思春期のアイアンメイデン(1) (ヤングガンガンコミックスSUPER)

「思春期のアイアンメイデン」1巻が発売されました。
週マガで連載していた「この彼女はフィクションです。」の渡辺静先生の久々の連載作品である。掲載誌はヤングガンガン。「女の子にくるあの日ってわかる??」と刺激的なオビが特徴的です。

コミック1巻の裏表紙の説明は以下の通り。

ある夏の日。中二全開でスカートめくり上等な日々を過ごす真山春来。そして春来の幼なじみ、姫宮月子は風紀委員を務める才色兼備な同級生。しかし月子はある秘密を抱えていた…。その秘密を春来は偶然目撃してしまう…。春来が見てしまった女の子の"あの日"とは一体―!?

中二全開というかガキの春来が、ある日幼なじみの月子の"ある日"を目撃してしまい…というもの。今なら1話まるまるWEBで読めるので、まずは読んでみて欲しいところ。上手いというか叙述トリックの類でミスリードさせて、ビックリさせてくれます。

女の子の「あの日」と聞いたら普通は生理を思い浮かべるじゃないですか。1話では読者にそれを思い浮かべさせる作りになっております。春来は生理すら知らないガキであり、月子の「あの日」の正体をあばくと息巻いて読んでて異様な興奮をさせてくれます。で、実際に月子の「あの日」を目撃するんですけど、読者をいい意味で裏切ってくれる

月子の「あの日」とは…。

16
あの日

青空、土と草のにおい。
うるせーセミの断末魔。汗でベタつく体操服。
―そんな日に。
オレは<それ>を初めて知ったんだ…。
女の子は「あの日」になると…変身するって事を…!!
女子って…すげえ。


月子は「あの日」になると変身する。
これは【可孵化(かふか)】と呼ばれるもの。思春期女子の一万人に一人に発現する超レアな特異体質。この体質の女子は血液中の鉄分が超過剰分泌され体表面に出現し変身する。この【可孵化】というものは世間的に秘密にしなくてはならず、文科省の人間にバレたら転校という名で行方知れずになっしてしまう。こうして、春来は月子の秘密を共有するために四苦八苦するボーイミーツガールである。

テーマはズバリ「思春期」である。
漫画的に大げさに描くけど、女の子の秘密を知ってドキドキする様や、甘酸っぱそうな恋の匂い、青臭い思春期がこれでもかと盛ってくるのである。これがなかなかどうして。

7
なかなかどうして

主人公の春来が絵に描いたようなバカで思春期の男の子。月子の秘密を知ってしまい口止めとしてなんでも言う事聞くからと言われれば「マジで!?ヤラせて!!」と即答するようなバカっぷりだろ。で、実際に口止めとしてヤレそうになれば萎縮しちゃうヘタレっぷりですよ。

また、春来がなんか好きな子にイジワルしちゃ男子小学生のような思考回路なんだけど、この不器用さもいい塩梅。何気にやるときはやる男でもありますしね。なにより渡辺静先生の描く女の子の可愛さよ。めがっさ可愛い。エロコメなんだけど、いやらしさより美しさがある。月子の言動がこれまた僕の心の琴線に触れてくるというもの。

テーマが実にいいよね。
女の子の秘密」ですよ。【可孵化】する月子とそれを見る春来という構図。なんか見ちゃいけないものを見る様子がゾクゾクさせてくれるのですよね。

思春期の頃の「いけないこと」してる的なアレを思い出す。
例えるなら、まだほんとうはえっちな本を買える年齢じゃないけど、エロ本をこっそり読むような。友達の家で集まって無修正モノで勉強会するような。中学生の頃のおもひでがバンバンと蘇りますよね。見てはいけないものを見ちゃった時の何ともいえない興奮がる。

今後、ラブがコメる事もありそうで、第二のヒロイン(?)乃々愛も魅力的なキャラでした。出オチ的な設定なんですけど引きも強く謎もまだまだ解明されていないので気になるところです。軽いノリでテンポ良くサクサク読めるんですけど、思春期特有のピンク色な感情がいい感じ。
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「思春期のアイアンメイデン」このお漏らしは芸術です。

思春期のアイアンメイデン(1) (ヤングガンガンコミックスSUPER)
渡辺 静
スクウェア・エニックス (2013-04-25)


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