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    「3月のライオン」が超面白い件

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    よく「萌えー」と叫ぶのを見かけるんですが、非常に頭が悪そうに思えてしまいます。もっと知的に叫ぼうぜ!

    話変わって、渡辺航先生の「弱虫ペダル」11巻が発売されました。インターハイが行われており、10巻ではスプリント区間で、田所と鳴子が熱すぎましたが、11巻も熱すぎます。燃えます。鳥肌が立ちます。


    表紙は小野田坂道。9巻以来の表紙で、ソロでは1巻以来です。そう、小野田坂道が中心でスポットが当たり、主人公らしく落車という大ピンチを迎え、それを跳ね返す100人抜きをするというもの。特に熱いのが、巻島先輩ですよ。ライバルと勝負したいのですが、クライマーが自分一人な為に、チームプレイを優先する…だがしかし。

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    巻島先輩

    役割果たすつった…。小野田坂道つう男はさ…そういうのキッチリ守る男なんだわ

    熱すぎるにも程がある!一番最初に落車した小野田を見捨てたと思いきや、ただ一人来ると信じていたのです。マーベラス!とんでもねえ友情を見たぜ。12巻も非常にワクワクですよお。

    さて、「3月のライオン」の4巻が発売されました。滅茶苦茶面白いです。マーベラスすぎるにも程がある!脳汁出て鳥肌立ってしまいましたよ。


    オビにも「戦う理由がある…渾身の第4巻」と書かれていましたが、まさにその通り。今までも大変面白かったんですが、4巻からはグンバツに面白さが跳ね上がったのです。マーベラスなのです。戦う理由…それは表紙にも抜擢された、島田開八段です。

    名人宗谷と同期で同じ年、天才宗谷と違って必死で努力してA級にまで辿りつき、獅子王戦に挑むわけです。粘り強い将棋が持ち味で、名人ととても同じ年に見えないほど老けて髪の毛が薄い苦労人なのです。対して宗谷は、「ジョジョ」の荒木先生もビックリの決して歳を取らない生物なのです。

    努力する凡人が天才と相対するという展開は、私は大好きです。そして、天才が駆け上がっていくのを見て、それでも努力し続けた島田の台詞が震えるのです。

    『抜けない事があきらか』だからって、オレが『努力しなくていい』って事にはならない

    島田開、お前男だよ。男の中の男だよ!
    そして、獅子王戦2日目には自分がプロ棋士にならなかった事を夢で見て、プロ棋士になっていなくても将棋を指していた事を笑い、棋士になれなくて田舎に帰った自分と、全てを賭けてここまで来て4タテくらいそうな自分を比べ。

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    島田開 八段

    パねぇぇ。なんという熱さ、燃えるぜ!
    そして、4タテくらいそうになる4局目の宗谷VS島田こそ、4巻の最大の見せ場であり、最も燃える展開となるのです。まさにオビにある通り渾身の対局となるのです。鳥肌が照って、圧倒的な興奮を覚えます。4局目はマーベラスすぎるのです。

    作者羽海野チカ先生の漫画の特徴といえば「ハチミツとクローバー(AA)」の頃から、キャラクターの心情を吐露する事です。

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    ハチクロ

    叫んでみて、ようやくわかった
    オレは、ずっとこわかったのだ…

    コマとコマの間に、キャラクターの心情が語られるのが羽海野チカ作品の特徴なのです。ハチクロでもよく多用された、キャラクターの心理描写。この心理描写によって、誰の視点で語られているのかが一目瞭然で、毎回キャラクターごとに視点が変わっていくのです。

    「3月のライオン」でも、この心理描写が多用されており、基本的には桐山零が中心でコマとコマの間や、四角い吹き出しで語られますが、時には桐山零以外の視点の心理描写で語られたりします。

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    川本ひなたの視点

    零と香子姉さんのやり取りを、川本ひなたの視点で語られている時。この時のひなちゃんはグンバツで可愛いのですが、ひなちゃんの心理描写は以下のようなもの。

    何だろう
    じれったくて胸がバクバクした
    石みたいに白いれいちゃんの表情に
    私たちの知らない横顔に
    ―そして、一度もこちらを向かない事に

    零視点からひなちゃん視点になって、誰の目線で語っているかは一目瞭然なのです。そして、大事なのはここからです。羽海野チカ先生は、こういった心理描写を頻繁に多用するのですが、このキャラクターの現在の心情ではなく過去形で語られることです。

    上記の、ひなちゃんも「胸がバクバクした」と過去形で語るのです。4巻冒頭の零が島田の所へ研究会へ行った時の心理描写は以下のようなもの。

    今日から、島田先生の研究会へ参加させてもらう事になった(中略)
    参加するのは初めてで少し緊張した

    零の視点で、ちょっと先の未来からの視点で語られるのです。そう、羽海野チカ作品最大の特徴は、コマとコマの間などでキャラクターの心情を過去形で語ることにあるのです。

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    過去形

    3巻では香子姉ちゃんとの間に昔、何かあった事があり、かなり重い話なのですが、零の心理描写が過去形で語られている為に、それほど重い印象を受けません。つまり、過去系で心情が語られることによって、柔らかい感じに受け取れるのです。

    羽海野チカ先生の描く心理描写は過去形で語られるからこそ、優しいというか軽く感じるのが特徴なのです。そして、4巻最大のキモである4局目の宗谷VS島田は、島田開の視点で心理描写されており…。

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    島田の心理描写

    (痛い、痛い、痛い、ああ痛い)
    (全くもって、本当に、ああ…ああ…畜生っ)
    みぞおちの中で黒い道が、どぶどぶと脈打っているようだ
    「生きてるって気がするぜぇ」

    現在進行形で島田の心情が吐露されているのです。過去形ではなく、今の行われている対局の島田の心理描写を語っているのです。現在進行形で語られるからこそ、圧倒的な迫力があるのです。

    そう、42話「京都③」が圧倒的に興奮して鳥肌が立つほど盛り上がるのは、現在進行形で島田VS宗谷が物語も心情も語られていることですよ。また、零の視点では過去形なのです。現在形と過去形が交錯していたのです。で、零は以下のように見守っていました。

    ここで島田八段の攻めが止まる―
    宗谷名人の反撃が始まった―

    と、過去形の形で語られていましたが、対局が終盤になれば零までが現在進行形で語り出すのです。

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    今の局面

    まだ、この局面は死んだようには思えない
    島田さんの駒が死んだとは僕には思えない
    ぼくには―ぼくには、ぼくには…
    島田さん、島田さん、島田さん、島田さん…!!

    島田が現在進行形で心情が描かれたいたのに加えて、零まで過去形から現在進行形で語り出してしまったのです。この決着の時の、鳥肌が立ちまくった展開こそ、全ての行動と心情が現在進行形に集束しているのですよ。パねぇ!

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    全てが現在進行形で集束した決着の時

    なんという展開!なんという面白さ!マーベラスここに極まりですよ!感動して鳥肌立って、茫然としてしまった。オッケーイ!

    決着後の両者の心情は、いつもの羽海野チカ作品の心理描写で過去のものとなっているのです。この4局目の決着の時こそ、たった今起きた事の出来事の行動と心理が一致して、オレは鳥肌を立てて興奮して震え上がるのです。つまりマーベラスなのです!

    信じられないほどの興奮!マーベラスすぎるにも程がありますよ。で、個人的に4巻のキモは、やっぱり香子姉さんなんです。

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    香子姉さん

    普段は冷たい目線でクールビューティー一直線なのに、零の前で堂々と着替えたり、お腹一杯食べてゆるゆるだったり、「はーやっとおちついたー」と天使の笑顔を振りまいたり。まったく…。

    香子姉さん萌えー!!(頭悪い感想)

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  • 「キミキス -various heroines-」読んで、ほぼイキかけました[

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    色々なギャルゲやエロゲのコミカライズを見てきましたが、「キミキス」のコミカライズはマーベラス!アンソロを抜かして、「キミキス」の漫画版は結構あります。ガンガンパワードで連載していた、黒井みめい先生の「キミキス ~lyrical contact~」。佳月玲茅先生の「キミキス after days」。


    「キミキス ~lyrical contact~」は、星乃結美をヒロインとして、最終回のキスが結構エロいです。「キミキス after days」は、二見瑛理子ファンにはたまらない一品。ロリでエッチな展開に二見さんファンは拍手喝采するのです。

    他に、チャンピオンREDいちごに連載されていた、糸杉柾宏先生の「キミキス ~スウィートリップス~」。


    こちらはオムニバス形式で各ヒロインにスポットを当てており、特に二見さんがキスの後に服を脱ごうとしたり、祇条さんのシャワーシーンなど、サービスシーンにガッツポーズもの。もう一つはヤングアニマルで連載していた東雲太郎先生先生の「キミキス -various heroines-」。

    さて、先日、「キミキス -various heroines-(AA)」の最終巻が発売されました。もう、これは非常にマーベラス!あー、最高だ。青春だ。エロだ!ギャルゲーコミカライズの奇跡を見た!今までの東雲太郎版「キミキス」をちょっと振り返っていきましょう。


    全てはヤングアニマル増刊"あいらんど"no5でプレビュー編として、掲載された、主人公、相原光一の妹、奈々と里仲なるみの百合キスから始まったのです。お互いにキスした事がなく、練習としてキスの真似事したら、サッカーボールが飛んできて、くんずほぐれになってしまうという素晴らしい一品でした。

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    プレビュー編

    伝説は始まった…。
    お互いにノーカウントとし、家に帰れば、お兄ちゃん大好きっ娘、奈々がおデコにキスして貰うまで完璧です。マーベラスです。これが人気を博したのか、ヤングアニマル本誌で本格的に連載が始まるのでした。

    各ヒロインごとに単行本1巻分のオムニバスもの。一人目のヒロインは、幼馴染で一つ年上の水澤摩央。1話目でヒザにキスして、オレの心を鷲掴みにし、2話目でキス。その後、お泊りイベントでお風呂シーンのサービスなど、ニヤニヤに拍車をかけまくりやがりです。キモは、指を使った疑似フェラなのは日本国民の総意です。

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    指ちゃぷ

    マーベラス!

    また、注目したいのは二度目のキスですよ。「れる」って舌入れちゃいました。さくらんぼを舌で結ぶ摩央姉のキステクで、光一は「え…摩央姉ちゃん…?うわ!」と、大慌てで摩央姉の小悪魔っぷりにニヤニヤもの。特筆すべきは、擬音

    「れる」「ちゅる」「ちゅく」「ビク!」「ぷは」「はーはー」「は…」

    と、キスの擬音としては激しいものでした。「キミキス -various heroines-」の感想を書いていたサイトは口を揃えて、エロい!と誰しも同じ意見を言うのでした。


    2人目のヒロインは、咲野明日夏。見どころは、スパッツヒザにキスされたり見開きで足にキスしたりと、背筋がムズムズするぐらい何かが込み上げてきます。足にキスする時に、光一は明日夏のスパッツ姿を思い浮かべる所に、禍々しい共感を覚えるのです。今回の光一は、明日夏が棒状のアイスを食べるのを見て、何かを連想したのか赤面して照れたりと想像力豊かでした。

    個人的に推したいのは、旅館で三度目のキス。

    3
    三度目のキス

    擬音は、「はぷ」「れるん…」「ピククッ」「ピクッピクン」「ふるふる」「ちゅ…ちゅく」「ビクン」「…は…はーはー」と、とてもキスの擬音とは思えないほどエロいです。最高です。輝いています。マーベラスです。


    3人目のヒロインは祇条深月。不注意でぶつかってキスをして、その後友達となるお嬢様。お互いが純情系で、手が触れただけで赤面し合うようなウヴウヴカップル。言動が甘酸っぱくて、むず痒いラブでコメり具合でした。で、いざ純情同士の2人がキスすると…。

    4
    キスすると

    光一がキスすれば、「ふぁ…んっ…んぅ…」と言いながらビクンビクンと感じて、プルプル震えて、祇条さんは、ほぼイキかけました。何というテクニック。さっきまで、雨の中で手を繋いだだけで、お互いが赤面して、気まずくなって無言になるほど、ウヴな純情カップルだったのに。いざキスすれば、驚異のテクとエロさ。このギャップ。マーベラス!そう、摩央と6回、明日夏と4回キスをした光一のキステクニックは継承されている

    耳をはむはむする所が、最高の逸品なのは常識です。


    4人目のヒロインは、キスの実験をしている二見瑛理子。初めはクールビューティーの無表情系が、赤面するのは戦闘能力を一気に高めます。最初は、二見さんにではなく、キスされて赤面する光一きゅんに萌えるんですね。分かります。

    唇以外にキスをするという実験で、光一は首筋にキスをして、「…これが二見さんの匂い…」と、首筋ににキスをして、くんかくんかと匂いを嗅ぐ光一に漢を見た

    5
    首筋

    オッケーイ!(久々に)


    5人目のヒロインは星乃結美。「キミキス」のメインヒロインです。しかし、メインヒロインというのは飾りだったのか、原作ゲームでは地味すぎて地味子と呼ばれ、アニメ版では最後にサックリと捨てられてしまう報われない娘NO.1でした。

    それが、東雲太郎版「キミキス」では、とにかく輝いていました。泣きそうになりました。最高です。マーベラス!足にキスしたり、足にキスされたり、耳をはむはむしたり、首筋をレロレロするなど、変化球に富んでいる中で、地味子はほっぺにキスぐらいで、これといった変化球がなく直球勝負。何気なくブルマ姿を恥ずかしがるほどの清純派。

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    地味子

    だからこそ、ただのキスが映えるのです。まあ、それでも十分エロいんですけどね。また、後書きでは以下のように述べられています。

    おかげさまで、漫画キミキスは無事完結です。ありがとうございます。

    これにて無事完結。先生…すごく栗生恵編が読みたいです。


    あー、本当に素晴らしいコミカライズでした。ヤングアニマル増刊アイランドで、川田先生版と二見さんの読み切りもありますが、こちらも単行本に収録されておりマーベラスです。特に川田先生のスパッツ姿には、魂がある。

    で、先日、ヤングアニマル増刊あいらんどvol8が発売されました。そこには、東雲太郎先生先生の「キミキス -various heroines-」の描き下ろしが掲載されているのです。完結したはずなのに、描き下ろし読み切り…。

    アニマル…恐ろしいぜ。例えば「いぬみみ」完結後に、「いぬみみアフター」が読み切り掲載され、今だに単行本収録されていません。アニマルは完結し、単行本最終巻が出た後に、本誌か嵐かあいらんどで、その後のエピソードを読み切り掲載させる、恐ろしい雑誌なのです。つまり、雑誌を買わないと、未来永劫読めないのです。

    で、今回掲載された「キミキス」は、ほぼ確実に収録される事がないと思いますので、買っといたほうがいいんじゃないかな、かな。で、描き下ろしの読み切りは、伝説の始まったプレビュー編の続きもののようです。1番最初の話を、最後の最後に持ってくるなんて「BOYS BE…」を思い出します。

    奈々が光一にデコチューされたと聞いて、自分にもして欲しいと言ってデコチューする話。

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    うどん

    デコチューをここまでエロく描くなんて…最高です。感動です。マーベラスです。あー、マジで東雲版「キミキス」はギャルゲーコミカライズの奇跡でした。