」とか「ガンダム」とか、語られなかった戦線とか組織とかイデオロギーとかを勝手に妄想するレベルである。「架空歴史」の設定と解釈を考えるのが好きだし面白いのだ。そういう意味において「七つの大罪」の世界観はなかなか練ってると感じられる。

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なかなか設定が良さそう

まだ1巻ですけど、きちんと作り込まれた感じを見受ける。
話が進めば年表とか作れるぐらいの架空歴史を語れるスケールの大きさがあります。過去の回想などが出ると色々と想像させてくれる世界観なのは高ポイントです。

ぶっちゃけ僕の持論ですけど、少年漫画の三大要素「努力、友情、勝利」というのは間違ってる。本当に少年が重視するのは「強えぇぇ、凄えぇぇ、かっけぇぇ」である。少なくとも私が子供の頃はこの三大要素に心惹かれたものです。つまるところ、分かりやすさですけどメリオダスはまさに「強い、凄い、かっこいい」が揃っている。

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かっけーな、おい

爽快感溢れるバトル、短くサラッと決めるかっこいい台詞、弱き者を助けるという正義のヒーロー気質。うん、メリオダスは王道であり絶対のヒーローであります。見事な直球ド真ん中な少年誌的な主人公ですよ。でも、一つ難点というか心配事を述べるとすれば最初から「強えぇぇ、凄えぇぇ、かっけぇぇ」が揃ってしまっているので主人公の「成長」をどう描くかのかでしょうか。

また、ヒロインのエリザベスもいいね。
よくヒロインに求められる三大要素「清純、健気、守ってあげたい」というのは間違ってる(まあ、今俺が適当に決めたんだけどな!)。本当にヒロインで重視するのは「萌えぇぇ、ブヒィィ、ペロペロ(^ω^)」である。少なくとも私がヒロインに求めるのはこの3つです。つまるところ、可愛さですけエリザベスはまさに「萌えぇぇ、ブヒィィ、ペロペロ(^ω^)」が揃っている。

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可愛いな、おい

弱々しく守って上げたいと思わせ、それでいてしっかりとした信念を持つ強さ、泣き顔のシーンはグッとくる完璧なヒロイン気質。圧倒的な可愛さである。でも、一つ難点というか心配事を述べるとすればパンツの描写でしょうか。

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パンツ

これは、むむむといった感じ。
やはり僕等世代がパンツやお尻が大好きなのは少年時代に桂正和先生の描く尻で育って鍛え上げられたからだと思うんですよ。それほど多感な少年時代にとっては、エッチなサービスシーンというのは影響があるんです。

「七つの大罪」のパンチラシーンのは「喝だ!」と言いたくなります。マガジンにおいては、わざわざ女性下着のカタログを取り寄せパンツを描く事に拘った赤松健先生という偉人がいるので、無機質なパンツでは心が震えないと思います。もっと気合入れてパンツを描けと言いたくなります(何故か上から目線)。

とはいえ、全体を通して「七つの大罪」はすげぇ面白いという結論になる。この先どうなるんだというドキドキもあるし、妄想したくなる世界観もあるし、壮快なバトルもあるし、ヒロインは可愛いし。そして最も目を見張るのは「冒険してる」って事じゃないでしょうか。ワクワクさせてくれる。

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冒険してる

世はまさにファンタジーバトル漫画戦国時代。
それこそ王道であり面白いのだ。でもさ、僕は前から思ってたんですよ。お前らバトルしすぎだろう、と。あえて名前は出さないけど、せっかく面白い設定と世界観を構築しながら描かれるのはほとんどバトルシーンっていう作品が多すぎる。もちろん、冒険や旅をするより戦ってたほうがアンケート取れるんだろうけど、私は見たいのだよ!妄想膨らませる架空世界を!ワクワクする冒険を!

そういう意味で「七つの大罪」は、まだ序盤ですけど冒険してるって感じが伝わって僕の心の琴線を鷲掴みにする。先が本当に楽しみである。

七つの大罪(1) (講談社コミックス)
鈴木 央
講談社 (2013-02-15)