たいようのいえ(10) (デザートコミックス)

え。もう10巻なの。
最近時が経つのがはやく感じてしまいます。この前大樹が登場したと思ったら、もうフラれてしまっている。初登場から滲み出る「お前はもう積んでいる」状態の生殺しだったんですけど、ここでキッチリ殺してあげるのはいいんじゃないの。

1
大樹散る

なんのかんので告って真魚を悩ませた大樹はそれだけで価値ありますよね。真魚をまた一つ成長させたという点でね。真魚の中での大樹の大きさが分かりますし。だって、以前の当て馬だった織田くんなんて「悪・即・斬」の斎藤一もビックリの「登場・告る・即振られる」の速攻技でしたからね。

というかキャラが成長している感じが実にいいね。
真魚も大樹もヒロももちろんのこと、ちーちゃんも織田くんも。さらには、ひなちゃんも真魚の家族もちょっとずつ成長している。そも「たいようのいえ」は大人キャラがどうにも胸クソ悪い感じだったけど、義母もダメ親父もなかなかどうして。

以前とは違うと思わせてくれます。
みんなみんな少しずつ成長しています。この成長っぷりに「温かさ」を感じさせてくれて、グッとくるよね。そうかー人は少しずつ一歩ずつ変わるし成長するんだよね。「たいようのいえ」のキモはキャラの成長に有り。あめんぼだっておけらだって日々精進するってものですよ。


2
ラジカルさん



3
まるで成長していない…


…どうしてこうなったんだろ
おかしいな。ラジカルさんは最初こそ恋のライバルになるようなオーラを秘めていたのに、重要キャラになりそうだったのに。今では最も残念な人&ネタキャラとしか言いようがありません。もう「頑張れ」とか言うのも憚れます。もうダメだこの人。諦めちゃえば?

まあラジカルさんは置いといて、メインの真魚&ヒロのイチャラブっぷりは頬を緩めてニヤニヤするのみ。なんだよ、この2人めがっさいい感じじゃないか。

4
なんすかこれ

素晴らしいですね。実に素晴らしい。
おそらく10巻のキモは「家族」とか「成長」なんだろうけど、普通にストーリー進めるよりも、ひたすら真魚にセクハラして困らせて赤面させるほうが面白い。といえる勇気。ただただ真魚の可愛さを堪能するのみです。というかこのイチャラブ時、ヨダレを垂らしながら「へあへあ」とラジカルさんとシンクロしてました。

10巻はセンチメタルブルー模様ときどき温かいという天気の中で真魚の恋する乙女モードは少なかったんですけど。少ないからこそ価値があるみたいな。シュガーたっぷりのもいいんですけど、こういう甘いのがここぞで展開されるもいいよね。ほら、荒野に咲く一輪の花みたいな有難味がある。

しかし、ニヤニヤできる展開なんだけど見ててじれったい。
もうちゅーしてから後半歩詰めるだけなのに、そこが進まない。
うしろ!志村うしろ!」とか言いたくなるじれったさがある。というか、真魚の本当の家族に帰るというくだり、それ「=」ヒロと離ればなれになるって事なのがなんともね。ヒロとくっ付いてさあお終いとならないだろうところが青春絵巻の切なくとも面白いところなんですが。

しかし、10巻にして気付いたことがある。
タアモ先生の描く女の子がクソ可愛いのはご存じの通りなのが、今までアンテナにまったく反応しなかったバイトの先輩がめがっさ可愛い事に気づきました。

5
バイトの先輩

ふと気付けば、そこにクソ可愛い娘がいるというのは僕の心の琴線に触れるのでした。お終い。まる。
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