コミティア30thクロニクル 第1集

鈍器をようやく読了。あ、失礼間違えました。「コミティア30thクロニクル」をようやく読了しました。でも、鈍器というのは間違ってないな。それぐらい、分厚いんですよ!もうね、第一印象が「うわっ…分厚っ!」って呆然としちゃいましたもん。しかも、先行してコミティア108で発売されてて会場で買ってしまったもんだから、「うわっ…わたしのカバン重すぎ!」状態でした。

コミティアというのは創作(オリジナル)のジャンルに限定した同人誌即売会です。コミティア30周年を記念して出された本がこの「コミティア30thクロニクル」。以下アマゾンからコピペ。

オリジナルコミック同人誌即売会としてその特異な存在をプロ・アマ漫画界に示してきたコミティアも今年で30周年。それを記念して3冊1900ページにも及ぶ読み応え十分の作品集を刊行。プロ第一線で活躍する作家、同人誌ならではの自由な実験作、伝説の傑作・名作を網羅。

人を殴り殺せるぐらいの分厚さの鈍器ですので、収録されている作品も多数です。これが全3集なのでドキワクですね。以下、第1集収録の作家陣。

内藤泰弘、小田扉、太田モアレ、磯谷友紀、水木由真、いるも晴章、武内崇、Matsuzaki、双見酔、あらゐけいいち、おがきちか、おーみや、山名沢湖、BELNE、白井弓子、TAGRO、器械、大庭賢哉、水谷フーカ、kashmir、もみじ真魚、位置原光Z、丸井諒子、南研一

なにげに豪華メンツである。

私自身、ティアは好きなイベントなので、この本は心躍るし、永久保存したいぐらいのものです。あー、ティアを思い出しますね。コミティアで立ち読みしては(ティアは全サークル立ち読みできる)、「おっ!このサークルの漫画面白いぞ」→「買いに行こう」→「完売で売り切れ」のコンボが午後のティアの様式美となっており、読んでて色々と胸熱ですわ。

「コミティア30thクロニクル」の第一印象は「分厚い!」、読後の感想は「濃すぎ!」に尽きるでしょう。さすが30年の歴史というだけあります。はじめて読む作品、同人誌持ってる作品様々である。個人的に面白かった作品をピックアップで紹介しましょうか。

「魔女が飛んだり飛ばなかったり」太田モアレ

13人の魔女がいる世界で1人の魔女・ナツオ様と仲良くなった男子高校生のお話。地球には彗星が近づいており、13人の魔女達は地球を守る為に体当たりで彗星を粉々にするのであった。

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魔女が飛んだり飛ばなかったり

1ページ目「この世界には十三人の魔女が居る
最後のページ「この世界には十三人の魔女が居た

「魔女が飛んだり飛ばなかったり」の最初と最後のページ、魔女が「居る」から「居た」に変わる日常を描いた漫画。たった57ページなんですけど、そこにはゆるい日常を描きながら確かな人間ドラマがあったのだ。胸熱!ちなみに、この作品を加筆修正したのが2007年秋のアフタヌーン四季賞を獲得。そして、今の「鉄風」連載となったわけである。
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「鉄風」が燃える

鉄風(6) (アフタヌーンKC) 鉄風(6)
kindle:鉄風
著者:太田モアレ
ゆず子と戦うために、新人枠選抜トーナメントに出場した夏央。女子プロレスのホープを倒し、準決勝進出を決める。次の対戦相手は、幼なじみで女子高校空手女王・沢村早苗!かつて同じ道場で空手を学び、そして因縁により決別した夏央と早苗。二人に遺恨決着の時が迫る!

「メイドさんは魔女」武内崇

はじめて読みました。私は若干、型月厨なんですけど、それでも「月姫」がネットで流行ってから入った口なので、ブレイク前夜ともいえる「メイドさんは魔女」は読みたいと思ってたんですけど、オークションでアホのような値段がついていて断念しました。それが読めるってだけで、この「コミティア30thクロニクル」は良い仕事してくれたというものです。

「メイドさんは魔女」は、萌え萌えメイドさん漫画である
もともと「蒼の魔女」と呼ばれるほどの魔女が、世界の絶対的法則に手を加えようとして神の怒りを買ってしまい、歴史の表舞台から消えてしまった。今は…。

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メイドさんは魔女

絶対服従メイド服によって、うだつの上がらない平凡な主人に仕える、ドジっ子メイドさんになっていた。メイドは主人にほのかな思慕の情を抱く、メイドは無防備、メイドは独自の言語形態(ほえ~ん)を持つ…と、テンプレ的なメイドとなった元魔女のコメディ。面白かったです。

以前に、友人に武内崇さんがガンガンで描いた漫画を読ませてもらった時にも思いましたが、武内崇さんの漫画は私の心の琴線に触れますね。また描いてくれないかなぁ。
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「赤ずきん」水谷フーカ

なんやこれ?
僕の中の水谷フーカ評というものは「可愛い、優しい、ほっこり」というものだったんですよ。まあ、水谷フーカ先生の商業誌で連載している作品を読めば一目瞭然ですね。それがこの「赤ずきん」は明らかに違う。ダークファンタジーであったか。

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赤ずきん

最初は吹き出しの文字まで手書きで赤ずきんと可愛らしい狼くんのほっこりする話かと思ったら、一転、世界がリアルになってしまう。鳥肌モノでしたね。こういう話を商業誌でも読んでみたいですね。
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14歳の恋 4 (楽園コミックス) 14歳の恋(4)
14歳の恋(3)
14歳の恋(2)
14歳の恋(1)

Kindle版:14歳の恋(2)
Kindle版:14歳の恋(1)

著作:水谷フーカ

「第六作戦」kashmir

ある1人の少女のもとへ電話がかかってくる。80年後の未来から電話している、と。そして電話の相手は言うのです。「あなたはエロ漫画家になります」「あなたのエロマンガによって人類は存亡の危機におちいっている」。未来を変えましょう…という話にみせかけて可愛い2人の少女がキャキャウフフする作品

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第六作戦

kashmir先生の描く可愛い少女とギャグは素晴らしい。オチ含めて面白かったです。だ・け・ど!「第六作戦」で一番ビックリするのは外に出なかったことでしょう。というのも個人的にkashmir作品の魅力は外の背景にあると思ってたから。もっと突き詰めれば「少女と背景」が私の心の琴線に触れてたんだけど、部屋の中で過ごすだけもなかなかどうして。
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「余命100コマ」おーみや

あなたの寿命はあと100コマです

コミティア100にて発売されたこの作品。ネット上で口コミでどんどん広がり瞬く間にプチ社会現象(俺の観測範囲では)となった作品である。死神に「あなたの寿命はあと100コマです」と告げられた少女の100コマの物語である。

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余命100コマ

死神に「100コマ後に爆死です」と宣告された少女の物語である。そして、1コマ経過する度に少女の頬の数字がカウントアップしていく。この頬のカウントが100になったら少女は爆死する。少女の運命はいかに…というもの。

で、クラスメイトとしょうもない話をするコマ毎にカウントアップしていく少女。このペースのコマ割りで進むと明日まで持つかどうかという流れ、からの、ラストへの展開。大感動する終盤は胸熱すぎる!

アニメじゃない!ドラマじゃない!漫画なのさ!
まさに、漫画ででしか出来ない表現である。よく漫画評で「表現が凄い」という言葉あるじゃないですか。僕、あれ嫌いなんですよ。だって、表現は凄いって無理やり褒めてるみたいで。サンデーのアレとかマガスペのアレとか、それ表現凄いって内容はつまんないって事じゃん(あくまで個人的な意見です)。

ところがどっこい!
この「余命100コマ」は表現も凄ければ、内容も凄い。漫画でしかできない表現でラストを駆け巡り、感動的ですらある。これは映画でもアニメでも絶対できない表現で漫画ならでわ。それも同人誌でしか出来ないだろう。内容も凄い。本当に素晴らしいね。そしてオチ。43ページに一つの人生があったのだ。感動!

コミティア30thクロニクル 第1集 コミティア30thクロニクル 第1集

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