【Amazon】劇場版「魔法少女まどか☆マギカ」 [前編] 始まりの物語/[後編] 永遠の物語【完全生産限定版】
劇場版「魔法少女まどか☆マギカ」の限定版がアマゾンで予約受付開始されました。7月24日発売予定です。

さて…。

重版出来! 1 (ビッグ コミックス)

「重版出来」1巻が発売されました。
この漫画は主人公の新米編集者・黒沢心が頑張る…のはメインではなく、漫画が売れるまでを描く出版業界のドラマを描いている。読めば胸に熱いモノがこみ上げてくることでしょう。感動的であすらあります。

1巻は黒沢の就活から始まって、新入社員として「興都館」に入社し、漫画が書店に並んで売れるまでをドラマとして描く。一漫画好きとして、凄く心の琴線に触れる。1つの漫画が書店に並ぶまでに色んな人々の思いがあるんだなと関心してしまいます。こんな「思い」が乗って書店に漫画が並んでいるのかと感動してしまいます。この「思い」は「重い」です(なんちゃって)。

特に第四~六刷の「売らん哉!(松)(竹)(梅)」の三話。
1つの漫画がヒットするまでのドキュメンタリーである。
くっそ面白かった。まず営業部と編集部の「闘い」が熱い!

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営業VS編集

特に「部数決定会議―通称『部決』」の攻防が熱すぎる。
一冊でも多く刷って世に出したい編集部と、無駄な赤字を少しでも増やしたく営業部の『闘い』である。この攻防はバトル漫画並に激しい闘いでした。たまに品切れで入手困難になる漫画ってあるじゃないですか。最近だと「君は淫らな僕の女王」とか。最初からもっと刷れよと思う事もしばしばですけど、こんな攻防の果てに部数って決まるのかと唸ってしまいます。

この漫画のテーマは「重版出来」というタイトル通り「漫画を売る事」である。では漫画を売るのは誰でしょうか。編集部ですかね。新人編集の黒沢は先輩編集に「売れる本を作れ」「全力で売れ」とアドバイスされます。

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売れる本作れとアドバイスされる

「黒沢もこれから連載起こすこともあるだろうか言っとくが、売れる本を作れよ。作ったら全力で売れ!!

売れる漫画を作れ。売れる漫画なんて正解はないだろうし、ぶっちゃけ「運」だと思うけど。それでも編集者は売れる漫画を作り、全力で売ろうとしている。「漫画を売る」のは編集者なのだろうか?一つの正解でしょう。

実際に売り込みをするのは営業である。
「売らん哉!」シリーズは、あまり仕事熱心でない1人の営業職・小泉の成長物語でもある。お仕事漫画としても凄いグッとくる。始めはあまりやる気のなかった小泉が仕事の面白さに気付く。

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営業が売り込みするのだ

ユーレイとまで呼ばれたいたのが覚醒して本気で仕事に打ち込む様は爽快感抜群ですよ。「どうやったら手に取ってもらえるんだ」「どうしたらもう一押し出来るんだ」と自問自答し、アイデアを出し、靴底は擦り切れるまで飛び回る。熱い、熱いぞー!

漫画家さんも読者さんも知らない。「本を売るために、こんなに努力している人たちがいることを。想いを伝えるためにみんなで汗を流してることを」の一文がグッときまくる。縁の下の力持ちというか、人知れずに想いを伝える。「漫画を売る」のは営業なのだろうか?

いや待ってくれ。実際に「漫画を売る」のは本屋ではないか。
「重版出来」では書店員にもスポットを当てている。書店員の「この漫画を売りたい」「押したい」という思いも胸熱である。

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書店員

僕はいわゆる「書店員漫画」をけっこう読んできたので、書店員の仕事の大変さとか面白さはなんとなく漠然と理解していたつもりでした。棚を徹夜して作るとか、店舗特典とか、本をパックするとか。「デンキ街の本屋さん」とかでな!「重版出来」での書店員さん達は「本を売る想い」がピックアップされております。これが凄く印象的でした。

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印象的である

「私たちだって商売だから、そっち(ミリオンいくタイトル)を売って小さいモノはひっこめる―そうやって売り逃された作品がどれほどあるだろうか。漫画は、おもしろくても売れるとは限らない。売れそうな作品がイマイチだったり、無理そうな作品がヒットしたり、なんでそうなのかわからない―わからないから、売るのはおもしろいんだ。

サラッと名言が飛び出した。
いや「重版出来」は素晴らしい名言の宝庫ですよ。「こんないい漫画が売れないなんて許せません!」とか「売れる漫画は愛されてます」とかね。ソウルに響く名言が次々と飛び出すんだから、こちとら熱いものがこみ上げてくるってもんです。

僕は商業主義の風潮はあまり好きではないんですけど、「売れている」「売れていない」は別に「質が良い」「質が悪い」と直結するわけじゃないですしね。でも、「重版出来」を読んで目からウロコが落ちた気分である。「売れる漫画は愛されてます」、確かにそうだ。

「漫画を売る」のは編集か営業か書店か。
答えは全部である。帯に書かれている通り、「編集者から書店員までのチーム戦」ですよ。なんという人間ドラマであろうか。胸が熱くなりまくるぜ。いや、「漫画を売る」のは編集から書店員までどころか、漫画家本人にまでスポットを当てている点にも括目したい。

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売る努力は漫画家もするんだってばよ

よく書店に置かれてるサイン本や色紙。さらにはサイン会。
あれって漫画家がノーギャラでやってるそうなんですけど、そういう努力も描かれており、すげぇなと思うこと請け合いです。普段何気なく買ってる一冊の漫画がこんな風に書店に並んでるんだと分かり感動します。もちろん、お仕事漫画としても勇気のようなものが貰えて、明日から仕事頑張ろうという気にさせてくれます。お勧めです。

話は変わりますけど、うちのサイトはAmazonアソシエイトをしています。漫画の感想や紹介を書いて、そこから何冊売れたのかがダイレクトに分かるのである。

2

ぶっちゃけ、お勧めと紹介した漫画の売れ行きに一喜一憂している
売れなきゃへこむし、10冊以上売れたら嬉しい。数十冊売れたらビッグウェーブである。100冊以上売れたら天下取った気になる。面白い漫画ですよと紹介して売れなきゃ記事の書き方が悪かったなと反省するし、売れたら記事の書き方が良かったなと思うのだ。

漫画の感想を書いて、自分の記事でポチってもらえると凄く嬉しい。ある意味これも「売るのはおもしろいんだ。」である。たまに、自分とこの記事が要因でビッグウェーブが起きたり、アマゾンの在庫が飛べば心の中で叫んでいるのだ。

5
叫びたいわけです

俺たちが―売ったんだよ!!!

重版出来! 1 (ビッグ コミックス)
松田 奈緒子
小学館 (2013-03-29)


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