突然ですが今週の「神のみぞ知るセカイ」が素晴らしかった
そも、この作品は来週のサンデーで最終回を迎えるのである。つまり、今週のサンデーに掲載されている「神のみぞ知るセカイ」は最終回の1つ前の話しです。で、そのエピソードがね、はっきり言ってラブコメ漫画史に残る瞬間を見せてくれたのだ。

もうすぐ終わるのであえて総括させて貰えば…。
「神のみぞ知るセカイ」は大きく分けて3つの編で成立していた。

1、単発ヒロイン攻略編
2、女神復活編
3、過去邂逅編


大きく分けてこの3つの物語であった。
私は「1」の単発でヒロインを攻略していた頃が一番好きでした。とはいえ、「2」の女神復活編もなかなかどうしてよ。なんのかんので頬をニヤニヤさせる展開のオンパレードは素晴らしかった。だがなぁ…「3」の過去邂逅編はちょっとなぁ。だって完全に「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」なんだもん。見覚えあるんだもん。そう思ってたら、まあ見事に過去の伏線回収してくるじゃないですか。圧巻じゃないですか。んで、どう締めるのかと言ったらね。これが最高なんだ

以下、267話「コイノシルシ」のネタバレ全開です。
単行本派の方は最終巻が発売してから見に来るよろし。

全ての事件が解決した「神のみぞ知るセカイ」。
久々に現代に、日常に戻った桂馬の元にはね、妹がいたのだよ。

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目覚めると実妹がいた

エルシィィィィ!!

全て終わり、目覚めるとエルシィが桂木えりとなって実妹となっていたでござるの巻き。まさかの展開です。そも桂馬は過去に戻って現代に繋がるように色々と頑張ってたはずなのに、エルシィがサクッと歴史を改変しているという。だがしかーし!この展開は熱い。胸が熱い!目頭が熱い!

マジモンでエルシィは悪的なラスボスだったようである。

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マジでラスボスだったそうな

何度も何度も悪い人がやってきて起こしてしまうので、ドクロウが悪い人に見つからないように生まれ変わらせたのがエルシィだとか。なんか最終兵器的な存在だったのだろう。

前回の話でエルシィが自分ラスボスだったとかメタ世界で言われて「ファッ!?」となったものです。エルシィがラスボスと告白され頭が「?」なのに、さらにラスボスとの対決を話し合うだけで解決してしまいエルシィとは何だったのかと思ったものです。しかし、実妹になって私はそういう事だったんだと答えのようなものを見つけましたね。

思い出すと、エルシィと初めて出会い契約したのは違和感があったのである。全ての始まりは桂馬の元へ届いた謎のメールから「神のみぞ知るセカイ」という物語は開始されました。

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全てはこの謎メールから始まった

落とし神へ
どんな女でも落とせるという噂を聞く。
まさかとは思うが、
本当なら攻略してほしい女がいるのだ。
自信があうなら「返信」ボタンを押してくれ。

今読むともの凄く意味深だよねこのメール。
私は、「攻略してほしい女」というのは最初は歩美の事を指していたと思ったものです。しかし、この文章おかしいだろ。だって、歩美を攻略してもそのまま攻略は続く。沢山の駆け魂を集める契約であったのだ。ならば、「攻略してほしい女達」と複数形で書かれるべきであっただろう。そも、こんな文章で契約したのにエルシィが歩美に駆け魂がいるのを見つけたのはセンサーに反応しての偶然である。最初から「攻略して欲しい女」といのは歩美じゃなかったのだ。

「攻略してほしい女」とはズバリ、エルシィの事だったのではないか。
なんかラスボス的な悪だったエルシィを生まれ変わらせたドクロウが桂馬に送った「攻略してほしい女」は最初からエルシィを指していたと思えるね。悪的な存在だったエルシィが「私、この世界が…大好きです!」とまで言わせて話し合いだけでラスボス戦を終了。これ即ち、駆け魂はいないがエルシィの心のスキマを1話から淡々と積み重ねて桂馬が埋めたというね。

ギャルゲーのメタ漫画をやっていた「神のみぞ知るセカイ」で妹が出て来ないなぁ…攻略しないなぁ…と思っていたものですけど、「神のみぞ知るセカイ」という作品全体を通して妹を攻略していたと言っても過言ではありませんでした。

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これが私の、エンディングです―

泣ける。
なにが泣けるって、本当の家族を手に入れたエルシィにだよ。ぶっちゃけ、エルシィの正体が何者なのか全然分からなかったけど、悪的な存在からドクロウによって生まれ変わって1人ぼっちだったエルシィがだな…本当の家族を手に入れたのである。

だって、設定上は妹だったエルシィだけど桂馬は絶対に認めなかったからね。妹の品質を示すエンブレムBMWという例えで妹とは断じて認めんと述べていた。

・BLOOD
血縁である。血がつながっていること!
義妹とか妹分みたいな軟弱なキャラは所詮他人である。

・MEMORY
二人の思い出。家族ならではの質量揃った思い出。
これぞ兄妹の代えがたい絆!

・WONICHANMOE
(ヲ兄ちゃん萌え)お兄ちゃん大好きって事だ。


今のエルシィ…いや桂木えるには全て当てはまる!
全てだ。まじもんの実妹になったのだ。桂馬にとっては目覚めると妹がいた状態だろうが、エルシィとの思い出は何もにも代えがたい絆であろう。そして、以前からエルシィはお兄ちゃん大好きだったからね。

以前も一応はエルシィを妹と認めていた。

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一応、妹と認める

「お前を、ボクの妹として認める」とは言っていた。それは「この首輪がある限り、お前とボクは縁が切れることがないからな」となし崩し的な認定である。首輪があるから妹と認める。早く駆け魂捕まえて契約終わらせる。それまでの縁。それまでは一緒にいる。

だ・け・ど!
今の桂馬には首輪などない。契約もない。
マジモンの妹の爆誕である。実妹である。ずっと一緒だ。これを胸熱と言わずに何を胸熱と言う。最高だぜ。エルシィのエンディング、感動的ですらある。

そして、桂馬のEDである。
これがね。いいんだ

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いいんだ

ちひろに「お前が好きだ。」と告白するのであった。
唖然呆然胸熱である。まさかのちひろENDなのか。この告白は最高でしたね。だってさ、桂馬は今まで何人もの女の子を攻略してきた。しかし、今まで一度たりとも「好きだ」の三文字を述べた事がないのだ。輝いてるとか一等賞とか臭い台詞はスラスラ吐くくせに「好きだ」の三文字は言わなかった。

一応、女神編で歩美には言った事はある。
しかし、丸わかりの芝居であった。ちひろは、なんで歩美が欲しがってる言葉を言わないと憤慨してたくらいであった。こいつは、女神編ラストのちひろの質問の回答であり、ちひろのライブを聞いた桂馬の心の底でもあるよね。今回の告白は。

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こいつの解答かい?

ライブを聞きながら「ごめん」と謝る桂馬。
ボクはあの時…あんなこと言うつもりじゃなかったんだ…」と後悔していたのだ。あの時というのは前夜祭でデートしてちひろに女神が居ないと分かり、「悪・即・斬」の如しちひろをバッサリ振ったエピソードである。あんな事を言うつもりじゃなかったという事は?これが今週の解答であろうか。

振り返れば、桂馬とちひろは…(以下略)
ここから、ちひろメモリーズにいきたいところだが、今週の話で終われば良いラストだったとなるが、まだ後1話あるのである。そいつはつまり、来週では天理や歩美にも「好きだ」と言い出しそうな気がしないでもない。このままちひろENDだったら、そいつは最高に胸熱だぜ。女神?アイドル?幼なじみ?生まれ変わり?悪魔?知らんがな。そいつら差し置いて、ただのクラスメイトのモブの一般人とのゴール。壮大な物語の末の小さな結末。それがいい。それでこそ浪漫だ!むしろそのENDを望む。ここから、ハーレムENDだったら泣くぞ…。次週最終回である。心して見よう。

神のみぞ知るセカイ 25 (少年サンデーコミックス) 神のみぞ知るセカイ(25)
著者:若木民喜
Kindle版1巻
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