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    「げんしけん二代目」斑目さんの地雷除去

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    アカメが斬る! (3) (ガンガンコミックスJOKER)
    タカヒロ
    スクウェア・エニックス (2011-05-21)

    兄貴ィィ-!!
    以前にも紹介しましたが「つよきす」「真剣で私に恋しなさい!」のタカヒロ氏が漫画の原作している「アカメが斬る!」3巻が発売されました。ギャグ漫画だったと思ったらダークファンタジーだったでござるの巻き。

    これが熱く面白くドキドキします。そして重要キャラがバンバン死ぬスリル満点で次は誰が死ぬんだとドキドキします。帝国最強でドSのエスデス将軍が俺の琴線に触れる。

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    エスデス将軍

    エスデス将軍を見て心から言いたい。踏まれたい、と。

    「げんしけん」が連載してた時期って、私が丁度大学生~社会人の間だったんで、凄く感情移入したし青春でもあるのです。初期のオタクあるあるネタから後半では甘酸っぱくラブがコメり出し、大学生活を描いた青春漫画。そしてこんな大学生活送りたかった、と心から思うのでした。最終回は泣いたってものですよ。荻上が次期会長に就任し、笹原達の代が入部~卒業を描いて完結。

    「ホモ研究会に…」
    絶対しません

    翌年度…

    「い…いかん!こ、これではオタクサークルどころか…ただの腐女子サークルでねぇか…!」

    あれぇ~?


    「げんしけん」復活!
    「げんしけん 二代目の壱」として10巻扱いで先日発売されました。笹原達の代が卒業して、荻上が新会長として新入生を勧誘するところからスタート。そして入部した新入生3人はみんな腐っていた!

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    新入部員

    波戸、吉武、矢島。
    何か人懐っこい感じの吉武が個人的にグッときました。矢島は今回の新入部員の覚悟がない担当で次期会長になるとかなってに思ったり。基本的に、「げんしけん」のオタクって高坂以外は妙にリアルというか人間臭さがあって好きだったので、今回の新入部員もグッドという感じ。

    そして、一番美人だった波戸。
    まさかの最終兵器(リーサルウェポン)でビックリ仰天。本名が波戸賢二郎とか、そう波戸はまさかの男の娘。まさに、こんな可愛い子が女の子のわけがないです。しかもBL本を好みハァハァしているけどホモじゃない。いわゆる腐男子で女装。しかし、波戸くん有りです。萌えます。圧倒的に可愛い

    大野とスーが「キン肉マンレディー」のコスプレをして新入生勧誘をしていたりと、相変わらず漫画やアニメの元ネタが分かるとニヤリとする仕様。あと、荻上が唯一のまともキャラになっていてビックリ。なんにしても新生「げんしけん」が面白すぎる。やっぱり、俺は「げんしけん」が好きだと気付くのでした。

    ところで、「げんしけん二代目」の主人公って誰やねんっていう。以前の9巻までの「げんしけん」の主人公は笹原なのは間違いありません。最初は笹原の視点で同人誌すげぇ、エロゲすげぇな感じに描かれていました。笹原が現代視覚文化研究会に溶け込んでからは、様々なキャラの視点で描かれる青春群像劇になりました。二代目も様々なキャラの視点で描かれるわけですけど、これぞという主人公がいません

    「げんしけん二代目」で心理描写があったのは、荻上、矢島、波戸…そして斑目。やっぱり心理描写があってその目線で描かれると主人公って感じがする。つまるところ、もう笹原達は脇役で外のキャラに過ぎないわけで。現役の現代視覚文化研究会にスポットを当てて…って、斑目?

    斑目の視点。卒業して社会人2年目の斑目はまだ現代視覚文化研究会に飯を食いにきているのか!


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    斑目

    なんで卒業した斑目がげんしけんの部室に来て飯食ってるのかと言えば職場から近く知り合いがいるから。まあ嘘なんですけど。

    「知り合いがいるうちはここにいる?そりゃ嘘だ」
    春日部さんがいるから残ってたに決まってるだろう」
    たまに部室で会えれば満足。それ以上は何もしない。当然だそれ以上何も望めない。わかってた。そうしてるうちに全部手遅れになり、そうすれば俺は安心する事を」
    諦められる。」

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    笹原(妹)

    お前ちゃんと失恋できてねーんだよ
    だかたいつまでも、こんなトコでグダグダやってんだ

    斑目ぇぇぇー!!

    まだ斑目は現代視覚文化研究会に来るだけでなく、堂々と59話の主人公をやってしまいました。しかも、今だに部室に入り浸って笹原(妹)を咲と見間違えるなど未練たらたら。というか、サブタイトルが凄い。59話「minesweeper」って地雷除去かよ。地雷は勿論、斑目が咲を好きだということ

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    地雷

    え~第1回~どうやったら春日部さんが萌えキャラになるか会議である。女性陣は斑目が咲を好きだとバレバレで地雷扱いしていました。そして笹原(妹)は今回踏んだし。

    笹原(妹)が核心をズバリと言い当ててしまっている。斑目って、咲が卒業する直前に部室で2人きりになって、告るか告らないかで迷って、結局告白しないという話がありました。

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    斑目の一世一代

    いや、それだけでなく言えなかった事も、今まで言えなかった事もすべて言ってしまいたい。どうせダメなら、ここで逆歳してしまう手もある…。諦めるための通過儀礼として!…言うか?言うか?言っていいのか?えーい言ってしまえ(斑目の葛藤より)

    「あの…春日部さん?」
    「いやまぁ…何つーかね、4年間お疲れさまでした

    ヘタレ全開である。結局「あぁ余計な事言わんで良かった…」という結論になるのでした。私はこの時、咲に余計な告白するよりも言わずに胸に留めた斑目支持でした。だって何にも得られないし。

    だがしかし、今回の話を読んで変わりました。あの時、特攻して失恋すべきだった、と。「俺に足りないのは覚悟だ」ですよ!ちゃんと失恋できないから未練タラタラだし、咲のコスプレ写真持っているんだ、と。斑目にはまだ地雷があるげんしけんから卒業していない。解決方法は以下の2点。

    1、ちゃんと失恋する
    2、新しい恋をする

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    新しい恋…?

    「僕が本当にそーゆう趣味だったら…今頃、斑目さんの事好きになってたっておかしくないんですよ…?」

    何もかもおかしい気がしましたが…波戸くんがあまりにも可愛いので、マダ×ハトも有りといえば有りかな、と。フラグもあからさまだし

    で、「げんしけん二代目」のキモといえば、カバー取った表紙なのは言うまでもありませんよね。

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    げんしけん二代目 / さよなら絶望先生第2集

    絶望先生の単行本「開けないでよ」が炸裂とか!
    「二代目」という事で第2集のパロディなのでしょうか。そして裏では赤面して「いやそんな事言われても」とオロオロしてる斑目である。私は言いたい。声を大にして。スー×ラララメサンを!

    というか、波戸とはフラグがあからさま過ぎて、むしろスーと隠しフラグが立っているんじゃねーのと妄想する。ほら、いきなり家を訪ねたり、「エェ~第1回~『波戸チャン、ソレハ犯罪ダヨ』会議~」とか斑目の影響というか真似してるし。よく、荻上の真似するスーは荻上大好きだし。何よりもネクタイ引っぱり目撃事件ですよ。

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    ネクタイ引っぱり目撃事件

    デジャブである。
    斑目は本当に美味しいな。兄妹揃って同じプレイをされたわけですが、兄・笹原とのネクタイ引っぱりを目撃した荻上はその後、笹原と付き合うようになったし。あるで、スー×斑目。え、この場合は、笹原(妹)×スーだって。それもありです


  • 「鉄風」の面白さが半端じゃない件

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    「修羅の門」「はじめの一歩」「空手小公子 小日向海流」など講談社の格闘技漫画はヤバイです。格闘技漫画というジャンルならば講談社は圧倒的であると言えます。講談社のジャンルで「格闘技」を見てビックリ。

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    格闘技ジャンル

    一番上に「ネギま!」がきてしまいました。
    どうなってるんだってばよ…。まあ、そんな事はどうでも良く、格闘技漫画に定評のある講談社の中でも一押しなのが太田モアレ先生が描く「鉄風」なのです。脳から汁が飛び出す面白さですよ!

    鉄風(3) (アフタヌーンKC)
    太田 モアレ
    講談社 (2010-10-07)

    以前に1、2巻が発売した時にも紹介しましたが3巻にしてその面白さが大気圏突破しました。「不安なんです…相手が強いかどうか…」などとオビに書かれてますが、主人公・石堂夏央は物心ついた頃からどんなスポーツもこなし、それと同時に毎日を退屈していました。何でも出来た夏央が、努力を要するスポーツに出会います。それが総合格闘技

    紺谷可鈴のジムに入門し、総合格闘技の技術を習得していく石堂夏央。いよいよアマチュアの試合に出場することになった。全ては馬渡ゆず子と闘うため。だが、以前夏央が道場破りをした空手部の二人・沢村早苗と我如古舞も黙ってはいない。早苗は空手部顧問管野から夏央と闘う技術を習いはじめ、我如古は夏央に野試合を仕掛ける。そしてリンジィ・コルデイロは早くもプロのリングに立つ! 新・総合格闘技漫画、絶好調!
    公式サイトより)

    連載誌がgood!アフタヌーンというマイナーな上に隔月誌な為にいまひとつ知名度はありませんが、同時期にイブニングで連載開始された「オールラウンダー廻」と同様に非常にマーベラスです。しかもこちらはド直球な少年漫画をしており超燃えるというものです。

    そんなわけで、夏央初めての試合です。この試合でビックリ仰天、夏央が三日月蹴りを放っていました。

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    三日月蹴り

    三日月蹴りとは、三日月の軌道で敵の急所一点をつま先で抉る。この蹴りは防御が非常に困難。敵を倒すのは一撃でいい!(立木ボイスで)。

    というわけでDREAMで2008年に颯爽と現れ、三日月蹴りという空手技を総合格闘技のリングで実践し物凄い幻想があった(過去形かよ!)菊野選手の必殺技です。極新出身であり大舞台で空手技で近代MMAの試合で勝つ姿は幻想が膨らんだものです。それはリアルな格闘技界だけではありません。

    菊野克紀選手は基本的に三戦(さんちん)の構えで相手にプレッシャーをかけていき三日月蹴りを炸裂させるという戦法です。

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    三戦の構え / 三日月蹴り

    菊野選手の代名詞ともなった"三戦の構え"と"三日月蹴り"。2008年は珍しい戦い方で注目され、バトル漫画や格闘漫画でも菊野選手の台等と共に菊野ブームが起こりました。

    「タフ」を筆頭に三日月蹴りがバトル&格闘技漫画でバンバン登場するようになり、オールラウンダー廻のライバルの必殺技にもなりました。また、今年大飛躍をした「進撃の巨人」でもミカサが三戦立ちの構え。菊野選手がバトル&格闘技漫画に与えた影響は計りしれません。

    そんなわけで、「鉄風」でも炸裂した三日月蹴りには胸が熱くなるというもの。そして王道少年漫画のように展開されるストーリー展開には燃えまくるというもの。やべぇ超面白い!

    ただ、少年漫画のような展開といっても主人公の夏央は王道ではありません。ねじ曲がっています。

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    性格ねじ曲がっている主人公

    頑張って、あの子の笑顔を潰してあげよう

    友人に「まっすぐに性格悪い」と論じられます。夏央は普通ならライバル的なポジションや敵キャラな性格をしているのです。対して夏央のライバル馬渡ゆず子こそが目標に向かって真っすぐで少年漫画なら主人公になるポジション。「鉄風」は王道少年漫画のようにストーリーが進みますが、主人公の性格は敵キャラそのもの。むしろ、それが逆に面白いという。

    でもって、可鈴さんの獲物であるリンジィがついにベールを脱ぎました。以前、夏央がゆず子と始めて手合わせした時以下のように言っていました。

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    夏央の実力を見て

    「練習すればきっと、いい線いけますよ!!」
    「うん…うん…もしかしたらリンジィといい勝負出来るかも…」

    この時はスタンドのみのスパーだったのに、リンジィといい勝負出来るかもと言われていました。そしてベールを脱いだリンジィはスタンドに特化した選手だったのです。

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    スタンド特化

    「あの子…完全な立ち技特化なのね」

    柔術家の娘のくせにスタンド特化かよ!とも思いましたが、スタンド特化の選手には夢があります。かつての、神の子・山本“KID”徳郁や火の玉ボーイ・五味隆典には浪漫がありました。幻想が抱いていました。そういえば、五味隆典選手を主人公とした「アドバン」。


    こちらは個人的にあんまお勧めしません

    で、スタンド特化選手には浪漫があるのですがリンジィが本当に立ち技しか出来ないのかと言えば疑問があります。というのも以前にリンジィとゆず子のどちらが強いかという話題になり、ゆず子は「打撃ありだとやっぱり…ギリギリリンジィかなぁ」と言っていました。

    打撃有りでギリギリって、ゆず子はグラップラーなのに…。恐らくリンジィは、得意でないといってもグランドでも相当な実力者と思われます。夏央を中心にライバルキャラも立ちまくってきてこれからますます面白くなりそうです。可鈴さんが唯一敗北を喫した西の魔女まで登場し、目が離せません。超面白い!

    そういえば、以前に紹介した時に「女の子わんさか出てくるのに、萌え要素がまったくないです。燃えですね。」と言いましたが訂正します。まさか「鉄風」にこんな萌えキャラが潜んでいたとは…。その名を我如古さん

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    我如古さん

    「僕は早苗先輩が好きだ」

    以前から空手部主将の早苗にいつもくっ付いてる純情な侍女というか百合的な匂いがありましたが、まさかガチだったなんて!しかも僕っ娘ですよ。そんなわけで心をズタズタに折られて泣きわめく我如古さんに劣情を抱くのでした(結論)。