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    「あやかし古書庫と少女の秘宝」素晴らしき水木しげる先生リスペクト

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    成程
    成程
    posted with amazlet at 12.08.15
    平方 イコルスン
    白泉社

    楽園連載の平方イコルスン先生の「成程」が発売されました。帯には「今、そこにあるはずの日常」と書かれている通り、日常を扱った作品。とはいえ、今流行りのゆるい日常系とは違い、独特の世界観のシュールな日常である。いわゆる何度も噛みしめたくなるスルメ漫画である。

    また、巻末にはゲストイラストが掲載されています。
    そこに「さよなら絶望先生」の久米田康治先生も!

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    久米田先生のイラストも

    妙にクセになる「成程」。噛みしめて何度も読み返したくなるスルメ漫画であると同時に、目つきの悪い女の子も個性的で可愛くなってくる。個人的なお気に入りは「貫通」「性的寄り道」「発掘」あたり。

    さて…。

    あやかし古書庫と少女の魅宝 (1) (REXコミックス)

    ドリヤス工場先生の「あやかし古書庫と少女の秘宝」1巻が発売されました。
    どんなストーリーか簡単に説明すると、主人公国分寺イクオは祖父から古書店を譲り受け店番をする毎日。実はその古書店には、世界の英知の結晶とされる秘宝が眠っている事が発覚し、その秘宝を巡って次々と敵が襲って来て、イクオの平凡な生活は崩れ去った…というもの。美少女2人と一つ屋根の下だぞ!

    …と、説明だけではありきたりなラノベでありそうな展開ですね。
    いや、設定だけならまったくその通りなんですけどね。日本刀を使う美少女・八坂七星と英霊を使役する戦乙女(ワルキューレ)の能力者・中神先輩を交えたドッキドキ三角関係と、王道の異能力バトル展開。

    …はい、ラノベとかでありそうな内容といったところですね。それが、なぜこんなに僕の心の琴線に触れるかといえば絵柄に尽きます。

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    絵柄に尽きます

    水木しげる先生タッチ
    水木しげる先生がラノベを漫画化したらこんな感じになるというのを地で行っています。この絵柄でバトルをしてハーレム展開である。随所に溢れる水木愛といい、一発で僕の心の琴線に触れます。というか面白いです。

    元々同人で、水木しげる先生タッチでのパロディに定評があるドリヤス工場先生が初の(?)オリジナル漫画である。なんというか、シュールで笑えます。もはや全コマ笑を取りに来ているといっても過言ではありません。僕は笑いながら読みました。

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    シュールである

    三角関係ものではお馴染みの、偶然押し倒す格好になってしまいその様子をもう一人に見られてしまう…というもの。ベッタベタである。水木タッチでベッタベタな展開をするというだけで、十分面白い。また、間の取り方や擬音など、水木しげる先生リスペクトを随所に感じるのもグッドです。

    水木タッチで今風のバトル展開…。
    これがダイナミックな緊迫感を生むかといえば、まったくない

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    バトル展開

    大ゴマや見開きを駆使してドンっとかっこよい絵写とかそういうのはない。緊迫感が無いといえばその通りですが、逆にいえばテンポ良く進むのである。古き良き時代のサラッと読めるテンポの良さ。

    また、主人公・イクオの能力も良い。
    仲間である2人のヒロインズが刀鍛冶(ソードスミス)、戦乙女(ワルキューレ)という能力なのに対して、主人公は「一度だけの複製(コピーアットワンス)」の使い手である。この辺りの設定も王道である。いちいち横書きの必殺技が水木タッチで描かれるのも妙な面白さがあります。

    で、やってる事は一つ屋根の下の三角関係である。
    ヒロイン2人とも美少女という設定であるが、この絵で萌えられるかといえば無理です。それでも、説明できない可愛さがある

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    萌えとは違う可愛さがある

    なによりも普通に続きが気になる構成なのがいいっすな。
    秘宝を狙って迫りくる組織の敵を撃退し、サクサクと物語が進む。やってる事は現代風の厨二的な水木漫画なのですが、テンポが良くてダレません。2巻が普通に楽しみです。
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    7月のお勧め漫画


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  • 7月のお勧め漫画

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    2012年7月のお勧め漫画!


    10位「南国トムソーヤ(1)

    「大東京トイボックス」のうめ先生の新作。とある南の島を舞台にした日常のような大冒険の予感を感じさせてくれます。思わず「お前えならいけるさトム~♪」と口ずさむレベル。ヤギの解体に始まり、夕暮れの海、民俗学、翼竜、島特有の神事…と、ドキワクしまくり。2巻が楽しみすぎます。ヒロインのナミちゃんが可愛すぎます。まさに夏に読みたい一冊。
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    「南国トムソーヤ」人の夢は終わらねぇ!
    9位「それは私と少女は言った
    それは私と少女は言った (KCx(ITAN))
    タカハシ マコ
    講談社 (2012-07-06)

    まあ誰でもお勧めっていう作品じゃないですけど僕はストライクでした。5人の少女が小学生の時、目の前でに奇跡の美少女・鳥子が死んでしまい、彼女を殺したのを誰だというメールが5人に届き、サスペンス調でそれぞれの視点で語られる物語。ぶっちゃけオチはショボって思いますが、少女特有のドロドロとした感情が良かったです。
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    「それは私と少女は言った」少女の美しさと醜さ

    8位「グラゼニ(6)
    グラゼニ(6) (モーニング KC)
    アダチ ケイジ
    講談社 (2012-07-23)

    銭を扱う野球漫画「グラゼニ」のキモはシーズンオフにあり!オフシーズン中で、銭に絡んだエピソードが多く面白かったです。トレード、戦力外になる選手のエピソードはこれぞ「グラゼニ」という興味深さでした。何よりも契約更改の「銭闘」が最高すぎました。実際の契約の席もこんな交渉術が繰り広げられてるか知りませんが、プロ野球ファンならニヤニヤしまくりでした。
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    「グラゼニ」オフシーズン到来、これぞグラゼニって感じやったね!
    7位「いろは坂、上がってすぐ。(1)

    「はなまる幼稚園」の勇人先生の新作。同時に連載している「シスプラス」も素晴らしくあざとい妹漫画ですが、「いろは坂、上がってすぐ。」は勇人先生の良さがつまった作品であると個人的に思うわけです。モノの声が聞ける少女とお客さんを繋ぐハートウォーミングストーリー。スローテンポでちょっといい話というのがグッときまくりですね。心温まるいい話と可愛さが僕の心の琴線を鷲掴みにします。
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    「いろは坂、上がってすぐ。」心も温まる物語で可愛い

    6位「ラストゲーム(2)
    ラストゲーム 2 (花とゆめCOMICS)
    天乃忍
    白泉社 (2012-07-05)

     最高にニヤニヤできる少女漫画は何かって聞かれれば僕は「ラストゲーム」であると即答しますね、はい。元々3話完結予定で人気があって続きが始まったというものですが、まぁー2巻も素晴らしいじゃないですか。1巻のような完成度は無いですけど、ニヤニヤ成分急上昇である。どう見ても両想いなんだけど、報われない柳と天然可愛い九条さんのコンビは最高です!最高です!(大事な事なんで2回言いました)
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    「ラストゲーム」安定の不憫っぷりとニヤニヤ成分
    5位「はじめてのあく 16 (少年サンデーコミックス)

    「はじめてのあく」完結である。
    そも、藤木先生は前作「こわしや我聞」を描いた時から、ラブコメ描いたら面白そうだなという思いはありましたが、ぶっちゃけ予想以上に素晴らしいラブのコメりっぷりでした。まさに大団円と呼ぶに相応しいものでした。シズカ可愛いよシズカ!
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    「はじめてのあく」堂々の大団円!

    4位「それでも町は廻っている 10 (ヤングキングコミックス)

    なんのかんので「それも町は廻ってる」も10巻目です。この手の日常を扱ったギャグ漫画というのは、個人的には5巻ぐらいで飽きると思っていたんですよ。なのに、「それ町」は飽きるどころか面白さが加速していくっていうね。時系列バラバラなんで、色んな事を考えるさせてくれます。何よりも紺先輩の可愛さよ!夏の事件や体育祭や紺先輩の受験直前と紺先輩可愛すぎるに収束される。
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    「それでも町は廻っている」紺先輩が可愛すぎます!可愛すぎます!

    3位「ひとりぼっちの地球侵略(1)」

    「とある飛行士への追憶」のコミカライズをしたいた小川麻衣子先生のオリジナル新作という事で期待していたんですけど期待以上に素晴らしいものでした。宇宙人である希先輩に「二人で一緒にこの星を征服しましょう!」と誘われ了承し、始まるハートフルな地球侵略…という名のボーイミーツガール物語である。おうね、めがっさストライクでした。今まで1人ぼっちだった希先輩が岬一と出会って、1人でなく2人になるのが胸熱すぎます。最高です!
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    「ひとりぼっちの地球侵略」なにもしてない?バーカ…生きてるべや。

    2位「ニセコイ(2)」
    ニセコイ 2 (ジャンプコミックス)
    古味 直志
    集英社 (2012-07-04)

    ラブコメ漫画は大好きで好物なんですけどこんなにハマるのは「スクラン」以来ですね。今一番熱いラブコメ漫画じゃないでしょうか。特に小野寺さんですよ!告白しようとしたら野球ボール飛んできて、いてつく波動くらって無効化されるに、ラストはつぐみ登場で小野寺さんの気がどんどん小さくなるっていうね…って、えぇ!?
    1位「あやかし古書庫と少女の魅宝 (1)

    元々水木しげる先生の絵柄でパロディをする事に定評のあったドリヤス工場先生。それがオリジナル漫画を描いたら…?これがクソ面白いのなんの!僕自身ノーチェックでした。そしたら、マンガLOG収蔵庫のキクチさんに熱烈に薦められ読んでみたら一発でド嵌りですよ

    水木先生の絵柄で、今風の漫画を描くと、これが超面白いっていうね。やというか普通に面白いですよこれ。主人公は異能力のコピーが特殊技で、可愛い(水木風)の美少女2人が気付けば1つ屋根の下でっていうね。ラノベ的なオタク的なストーリーを水木先生の絵柄で描くのが「あやかし古書庫と少女の魅宝」である。超面白いです。お勧め!