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    「思春期のアイアンメイデン」女の子には「あの日」があるのです

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    思春期のアイアンメイデン(1) (ヤングガンガンコミックスSUPER)

    「思春期のアイアンメイデン」1巻が発売されました。
    週マガで連載していた「この彼女はフィクションです。」の渡辺静先生の久々の連載作品である。掲載誌はヤングガンガン。「女の子にくるあの日ってわかる??」と刺激的なオビが特徴的です。

    コミック1巻の裏表紙の説明は以下の通り。

    ある夏の日。中二全開でスカートめくり上等な日々を過ごす真山春来。そして春来の幼なじみ、姫宮月子は風紀委員を務める才色兼備な同級生。しかし月子はある秘密を抱えていた…。その秘密を春来は偶然目撃してしまう…。春来が見てしまった女の子の"あの日"とは一体―!?

    中二全開というかガキの春来が、ある日幼なじみの月子の"ある日"を目撃してしまい…というもの。今なら1話まるまるWEBで読めるので、まずは読んでみて欲しいところ。上手いというか叙述トリックの類でミスリードさせて、ビックリさせてくれます。

    女の子の「あの日」と聞いたら普通は生理を思い浮かべるじゃないですか。1話では読者にそれを思い浮かべさせる作りになっております。春来は生理すら知らないガキであり、月子の「あの日」の正体をあばくと息巻いて読んでて異様な興奮をさせてくれます。で、実際に月子の「あの日」を目撃するんですけど、読者をいい意味で裏切ってくれる

    月子の「あの日」とは…。

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    あの日

    青空、土と草のにおい。
    うるせーセミの断末魔。汗でベタつく体操服。
    ―そんな日に。
    オレは<それ>を初めて知ったんだ…。
    女の子は「あの日」になると…変身するって事を…!!
    女子って…すげえ。


    月子は「あの日」になると変身する。
    これは【可孵化(かふか)】と呼ばれるもの。思春期女子の一万人に一人に発現する超レアな特異体質。この体質の女子は血液中の鉄分が超過剰分泌され体表面に出現し変身する。この【可孵化】というものは世間的に秘密にしなくてはならず、文科省の人間にバレたら転校という名で行方知れずになっしてしまう。こうして、春来は月子の秘密を共有するために四苦八苦するボーイミーツガールである。

    テーマはズバリ「思春期」である。
    漫画的に大げさに描くけど、女の子の秘密を知ってドキドキする様や、甘酸っぱそうな恋の匂い、青臭い思春期がこれでもかと盛ってくるのである。これがなかなかどうして。

    7
    なかなかどうして

    主人公の春来が絵に描いたようなバカで思春期の男の子。月子の秘密を知ってしまい口止めとしてなんでも言う事聞くからと言われれば「マジで!?ヤラせて!!」と即答するようなバカっぷりだろ。で、実際に口止めとしてヤレそうになれば萎縮しちゃうヘタレっぷりですよ。

    また、春来がなんか好きな子にイジワルしちゃ男子小学生のような思考回路なんだけど、この不器用さもいい塩梅。何気にやるときはやる男でもありますしね。なにより渡辺静先生の描く女の子の可愛さよ。めがっさ可愛い。エロコメなんだけど、いやらしさより美しさがある。月子の言動がこれまた僕の心の琴線に触れてくるというもの。

    テーマが実にいいよね。
    女の子の秘密」ですよ。【可孵化】する月子とそれを見る春来という構図。なんか見ちゃいけないものを見る様子がゾクゾクさせてくれるのですよね。

    思春期の頃の「いけないこと」してる的なアレを思い出す。
    例えるなら、まだほんとうはえっちな本を買える年齢じゃないけど、エロ本をこっそり読むような。友達の家で集まって無修正モノで勉強会するような。中学生の頃のおもひでがバンバンと蘇りますよね。見てはいけないものを見ちゃった時の何ともいえない興奮がる。

    今後、ラブがコメる事もありそうで、第二のヒロイン(?)乃々愛も魅力的なキャラでした。出オチ的な設定なんですけど引きも強く謎もまだまだ解明されていないので気になるところです。軽いノリでテンポ良くサクサク読めるんですけど、思春期特有のピンク色な感情がいい感じ。
    <関連>
    「思春期のアイアンメイデン」このお漏らしは芸術です。

    思春期のアイアンメイデン(1) (ヤングガンガンコミックスSUPER)
    渡辺 静
    スクウェア・エニックス (2013-04-25)


    家族計画 Re:紡ぐ糸 (限定版:ドラマCD同梱)
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  • 「この彼女はフィクションです。」は永遠に不滅です!

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    「この彼女はフィクションです。」が最終回を迎えました。
    今週のマガジン45号では「このかの」と同時に「ゴッドハンド輝」も堂々の大団円。マガジンの表紙には「応援ありがとう!」と最終回巻頭カラーで大々的に最期を締めくくったのに対して、巻末で特に告知なくひっそりと最終回を迎えた「この彼女はフィクションです。」。

    そもそも隕石が地球に衝突して滅びるというトンデモ展開になり、なんだこの急展開は…と読者の頭が「?」になっていたら、作者・渡辺静先生のご自身のブログで以下のようなエントリーがされました。

    結論を言うと、現在連載はおわりに向かっています
    今週号を含めずにあと3話、第33話で完結させる予定です。もう描きたいことを全部描き切れたので終わる、なんて言うつもりはありません。まあだいたいお察しの通りの理由だと思います。もっと描きたいことはたくさんあったけど、こればっかりは商業誌で描いている以上、受け入れるしかありません。

    まさかの打ち切り。
    あんまり単行本売れてなさそうな感じではありましたけど。
    ショックです。自分の好きな漫画が打ち切られた時のダメージは何度味わっても効きますね。「キス☆クラ」も短期で打ち切られましたけど、マガジンでラブコメが生き残るには、ヒロイン沢山いて、フラグ沢山立てて、主人公があっちへこっちへ行かないと生き残れないのかもしれません。

    僕は商業主義的な売れたもん勝ちというものがどうも好きになれません。ジャンプのアンケート至上主義的な考えも好きになれません。じゃあ、何がいいかっていえば俺が好きな漫画が続くことですよ(超自分勝手)。

    しかし、終盤は怒涛の展開で綺麗に終わりましたね。
    ミチルとユーリのお別れのシーンなんて、ちょっとウルってきちゃいましたよ。

    ユーリは最期にミチルを消そうとしても出来ませんでした。「できねえっ!」「もういいよ、ムズかしい事はさあ!」「世界とかどーだっていいっ!!」とヤケになるも、ミチルは自ら消滅を選びました。

    1
    自ら消滅を選ぶ

    「(みんなが大好き)だから…巻き込みたくない!」
    わたしは…この現実(せかい)のすべてが大好きです…!!

    あのミチルからこんな台詞が飛び出すなんて!
    常識がなくユーリの好きな人をやっつけるとか、そこら辺のもの破壊しまくり、ユーリ至上主義で他なんかどうなってもいいと思ってたミチルが、みんなが大好きだから、この現実という世界の全てが好きだから…と言って消えました。

    2
    最期のミチル

    「ユーリ泣いてくれてうれしい…」
    「でもね…悲しむことなんてないんです…」
    「だって――」

    と、消滅したミチル。

    最終回では、ユーリがミチルにもう一度会いたいと思い、会える方法は一つ「創作(つく)ること」と考えつき、ミチルの物語を創作(つく)るのでした。消える時に、ミチルが残した最期の言葉が思い出されますね。作品の中でキャラは生き続けるからと。ミチルの物語の創作手段は漫画でした。

    その漫画は主人公は10年間"理想の女の子"を妄想し続けていた少年、その少年の目の前にフェクションのはずの女の子が現れる。そんな、ふしぐな物語…。

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    そんな不思議な物語

    ユーリが創作したミチルの物語。
    ってどう見ても「このかの」の原稿。
    もちろんタイトルは「この彼女はフィクションです。」でした。

    そうか、この作品「この彼女はフィクションです。」はユーリの実体験を元に描かれた漫画だったのか。まるで、「ドラえもん」のフニャコフニャオ夫の「ライオン仮面」のように、これ誰の漫画やねんというちょっと不思議な物語。

    ユーリが経験した漫画が「この彼女はフィクションです。」なら、漫画の中のユーリも同じように最後に漫画を描き、その漫画の中のユーリも同じくラストで…と永遠とループするようなそんな不思議な物語。1話扉絵や1巻表紙の入れ子の物語構造を彷彿させますね。

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    1話扉絵

    物語の中に物語があって、その物語の中に物語があり…
    まったく同じ入れ子を延々と…。まるでいつまでも続く物語のようですよね。そうか「この彼女はフィクション。」はずーっと続くんだ。永遠に不滅なんだ。

    とはいえフーコ先輩派の私はミチルを好きになったというユーリに憤慨したのも事実。でも、ミチルと同じようなことを言ったフーコ先輩に救われました。

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    1話扉フーコ先輩

    「私は…君が好きだ。」
    「だから…あきらめないよ。」

    フーコ先輩からユーリを奪い返す宣言したミチルと同じように、フーコ先輩も同じようなことを。じゃあ次はミチルが奪い返して、そんでフーコ先輩がまた…という、ずーっと同じところをグルグル回るような印象を受けますね。延々に続く感じ。

    そして、最後に原稿が出来た時に「ありがとうございます」と述べたミチルは延々と続く同じミチルでもありません。だって、友達いない彼女いないと10年間もユーリが独りで創作したミチルじゃないですよ。

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    ユーリ1人のミチルじゃない

    みんなミチルの創作を手伝っていました。
    ユーリが1人で創作したミチルではなく、みんなで創作したミチル。同じとこをループするだけでなく、新たな成長とか飛躍がある感じですね。

    そしてラストに「これは終わりじゃなくて新しい始まり」「創作を続ける限り―彼女はそこにいる。」と締めくくった「このかの」。もちろん、創作を続ける者だけがミチルに会えるというわけでもありません。我々のように、創作できない浪費してブヒブヒするだけの豚だってミチルに会えます

    渡辺静先生は最終回でマガジンの巻末コメントで以下のように。

    あなたが読んでくれる限りキャラは生き続けます。

    そうか。
    ミチルは僕らが読む限り生き続けるのか。そうかー。
    なんつーか、このコメントに泣いた。やっぱりミチルとフーコ先輩は永遠に不滅ですな。ありがとう!そして、ありがとう!

    渡辺静先生の次回作に期待。
    今週のマガジンアンケで「渡辺先生の次回作に期待するジャンル」を尋ねられているので、マガジン復帰を全裸で待ちたいと思います。

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