兄貴ィィ－！！
以前にも紹介しましたが「つよきす」「真剣で私に恋しなさい！」のタカヒロ氏が漫画の原作している「アカメが斬る！」3巻が発売されました。ギャグ漫画だったと思ったらダークファンタジーだったでござるの巻き。

これが熱く面白くドキドキします。そして重要キャラがバンバン死ぬスリル満点で次は誰が死ぬんだとドキドキします。帝国最強でドSのエスデス将軍が俺の琴線に触れる。


エスデス将軍
エスデス将軍を見て心から言いたい。踏まれたい、と。

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「げんしけん」が連載してた時期って、私が丁度大学生～社会人の間だったんで、凄く感情移入したし青春でもあるのです。初期のオタクあるあるネタから後半では甘酸っぱくラブがコメり出し、大学生活を描いた青春漫画。そしてこんな大学生活送りたかった、と心から思うのでした。最終回は泣いたってものですよ。荻上が次期会長に就任し、笹原達の代が入部～卒業を描いて完結。

「ホモ研究会に…」
「絶対しません」

翌年度…

「い…いかん！こ、これではオタクサークルどころか…ただの腐女子サークルでねぇか…！」

あれぇ～？


「げんしけん」復活！
「げんしけん 二代目の壱」として10巻扱いで先日発売されました。笹原達の代が卒業して、荻上が新会長として新入生を勧誘するところからスタート。そして入部した新入生3人はみんな腐っていた！


新入部員
波戸、吉武、矢島。
何か人懐っこい感じの吉武が個人的にグッときました。矢島は今回の新入部員の覚悟がない担当で次期会長になるとかなってに思ったり。基本的に、「げんしけん」のオタクって高坂以外は妙にリアルというか人間臭さがあって好きだったので、今回の新入部員もグッドという感じ。

そして、一番美人だった波戸。
まさかの最終兵器（リーサルウェポン）でビックリ仰天。本名が波戸賢二郎とか、そう波戸はまさかの男の娘。まさに、こんな可愛い子が女の子のわけがないです。しかもBL本を好みハァハァしているけどホモじゃない。いわゆる腐男子で女装。しかし、波戸くん有りです。萌えます。圧倒的に可愛い。

大野とスーが「キン肉マンレディー」のコスプレをして新入生勧誘をしていたりと、相変わらず漫画やアニメの元ネタが分かるとニヤリとする仕様。あと、荻上が唯一のまともキャラになっていてビックリ。なんにしても新生「げんしけん」が面白すぎる。やっぱり、俺は「げんしけん」が好きだと気付くのでした。

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ところで、「げんしけん二代目」の主人公って誰やねんっていう。以前の9巻までの「げんしけん」の主人公は笹原なのは間違いありません。最初は笹原の視点で同人誌すげぇ、エロゲすげぇな感じに描かれていました。笹原が現代視覚文化研究会に溶け込んでからは、様々なキャラの視点で描かれる青春群像劇になりました。二代目も様々なキャラの視点で描かれるわけですけど、これぞという主人公がいません。

「げんしけん二代目」で心理描写があったのは、荻上、矢島、波戸…そして斑目。やっぱり心理描写があってその目線で描かれると主人公って感じがする。つまるところ、もう笹原達は脇役で外のキャラに過ぎないわけで。現役の現代視覚文化研究会にスポットを当てて…って、斑目？

斑目の視点。卒業して社会人2年目の斑目はまだ現代視覚文化研究会に飯を食いにきているのか！



斑目
なんで卒業した斑目がげんしけんの部室に来て飯食ってるのかと言えば職場から近く知り合いがいるから。まあ嘘なんですけど。

「知り合いがいるうちはここにいる？そりゃ嘘だ」
「春日部さんがいるから残ってたに決まってるだろう」
「たまに部室で会えれば満足。それ以上は何もしない。当然だそれ以上何も望めない。わかってた。そうしてるうちに全部手遅れになり、そうすれば俺は安心する事を」
「諦められる。」


笹原（妹）
「お前ちゃんと失恋できてねーんだよ」
「だかたいつまでも、こんなトコでグダグダやってんだ」

斑目ぇぇぇー！！

まだ斑目は現代視覚文化研究会に来るだけでなく、堂々と59話の主人公をやってしまいました。しかも、今だに部室に入り浸って笹原（妹）を咲と見間違えるなど未練たらたら。というか、サブタイトルが凄い。59話「minesweeper」って地雷除去かよ。地雷は勿論、斑目が咲を好きだということ。


地雷
え～第1回～どうやったら春日部さんが萌えキャラになるか会議である。女性陣は斑目が咲を好きだとバレバレで地雷扱いしていました。そして笹原（妹）は今回踏んだし。

笹原（妹）が核心をズバリと言い当ててしまっている。斑目って、咲が卒業する直前に部室で2人きりになって、告るか告らないかで迷って、結局告白しないという話がありました。


斑目の一世一代

「あの…春日部さん？」
「いやまぁ…何つーかね、4年間お疲れさまでした」

ヘタレ全開である。結局「あぁ余計な事言わんで良かった…」という結論になるのでした。私はこの時、咲に余計な告白するよりも言わずに胸に留めた斑目支持でした。だって何にも得られないし。

だがしかし、今回の話を読んで変わりました。あの時、特攻して失恋すべきだった、と。「俺に足りないのは覚悟だ」ですよ！ちゃんと失恋できないから未練タラタラだし、咲のコスプレ写真持っているんだ、と。斑目にはまだ地雷がある、げんしけんから卒業していない。解決方法は以下の2点。

1、ちゃんと失恋する
2、新しい恋をする


新しい恋…？
「僕が本当にそーゆう趣味だったら…今頃、斑目さんの事好きになってたっておかしくないんですよ…？」

何もかもおかしい気がしましたが…波戸くんがあまりにも可愛いので、マダ×ハトも有りといえば有りかな、と。フラグもあからさまだし。

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で、「げんしけん二代目」のキモといえば、カバー取った表紙なのは言うまでもありませんよね。


げんしけん二代目 / さよなら絶望先生第2集
絶望先生の単行本「開けないでよ」が炸裂とか！
「二代目」という事で第2集のパロディなのでしょうか。そして裏では赤面して「いやそんな事言われても」とオロオロしてる斑目である。私は言いたい。声を大にして。スー×ラララメサンを！

というか、波戸とはフラグがあからさま過ぎて、むしろスーと隠しフラグが立っているんじゃねーのと妄想する。ほら、いきなり家を訪ねたり、「エェ～第1回～『波戸チャン、ソレハ犯罪ダヨ』会議～」とか斑目の影響というか真似してるし。よく、荻上の真似するスーは荻上大好きだし。何よりもネクタイ引っぱり目撃事件ですよ。


ネクタイ引っぱり目撃事件
デジャブである。
斑目は本当に美味しいな。兄妹揃って同じプレイをされたわけですが、兄・笹原とのネクタイ引っぱりを目撃した荻上はその後、笹原と付き合うようになったし。あるで、スー×斑目。え、この場合は、笹原（妹）×スーだって。それもありです。

みなさんがエロゲを買う基準ってなんでしょうか。絵師とかブランドとか色々あると思うのですが、私はやっぱりシナリオライターですかね。お気に入りのライターさんがシナリオを担当していると即買いですね。麻枝准氏、田中ロミオ氏、丸戸史明氏、健速氏、るーすぼーい氏…この辺りはほぼ間違いなく名作を産み出しますよね。

そして外せないのはタカヒロ氏。シナリオが良いかと聞かれれば分かりませんが馬鹿テキストがグンバツすぎるのです。私がタカヒロさんのシナリオ担当で始めてやったエロゲは「つよきす」だったんですけど、ツンデレ全盛時代に確かな歴史を残しました。というか文字通り面白いというか笑える！

「つよきす」と「真剣で私に恋しなさい！」の日常の面白さ。パロディ色が強いのですがそれが良い！思わず声を出してゲラゲラと笑ってしまいます。そんなタカヒロさんがどういう経緯か知りませんが、ガンガンJOKERで漫画の原作をしているんです。その名も「アカメが斬る！」。



タカヒロさんといえばシナリオそのものはともかく、日常の面白さはぶっちぎり。グメタギャグは腹を抱えて笑ってしまう馬鹿テキストの使い手。それが漫画原作をするというのだから、こいつはどえらい事ですよ！

ギャグ漫画界に革命が起こるぞ！

私は以前からギャグ漫画は何となく面白かったとかいう雰囲気ではなく、腹を抱えてゲラゲラ笑ってこそだと思っていたんですよ。電車で読もうものなら吹き出してしまい周りから白い目で見られるという。「アフロ田中」とか「ハルシオンランチ」とか「テニスの王子様」とか電車で読もうものなら余裕で詰みます。ギャグがツボすぎて思わず吹き出す事請け合い。

電車でタカヒロさん原作漫画なんて読んでしまったら、ギャグで吹き出しゲラゲラ笑ってとんでもない事になってしまいますよね。でも、あえて電車で読む。それが俺のジャスティス！声出して笑ってしまいとんでもない事になる事をあえてやる！


とんでもない事に

これ、笑うとこ？

ギャグ漫画を人前で読んで吹き出そうと思ったら、別の意味でとんでもない事になってしまったでござるの巻き。

というわけで、何故かタカヒロさん原作でギャグ漫画でなくダークファンタジーという誰得感が半端なかった「アカメが斬る！」。ガンガンJOKERで連載始まって、当然ギャグ漫画だと思って読んだら180度違う方向性で頭が「？」状態になったのですが、これが実に面白いのです。

主人公の剣士・タツミは、貧しい村から帝都で一旗を上げてやろうと意気込むも腐りきっていた帝都をまざまざと見せられ、殺し屋集団「ナイトレイド」に加入。腐敗した帝都に立ち向かう…というストーリー。

なにが凄いって、少年誌でも容赦なくグロいこと。胴体真っ二つや首ちょんぱなんて当たり前。2巻にして48の"帝具"なる武具の設定も出てきて、今後がますます楽しみというもの。さらに凄い事に、重要人物である仲間が容赦なく死を迎える緊迫感。


重要キャラがサクッと
胴体真っ二つで中身が飛び出して逝きました。
酷くグロい死に方です。これ本当に少年誌なのかというえげつない死に方。

あまりに無残に死んでしまったシェーレ姉さん。眼鏡っ娘で巨乳で天然おっとり系の年上で萌えポイントが多々あり、今後のお色気要員だと勝手に決めていたのに、いきなり逝ってしまい泣きそうです。

"帝具"を使って服がスケスケになり下着姿を披露したぐらいで逝くなんて…。


スケスケだぜ～
余談ですが、服が透けて下着姿を披露するアカメとシェーレに対してシャツが見えるツンデレ娘のマイン。何故か？考えられる答えは一つ、ないちちすぎてブラつけてない。

そんな事よりもシェーレ姉さんですよ！死んだ者は生き返らないとタツミが知り悲しむ中、シェーレが慰めた2話後に胴体真っ二つ。タツミを慰めた「あててんのよ」をした際に興味深い事を言っていました。


シェーレ姉さん
「こちらこそタツミ―おかげで役に立てることをもう一つ見つけました」

泣くタツミを後ろから抱き締めて、大きな乳を当てて後ろから優しく抱きしめるちょっと心に染みるシーン。シェーレ姉さんは「役に立てること」というのは2つあるのでしょうか。おっとり癒し系のドジっ娘要員という点では十分に役立っていますが。


ドジっ娘
眼鏡を捜し回るの図。
いや、そこは眼鏡落とすよりも上にズレてて探し回るところだろうとも思いつつ、ド天然による癒し系効果で非常に役立っていますが、シェーレ姉さんの役立つ事はそこじゃない。

シェーレ姉さんの役立つ事２ヵ条。幼いころ肩一つとして誇れる物がないと語ったわけですが役立つ事を見つけます。


役立つ事
「ネジが外れているからこそ殺しの才能がある。社会のゴミが掃除できる。役に立てることが一つある―と」

殺しの才能があるからこそ社会のゴミ掃除が出来、役立つ事を見つけたのでした。幼いころから何も無いと思っていたシェール姉さんは役立つ事を見つけました。そして前述のタツミを抱きしめた際に気付いた「役に立てることをもう一つ見つけました」とは何なのか。

胴体切断されても上半身だけで闘いマインを逃がす事に成功。その時に…。


最後に役立つ
「最後に…お役に立てて良かったです…」

シェーレ姉さんはお役に立てて良かったと言って逝きました。これがタツミを抱きしめた時に「ありがとう」と言われた際に気付いた2つ目の役に立てる事なのでしょうか。また、シェーレ姉さんは1話から登場し一貫して頬に傷がありました。でも、彼女の過去の回想では頬の傷がありません。


現在は傷有り / 回想は傷無し
この傷は何時つけられたのか…。何も解き明かされないまま死んでしまいましたが、逆に考えれば死んでも今後の出番があるとも考えられます。

しかし、仲間でも死ぬ事が判明し、今後はますます緊張感漂いますね。男はいくら死んでも構いませんが、女キャラが死ぬと華としてもお色気要因としても悲しいです。