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「VIVO!」何もしないっていうのも教育!?
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2012年03月25日
成人の日に朝日新聞の社説を読んでぶったまげたものです。
「成人の日に―尾崎豊を知っているか」と題した社説で、若者が格差社会に怒らないのはなんだ的な実に朝日新聞らしい内容なんですけど、その中でも若者が尾崎豊さんの歌に共感しないというのは的を得ているとも思う。
今の若者は盗んだバイクで走り出したり夜の校舎の窓ガラス割るとか支配から卒業とか聞いても、厨二病をこじらせているとか何と戦ってるんだと醒めた目で見るだけかもしれません。いやマジで最近の若者はドライっつーの、冷めてるんですよ。だからこそ、こんな教師が必要なのかもしれません。
生徒は生徒、自分は自分。
仲村渠(なかんだかり)豊寛、通称・ナカムラ。自己至上主義で気ままに生きる彼はひょんなことから高校教師をする事に。とりあえず1年間という期間を設け、スタンスを変える事無く凄そうとするものの、避けられない事もあり生徒と交わるけどめんどいから適当に…というもの。
この教師ナカムラ…別に元暴走族でもなければ、詐欺師でもオタクでも今時の「ッス」とかつける舐めた若者でもないし絶望もしない。これぞっていう光るような個性はない。ただの無気力男。何をするかといえば何もしないのである。
ナカムラ
「受験や就職など、進路についての相談、手続き他、全ての事は進路担当の村上先生のところへ直接行って下さい。俺を通す必要はねぇし報告も要りません。その他なにかトラブルなどあった場合も基本的に他の先生に相談するか自力で解決すること。俺に迷惑さえかけなければいいのでこの1年好きに自由に生きて下さい」
なんだこの教師は…。
一見やる気なさそうに見えて、実はここぞという時にやるという芯が熱いというわけでもない。ナカムラは本当に何もしない。だけど実際にドラマに出てくる教師とかいたら今の高校生なら「うぜぇ」って思っちゃうものですよね。ローテンションいいと思います。
生徒の為とか言いながらズカズカと他人のパーソナルスペースに入ってくる。何か悩みがあるはずだとか勝手に教師が決めるなってね。うん、放っておいてくれとなる。ドラマならご都合主義で本当に生徒に悩みや心の闇かあるんだろうけど、そんなご都合主義はない。1巻冒頭の前任教師がまさにコレの典型なわけで。
熱血教師に言い放つ
「何ドラマの何先生に憧れてたんだか知りませんがね、いい加減に気付きましょうよ」
「大体ねぇ分かるわきゃねぇんですよ。生徒のことなんて、考えてみて下さい高校生ですよ?」
バッサリだー!
教師と生徒の間に絆とかそんなんねーよ。高校生なんて未知な生物なんで最初から分かろうとも思わないしそれでいい。古くは熱血教師ドラマ、「GTO」以降は一見やる気ないけど芯は熱い破天荒な教師がドヤ顔で生徒の悩みとかをズバッと解決するのが主流ですけど「VIVO!」にそんな理想的な教師像などない。それはそれで爽快感あって面白いんですけどね。適当にダラダラ過ごして距離感があるのは「楽」でいいですね。
自分が楽に過ごす事が行動原理なので、スポットは必然的に生徒に当たり、生徒が自分で考えて自立するっていう。もちろんナカムラは何もしない。傍観者でもなく、我関せず。でも生徒は考えて悩んで勝手に育っていく。
勝手に悩んで迷って成長する生徒
気付けば生徒は色々考えて自立する。
何もしない、故に生徒が色々と考え動く。結果的に生徒の成長をさせている。まじでただの結果論だけど。こういう距離感で楽な感じは理想的なのかもしれません。
楽な距離感でなぁなぁでダラダラ過ごす。
うん、無気力な僕らにはちょうどいい。踏み込んでこないし、放っておいてくれる。でも、ナカムラのクラスでイジメとか深刻な問題があっても、こいつは絶対に何もしねーなっていう。
2巻では新キャラとして体育会系の生徒が出てきたり、ナカムラの過去話と見どころ満載。生徒のキャラも立っていて個性的。テンポも良いしサクサクと読める。で、実際にちょっと深刻な問題とかが起こっちゃうわけです。生徒には生徒の事情がある。女子って怖いなーっていう。
女子って怖い
ナカムラはその時どうする…!?
例によって何もしないのである。この問題も生徒達だけで解決してしまった。教師が生徒の問題にまったく介入しないのに、それが実に壮快で面白いんですよ。個性的なキャラが立ち回って問題を解決し、成長し大事なものを育んでいく。結果論でナカムラは良いことやった事になって感謝される。
結果論万歳
何もしない。それがシンプルイズベスト!
生徒の自主性とかを促進するという観点で見ればナカムラは立派な教師なんですけど、お前は主人公かというぐらい何もしない。教師漫画というか生徒漫画じゃん!しかし冷めたドライな現代ではこんな教師がいていいじゃん。これが僕の心の琴線を刺激しまくるんです。別に教師がズカズカ入って問題を解決しなくても痛快だし、生徒は勝手に成長していく。お勧めです。
「成人の日に―尾崎豊を知っているか」と題した社説で、若者が格差社会に怒らないのはなんだ的な実に朝日新聞らしい内容なんですけど、その中でも若者が尾崎豊さんの歌に共感しないというのは的を得ているとも思う。
「卒業」「15の夜」といった曲で歌ったのは、大人や社会への反発、不信、抵抗。恵まれていないわけじゃないのに、「ここではない、どこか」を探し、ぶつかり、傷つく。その心象が、若者の共感を呼んだ。尾崎の歌は高校の教科書にも採用されたほどだ。 ところが最近は、うんざり顔をされることが多いらしい。 オヤジと同世代、精神科医の香山リカさんは毎年、大学の授業で尾崎豊を聴かせ、感想を問うてきた。ここ数年「自己中心的なだけじゃないか」「何が不満かわからない」と、批判的な意見が増えているという。
今の若者は盗んだバイクで走り出したり夜の校舎の窓ガラス割るとか支配から卒業とか聞いても、厨二病をこじらせているとか何と戦ってるんだと醒めた目で見るだけかもしれません。いやマジで最近の若者はドライっつーの、冷めてるんですよ。だからこそ、こんな教師が必要なのかもしれません。
生徒は生徒、自分は自分。
仲村渠(なかんだかり)豊寛、通称・ナカムラ。自己至上主義で気ままに生きる彼はひょんなことから高校教師をする事に。とりあえず1年間という期間を設け、スタンスを変える事無く凄そうとするものの、避けられない事もあり生徒と交わるけどめんどいから適当に…というもの。
この教師ナカムラ…別に元暴走族でもなければ、詐欺師でもオタクでも今時の「ッス」とかつける舐めた若者でもないし絶望もしない。これぞっていう光るような個性はない。ただの無気力男。何をするかといえば何もしないのである。
ナカムラ
「受験や就職など、進路についての相談、手続き他、全ての事は進路担当の村上先生のところへ直接行って下さい。俺を通す必要はねぇし報告も要りません。その他なにかトラブルなどあった場合も基本的に他の先生に相談するか自力で解決すること。俺に迷惑さえかけなければいいのでこの1年好きに自由に生きて下さい」
なんだこの教師は…。
一見やる気なさそうに見えて、実はここぞという時にやるという芯が熱いというわけでもない。ナカムラは本当に何もしない。だけど実際にドラマに出てくる教師とかいたら今の高校生なら「うぜぇ」って思っちゃうものですよね。ローテンションいいと思います。
生徒の為とか言いながらズカズカと他人のパーソナルスペースに入ってくる。何か悩みがあるはずだとか勝手に教師が決めるなってね。うん、放っておいてくれとなる。ドラマならご都合主義で本当に生徒に悩みや心の闇かあるんだろうけど、そんなご都合主義はない。1巻冒頭の前任教師がまさにコレの典型なわけで。
熱血教師に言い放つ
「何ドラマの何先生に憧れてたんだか知りませんがね、いい加減に気付きましょうよ」
「大体ねぇ分かるわきゃねぇんですよ。生徒のことなんて、考えてみて下さい高校生ですよ?」
バッサリだー!
教師と生徒の間に絆とかそんなんねーよ。高校生なんて未知な生物なんで最初から分かろうとも思わないしそれでいい。古くは熱血教師ドラマ、「GTO」以降は一見やる気ないけど芯は熱い破天荒な教師がドヤ顔で生徒の悩みとかをズバッと解決するのが主流ですけど「VIVO!」にそんな理想的な教師像などない。それはそれで爽快感あって面白いんですけどね。適当にダラダラ過ごして距離感があるのは「楽」でいいですね。
自分が楽に過ごす事が行動原理なので、スポットは必然的に生徒に当たり、生徒が自分で考えて自立するっていう。もちろんナカムラは何もしない。傍観者でもなく、我関せず。でも生徒は考えて悩んで勝手に育っていく。
勝手に悩んで迷って成長する生徒
気付けば生徒は色々考えて自立する。
何もしない、故に生徒が色々と考え動く。結果的に生徒の成長をさせている。まじでただの結果論だけど。こういう距離感で楽な感じは理想的なのかもしれません。
楽な距離感でなぁなぁでダラダラ過ごす。
うん、無気力な僕らにはちょうどいい。踏み込んでこないし、放っておいてくれる。でも、ナカムラのクラスでイジメとか深刻な問題があっても、こいつは絶対に何もしねーなっていう。
2巻では新キャラとして体育会系の生徒が出てきたり、ナカムラの過去話と見どころ満載。生徒のキャラも立っていて個性的。テンポも良いしサクサクと読める。で、実際にちょっと深刻な問題とかが起こっちゃうわけです。生徒には生徒の事情がある。女子って怖いなーっていう。
女子って怖い
ナカムラはその時どうする…!?
例によって何もしないのである。この問題も生徒達だけで解決してしまった。教師が生徒の問題にまったく介入しないのに、それが実に壮快で面白いんですよ。個性的なキャラが立ち回って問題を解決し、成長し大事なものを育んでいく。結果論でナカムラは良いことやった事になって感謝される。
結果論万歳
何もしない。それがシンプルイズベスト!
生徒の自主性とかを促進するという観点で見ればナカムラは立派な教師なんですけど、お前は主人公かというぐらい何もしない。教師漫画というか生徒漫画じゃん!しかし冷めたドライな現代ではこんな教師がいていいじゃん。これが僕の心の琴線を刺激しまくるんです。別に教師がズカズカ入って問題を解決しなくても痛快だし、生徒は勝手に成長していく。お勧めです。
VIVO! 2 (マッグガーデンコミックス アヴァルスシリーズ)
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