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    「あまんちゅ!」が面白すぎて胸熱!

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    アニメ「ARIA」のスタッフが再結集して作るOVA「たまゆら(公式サイト)」がアマゾンで予約が開始されたようです。
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    【Amazon】「たまゆら」第二巻(初回限定生産)【Blu-ray】


    さて、「ARIA」の天野こずえ先生の「あまんちゅ!」が面白すぎます。ダイビング部という、あまり馴染みのない部活を扱った漫画ですが、1巻のオビに「日常、ときどきダイビング」と書かれている通り、メインは日常の話で、これが最高にマーベラスというもの。


    海に潜る事が大好きな小日向光(ぴかり)と、東京から引っ越してきた内気な大木双葉(てこ)の2人の日常が中心。何をおいても、てこ可愛いというのが第一です。

    引っ込み思案な性格ですが、ぴかりと仲良くなっていく内に、少しずつ積極的に行動するようになっていきます。特に、てこがダイビングなどを初めて経験して感動する様子が本当に楽しそうで、こっちまでふわぁぁぁとなるというものです。てこの感動する時の口癖「ふわぁぁぁ」は可愛い

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    ふわぁぁぁ

    海を見て、ダイビングスーツを着て、桜を見て「ふわぁぁぁ」と感動するてこの可愛さと言ったら!初めて経験する事に感動する様子が本当に楽しそうってものです。

    初めての経験を体感する様子がとにかく素晴らしいのです。初めての高校生活では以下のように心情を語っていました。

    知らない土地。知らない学校。知らない人達の群れ。私の新しい生活が、ここから始まる

    なんだか新しい生活にワクワクしているのかと思ったら、てこは悲しそうな表情をしながら携帯をいじり出すのです。1話で海を見に来たと言ってたのに、まったく海を見ておらずずーっと携帯を見ていたりもしました。

    てこは、ちょっと悲しそうな顔して何時も携帯をいじっているのです。

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    携帯を見てた

    携帯には「あたらしいメッセージはありません」という文字。てこは何時も誰からのメールを待っていたのかと、引っ越して来る前の中学時代の友人

    初めてできた、大切な大切なお友達で、初めて夜まで語り合い、初めて泣き顔を見せ、初めて心から笑った友人。「きっともう…これ以上はない、とても大事なお友達」と思うぐらいの友人。

    そして、離れ離れになり、きっかけが少なくなり、関係がどんどん遠くなる事に気付いてもいます。だからこそ、もの悲しい表情で新着メールが来てないか確認していたのです。「きっともう…これ以上はない」とか、胸が切なくなるな。

    それがダイビング部の面々に対して「―ああ。もうないと思っていた…決めつけていた…大切な場所、大好きな場所。ここにもあったよ!どんどんどんどこ、たまらにほど…大好きになる」となるてこに胸が熱くなるな。

    以前は中学時代の友人と電話していた時は、きっかけが少なくなる事に気付いて電話中でも辛い表情をしていました。

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    辛い表情で電話する

    何を言っても―…ダメ。どんな言葉も淋しいよ

    それが、もうないと思っていたのが、ここにもあったと気付いた後の中学時代の友人との電話のなんて楽しそうな事!

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    幸せな表情で電話する

    特筆すべきは、電話している時の向きですよ。4月第一週に旧友と辛そうな顔で電話した時は、てこは一定して右向き。逆に幸せそうな顔で電話する時は一定して左向きとなっています。漫画は右から左に読むもので、右を向いてると後ろを向いてる、左を向いてると前を向いてる感覚になります。つまり、後ろ向きが前進する向きに変わっているのです。

    また、旧友と笑顔で話す心情が非常に素晴らしいというもの。

    ねぇ聞かせて、私の知らない新しい学校のこと。ねぇ聞いて君の知らない新しい友達のこと。それは、とても素敵で大切な宝物…私達の新しい物語

    知らない土地で知らない学校で知らない人達の群れで、始まった新しい生活は、笑顔で会話する話題であり素敵な宝物とか胸熱にも程があります。また、上手い事にダイビング部の面子と中学時代の友人と一緒に写真を撮る時の並びや構図がまったく一緒というのは驚きです。

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    旧友と一緒に / ダイビング部と一緒に

    もうないと思っていたら、ここにもあったという感じが一層引き立つというもの。まったく唸る程の素晴らしさ。まさに良作中の良作で至高!

    てこは、泣き顔も可愛いけど笑顔のほうが可愛いな…うん。でも一番可愛いのはジャージのズボンがずり下がったブルマ姿なのは言うまでもありません。

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    ジャージずり下がってブルマ姿

    …はっ!ブルマ単体でも十分戦えるのに、ジャージがずり下がった上でのブルマ姿の破壊力ときたら!こんな合わせ技で一本取るなんて…。てこめ、何時の間にドジっ娘属性を…完璧じゃないか

    というわけで、先日3巻が発売されました。いやー。なんというかはじまったにも程があるというぐらい、ドキドキワクワクして楽しいです。


    1~2巻も十分面白かったんですが、3巻はさらに輪をかけて面白くなっていますね。もう冒頭からニヤニヤしたりドキドキしたりワクワクしたりパネェ!なんだこの面白さは…。

    3巻1話目(13話)は梅雨の話から始まるのですが、今までと違った感じが見受けられます。梅雨で「生徒達はみな、どこか上の空」と綴られており…

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    火鳥真斗(29)

    私が、大人になったから…なのかな

    主人公が真斗先生になっているー!!
    というのも、「あまんちゅ!」は1話ごとにストーリーの語り手がおり、その視点で心情やナレーションが1話毎に固定されているのです。1話「少女と海」には、語り手がいませんでしたが2話からはずーっと、1話ごとに主人公の視点で話が語られています。

    2話と10話がぴかり視点で、残りはてこ視点だった「あまんちゅ!」。2人の主人公という感じで、ぴかりとてこの視点で語られていたのに、13話では真斗先生の視点だったのです。なるほど、主人公が大人である真斗先生(29歳)だったので、落ちついているというか見守る感覚になったのか。

    今までの若々しいキャピキャピした感じの語り手でなく、大人の余裕がある語り手というわけです。ぴかりとてこは、真斗先生に少しでいいからアホのような元気とピチピチしている肌をわけてあげて

    そして3巻では、1話ごとに主人公が入れ替わり立ち替わり変わっており、青春群像劇になっているのです。各話の語り手となっている主人公は以下の通り。

    13話「梅雨入り」、真斗先生
    14話「てこと講習」、てこ
    15話「ラブレター」、弟くん先輩
    16話「捨て猫」、ぴかり
    17話「蒼の世界へ」、てこ
    18話「海の祝福」、てこ

    どうやら「あまんちゅ!」の主人公はぴかりとてこの2人だけではなく、ダイビング部の面々がみんな主人公といってもよさそうです。初期に、てこ視点が多かったのは、ダイバー未経験者なので、初めての経験をする視点が必要だったのでしょうか。

    3巻でのメインは、てこが初め海にダイビングする事。詳細に海に入る様子と感動する様子が描かれており、読んでてふわぁぁぁ
    となるというものですよ。

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    初ダイビング

    ふぁああああっ、すごい、すごいっ、すごーい!

    海の中は、無数の白い泡がそそり立つ、何とも神秘的な蒼の世界でした。てこの感動している心情がより一層に海の中の感動を引きたててくれるというものです。

    で、てこといえば大切なモノを携帯の写真で残すようにしています。撮った画像は、待ち受け画面でランダム表示する娘です。携帯で大切なモノを記録しランダム表示をする事を以下のように語っていました。

    「携帯を開くたびに、いつでも大事なモノに再会できるんです。鮮やかに蘇る、その時の感覚。いつでもどこでも思い出す事が出来る。忘れたくない大切な宝物達

    大切なモノを携帯で撮影し、それを見れば、その時の感覚が鮮やかに蘇る忘れたくない大切な宝物。海の中の感動はとてつもないもので、携帯の写真で残したい宝物になるはず。海の中で凄い感動したけど写真に撮ることもせずに、しっかり目に焼き付けていたの印象的。そして、海上へ上がる時に海に対して…。

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    海に対して

    …またね」と告げるのでした。

    海中で感動した出来事を写真に収めた後で、その時の感覚が鮮やかに蘇るはずなのに、写真を撮らずに海に「…またね」と。ひょっとしたら、海の中をダイビングをした時だけしか味わえないものなのか、「…またね」と言うぐらいなので、素敵なモノではなく友人として扱っているのか。まあ、単にてこの携帯に防水機能がないだけなのでしょうが。

    しかし何と言っても、姉ちゃん先輩こと二宮愛が乙女のような反応をした赤面顔が最高にニヤニヤした事ですよ。

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    姉ちゃん先輩の赤面

    いやーん!
    普段はガサツというか男勝りで弟を蹴りまくっているのに、いきなりの乙女の反応した赤面に胸熱というもの。

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  • 「タビと道づれ」が終了したと思うと胸が熱くなるんだ…

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    終わるというのは淋しいものです。私は黄金期ジャンプ世代ですので、「ドラゴンボール」が連載終了した時に泣きそうになりました。ついに、「タビと道づれ」の6巻、最終巻が発売されました。泣きそうです。


    一言で言うとマーベラスであった、と。ネタバレ全開で感想書くので、全巻読後に読む事を進めてみる。

    主人公タビが、ある日通学路とは反対の路線をさかのぼって、5年前に住んでいた街、緒道へ向かいます。電車がトンネルに入った時に車掌さんが現れ、「あの扉の先は開く者の望む世界があるのです。(中略)君は―君の望むものは何ですか?」と問いかけ、タビは子供の頃にお世話になった航ちゃんに会いたいと望むのでした。そして、5年前に住んでいた街に到着したものの、その街は隔離され永遠と同じ1日を繰り返す。手形があるセキモリだけは、記憶を継承して、他の街の人々寝たら記憶が消えて毎日同じことを繰り返すのです。

    で、物語が紐解かれる度に、振り返って読み返すと、これはこういう事かと何度も気付かされる伏線と回収っぷりがニヤニヤです。例えば、カノコが初めてタビを見て明らかに動揺というか驚いていたり。

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    初めてタビを見たカノコ

    後にカノコもセキモリだと分かり、毎日同じことを繰り返しているのが演技であると判明しますが、そうれを考えて読み返すと明らかにタビにビックリしているのがニヤリとさせられます。

    物語が紐解かれてから読み返すと、何と味わい深いことなのかと。特にニシムラさんの言動や台詞は、物語が紐解かれた後に読み返すことに真髄があります。例えば、ユキタにツキコさんとの仲を冷やかされたら、演技派のニシムラさんが影のあるというか真面目な顔というか自虐的な顔で、「それはない」と呟いたのも、今読み返すと、スルメのごとく噛めば噛むほど味わい深いと分かるのです。

    また、タビは、緒道で同じ1日を繰り返す中で成長を遂げていくのですが、タビ同様に他の面子も成長していく様が良いです。そして、出てくるキャラが何とも個性豊かでマーベラスなのです。

    例えばトト。人間ではなく、ぬいぐるみで語尾に「~なの」とつける、癒し系キャラ。トトが望んだのはトモダチが欲しいというもの。というのも、最初のトモダチ(前の持ち主)がトトを捨ててしまい独りぼっちになり、最初のトモダチ(前の持ち主)は閉じ込められて帰ってこれなくなっていると勘違いし、トトも人間の子供たちを閉じ込めていました。しかし、タビの説得によって、タビと友達になって子供達も解放。

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    友達になる

    この友達になったシーンは、物語が紐解かれた今読み返すとマーベラスすぎるのです。トトの回想で語られた前の持ち主は「人間のお友達が本当は欲しいこと」と言っていたり、タビがトトを見て何気なく言っていた「わたしもこれと同じぬいぐるみ持ってたから」という台詞。そして、物語が紐解かれた今、タビは5年後の世界からやってきた事が判明しました。つまり、トトを捨てた前の持ち主こそタビだったのではないか、と。

    トトにとって初めての友達だった持ち主が、5年後からやってきて再び友達になったと考えると、なんと味わい深いものか。

    そして、トトはその後も大活躍であり、ニシムラさん相手にカノコと一緒に挑んだ時の「閉じ込めるのは、お友達じゃないの!」という台詞がマーベラスすぎるのです。トトは本当に良いぬいぐるみでした。

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    トト

    もう、動かない喋らないトト。最後にポツンと交番に置かれているのを見つけて、胸が熱くなったんだ…。

    カノコも良いキャラでした。セキモリの中で唯一願い事がなく、こっそりとユキタの背中に手形を押しつけた張本人。屋上でのタビとのやり取りで、勇気を出して傷つくとタビが決心することに。ニシムラさんに挑んだ時もかっこ良すぎです。だが、私は「タビと道づれ」唯一のサービスシーンであったタビとのお風呂が大好きなのです。

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    お風呂

    私は女の子同士でお風呂に入浴しているシーンが大好きなのであります!5年後では、教師を目指しているカノコを見てニヤニヤですよ。何もない、将来の進路を聞かれても何もないと言っていたカノコが、教師を目指し生き生きとしている様子は胸が熱くなったんだ…。

    そしてクロネくん。テガタを集めてどうしても会いたい人がいました。どろぼう。学級委員で優等生だったクロネくんは、クラスでいじめられっ子だった女の子を庇い、今度はクロネくんがいじめを受けることに。何度も手を差し伸べていたのに、女の子はいつも下を向いていたせいで気付きません。そして、タビが自分こそがクロネくんが復讐したいどろぼうであると分かり、名乗り出て差し伸べられた手を握手する約束をするのです。

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    5年後の約束

    航の「大丈夫…クロネ君の伸ばした手はしっかり届いてる」という台詞から、5年後のタビが手を差しのべられていた事を知り、5年後のクロネ君に会いに行き握手するという流れがマーベラスすぎる。ぶっちゃけ、最終巻では描き下しがあると聞き、私は5年後の握手がみたかった。くっそー、脳内で補完するしかないのか…。

    ユキタくんはやっぱりかっこいいな。うん。ニシムラさんを殴り飛ばして、「何、浸って空見てんだよ!?大切な人なら一瞬たりとも…よそ見してんじゃね―!」という台詞に震えあがるのです。マーベラス。

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    ユキタくん

    5話「タビとわける」、6話「タビとわかる」でアイスを分け合って友達というのを教えてあげたユキタくんは、18話「タビと合流」でアイスを買って、空に透かしたりと一人で繰り返してもうタビと仲直りする姿が個人的に好き。しかも、このアイスの棒が最後の伏線となるんだからビックリですよ。

    ツキコさんもグンバツで美人でちょっとヤンデレ入っててマーベラスでしたよ。中学生時代も高校生時代も可愛いのです。特に小学生時代がグンバツに可愛いのです。

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    ツキコさんとニシムラさん

    うん、小学生時代のツキコさんは可愛い。そして、警察を志すきっかけにもなったニシムラさん。この時、ニシムラさん18歳でツキコさんは8歳なのです。ニシムラさんがロリコンの道に走ってしまったのです。そう、俺達のニシムラさんのロリコン道こそが「タビと道づれ」のキモなのです。

    すごいぜ、最後の美味しいところを持っていったツキコさんへの告白が凄過ぎて感動してしまったのです。

    だって僕は君を10年以上、ストーキングしてきたんだからっ
    この年まで年齢=彼女いない歴で、今もこうしてどさくさに紛れて君の肩を抱いている最低の男なんだ
    だから、いつでも使い捨てOK!

    泣けます。ロリムラさん、あんた最低だけど最高だぜ!「タビと道づれ」の「道」とは、ロリムラさんのロリコン道とみた!


    以下、重要そうなテーマを箇条書きで。

    ・道づれ
    「タビと道づれ」というタイトルにもなっている「道づれ」という言葉。辞書で調べてみると以下のようなもの。

    みちづれ 【道連れ】
    (1)連れ立って一緒に道を行くこと。また、その人。同行者。
    (2)むりに一緒の行動をとらせること。

    共に歩み同行者、無理やり同じ行動を取らせると2つあります。「タビと道づれ」でも「道づれ」は、2つの意味合いで使われていました。

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    道づれ

    例えば、何もないと悩むカノコはユキタに手形を渡して、繰り返す出られない街に記憶が残るようにしました。この時のカノコの心理は以下のようなもの。

    欲しいもの、ゆずれないもの何にもない
    ただただ普通なだけ…
    そんな、つまらない自分の前で無邪気な夢を語る
    ユキ兄が妬ましかった
    私はただ、こんな田舎町の中で普通であることを
    私と一緒に苦しんでくれる…
    道づれがほしいだけ

    カノコにとっての「道づれ」とは、無理に一緒の行動を取る道連れでした。

    逆に、クロネがクラスメイトのいじめられっ子本多美苑に何度も手を差し伸べているのに気付かない、しかし小津先生に星の話を聞いて、何かが吹っ切れて手を繋いで「じゃあ駅まで道づれといきますか」と笑顔で述べるた時。

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    道づれ

    これは「連れ立って一緒に道を行くこと」という意味の「道づれ」ですね。で、カノコの「道づれ」の時のタイトルは、「カノコと道づれ」。クロネの時のタイトルは「クロネと道づれ」となっています。

    そう、「タビと道づれ」は基本的にタビの成長物語で「タビと○○」というタイトルなのですが、他のキャラがタイトルに付く事がしばしばあります。そして彼らに「○○と道づれ」というタイトルで、それぞれの道づれが描かれているのです。

    8話「カノコと道づれ」
    16話「クロネと道づれ」
    23話「ニシムラさんと道づれ」
    32話「ツキコさんと道づれ」

    カノコとニシムラさんは「むりに一緒の行動をとらせること」の意味での「道づれ」でした。クロネとツキコさんは「連れ立って一緒に道を行くこと」という意味での「道づれ」です。

    この漫画「タビと道づれ」通りのタイトルがつけられたのが、31話「タビと道づれ」なのです。そして、「むりに一緒の行動をとらせること」でも「連れ立って一緒に道を行くこと」のどちらでもないです。31話の凄いところは1コマ目で「ねぇ、これ何に見える?」と語られるシーンが、1話とまったく同じところ

    ・名前
    小津航一が本多美苑の名前から間を取って「タビ」と名付けたのは名エピソードの一つ。

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    タビ

    親が離婚するので、名前が「本多」から変わるという事で新しい名前をつけてくれました。で、「タビと道づれ」では、フルネームが結局判明しなかったキャラの非常に多いのです。

    本多美苑にしても、結局名前が変わった今のフルネームは分かりませんでした。クロネくんも「黒根」とう名字で下の名前不明。さらにユキタまで「幸田」という名字なのでビックリ。ツキコさんなんて名前が全然違うという衝撃。漢字でフルネームで出たのって、渡会可乃子と小津航一のみです。

    この「名前」というのは、たなかのか先生の前作「伊賀ずきん(AA)」でもテーマになりました。

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    名前

    自分の名前がないのに悩み、最後に名前を名乗ったのですが、結局明かされませんでした。で名前と一緒に重要なのが手です!

    ・手
    たなかのか先生の作品は「名前」と連動して「手」が重要なテーマなのです。前作「伊賀づきん」では、師匠が「名前」や「手」について以下のように語っていました。

    「お前はいつも、その手で他から差し伸べられるものを掴むことしかしていない。そして、いつか掴むものがなくなった時、お前の手のひらには何が残る?手のひらは、立ち上がるために作り出すために握る。名前は呼ばれるためではなく名乗るために…。」

    手は差し伸べられるのではなく掴むもの。名前は呼ばれるではなく名乗る。マーベラス!良い言葉です。そして「タビと道づれ」も手がキモなのです。

    タビが初めて手を繋いだのは、穴に落ちてユキタに差しのべられた手を掴んだ時。その後も、何度もタビはユキタの差しのべられた手を握っただけで、自分から手を伸ばしていないのです。街を探検する時も、ユキタが差し伸べた手を握るだけ。

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    タビは自分から手を伸ばさないのです。伊賀づきん同様に、差し伸べられた手を握っているだけで、自ら手を伸ばさない。これを踏まえて、34話「タビと手の熱」を読むと鳥肌ものです。

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    タビと手の熱

    そう、タビが自ら手を伸ばして掴みにいっているのですよ。オッケーイ!これは素晴らしすぎる。この手を伸ばした瞬間こそ、私は猛烈に興奮してしまいました。マーベラスすぎる!

    ・路線図
    電車の路線図が何に見えるかという話で1話は開始されました。ユキタくんが最終的にタビと同じ「星座に見える」と言っていましたが、初めは「俺には双六に見える」と斬新な事を言っていました。ニシムラさんは、緒道は西の端だから「振り出しになるわけか」と関心していました。双六と振り出し…

    単行本の各話の目次を見ると分かるのですが、目次はまさに路線図のようになっています。で、1話と最終話の目次を見ると…。

    1
    1話と最終話

    1話が「タビと始まり」で最終話も「タビと始まり」なのです。双六のように振り出しに戻っているタイトル。マーベラス!これを踏まえて「振り出しに戻るだね」と最後に言ったニシムラさんの台詞はスルメのように噛めば噛むほど味があります。

    最終回のヨウコさんの言った「『会いたい』の願いの続きを…今のあなたなら知っているんじゃないですか?」という問いかけに、友達と映った写真を見て、「がんばったことを報告できるように」と回答を見つけたタビの成長がほっこりきます。これで「タビと道づれ」が終わりだと思うと胸が熱くなるんだ…。