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「3月のライオン」が超面白い件
コメント(1)
2010年04月09日
よく「萌えー」と叫ぶのを見かけるんですが、非常に頭が悪そうに思えてしまいます。もっと知的に叫ぼうぜ!
話変わって、渡辺航先生の「弱虫ペダル」11巻が発売されました。インターハイが行われており、10巻ではスプリント区間で、田所と鳴子が熱すぎましたが、11巻も熱すぎます。燃えます。鳥肌が立ちます。
表紙は小野田坂道。9巻以来の表紙で、ソロでは1巻以来です。そう、小野田坂道が中心でスポットが当たり、主人公らしく落車という大ピンチを迎え、それを跳ね返す100人抜きをするというもの。特に熱いのが、巻島先輩ですよ。ライバルと勝負したいのですが、クライマーが自分一人な為に、チームプレイを優先する…だがしかし。
巻島先輩
「役割果たすつった…。小野田坂道つう男はさ…そういうのキッチリ守る男なんだわ」
熱すぎるにも程がある!一番最初に落車した小野田を見捨てたと思いきや、ただ一人来ると信じていたのです。マーベラス!とんでもねえ友情を見たぜ。12巻も非常にワクワクですよお。
さて、「3月のライオン」の4巻が発売されました。滅茶苦茶面白いです。マーベラスすぎるにも程がある!脳汁出て鳥肌立ってしまいましたよ。
オビにも「戦う理由がある…渾身の第4巻」と書かれていましたが、まさにその通り。今までも大変面白かったんですが、4巻からはグンバツに面白さが跳ね上がったのです。マーベラスなのです。戦う理由…それは表紙にも抜擢された、島田開八段です。
名人宗谷と同期で同じ年、天才宗谷と違って必死で努力してA級にまで辿りつき、獅子王戦に挑むわけです。粘り強い将棋が持ち味で、名人ととても同じ年に見えないほど老けて髪の毛が薄い苦労人なのです。対して宗谷は、「ジョジョ」の荒木先生もビックリの決して歳を取らない生物なのです。
努力する凡人が天才と相対するという展開は、私は大好きです。そして、天才が駆け上がっていくのを見て、それでも努力し続けた島田の台詞が震えるのです。
「『抜けない事があきらか』だからって、オレが『努力しなくていい』って事にはならない」
島田開、お前男だよ。男の中の男だよ!
そして、獅子王戦2日目には自分がプロ棋士にならなかった事を夢で見て、プロ棋士になっていなくても将棋を指していた事を笑い、棋士になれなくて田舎に帰った自分と、全てを賭けてここまで来て4タテくらいそうな自分を比べ。
島田開 八段
パねぇぇ。なんという熱さ、燃えるぜ!
そして、4タテくらいそうになる4局目の宗谷VS島田こそ、4巻の最大の見せ場であり、最も燃える展開となるのです。まさにオビにある通り渾身の対局となるのです。鳥肌が照って、圧倒的な興奮を覚えます。4局目はマーベラスすぎるのです。
作者羽海野チカ先生の漫画の特徴といえば「ハチミツとクローバー(AA)」の頃から、キャラクターの心情を吐露する事です。
ハチクロ
コマとコマの間に、キャラクターの心情が語られるのが羽海野チカ作品の特徴なのです。ハチクロでもよく多用された、キャラクターの心理描写。この心理描写によって、誰の視点で語られているのかが一目瞭然で、毎回キャラクターごとに視点が変わっていくのです。
「3月のライオン」でも、この心理描写が多用されており、基本的には桐山零が中心でコマとコマの間や、四角い吹き出しで語られますが、時には桐山零以外の視点の心理描写で語られたりします。
川本ひなたの視点
零と香子姉さんのやり取りを、川本ひなたの視点で語られている時。この時のひなちゃんはグンバツで可愛いのですが、ひなちゃんの心理描写は以下のようなもの。
零視点からひなちゃん視点になって、誰の目線で語っているかは一目瞭然なのです。そして、大事なのはここからです。羽海野チカ先生は、こういった心理描写を頻繁に多用するのですが、このキャラクターの現在の心情ではなく過去形で語られることです。
上記の、ひなちゃんも「胸がバクバクした」と過去形で語るのです。4巻冒頭の零が島田の所へ研究会へ行った時の心理描写は以下のようなもの。
零の視点で、ちょっと先の未来からの視点で語られるのです。そう、羽海野チカ作品最大の特徴は、コマとコマの間などでキャラクターの心情を過去形で語ることにあるのです。
過去形
3巻では香子姉ちゃんとの間に昔、何かあった事があり、かなり重い話なのですが、零の心理描写が過去形で語られている為に、それほど重い印象を受けません。つまり、過去系で心情が語られることによって、柔らかい感じに受け取れるのです。
羽海野チカ先生の描く心理描写は過去形で語られるからこそ、優しいというか軽く感じるのが特徴なのです。そして、4巻最大のキモである4局目の宗谷VS島田は、島田開の視点で心理描写されており…。
島田の心理描写
現在進行形で島田の心情が吐露されているのです。過去形ではなく、今の行われている対局の島田の心理描写を語っているのです。現在進行形で語られるからこそ、圧倒的な迫力があるのです。
そう、42話「京都③」が圧倒的に興奮して鳥肌が立つほど盛り上がるのは、現在進行形で島田VS宗谷が物語も心情も語られていることですよ。また、零の視点では過去形なのです。現在形と過去形が交錯していたのです。で、零は以下のように見守っていました。
と、過去形の形で語られていましたが、対局が終盤になれば零までが現在進行形で語り出すのです。
今の局面
島田が現在進行形で心情が描かれたいたのに加えて、零まで過去形から現在進行形で語り出してしまったのです。この決着の時の、鳥肌が立ちまくった展開こそ、全ての行動と心情が現在進行形に集束しているのですよ。パねぇ!
全てが現在進行形で集束した決着の時
なんという展開!なんという面白さ!マーベラスここに極まりですよ!感動して鳥肌立って、茫然としてしまった。オッケーイ!
決着後の両者の心情は、いつもの羽海野チカ作品の心理描写で過去のものとなっているのです。この4局目の決着の時こそ、たった今起きた事の出来事の行動と心理が一致して、オレは鳥肌を立てて興奮して震え上がるのです。つまりマーベラスなのです!
信じられないほどの興奮!マーベラスすぎるにも程がありますよ。で、個人的に4巻のキモは、やっぱり香子姉さんなんです。
香子姉さん
普段は冷たい目線でクールビューティー一直線なのに、零の前で堂々と着替えたり、お腹一杯食べてゆるゆるだったり、「はーやっとおちついたー」と天使の笑顔を振りまいたり。まったく…。
香子姉さん萌えー!!(頭悪い感想)
話変わって、渡辺航先生の「弱虫ペダル」11巻が発売されました。インターハイが行われており、10巻ではスプリント区間で、田所と鳴子が熱すぎましたが、11巻も熱すぎます。燃えます。鳥肌が立ちます。
表紙は小野田坂道。9巻以来の表紙で、ソロでは1巻以来です。そう、小野田坂道が中心でスポットが当たり、主人公らしく落車という大ピンチを迎え、それを跳ね返す100人抜きをするというもの。特に熱いのが、巻島先輩ですよ。ライバルと勝負したいのですが、クライマーが自分一人な為に、チームプレイを優先する…だがしかし。
巻島先輩
「役割果たすつった…。小野田坂道つう男はさ…そういうのキッチリ守る男なんだわ」
熱すぎるにも程がある!一番最初に落車した小野田を見捨てたと思いきや、ただ一人来ると信じていたのです。マーベラス!とんでもねえ友情を見たぜ。12巻も非常にワクワクですよお。
さて、「3月のライオン」の4巻が発売されました。滅茶苦茶面白いです。マーベラスすぎるにも程がある!脳汁出て鳥肌立ってしまいましたよ。
オビにも「戦う理由がある…渾身の第4巻」と書かれていましたが、まさにその通り。今までも大変面白かったんですが、4巻からはグンバツに面白さが跳ね上がったのです。マーベラスなのです。戦う理由…それは表紙にも抜擢された、島田開八段です。
名人宗谷と同期で同じ年、天才宗谷と違って必死で努力してA級にまで辿りつき、獅子王戦に挑むわけです。粘り強い将棋が持ち味で、名人ととても同じ年に見えないほど老けて髪の毛が薄い苦労人なのです。対して宗谷は、「ジョジョ」の荒木先生もビックリの決して歳を取らない生物なのです。
努力する凡人が天才と相対するという展開は、私は大好きです。そして、天才が駆け上がっていくのを見て、それでも努力し続けた島田の台詞が震えるのです。
「『抜けない事があきらか』だからって、オレが『努力しなくていい』って事にはならない」
島田開、お前男だよ。男の中の男だよ!
そして、獅子王戦2日目には自分がプロ棋士にならなかった事を夢で見て、プロ棋士になっていなくても将棋を指していた事を笑い、棋士になれなくて田舎に帰った自分と、全てを賭けてここまで来て4タテくらいそうな自分を比べ。
島田開 八段
パねぇぇ。なんという熱さ、燃えるぜ!
そして、4タテくらいそうになる4局目の宗谷VS島田こそ、4巻の最大の見せ場であり、最も燃える展開となるのです。まさにオビにある通り渾身の対局となるのです。鳥肌が照って、圧倒的な興奮を覚えます。4局目はマーベラスすぎるのです。
作者羽海野チカ先生の漫画の特徴といえば「ハチミツとクローバー(AA)」の頃から、キャラクターの心情を吐露する事です。
ハチクロ
叫んでみて、ようやくわかった オレは、ずっとこわかったのだ… |
コマとコマの間に、キャラクターの心情が語られるのが羽海野チカ作品の特徴なのです。ハチクロでもよく多用された、キャラクターの心理描写。この心理描写によって、誰の視点で語られているのかが一目瞭然で、毎回キャラクターごとに視点が変わっていくのです。
「3月のライオン」でも、この心理描写が多用されており、基本的には桐山零が中心でコマとコマの間や、四角い吹き出しで語られますが、時には桐山零以外の視点の心理描写で語られたりします。
川本ひなたの視点
零と香子姉さんのやり取りを、川本ひなたの視点で語られている時。この時のひなちゃんはグンバツで可愛いのですが、ひなちゃんの心理描写は以下のようなもの。
何だろう じれったくて胸がバクバクした 石みたいに白いれいちゃんの表情に 私たちの知らない横顔に ―そして、一度もこちらを向かない事に |
零視点からひなちゃん視点になって、誰の目線で語っているかは一目瞭然なのです。そして、大事なのはここからです。羽海野チカ先生は、こういった心理描写を頻繁に多用するのですが、このキャラクターの現在の心情ではなく過去形で語られることです。
上記の、ひなちゃんも「胸がバクバクした」と過去形で語るのです。4巻冒頭の零が島田の所へ研究会へ行った時の心理描写は以下のようなもの。
今日から、島田先生の研究会へ参加させてもらう事になった(中略) 参加するのは初めてで少し緊張した |
零の視点で、ちょっと先の未来からの視点で語られるのです。そう、羽海野チカ作品最大の特徴は、コマとコマの間などでキャラクターの心情を過去形で語ることにあるのです。
過去形
3巻では香子姉ちゃんとの間に昔、何かあった事があり、かなり重い話なのですが、零の心理描写が過去形で語られている為に、それほど重い印象を受けません。つまり、過去系で心情が語られることによって、柔らかい感じに受け取れるのです。
羽海野チカ先生の描く心理描写は過去形で語られるからこそ、優しいというか軽く感じるのが特徴なのです。そして、4巻最大のキモである4局目の宗谷VS島田は、島田開の視点で心理描写されており…。
島田の心理描写
(痛い、痛い、痛い、ああ痛い) (全くもって、本当に、ああ…ああ…畜生っ) みぞおちの中で黒い道が、どぶどぶと脈打っているようだ 「生きてるって気がするぜぇ」 |
現在進行形で島田の心情が吐露されているのです。過去形ではなく、今の行われている対局の島田の心理描写を語っているのです。現在進行形で語られるからこそ、圧倒的な迫力があるのです。
そう、42話「京都③」が圧倒的に興奮して鳥肌が立つほど盛り上がるのは、現在進行形で島田VS宗谷が物語も心情も語られていることですよ。また、零の視点では過去形なのです。現在形と過去形が交錯していたのです。で、零は以下のように見守っていました。
ここで島田八段の攻めが止まる― 宗谷名人の反撃が始まった― |
と、過去形の形で語られていましたが、対局が終盤になれば零までが現在進行形で語り出すのです。
今の局面
まだ、この局面は死んだようには思えない 島田さんの駒が死んだとは僕には思えない ぼくには―ぼくには、ぼくには… 島田さん、島田さん、島田さん、島田さん…!! |
島田が現在進行形で心情が描かれたいたのに加えて、零まで過去形から現在進行形で語り出してしまったのです。この決着の時の、鳥肌が立ちまくった展開こそ、全ての行動と心情が現在進行形に集束しているのですよ。パねぇ!
全てが現在進行形で集束した決着の時
なんという展開!なんという面白さ!マーベラスここに極まりですよ!感動して鳥肌立って、茫然としてしまった。オッケーイ!
決着後の両者の心情は、いつもの羽海野チカ作品の心理描写で過去のものとなっているのです。この4局目の決着の時こそ、たった今起きた事の出来事の行動と心理が一致して、オレは鳥肌を立てて興奮して震え上がるのです。つまりマーベラスなのです!
信じられないほどの興奮!マーベラスすぎるにも程がありますよ。で、個人的に4巻のキモは、やっぱり香子姉さんなんです。
香子姉さん
普段は冷たい目線でクールビューティー一直線なのに、零の前で堂々と着替えたり、お腹一杯食べてゆるゆるだったり、「はーやっとおちついたー」と天使の笑顔を振りまいたり。まったく…。
香子姉さん萌えー!!(頭悪い感想)