スポンサードリンク
「さよならチョコレート」「女王様の白兎」泣き顔に期待する
コメント(0)
2012年01月25日
「花と悪魔」の音久無先生の新作「女王様の白兎」1巻が発売されました。
これを少女漫画でやるか!と思わず突っ込んでしまう事請け合いですよ。これってあれでそれですよ。「うる星やつら」から脈々と受け継がれるアレですよ。
脈々と受け継がれる
空から謎の美少女がやってきた…。
この分野は30年以上進歩なく、今でも堂々と使われるがのが凄い。
「うる星やつら」が謎の美少女が空からやってくるラブコメであり、「To LOVEる」が謎の美少女が空からやってくるラブコメであり、「はにはに」が謎の美少女が空からやってくるラブコメであり…それは漫画でもエロゲでもアニメでも使い続けられ今でも現役の不死身のテンプレートなのです。そんなわけで謎の美少女(宇宙人の王女)がやってきて一つ屋根の下のどたばたラブコメ。
特殊能力を使うエナジーがどうのといちいちキスをするのが凄い。女王様の高飛車の態度のレイシーが凄い。ラブがコメる展開は、レイシーがクソ可愛かったので期待したいところ。しかし何か物足りないと思うのは僕が音久無先生に求めているのはちょっとセンチメタルブルーにさせられてから、胸を熱くさせるほっこり展開なわけで。
で、個人的には同時発売だった「さよならチョコレート」がストライクだったわけで。いかにもな少女漫画からグッとくる話からギャグチックなものとバリエーション豊かなラインナップの短編集。個人的には表題作の「さよならチョコレート」、「多彩信号」「三島古書店浪漫譚」の3つがお気に入り。
やっぱり、音久無先生は女の子の泣き顔を描くのがめちゃくちゃ上手いと思うんですよ。「さよならチョコレート」収録のエピソードの全てヒロインが泣いていた。
泣き顔
グッときますね。
そして泣き止んだ後の笑顔は泣き顔の10倍の威力を誇るというんだから侮れません。全編通してセンチメタルブルーにさせつつほっこり絞めるという、素晴らしき短編集でした。
これはつまり「女王様の白兎」で、謎の宇宙人・レイシー王女も泣き顔を見せればいいんではないだろうか。いや、しかし「女王様の白兎」はギャグ強めであり、レイシーは「To LOVEる」のララ以上の白痴なのでとても泣く要素が見えないわけですが。
いや、むしろここぞで泣き顔見せるための「タメ」の段階なのかもしれない。
事実、初めて名前を呼ばれたレイシーは様をつけろこのデコスケ野郎という勢いで罵倒しつつも「あんな無礼な呼び方なのに、なんでこんなに嬉しいんだ…?」と赤面して戸惑ってる姿にはブヒるしかないわけで。