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「1/11 じゅういちぶんのいち」目頭と胸が熱くなる!
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2010年12月14日
なんか一気に大ブレークした「進撃の巨人」3巻が発売されました。オビに「これが21世紀の王道少年漫画だ!」と堂々の宣言。3巻も尚勢いあて面白い!エレンが巨人にる理由など、色々と謎が個人的にツボなのですが、3巻は痺れました。幼馴染アルミン△!さらに、家族を思って戻って来る兵士とか燃える。でも、最大のキモはミカサであると断言せざるを得ません。
ミカサ
「恋人を守るためだからな」、「…家族です」の流れとミカサの表情で絶望だらけの「進撃の巨人」で、確かに生きる希望を見た。
さて、以前にW杯に便乗してサッカー漫画を紹介しました。その中で、中村尚儁先生の「1/11 じゅういちぶんのいち」。ジャンプSQ19という季刊誌掲載で単行本になるのを非常に楽しみにしていましたが、ようやく待望の1巻が発売されました。
「サッカーをする時、俺は1人じゃない―」(1話)
「それでも私は全力でやり遂げたい…無駄かもしれない今を」(2話)
「今―ようやく一歩だけ近づけたたんだ。あの頃のおまえがずっと夢見ていた、見せかけだけじゃないキラキラした自分に―」(3話)
マジでマーベラスだな!
1/11 じゅういちぶんのいち 1 (ジャンプコミックス)
posted with amazlet at 10.12.14
中村 尚儁
集英社 (2010-12-03)
集英社 (2010-12-03)
1巻発売に合わせて本誌にも出張して今月号のジャンプスクエアに読み切り掲載もされていますが、こちらもマジで泣ける感動する、つまりマーベラスなのです。1巻の後書きで中村先生は「1/11 じゅういちぶんのいち」を以下のようにコメントされています。
この漫画は季刊誌という、漫画雑誌としてはなかなか特殊なスパンで発行される雑誌に連載されています。ですので、前の号の話を忘れてしまっている人が読んでも大丈夫なように、それぞれ各話がひとつの独立した読み切りとして読めるようにしながらも、全部でひとつの物語としても読めるように作ったつもりの、ちょっと変てこな連作漫画となっています。
ようするに、オムニバス形式になっているので、途中からいきなり読んでも楽しめます。そんなわけで、今月号(1月号)のジャンプスクエアに出張掲載されてますので、「新テニプリ」立ち読みするついでに是非とも一緒に読んでみて欲しいもの。笑ったあとに泣く!
で、1巻は「若宮四季」、「篠森仁菜」、「越川凛哉」の3編と、アフタヌーン四季賞佳作「エロメガネ男子×女子」が掲載。本編の3作はどれもジーンと心に染みる傑作揃い。
全体の物語の主人公は安藤ソラという1人のサッカー選手とその回りの人々を描いたもの。中学時代に日本代表候補の選手と対戦して別次元のプレーで、格の違いを目の当たりにして一度はサッカーを諦めるものの、中学生で女子プロサッカー選手の若宮四季と出会い、再びサッカーに打ち込むようになる話。
安藤ソラ
そして、2話目からは主人公が変わって安藤ソラの周りの人々の物語。2話の篠森仁菜はソラが進学した高校のサッカー部の女子マネージャーで家族の話が中心。3話の越川凛哉は、高校デビューしでリア充しつつも何かが足りない、忘れている…んで、サッカー部に途中入部し青春に打ち込むようになる話。どれもサッカーという題材ですが、描かれるのは人間ドラマ。しかもどれも傑作揃いという。
1話ごとに見所満載でそれだけでマーベラスなのですが、物語全体の主人公ソラの成長も胸が熱くなると言うもの。1話で若宮四季がインタビューで語っていた幼馴染(ソラ)の話を踏まえて読めばさらに濃厚ってものです。
四季のインタビュー
「もう一度彼が楽しそうにサッカーするとこを見てみたい…」
そして、高校進学してサッカー部の初陣で「楽しんでこーぜ!」とかけ声掛けたり、楽しそうにサッカーしている姿に何だか込み上げてきます。篠森仁菜に言った台詞が胸熱すぎる。
楽しいです
「無駄かもかもしれないことを全力でやることがきっと、面白いサッカーに繋がっていく」
名言すぎるぜ!
しかも、若宮四季に気付かされた「面白い」「楽しい」を実路するばかりでなく、安藤ソラの台詞で篠森仁菜が何かに気付いて…という感じで人と人との繋がりが良すぎる。でも、始まりはソラから四季でもあり…マーベラスですよぉぉぉ!
また、1話では「簡単にプロになれるとかホイホイ言うんじゃねぇよ!」と言っていたのが、3話では越川凛哉にちょっと小馬鹿にされ「何か立派な夢とか目標とかあるわけ?」と言われれば堂々と。
夢とか目標
「はい、プロを目指してます」
熱いな!1話以降は脇役となるソラですが、それでもソラの成長っぷりがマーベラス極まりないのです。これを踏まえて今月号のジャンプスクエアで堂々の脇役をしているソラを見て、頬がニヤけるというもの。
また、個人的に気になる点といえばサブタイトル。2話、3話と各話の主人公の名前がサブタイトルになっていますが、1話はどう見てもソラが主人公なのに「若宮四季」となっています。「安藤ソラ」ってサブタイトルはつかないのかよ!
恐らく最終回で付くんじゃないかと思いますが、今からソラがどんな成長をして終着するのか、オラなんだかワクワクしてきたぞ!
またッ個人的に外せないのは女の子の可愛さ。2話の篠森仁菜は家族の話で感動しますが、どう見てもソラに惚れており、その様子もニヤニヤ出来て2度美味しい!
篠森仁菜
サッカーの試合の勝敗とかアクションが見所ではなくサッカーを通じて描かれる人間ドラマがグンバツに最高ってもんです!感動して目頭が熱くなってきたり、何か忘れていた何かが思い出すというもの。これは良い物だ!マジで超お勧めです。
1/11 じゅういちぶんのいち 1 (ジャンプコミックス)
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中村 尚儁
集英社 (2010-12-03)
集英社 (2010-12-03)