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「女の子の設計図」女の子同士+実の姉妹=アババババ
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2013年04月06日
・【Amazon】「To LOVEる-とらぶる-ダークネス」(8)アニメDVD付限定版
アニメDVD付き限定版「とらぶるダークネス」8巻の予約受付がアマゾンで開始されました。8月19日発売予定です。
さて…。
「女の子の設計図」が発売されました。
一言で述べれば、素晴らしかった。
テーマは「不毛な恋」である。それもダブルで。
私はBL系漫画をほとんど、というかまったく読まない。ぶっちゃけ、紺野キタ先生の作品は「つづきはまた明日(AA)」しか読んでいない。で、「女の子の設計図」は百合漫画である。ズバリ言って最高であった。なんだろう、この胸の中にある幸せな気持ちは、でもざわざわする。黒い帯で紫文字で「神様、ごめんなさい」と書かかれるギュッと締め付けるような謳い文句である。
簡単にストーリーを説明すると百合です。姉妹です。幼い頃に両親が離婚して、離ればなれで暮らす姉妹がまた一緒に暮らすようになるっていう。姉、花南は絵に描いたような美少女。妹、青音は高身長でイケメン少女。最初はどこかぎこちないんだけど…段々と…というもの。
妹・青音 / 姉・花南
実の姉妹ですが同学年。
姉・花南は4月生まれで、妹・青音は3月生まれ。
幼い頃に両親の離婚で離ればなれになった姉妹。年に1~2度くらいしか会わない関係で、この度数年振りに再会&一緒に暮らす事になる。久々に再開し、一緒に過ごす姉妹がアレでコレってストーリーである。まあ、これが実に素晴らしいんだ。
「女の子の設計図」は、群青劇で描かれる。
1話目では姉・花南の視点で綴られる。再会した妹のおかげで、不安だった新生活も順調。妹の存在を心強いと思うし、一緒にいて楽しいと思うようになる。で、たまに実の妹にドキリしてしまう。この魅せ方が本当に凄い。
妹にドキリとしちゃう
これが凄い印象的。
花南視点で描かれ、ナレーションも花南がする。状況説明から、新生活の心情まで。イケメン妹のおかげで新生活も心強い、浮かれていると。でも、肝心な所は台詞一切無しである。ただ絵で魅せる。妹に言動に何度も何かある意味深な表情を浮かべる。この時の心の声ゼロ。何の心情の吐露もない。表情のみで魅せる。ただ「はっ」とする表情だけが描かれるわけです。
あ、これは何かあるな。
心の声で語られない重要な意味があったのだ。一目瞭然だ。
実の妹である。イケメン妹である。お姉ちゃん大好きな妹である。久々に再開し楽しい新生活をスタートさせた。でも、なにかおかしい。真顔の表情の…その理由は…。
その理由は
「やだやだやだやだやだやだやだ」
「何なのこれ――!!」
はじまったな!
これが1話ラスト。
心の声&ナレーションで、状況説明や新生活やその時の気持ちを発していたのに、妹に対する真顔のシーンでは何も語らず。で、1話ラストでスパークするわけです。「何なのこれ―!!」と。そりゃ、あれです。恋です!素晴らしい恋に堕ちるまでの過程である。いや、心の声で発したのがラストだけで、とっくに恋してたと思われ。「上手い、唸る、ペロペロ」と三拍子揃ったお姉ちゃんサイドの恋の過程である。
2話目は妹の視点だー!
青音にとって姉・花南は憧れの女の子像であった。サラサラの長い髪、白くふわふわなお姫様。お姉ちゃんみたいになりたいと常に思っていました。だからオープンにお姉ちゃん大好きなわけです。女子高のノリでベタベタするわけです。で、ちょっとヤキモチ妬いちゃったりするわけです。
他の同級生とキャキャウフフをする姿が何だか面白くない。そもそも最近のお姉ちゃんはヨソヨソしい。問い詰めるわけです。ベタベタしたいと思うわけです。悪ふざけをしちゃうわけです。調子に乗ってデコチューしちゃうわけです。お姉ちゃんに怒られて顎に頭突きかまされるわけです。痛い。痛い。
痛い
ふざけてデコチューしたら顎に頭突きである。
そりゃ痛いわ。痛いわな。顎が痛い…それ以上に胸が痛い!
大好きな憧れのお姉ちゃんである。でもさ、それは姉妹としての好きのはずである。でも、おかしい。胸が痛いである。人が恋に落ちる瞬間を初めて見てしまった。まいったな…。
これが2話。
1話でお姉ちゃんサイドで恋するまでを描き、2話で妹サイドで恋するまでを描く。まあ、これが普通のラブコメならただニヤニヤするだけだろう。しかし、こいつは禁呪並みですぜ。
3話、えこれどうすんの?答えなんてないんだよ!ベジータもこれからが本当の地獄だと言ってました。「女同士」「実の姉妹」ですよ。なんすかこのロッテの大松がバント失敗してダブルプレーだった時のような状況は!
大松がバント失敗してダブルプレー食らった時のようなアレ
なんだろうこの胸にザワザワする気持ちは。
ズバリ「切ない」である。愛しさと切なさと心強さとってやつですよ!
で、ここからが凄いんだ。お互いの胸の内をさらけ出しニヤニヤ悶絶しつつ、え?これはどうすんの?っていうザワザワを残す。そのまま4話へ続き、もうページをめくるのがとめられなくなる。かっぱえびせんのように、止まらない。
ただ一つ言えることはめがっさ素晴らしかった。
ニヤリング&ローリングで身悶え3回転半を記録する。
ブヒブヒブヒー!!
「実の姉妹+女同士」=プライレス!
もうめがっさ良かった。「刹那的でいい」という台詞もグッとくる。「神様ごめんなさい」という帯が核心付く。でも覚悟も出来てる。なんつーの、「今」か「先」かというアレ。ぶっちゃけ答え出てるようで出てない。出てないようで出てる。「後ろめたさ」と「今が幸せ」の入り混じる。ただ一つ言える。最高だった。
最高である
オヤジの栄光時代はいつだよ。全日本の時か?
花南と青音は…この姉妹は今なんだよ!
最後の神様への語りも僕の心の琴線を鷲掴みにする。
背徳感ある恋とでも止められない、しからばどうする…が実に素晴らしい。ニヤニヤ&切なさを全開にするっちゅーの。切ない恋なんだけど、優しさに溢れてたと思うの。ダークなようでホワイト。超ニヤニヤしてセンチメタルな気分にもなる。でも…っていう。
表題作「女の子の設計図」の他にも、3つの短編が収録されてるんですけど、これまたどれも素晴らしいのなんの。紺野キタ先生、ホモばっか描いてる印象だったけど、百合最高やん!死にかけました(悶絶&切なさで)。超良かった!
アニメDVD付き限定版「とらぶるダークネス」8巻の予約受付がアマゾンで開始されました。8月19日発売予定です。
さて…。
「女の子の設計図」が発売されました。
一言で述べれば、素晴らしかった。
テーマは「不毛な恋」である。それもダブルで。
私はBL系漫画をほとんど、というかまったく読まない。ぶっちゃけ、紺野キタ先生の作品は「つづきはまた明日(AA)」しか読んでいない。で、「女の子の設計図」は百合漫画である。ズバリ言って最高であった。なんだろう、この胸の中にある幸せな気持ちは、でもざわざわする。黒い帯で紫文字で「神様、ごめんなさい」と書かかれるギュッと締め付けるような謳い文句である。
簡単にストーリーを説明すると百合です。姉妹です。幼い頃に両親が離婚して、離ればなれで暮らす姉妹がまた一緒に暮らすようになるっていう。姉、花南は絵に描いたような美少女。妹、青音は高身長でイケメン少女。最初はどこかぎこちないんだけど…段々と…というもの。
妹・青音 / 姉・花南
実の姉妹ですが同学年。
姉・花南は4月生まれで、妹・青音は3月生まれ。
幼い頃に両親の離婚で離ればなれになった姉妹。年に1~2度くらいしか会わない関係で、この度数年振りに再会&一緒に暮らす事になる。久々に再開し、一緒に過ごす姉妹がアレでコレってストーリーである。まあ、これが実に素晴らしいんだ。
「女の子の設計図」は、群青劇で描かれる。
1話目では姉・花南の視点で綴られる。再会した妹のおかげで、不安だった新生活も順調。妹の存在を心強いと思うし、一緒にいて楽しいと思うようになる。で、たまに実の妹にドキリしてしまう。この魅せ方が本当に凄い。
妹にドキリとしちゃう
これが凄い印象的。
花南視点で描かれ、ナレーションも花南がする。状況説明から、新生活の心情まで。イケメン妹のおかげで新生活も心強い、浮かれていると。でも、肝心な所は台詞一切無しである。ただ絵で魅せる。妹に言動に何度も何かある意味深な表情を浮かべる。この時の心の声ゼロ。何の心情の吐露もない。表情のみで魅せる。ただ「はっ」とする表情だけが描かれるわけです。
あ、これは何かあるな。
心の声で語られない重要な意味があったのだ。一目瞭然だ。
実の妹である。イケメン妹である。お姉ちゃん大好きな妹である。久々に再開し楽しい新生活をスタートさせた。でも、なにかおかしい。真顔の表情の…その理由は…。
その理由は
「やだやだやだやだやだやだやだ」
「何なのこれ――!!」
はじまったな!
これが1話ラスト。
心の声&ナレーションで、状況説明や新生活やその時の気持ちを発していたのに、妹に対する真顔のシーンでは何も語らず。で、1話ラストでスパークするわけです。「何なのこれ―!!」と。そりゃ、あれです。恋です!素晴らしい恋に堕ちるまでの過程である。いや、心の声で発したのがラストだけで、とっくに恋してたと思われ。「上手い、唸る、ペロペロ」と三拍子揃ったお姉ちゃんサイドの恋の過程である。
2話目は妹の視点だー!
青音にとって姉・花南は憧れの女の子像であった。サラサラの長い髪、白くふわふわなお姫様。お姉ちゃんみたいになりたいと常に思っていました。だからオープンにお姉ちゃん大好きなわけです。女子高のノリでベタベタするわけです。で、ちょっとヤキモチ妬いちゃったりするわけです。
他の同級生とキャキャウフフをする姿が何だか面白くない。そもそも最近のお姉ちゃんはヨソヨソしい。問い詰めるわけです。ベタベタしたいと思うわけです。悪ふざけをしちゃうわけです。調子に乗ってデコチューしちゃうわけです。お姉ちゃんに怒られて顎に頭突きかまされるわけです。痛い。痛い。
痛い
ふざけてデコチューしたら顎に頭突きである。
そりゃ痛いわ。痛いわな。顎が痛い…それ以上に胸が痛い!
大好きな憧れのお姉ちゃんである。でもさ、それは姉妹としての好きのはずである。でも、おかしい。胸が痛いである。人が恋に落ちる瞬間を初めて見てしまった。まいったな…。
これが2話。
1話でお姉ちゃんサイドで恋するまでを描き、2話で妹サイドで恋するまでを描く。まあ、これが普通のラブコメならただニヤニヤするだけだろう。しかし、こいつは禁呪並みですぜ。
3話、えこれどうすんの?答えなんてないんだよ!ベジータもこれからが本当の地獄だと言ってました。「女同士」「実の姉妹」ですよ。なんすかこのロッテの大松がバント失敗してダブルプレーだった時のような状況は!
大松がバント失敗してダブルプレー食らった時のようなアレ
なんだろうこの胸にザワザワする気持ちは。
ズバリ「切ない」である。愛しさと切なさと心強さとってやつですよ!
で、ここからが凄いんだ。お互いの胸の内をさらけ出しニヤニヤ悶絶しつつ、え?これはどうすんの?っていうザワザワを残す。そのまま4話へ続き、もうページをめくるのがとめられなくなる。かっぱえびせんのように、止まらない。
ただ一つ言えることはめがっさ素晴らしかった。
ニヤリング&ローリングで身悶え3回転半を記録する。
ブヒブヒブヒー!!
「実の姉妹+女同士」=プライレス!
もうめがっさ良かった。「刹那的でいい」という台詞もグッとくる。「神様ごめんなさい」という帯が核心付く。でも覚悟も出来てる。なんつーの、「今」か「先」かというアレ。ぶっちゃけ答え出てるようで出てない。出てないようで出てる。「後ろめたさ」と「今が幸せ」の入り混じる。ただ一つ言える。最高だった。
最高である
オヤジの栄光時代はいつだよ。全日本の時か?
花南と青音は…この姉妹は今なんだよ!
最後の神様への語りも僕の心の琴線を鷲掴みにする。
背徳感ある恋とでも止められない、しからばどうする…が実に素晴らしい。ニヤニヤ&切なさを全開にするっちゅーの。切ない恋なんだけど、優しさに溢れてたと思うの。ダークなようでホワイト。超ニヤニヤしてセンチメタルな気分にもなる。でも…っていう。
表題作「女の子の設計図」の他にも、3つの短編が収録されてるんですけど、これまたどれも素晴らしいのなんの。紺野キタ先生、ホモばっか描いてる印象だったけど、百合最高やん!死にかけました(悶絶&切なさで)。超良かった!
つづきはまた明日 (4) (バーズコミックス ガールズコレクション)
posted with amazlet at 13.04.05
紺野 キタ
幻冬舎 (2013-04-24)
幻冬舎 (2013-04-24)