これは恋のはなし(10) (KCx ARIA)

え、次の11巻が最終巻なんだって?
はじめはおっさんと女子小学生のキャッチコピーに釣られてしまったのに、気付けば遥は女子高生に成長していました。時の成長というものは恐ろしいね。で、次の11巻が最終巻なんだそうな。
<関連>
「これは恋のはなし」人はそれを勇者の行動という
子供が見せる大人っぽい表情にグッとくる

オーケー!少し「これは恋のおはなし」をダイジェスト模様で振り返っていこう。最初は「31歳×10歳、歳の差ラブストーリー」というキャッチコピーで僕らは全力で釣られてしまいました。ただね、ラブストーリーというか10歳の女子小学生遥が一方的におっさんに恋してるだけで、31歳の真一は保護者っつー感じで描かれてたんです。それが1~6巻の遥が小学生時代である。

  これは恋のはなし(1) (KCx ARIA) これは恋のはなし(1) (KCx ARIA)
著者:チカ

Kindle版1巻: これは恋のはなし(1)
Kindle版2巻:これは恋のはなし(2)
Kindle版3巻:これは恋のはなし(3)
Kindle版4巻:これは恋のはなし(4)
Kindle版5巻:これは恋のはなし(5)
Kindle版6巻:これは恋のはなし(6)

家庭の事情で10歳の遥の世話をするようになる真一。確かに保護者として女子小学生を見守るという感じではある。しかし、真一にとっても遥はかけがいのない存在になっていく様子はなかなかどうして。この頃はまさに擬似家族的な様子で描かれてはいますね。とは言っても、10歳で初恋の波動に目覚めし遥の可愛さったらね。

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恋の波動に目覚めし遥

まったく、小学生は最高だぜ!

と誰もが心の中で叫ぶことでしょう。
いやはや、こいつはたまらん。おっさんに恋する女子小学生、これ至高なり。1話では感情をあまり表に出さない子なのかと思いきや、2話で電光石火の陥落。そこから恋するピュアな女子小学生をただただ堪能するのみでした。もう一挙一動が可愛すぎるというものです。

まあ遥可愛いペロペロで終わらないのが「これは恋のおはなし」である。お互いの人間関係がいいんだ。ただ女子小学生可愛いだけじゃないよ。徐々に真一の中で遥が大切になっていく様子が、凄く丁寧に惹かれていく様子が描かれるわけ。最初は遠かった距離がどんどん近づく。ただ真一が遥を必要だと思うのは「家族」「保護者」としてであって、それは遥にとっては残酷なのであった…というのが小学生編である。

これは恋のはなし(7) (KCx ARIA) これは恋のはなし(7) (KCx ARIA)
著者:チカ

Kindle版7巻:これは恋のはなし(7)
Kindle版8巻:これは恋のはなし(8)
Kindle版9巻:これは恋のはなし(9)


7~9巻が中学生編である。
女子小学生だからこそと思ってテンションだだ下がりになったのは私だけではないでしょう。そこは女子小学生とおっさんだから価値があったんだろうと何度もプンスカしたものです。

だがしかしーし!
中学生編から本格的にラブがコメりだすのであった。

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中学編

キスしたー!!

いやもうビックリしたね。なんか子供の頃のトラウマから遥がここにいるよって流れでね。こうぶちゅっーてね。確かに、女子小学生なら色々と問題があるけど女子中学生なら手を出しても問題ないからね(捕まります)。

「オレンジロード」的な言い方すれば、今までの真一の遥への好意は「like」の好きであり、ここからは「love」の好きである。というかこの真一の初心っぷりはなんですか。

恋愛作品の大抵は構造上の理由で「くっ付いたらそこで試合終了だよ?」となるわけで、付かず離れずという微妙な距離感をキープする事になる。これぞ恋愛の千年戦争である。「これは恋のはなし」も例に漏れず、黄金聖闘士同士が闘うように、決着つかずの千年戦争状態に突入する。もう両思いならイケよと思うも真一の中で「保護者」としてのブレーキがかかっているのだ。

とはいえ、お互いを「好き」と認識した後のベッタベタのラブコメ展開のは頬をニヤニヤするしかないのである。

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ベッタベッタである

おいおいなんだこれは(笑顔)。
真一をロリコンだと勘違いして自分の胸が大きくなってショックを受けた流れで、お着替え覗いちゃいましたである。なんつード直球を投げてくるんだ。どことなく切なさを感じさせる作風でど真ん中のラブコメ展開。もう頬をニヤニヤさせるだけでなく悶絶するレベルである。

最初は無表情な子かと思った遥も、笑顔や赤面を出すかと思ったら、中学生になって顔芸まで繰り広げる可愛さっぷりですよ。やはり時代は顔芸!可愛い。素晴らしい。実に素晴らしいです。中学編のラブのコメりっぷりが、ラブコメとして最高潮だったと言えます。

これは恋のはなし(10) (KCx ARIA) これは恋のはなし(10) (KCx ARIA)
著者:チカ
3年ぶりに現れた杉田は、真一と遥の何も変わらない関係に疑問を呈する。真一との進展を望む遥は、進まない関係に対して苦しさを抱えてゆく。そんな時、「遠くへ行こう」と杉田が差し出した手を遥は取ってしまい…。成就することのない「両想い」と進むことのできる「片想い」、どちらのほうがいいのだろうか? 詩子の切ない番外編も同時収録。

そして高校生編である。
まあ、この業界ではもうJKはババアというのは一般的ではありますよね。だけどね、「これは恋のはなし」では、ついに女子高生になったかという思いすらある。というのも1話で10歳の遥を見て、女子高生の遥の幻を見ちゃっていましたからね。

それが、ついに女子高生になってしまいました。「31歳×10歳」も「38歳×16歳」になってしまいました。中学生時代に両思いになったのに、まだ千年戦争を続ける膠着状態。流石の遥も千年戦争に飽々である。

「真一さん、これはいつまで続きますか?」
「いつになれば普通の…」
「…私のこと、まだ好きですか?」

とか言い出しちゃうわけですよ。
もう決着近しというわけである。女子高生になった遥もめがっさ可愛かったね。

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こJKになってもクソ可愛い

可愛い。
女子高生に成長しても10歳から変わらぬ一途さよ。これ究極なる。また、顔芸がさらに磨きがかかってきてるし、もう恋する少女というか恋する女になっても変わらぬ良さがあるよね。最初はおっさんと女子小学生というキャッチーなフレーズでペロペロしてたのに、ここまで千年戦争を続け、次巻で完結ですか。楽しみすごるというもの。

申し訳程度に自称漫画感想ブログとしてそれらしい事も述べておこう。10巻では「これも恋のはなし」シリーズ3段目として詩子バージョンのスピンオフが掲載されています。今までも「これは恋のはなし」の番外編では、それぞれのキャラの視点で語り手で描かれていました。「これも恋のはなし~詩子の場合~」でもそれは同じ。

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「これも恋のはなし~詩子の場合~」ナレーション詩子

「これも恋のはなし」シリーズは語り手も視点もゲストキャラから見たものとなっている。んで、本編「これは恋のはなし」は1話~38話全て、真一が語り手、ナレーション役して描かれてるんだよね。今まで遥が語ったエピソード無し。遥のナレーションで描かれた話ゼロである。これは最終話とかの壮絶な前振りなのか、このまま真一のナレーションで終わらせるのか。ちょっと興味あるね。なんいしても次巻最終巻。楽しみですね。

これは恋のはなし(10) (KCx ARIA)
チカ
講談社 (2014-03-07)

これは恋のはなし(9) (KCx ARIA)
チカ
講談社 (2013-10-07)

これは恋のはなし(8) (KCx ARIA)
チカ
講談社 (2013-07-05)

これは恋のはなし(7) (KCx ARIA)
チカ
講談社 (2013-02-07)

これは恋のはなし(6) (KCx ARIA)
チカ
講談社 (2012-09-07)

これは恋のはなし(5) (KCx ARIA)
チカ
講談社 (2012-04-06)


これは恋のはなし(3) (KCx ARIA)
チカ
講談社 (2011-09-07)

これは恋のはなし(2) (KCx ARIA)
チカ
講談社 (2011-05-06)

これは恋のはなし(1) (KCx ARIA)
チカ
講談社 (2011-04-07)